いつか外国生活してみたいなと思う。
海外で生活している日本人って、いったいどんな理由でその国に住んでいるの?
こんにちは、まのん(@ManonYoshino)です。
海外で暮らしている日本人は、約136万人 (*)!
かなりの数の人々が、長期滞在や永住者として外国生活を送っているんですね。
(*参照:外務省「海外在留邦人統計調査」令和3年版より)
「いつか外国で暮らしてみたいな!」と
考えている人も多いのではないでしょうか。
どこか知らない異国の街で、外国語に囲まれて暮らすって、なんとなく素敵ですよね。
海外生活を送る日本人たちは、どんなきっかけでそこに暮らすようになったんでしょうか。
きっとみんなそれぞれに理由があるはず。
この記事では、
日本人が海外生活を希望する理由
具体的な移住の理由
海外生活の始め方
についてご紹介したいと思います。
「海外で暮らすなんて、自分にはきっと無理!」と思うまえに、意外に身近な海外生活をご紹介します!
目次
海外で暮らしたい6つの理由
外国に暮らす日本人は、どんな理由で「海外で暮らしたい」と思ったのでしょうか。
海外生活は合計20年超になった管理人ですが、これまで本当にいろいろなタイプの海外在住日本の人たちと出会いました。
その人たちが「なぜ海外で暮らしたいと思ったか」をまとめていくと、主に6つの理由になります。
やりたいことがあった
語学の習得から、大学・大学院への進学や、音楽、スポーツなど、海外の特定の国や学校で学ぶために渡航した人たち。
ヨーロッパでは、フランス料理やイタリア料理、パティシエなどを目指してやってくる日本の人も多いですよ。
山が好きでアルプスに移住した人たちもいますね。
日本が窮屈だった
何かと決まりが多くて、「標準」から外れないことを求められる日本。
「出る杭は打たれる」という言葉があるほどです。
これが、欧米の多くの国では「出る杭は注目される」に変わります。個性的であることが評価されるんですよね。
しっかり議論できることも、重要な資質とみなされます。
日本の学校生活、会社員生活、なにかと窮屈に感じる人も多いでしょう。
「いっそ日本を離れて、他の国でのびのび生きていみたい」と考える人もいます。
あこがれていた
子どもの頃から憧れていた国があるという人もいるでしょう。
ブリティッシュロック好きが高じて、どうしてもイギリスに住んでみたいと決めた私のようなパターンです。
カナダでは、「赤毛のアン」の世界に憧れ続けて語学留学にこぎつけたという女性もいました。
自分に合うと思った
海外旅行で訪れたり、その国出身の友達がいたりして、
「あ、あの国は自分に合う」
と感じることってあります。
感覚が合うという、直感に導かれて海外に移り住む人もいます。
好きな人がいた
日本で付き合っていた彼が転勤したとか、旅行中に知り合った人と恋に落ちたとか、好きな人と一緒にいたいという理由で海外生活を選ぶこともあります。
「旅行中に知り合った人と…」というと、映画のようで現実的じゃないと感じるかもしれませんが、実際に何人かその理由で海外に住むようになった人たちを知っています。
本当に、けっこうあるんですよ。
日本の気候が辛い、災害が多い
日本の気候が苦手、災害が多くて怖い、という理由で海外移住の選択をする場合もあるようですよ。
そういえば、私も東京からカナダへの移住を選んだ理由の一つが、カナダなら暑くなさそう…でした。
もちろんそれがメインの理由ではないですが…。
海外在住者の移住理由とは?
実際に海外に住んでいる人たちが、海外に移り住んだ「現実の理由」とはどんなものなのでしょうか。
留学
大学や大学院への正規留学だけでなく、料理・デザインなどの専門学校や語学学校への留学をきっかけに海外に住むパターン。
語学学校へ数ヶ月通って帰国という人もいますが、なかには数年間の留学を経て現地で就職し永住するという人も少なくありません。
また、専門学校を出たあと、職場でインターンを経験したのちに現地で就職するという場合も。
インターン先で出会った人と結婚するというのも、けっこうあるようですね。
就職
海外就職で移住、という人もいるでしょう。
ただいきなり日本から海外の職場に就職というのは、わりとハードル高め。
留学後に現地で就職とか、インターンで入ってそのまま就職とか、というほうが現実には多いのかと思います。
労働許可証は雇用主がいないと取れない場合がほとんどじゃないでしょうか。
結婚
海外で生活していて出会う日本人(特に女性)の多くが、国際結婚が理由で海外に転居した人たちです。
日本や第三国で出会った外国人との恋愛をきっかけに海外にやって来た、という人も多いですね。
カナダのトロントにはたくさんの日本人・日系人が暮らしているんですが、大都市では国際結婚も多いですが、日日家庭(日本人同士のカップル)の移住組も多かったです。
ちょっと年代が上の方達だと、日系移民とお見合いをして結婚するために移住した、という女性たちもいらっしゃいました。
転勤
自分自身の転勤や配偶者の転勤に帯同して海外生活を送ることになるケースも多いですね。
留学の場合も大半がそうなんですが、海外転勤を「移住」と呼ぶべきかどうかは迷うところ。
海外転居といったほうが正しいですよね。
でも、海外転勤がきっかけで、赴任期間を終えたあとに現地採用に切り替えて永住という話もわりと聞きます。
海外に住みたい人へ
海外に住みたいと思うなら、行ける方法を一生懸命探してみましょう。
本気で探してみると、なにかしら海外生活へつながる道が見つかるはず。
そして、友達や(差支えがなさそうなら)職場の同僚や先輩、学校の先生など、いろいろな人に「海外で暮らしてみたい」ことを伝えてみるといいかもしれません。
口コミ的な情報は、意外なところから出てくるものなんです。
私は、そろそろ東京で暮らしていた時間よりも海外の方が長くなりつつあります。
これまで欧米数カ国で暮らしてきましたが、すべてが貴重な経験になったなと思います。
現実に暮らしているときは、「辛いな」と感じることも多かったですが、後になって振り返るとよい(恥ずかしい)思い出ばかり。
海外生活は、あれこれ悩んで行動せずに後になって後悔するより、できるときに思い切って挑戦すべきじゃないでしょうか。
海外に住む目的は?
