風邪をひいたときや、インフルエンザが流行り出したときの予防にマスクをしたいけど、海外ではやめたほうがいいって本当?
こんにちは、まのん(@ManonYoshino)です。
ちょっと風邪気味で喉が痛い、というときはすかさずマスク!という私ですが、ヨーロッパではなかなか簡単に買えません。街でも、あの白いマスクをしている人を見かけることはありません。
今回は、海外生活でのマスクの常識・非常識について考えてみたいと思います。
目次
マスクはもはや日本のシンボル!
マスクと帰省
海外から日本に帰省すると、一番先に「ああ日本!」と感じるもののひとつが、みんなの顔のマスク。
日系航空会社の帰国便に乗ると、もうそこからマスクの人が(自分も!)。。。
空港に到着すると、係員のひとたちもマスク。検疫もマスク。入国審査官もマスク。他の国では見かけない風景なんですよ。
どこでもマスク
季節にもよりますが、花粉が飛ぶ季節や、風邪が流行する季節には、街じゅうあらゆるところでマスクをした人を見かけます。
市役所などの公共サービス機関、駅、電車、スーパー、病院などなど、みなさんマスクしてますよね。
海外ではマスクはしない?
海外と一言で言っても広いので、あくまでも欧米(アメリカやカナダ、ヨーロッパの多くの国)での話ですが。。。
簡単に買えないって本当?
はい、買えません。
スーパーやドラッグストアなどの店頭で見かけることはまずありません。
薬局で(感染予防、医療用の)「マスクをください」と尋ねれば入手できるかと思います。新型インフルエンザが猛威を振るったとき、購入したことがあります。
マスク部分は、日本で売られている使い捨てのものと同様ですが、耳掛けが「糸」のような細いものでした。
もちろん、医療従事者はマスクしてますね。歯医者さんとかね。
マスクをすると驚かれるって本当?
実際にマスクをして外出したことがないのですが、フランスでは「公共の場で顔を隠してはいけない」とされています(実際に法律もある)。
オランダやベルギーも同様に、公共の場でスカーフやマスクなどで顔を覆ってはいけないそうです。
また、昔から衛生用のマスクは「重篤な伝染性の病人」がつけるもの、という認識があります。
もし街中で、あのウィルス撃退マスクをつけていたなら、きっと街行く人々は怪訝そうな顔をしながら、あなたを避けると思いますよ。
海外でマスクが浸透しない理由
公共の場で顔を隠してはいけないから
上の項に書いたように、ヨーロッパ諸国の中には「公共の場で顔をかくしてはいけない」という法律のある国もあります。
顔を隠すのは、隠さなくてはいけないことがある、とも見られがちです。犯罪者のイメージ、といったらいいかもしれません。
マスクには重篤な伝染病のイメージ
さきにふれたように、マスクをしていると本当に深刻な伝染病にかかっているイメージがあるらしいんです。私も、何気にマスクをしたまま外出しようとして、夫に止められたことがあります。
かかりつけの内科医の先生が言ってました。
「日本と違って、予防医学よりも対症療法が中心なんだよねー。風邪が流行っているから、マスクして予防しようという発想はないんだよ。」
他人との密着度が低い
東京の通勤電車、風邪の季節はマスク必携です。だって、とにかく他人と密着、ウィルス蔓延ですから。
ハグやビズ(キス)などで、接近はするものの、見知らぬ他人との密着度は低い欧米。ロンドンやパリなどの通勤電車も混雑はするけれど、欧米人は、ぎゅうぎゅう詰めまで詰め込まれることを絶対認めないと思います。
「いっぱいなんだから、ここまでしか乗れません。以上!」という感じで、他人とぺったりくっついてまで満員電車に乗り込んだりしないんです。
だから、マスクでウィルスから自己防衛するという発想もないわけです。
体調不良なら休むのが基本
東京の会社員時代、同僚の誰かが風邪をひくと、それが部署内で次々に伝染していきました。みんな無理して出勤してくるので、ゲホゲホ、ハクション、どんどんうつっちゃう。
欧米の企業では、有給休暇のほかに、「有給の病欠」が認められていることが多いです。ゲホゲホ咳をしながら、高熱をおしてまで出勤する人はいないんです。
病気のときは、絶対に無理をしないで休むんですね。だから、マスクもいらない。
海外でマスクが恋しくなるとき
「マスクはしない」ヨーロッパに暮らしていても、マスクが恋しくなるときはあります。
冬の乾燥した時期
セントラルヒーティングで暖かい室内。心地いいけれど、空気の乾燥もすごいんですよね。
夜間は加湿器などをつけますが、それでも「ああ乾いてるなあ」と感じます。
こういう時には、日本の高性能マスクがとても役に立つんですよね。
のどが痛い風邪をひいた時
扁桃腺が腫れると辛いですよね。それなのに、「のどの風邪に!」という積極咳な風邪薬が売られていない。のど飴か、のどスプレーでしのぐしかないんです。
のどの風邪には、やはり日本の高性能マスク!息苦しくならずに、適度にのどの乾燥を防げるので優れものです。
花粉!
スギ花粉だけでなく、プラタナスやマロニエなどの花粉症に悩まされるヨーロッパ。
春から夏にかけて、プラタナスの白い綿毛がふわふわ飛び始めると、鼻がムズムズします。
隣の芝刈りが始まっても、鼻がムズムズ。マスクが恋し〜い。
風邪の人が近くにいる時
めちゃくちゃ多いパターンが、義家族集合というクリスマスや長期休暇時に、その義家族が風邪のウィルスを「持参」してくること。
遠慮なく、ハクショーン、ゲホゲホですから、ウィルス撒き散らし状態。おまけに、ビズと言ってほっぺたにチューしまくりです。うわ、危険!
これはマスクがしたいところです。
まとめ
つい日本にいる感覚で、海外旅行中にも「マスクを!」と思ってしまいそうですが、ご注意を。
欧米では、公共の場でマスクをするのはお勧めしません。
その理由は、2つです。
- 公共の場では顔を隠してはいけない、という法律がある国もある。顔を隠すのは、何か隠しごとがあるから、と思われがち。
- 重篤な伝染病だと思われる可能性あり。
場合によっては警官に止められたり、罰金の対象になるかもしれませんよ。