海外で暮らし始めました。
最初はワクワクしていましたが、なんだか海外生活辛くなってきて…。
こんな悩みは私だけ?
こんにちは、まのん(@ManonYoshino)です。
海外生活も気がついたら通算でずいぶん長くなりました。
「もう外国暮らしもすっかり慣れたでしょう?」
なんて聞かれることもあります。
でも、何年たっても、海外生活にはいろんな波があります。
そのときどきで、「これでいいのか?」と悩むことも多いですよ。
楽しいことばかりではない、と覚悟して始めたはずの海外生活。
面白いことも多いけれど、辛いことも悲しいことも悔しいことも、やはり多いもの…。
この記事では、
海外生活のよくある日本人の悩み
海外生活での悩みの原因と対処法
について、私自身の経験もプラスしながらお伝えしていきたいと思います。
と、いうかた。
ちょこっと気持ちがラクになるヒントをご紹介していますので、最後までおつきあいいただけるとうれしいです!
*「とりあえず、サクッと対処法が知りたい」というかたは、こちらから対処法にとべます。
目次
海外生活でよくある悩みと原因
筆者は20代の初めから、何度か海外引っ越しをしています。
そんな経験から、
「いずれはヨーロッパに移住したい」
と考えていました。
歴史文化遺産の宝庫で、自然豊かで、スローライフ…なんて勝手に憧れていたんですね。
家族の仕事の都合でフランスに住むようになって、「海外生活者の悩み」がずっしりと実感を持って身近になりました。
日本人が感じがちな海外生活でよくある悩みは、次の7つではないでしょうか(代表的なもの)。
◆ 海外生活でよくある悩み ◆
- 海外で暮らすのが辛い
- 言葉が不自由
- 孤独を感じる
- いつもなんとなく不安
- 無力感を感じる
- 劣等感を感じる
- 日本に帰りたい
海外で暮らすのが辛い
「自分の強い希望ではなく、誰かの都合で海外に来た」場合。
海外駐在やその家族たち、国際結婚で相手の国に住むことになった人たちなどがこのケースです。
馴染むまで、その地の生活が辛いなあと感じる人は少なくありません。
留学生だって、みんながみんな毎日を楽しく暮らしているわけではないでしょう。
この記事を書いている筆者も、自分で望んで就職したカナダでの生活が「辛すぎ…」と感じることがしばしばありました。
何が辛いのかというと、もうそれはいろいろなことが原因になります。
- 日本と比較すると、海外の暮らしをとても不便に感じてしまう
- 家族や友達に会えない
- 食事が合わない
- 気候が厳しすぎる
- 人が不親切すぎる
- 人種差別にあった
などなどです。
言葉が不自由
これは海外生活を始めた多くの日本人が直面する悩みでしょう。
「悩んでいるなら勉強すれば?」
と、思いますよね。
でも、言語が英語であっても、その他の言葉であっても、母語以外の言葉をマスターするのは大変なこと。
特に大人になってからの第二・第三外国語の習得には苦労する人が多いようですよ。
筆者など、かなりフランス語を学習しましたが、いつまでも英語の方がずっとラクです。中年からの語学学習の困難さを痛感しています。
生活者として、現地の人たちと言葉で対等に渡り合うには、かなりのレベルが必要です。
孤独を感じる
日本の家族や友人たちと離れて外国に暮らしていると、ときどき途方もない孤独感におそわれることがあります。
何年暮らしても、それは変わらないんですよね。
それが、けっこうな悩みだったりします。
国際結婚で夫の国に暮らしていると、義家族と過ごす時間が長くなります。
それが楽しいという人もなかにはいるでしょうが、「義家族時間、辛くてたまらない」という日本人も多いですよ。
すごく孤独を感じる時間でもあります。
寂しくなると無性に日本の生まれ育った風景が恋しくなりますね。
いつもなんとなく不安
いつも漠然とした不安を感じる、という海外在住日本人は少なくないと思います。
それは、今の暮らしのことだったり、将来の自分だったり。
(日本に暮らしていても、将来は不安…かもしれませんが)
海外在住者の間でよく耳にするのが、
「老後どうしよう。家族が亡くなったあとこの国で一人で生きていくのは無理かも」
という不安。
周りに高齢の日本人がいないという場合、「お手本になる先輩がいない」ので余計心配ですね。
経済的な不安や、将来の不安、常に「不安の火種」を抱えながらの海外生活です。
