私、将来は国際結婚したいんだけれど、どうしたら外国人の結婚相手が見つかりますか?
こんにちは、まのん(@ManonYoshino)です。
先日、知人の高校生の娘さんからこんな質問をされました。
うーん、「どうしたら?」というノウハウはなくて答えに困りました。
そのとき、自分や国際結婚組の友人たちのことを振り返り、「なによりも言葉が大切なので、語学の勉強したら?」と思いました。
「欧米人との結婚に憧れている!」日本人女子の方、結構たくさんいるかと思います。外国人と恋愛するのがなんとなくかっこいい、外国に住んでみたい、といった感じですね。
でも、実際に外国人と交際し、結婚してみると、大変なこともいっぱいあります。
かなり覚悟して嫁いだつもりでも、ちょっとしたことで喧嘩になったり、歯車が合わなくなって別れることになったりするカップルもいます。
ということで、今回は、海外生活における言葉の壁について考えたいと思います。
海外生活15年を超えた筆者が、自分の体験と周囲の国際結婚の友人・知人の知恵を合わせて、言葉の壁に負けない5つのアイディアもご紹介しますので、どうぞおつきあいください。
目次
言葉の壁と海外生活のストレス
国際結婚・海外移住の日本人が感じるストレスとは?
多くの国際恋愛カップルが、「国際結婚で大変なこと」のトップに言葉の壁をあげるようですが、これ、ホントですよ。言葉の問題って、想像以上にストレスになるんです。
自分自身、海外生活で最もストレスを感じることのひとつが言葉の壁。
特に、ヨーロッパへの移住は40代に入ってからでしたので、「第二外国語の壁はアイガー北壁」なみでなかなか乗り越えられませんね(笑)。
そのほかには、習慣・文化の違いや食生活など、数え上げればきりがないほど、海外生活にはストレス源があります(もちろん、日本だってみんなストレスを抱えて頑張っていますよね)。
言葉の壁をなくすには?
さて、海外在住日本人のストレスの元、言葉の壁。
何年くらい住んでいると、言葉の壁がなくなって、現地人のごとく暮らせるようになるんでしょうか。海外生活ベテランのみなさんに伺うと、だいたい答えは同じ。
「言葉の壁はなくなりません!」
「えー、ずっと言葉に悩み続けるのーー?」とがっかりしますよね。
大人になってから学んだ言葉は、なかなかネイティブレベルにはならないものらしいです。
特に、英語以外の外国語を話すエリアに暮らす場合、生活に困りはしないけれど、「100%現地語を理解できます」レベルになれる人はあまりいないそうですよ。
でもね。そんなにがっかりすることもないんです。
言葉が仮に完璧じゃなくたって、外国の暮らしに十分馴染んで、自分らしく生きることは可能だと思うのです。要は、自分が楽しめればいいわけですよね。
そもそも、日本語でも知らない言葉や言い回しってありませんか?そう思うと気が楽になりますよね。
言葉の壁に負けないアイディア5選
「言葉の壁」を100%取り除くのは、難しい。
じゃあどうすれば、「言葉の壁に負けずに」豊かに楽しく暮らしていけるのでしょうか。
アイディア(1)現地語を勉強して言葉の壁を低くする
100%取り除くのは難しくても、壁を低くすることは可能です。
その方法は、単純ですが、現地語をしっかり学ぶということではないでしょうか。
国際結婚で、いずれは海外での出産も考えているのであれば、またはもうすでにお子さんがいらっしゃるのであれば、現地語の学習はやはり必須かと。。。
子供の学校や、保護者間のやりとりでは「現地語が全然できません」では、ちょっと不便すぎますよね。
まずは、基本的な会話だけでもできるよう、お勉強が必要でしょう。
アイディア(2)自分の生活スタイルを確立する
せっかくの外国生活。
まっさらなところから、自分の暮らしのスタイルをプロデュースしてみてはいかがでしょうか。
外国生活の様々な出来事をブログなどで発信している方、たくさんいらっしゃいますよね。素敵なサイトがたくさんあります。
「自分はこんな風に暮らそう」と決めて、自分スタイルを作り上げてみたら楽しいですよね。
アイディア(3)趣味やスキルを強化して、「強い自分」になる