まず、大切なのは海外に住む目的をはっきりさせることだと思います。
英語を身につけたい
アロマテラピーを習いたい
ショコラティエを目指したい
MBAを取りたい
アメリカで就職したい
憧れだけではなく、自分の目標をしっかり持って、まずは海外への道を探りましょう。
海外に住む方法とは?
「海外への道を探る」と言いましたが、海外に住むごく一般的な方法を手軽な順に書き出してみます。
短期滞在
観光ビザの有効期間内の滞在なら、お金と時間さえあれば誰でも行けます。
カナダが気に入ってしまって、派遣の短期の仕事をしながら毎夏2ヶ月滞在していた知人がいました。
そういう滞在方法も可能です。
語学留学
語学留学、ぐんぐん身近になっています。
遠くまで行かなくても、英語が公用語の一つであるフィリピン留学が最近人気ですね。
また、短期留学という選択肢もあります。
なかには1週間から入学可能という語学学校もあるので、会社員でも有給休暇を使って「超短期留学」することだってできるんですよ。
▼ 実は意外に効果的と評判の、社会人の超短期留学についてはこちらの記事で詳しくご紹介しています。
ワーキングホリデー
年齢などの条件に合うなら、「ワーキングホリデー(ワーホリ)」という選択肢もあります。
海外を旅したい若い世代が、旅費を稼ぎながら旅行できるようにという趣旨のビザがワーホリ。
海外リゾート地などでは、ワーホリのアルバイトの子がたくさん働いていたりします。
ワーホリをきっかけに、海外就職の道が開けることだって実は可能(自分はその方法を経由して海外就職し、永住権取得しました)。
正規留学
海外の大学や大学院などへの留学を正規留学といって、語学留学とは違って入学時にかなりの語学力が要求されます。
在学中にインターンなどで企業とのコネをつくり、卒業後に現地で就職という人もいます。
海外就職・海外赴任
日本にいながら海外への就職を目指すのは、なかなか至難の技。
ただ不可能ではありません。
相応の語学力と、就職先の国で十分通用する学歴・経歴があれば、挑戦してみる価値はあるかと思います。
海外赴任の場合は、就職時に将来的な海外赴任が約束されるポジションを目指す人もいますし、海外赴任前提での採用という求人もあります。
会社から派遣されるなら、住居や乗用車などが支給されたり、海外赴任手当が支給されますのでかなりゆとりのある暮らしができます(会社次第ですが)。
国際結婚
もうこれはご縁の問題なので、必ず大丈夫とか、がんばりましょうとか、無責任には言えません。
ただ、外国人との交際を全然意識していなかったのに、気がついたら結婚相手は外国人だった、という人って実は意外と少ないかもとは思います。
国際結婚をしている人は、やはりもともと海外生活の経験があったり、外国人と縁のある生活をしている人が多いですよね。
永住権取得
海外に住みたい人にとっての最大難関の一つが、永住権の取得かもしれません。
国ごとの移民政策が違うし、年ごとに移民の受け入れ枠や条件が変化することも多いので、なかなか大変。
結婚に伴う永住権の取得は、ごく自然の権利なのですが、個人として申請するには条件が厳しくなります。
その国にとって、自分がどれだけ有益な存在なのかを示すことができれば道は開けるかもしれません。
まとめ
海外生活、楽しいことがいっぱいあります。
大好きなイギリスに渡った当初、私にとって毎日が夢のようでした。
朝目覚めるとイギリスにいる自分を実感して、うれしくてたまりませんでした。
でも、それもほんの最初だけ。
海外生活も時間とともに、単なる現実の暮らしになっていくもの。
どんなに楽しいことがいっぱいあっても、どんなにやりがいのある仕事に夢中になっていても、愛する人がどんなに一生懸命愛してくれても、海外での暮らしには厳しいこともあります。
それでも、世界を知ることは自分を知ることでもあり、人生がより一層豊かになるように思いますね。
案ずるより産むが易し、海外生活、挑戦してみてはいかがでしょうか。