無力感を感じる
日本では普通に(普通以上に)できていたことが、海外ではうまくいかないということがよくあります。
職探しがその一つ。
日本でなら、外国語ができることは大きな特技です。
でも、その外国語の国では、「ネイティブではない」ことは、とっても不利な条件になってしまうんです。
銀行の手続き、保険の手続き、不動産の交渉などなど、「一人前にできない」ことがけっこうあって、悩みのタネですね。
劣等感を感じる
「海外に住んでるなんて、すごーい」
なんてコメントをいただくと本当に困ってしまうんですが…。
しょっちゅう劣等感に悩まされる人も多いのではないかと思います。
筆者は、フランス人に対してフランス語で常に劣等感を感じますね(笑)。
また、在仏日本人の方たちで、さっさと現地キャリアを構成してしまった人たちにも劣等感を感じてしまいます。
一人前にできないことが悔しくて、劣等感は常についてまわる悩みです。
日本に帰りたい
「日本になんて帰りたくなーい」という日本人に会ったことがないです。
(学生の頃は、そういう人もいましたが…)
みんな、いつか帰りたいなと思っている人が多いです。
なかには、「この地に永住を決めている!」という腹のすわった強者もいますが…。
日本の実家のことでも、悩みが尽きません。
両親揃って元気な時はいいですが、高齢になった時に親の近くにいられないのは大変なんです。
ただ遠いだけでなく、時差もあるし、日本への交通費も相当なもの。
介護のために長期帰国という日本人女性もけっこういらっしゃいますよ。
海外生活の悩みの対処法
海外在住者には、海外に住んでいるからこそのいろんな悩みがあるわけで…。
でも、大切なのは「その悩みをどうすればいいの?」ということですよね。
いろいろな悩みに共通する対処法
筆者の海外生活も通算20年。
この間に、それなりに迷い悩みつつ、つみあげてきた「心のいなし術」のようなものがあります。
3つご紹介します。
◆ いろいろな悩みに共通する3つの対処法 ◆
悩みを認知する
悩みの大きさを減らす工夫をする
考え方を変えてみる
それぞれ見ていきますね。
悩みを認知する
なんとなく憂うつ。
なんとなく不安。
なんとなくイライラ。
漠然と、心が落ち着かず、嫌な気持ち。
悩み対処の第一の方法は、「悩んでいる自分」を認知することかと思います。
しっかり悩みと向き合うことが大切。
◆ 自分の気持ちを知る
おすすめは、自分の気持ちを書き出してみること。書くことで、悩みがよりわかりやすくなります。
そして、気持ちも整理されていきます。
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◆ 自分をねぎらう!
慣れない環境で、言葉の壁と戦いながら頑張っている自分を、まずはねぎらってください。
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◆ 心の声を聞く
自分の心の声に耳を傾けてみてください。
今のモヤモヤした気持ちや悩みが、どこからきているのか見えてくるかもしれません。
悩みの大きさを減らす工夫をしてみる
さっと解決が可能な悩みもあれば、どうにもならない大きな悩みもあるでしょう。
でも、ちょっとだけ工夫をすることで、大きな悩みも解決の方向性が見えることもあります。
私は、悩みの大きさを減らすキーワードは
動く、癒す、変える
だと思っています。
運動、体を動かす
「物理的に、動かす」ことで、物事が進んだり、別の角度で考えるきっかけになることって多いですよ。
それは、自分の心も同じかなと思います。
悩んだら、ちょっと体を動かしてみるといいです。
散歩に行く、カフェに行ってお茶する、近所の教会まで行ってみる、パンを買いにちょっと遠くまで行ってみる…など、ほんのちょっとの動きで気分が変わることってあるものですよ。
自分を癒す
贅沢にスパに行く!とかもいいですが、もっと簡単にできる癒しもあります。
例えば、日本食を食べることも海外生活の癒しでしょう。
ほかほかご飯に、焼き海苔とお味噌汁だけでも、ホッとするのではないでしょうか。
日本の映画やドラマを見るのもいいですよね。
動画配信サービスもいろいろあるので、昔懐かしいドラマから最新のものまでよりどりみどり。
海外からもVPNを使えば簡単に日本の番組を楽しめますよ!
せっかく海外にいるのなら、その国の名所旧跡を巡ってみるのも素敵です。
普段の生活では気づかなかった、居住国の良さを知るきっかけになるかもしれません。
余裕があるのなら、日本に一時帰国するという究極の癒しもあります。
お金も時間も必要ですが、もしできるのなら、一時帰国でしばし海外ストレスから解放されるのもいいですよ。
「いつも」を変えてみる
なにか挑戦してみたいなと思っていることがあれば、今こそ始めどきかもしれません。
いつもの生活や、いつもの自分を変えてみると、意外に悩み解決の糸口が見えたりするもの。
習い事を始めてみるとか。
ボランティアに参加してみるとか。
自転車を買って、もっとアクティブにこまめに街をめぐってみるとか。
ブログやSNSを使って、自分の考えや写真、動画などを発信するのもいいかもしれません。
考え方を変えてみる
環境を変えることはそう簡単ではないですよね。
他人を自分の思うように変えることも不可能。
でも、自分のことは変える努力をすることができます。
海外生活で悩みを抱え、強いストレスを感じてしまう場合、「考え方を変える」努力をすることでラクになれることがあります。
悩みのドツボにはまっているときに「考え方変えなよ」と言われても、なかなか難しいもの。
ただ、ちょっとだけ見方を変えることで肩の力を抜くことは可能ではないでしょうか。
外国に住んで、「あれもだめ」「これも嫌い」「ぜんぶうまくいかない」と焦ることって、少なくないかもしれません。
私もそういう経験をたくさんしてきました。
そんな中で、ちょっとだけ気が楽になる考え方、というのをできるだけ実践するようにしています。
◆ 気が楽になる考え方 ◆
- 自分は外国人で、移民のひとり
- 自分の常識は通じなくて当たり前
- まあ、そのうちなんとかなる
- 自分のことは自分の責任
独身で海外生活していた時は、ときどきめちゃくちゃテンパっていましたので、これらを紙に書いて言い聞かせるようにしていました(笑)。
意外と、効きますよ。
悩み別の対処法
ここからは、さきにあげた海外生活で抱えやすい7つの悩み、それぞれの対処法をご紹介します。
◆ 海外生活でよくある悩み ◆
- 海外で暮らすのが辛い
- 言葉が不自由
- 孤独を感じる
- いつもなんとなく不安
- 無力感を感じる
- 劣等感を感じる
- 日本に帰りたい
海外生活は、思うように行かずにストレスを感じることが多いです。
海外で暮らすことが辛く感じるとき
異文化の中で外国人として生きていくって、ストレスが溜まるものです。
自分が思うように物事が進まなかったり、「本来の自分の力」を発揮できなかったり。
こういうとき、おすすめなのは、まず休むこと!
「ぐーたら日」を決めて、リラックスしてみましょう。
たまにはエステに行って、全身マッサージなんていうのもアリかと思います。
で、ぐーたら日を終えたら前にちょっとだけ進む努力を…。
辛いなと感じることを書き出してみるといいかもしれません。
書いていると頭の中が整理されて、なにが本当に問題なのかが見えてくることが多いですよ。
▼ 海外生活が辛いなあという時は、日本の味!外国でも日本の食卓を再現するためのちょっとした工夫を集めてみました。
言葉が不自由で辛い
「努力に努力を重ねてマスターしなさい!」と、言うのは簡単。
でも、そんなに急には上達しないですよね。
大人になってからの語学習得は、本当に亀の歩みだったりします。
言葉の悩みには、次の考え方がけっこう効きます(実証済み!)
毎日、難しい言葉の壁に向かって生きている自分ってエライ!と思う。
だいたいできたらOKでいい。ネイティブだって完璧なわけじゃなし。
文法も語源もぜーんぜん違う日本語ネイティブが、西洋の言葉をマスターしようとしているだけでもすごいこと。
逆を考えてみればよくわかります。
欧米の人で日本語を完璧にマスターしてる人って本当に少ないでしょ。
フランスでも、
「全く違う言語なのに、日本人がフランス語できる自体すごすぎるよ。自分が日本語話せって言われたら絶対にムリだわ」
と言ってくれる人も多いですよ。
胸を張って堂々としてりゃいいんじゃないかな、と最近思いますね。
▼ 海外生活では言葉が大きなストレスになることも!言葉の壁の対処の仕方、ストレスの軽減法など「海外生活の言葉ストレス」との付き合い方をご案内します!
いつもなんとなく不安
「その不安はどこからくるのか」を知ることが大切ですね。
私も、「なんとなく不安」と思うことが多いですが、不安には原因があります。
ちょっと時間をとって考えてみると、その原因が見えてきます。
解決策があるものなら、がんばってみる。
でも、自分で解決できない不安(老後ひとりになったらどうしようとか、試験がうまくいかなかったらどうしようとか)も多いんです。
考えても仕方ない不安に対しては、自分に「ああ、そうだね、不安だね、でもとりあえず今は夕飯作ろう」というように言い聞かせて、目の前のやらなくてはいけないことをします。
これで、意外と前に進めます。
無力感を感じる、劣等感を感じる
海外生活で無力感や劣等感を感じること、日本にいる時よりずっと多いかもしれません。
やはり「アウェー」な身の上なのです。
言葉の問題で、うまく言いたいことが伝わらないこともあります。
相手の言っていることが理解できなくて、うんざりした表情をされることだってあります。
日本でのキャリアを中断して海外移住した場合は、なかなか同じような仕事を見つけられないことも多いでしょう。
この悩みには、どうすればよいのか。
私がやってみて効果的だなと感じたのは、自分の経歴や長所に目を向けること。
そして人と比較しないようにすること、ですね。
「毎日こうして、遠く離れた外国で頑張っているだけで、エライ!」と考えてはいかがでしょうか。
◆ 海外で自分のスキルをグレードアップする! ◆
ノートパソコンとWi-Fiさえあれば、いろんな可能性が広がる現代。
「ノマドワーカー」という言葉も生まれましたよね。
海外で感じる無力感や劣等感、悔しさを逆手にとって自分のスキルをグレードアップしちゃうという方法もあります。
住んでいる国や地域ではスキルアップのためのスクールに通いにくい、できたら日本語で学びたいという場合…。
オンライン完結のスクールに挑戦してみてはいかがでしょうか。
WEBクリエーター系のスキルを広く身につけたい、フリーランスで働きたい、という希望を叶えたいなら、女性のためのキャリアスクール【SHElikes】(シーライクス)。
マーケティングやWebデザインなど30種類以上*のコースを自由に選択でき、複数のスキル習得を目指せます(*2022年11月時点)。
無料体験レッスンで、実際の雰囲気を試してみることもできますよ。
▼ 私も無料体験レッスンを受講してみましたが、オンライン開催な上に体験日や時間の選択肢も多いし、先輩のアドバイスも受けられるのでおすすめです!
日本に帰りたい
「日本に帰りたいなら、帰ればいいじゃん」
と、いうわけにはいかないから悩むんですよね。
海外に住んでいる理由が、自分自身の研鑽のためであっても、家族の理由であっても、すぐに日本に帰るわけには行かないもの。
そういうときには、「日本デー」を作るという人がけっこういますね。
日本の動画を見て、日本語の本を読んで、日本食を食べる。
英語や現地語はシャットアウト。
私は個人的には逆をしてきました。
日本に帰りたーいとホームシックがつのった時こそ、現地の「とびきりおいしいもの」を食べて、おしゃれなバーに行ったりしていました。
なんかその方が元気になったので。
で、本当に限界かなというときは、頑張って日本に短期で帰国したりしたこともあります。
それで気持ちの整理がついたりしていました。
いずれにしても、あまり無理しない、気持ちをラクに構えるというのが悩みを乗り越えるコツかな、と思います。
まとめ
海外生活は、「毎日を外国人として生きる」こと。
けっこう、想像しているより精神的に疲れる〜、という場合もあるんですよね。
日本人によくある海外での悩みは、簡単に「はい大丈夫」となならないもの。
海外生活ならではの悩みがあるということよく理解して、ストレスと共存できれば、もっと暮らしは楽しくなるはず。
せっかくの外国時間、有意義に過ごしたいものですよね!
▼ ちょっとだけ前に進むことで悩みが軽減されることも!海外に住んでいても、場所を選ばないスキルアップも可能です。女性のためのキャリアスクールを体験してみた記事はこちらから!
初めまして!
私は日本の隣国である韓国に結婚移住して1年と少し経ちました。
近い国なので…と思っていましたがやはり言葉の壁や、環境の違いなどでふと気落ちすることが多々あります。
しかし、最近自分が考えていたことをこちらの記事で見掛けて、皆同じように大変で同じように立ち上がろうとしているんだと知ることが出来、勝手に勇気をもらいました。
今の生活のこと、将来のこと、親のこと…
親のことについては移住前に悩んでいたことが起きてしまい、ふと辛くなることや不安が大きく募ることが増えました。
しかしそれでも私は私の責任で私が進んでいかなければいけないんだなと最近は感じています。
どこの国に行ってもやはりガラリと環境が全て変わってしまうのは本当にしんどいものですね。
しんどくても日々努力を積み重ねてきた自分、えらい!そう思います
度々この記事を見返してまた日々を積み重ねていきたいと思います✊
あやさん、
記事をお読みくださり、コメントありがとうございます!
どこの国に住んでも、国際結婚&相手の国へ移住したかたはみなさんいろいろと苦労されているようです。
こちらの記事は、自分を励ます意味で書いたものなので、少しでもお役に立てたなら本当にうれしいです。
お互いがんばりましょう!