現地の言葉が苦手なだけで「レベルの低い自分」と感じてしまうことは、よくあることだと思います。
人生経験も社会経験も豊富でも、言葉が幼稚園レベルだと、きちんと自分の考えを表現できずにジレンマを感じます。
「言葉がヘタだからって、頭が悪いわけじゃない!」と反論したくなります。
言葉だけでなく、社会に発信できるスキルなどがあると、言葉の壁に左右されない「強い自分」になれるのではないでしょうか。
料理や生け花や写真、イラストなどなど、趣味やスキルを活かすことで、自分のオリジナルな立ち位置が作れると思うのです。
アイディア(4)「日本人である自分」を最大限活用する
欧米社会で日本人が生活するとき、明らかに外見がアジア人なので、妙な偏見の目で見られることは確かにあります。
ただ、近年ヨーロッパでは、日本文化に憧れる人が増えているんです。
ちょっと前まで、日本は「遠い極東の国」だったのが、最近では「憧れの海外旅行先」にあげる人がとても多くなりました。
日本人に対して、純粋に敬意を払ってくれる欧米人がとても多くなった気がしますね。興味を持ってくれる人も多いので、「日本人」というアイデンティティを生かして、現地社会に溶け込む生き方は大いにアリだと思います。
アイディア(5)完璧を求めない。7割できたらスゴイということを理解する
大人になってから習い始める外国語には、完璧を求めないのがいいと思います。
だいたい相手の言うことが理解できて、自分の言いたいことも言えて、読み書きがほぼできれば OK ということでいいじゃないですか。
その現地語の先生になるわけじゃなし、生活のための言葉なので、完璧じゃなくて十分です。
日本語だって、意味のわからない言葉や、実は読めない漢字、あるでしょう?
たとえば、日本語で同音異義語が最も多いのは「こうしょう」だそうですが、その同音異義語は50通り以上あるそうですよ。全部書けないでしょ(私は書けません)?
だから、外国語が完璧じゃなくっても当然なんですよ!
言葉の壁、体験から言えることは?
そのうち言葉の壁には慣れます
何年も海外生活をしていると、だんだんズボラになるというか、ずうずうしくなるというか。
自分の前に「言葉の壁」があること自体に慣れますよ。心配ない!
言葉の壁のストレスには波があります
「今日はなんだか調子いい」という日もあれば、そうでない日もあります。
言葉だって同じ。
自分の不完全さにイライラするときもあれば、完全開き直りのときもあるし、「私って意外と上手じゃん?」と思える日もあります。
強いストレスを感じても、「またいい日もあるさ」と考えれば楽になります。
開き直りが大切です
その国で育ったわけじゃないので、「できなくても当然」という開き直りも大切です。
移民の多い国に行くと「言葉が通じようが通じまいが堂々と明るく生きている人たち」がたくさんいるもの。
だいだいできてれば OK というおおらかな気持ちでいきましょう。
「自分に優しく」を最優先で考えましょう
故郷や、親兄弟と離れ、長年の友人たちとも別れ、積み上げたキャリアも捨て、異国に嫁いできたあなた。
それだけで、大変なストレスなはず。
遠い異国で孤軍奮闘するあなたを、日本の両親や友人たちはきっと心配しながら見守ってくれているはず。「苦労しているんじゃないか」と、お母様は切なく思っているかもしれません。
日本に残してきた家族や友人たちにとっては、あなたはとっても大切な大切な存在。だから、ぜひ無理はしないで「自分に優しく」しましょう。
「人は人、自分は自分」でいきましょう
同じ日本人でも、結婚前の状況や結婚後の環境で現地語の習熟度はバラバラです。
学生時代から海外に住んでいる人や、現地で仕事をしている人は必然的に言葉は上達が早いです。また、結婚相手が現地語しか話せないという人だと、選択肢がないので日本人妻の現地語レベルもアップしますよね。
「〇〇さんは、あんなにペラペラなのに。。。」なんて人と比べると落ち込むだけですから、「人は人!」と割り切って気楽に構えるのが一番です。
まとめ
言葉の壁に負けない対抗策として、次の5つのアイディアをご紹介しました。
- 現地語を勉強して言葉の壁を低くする
- 自分の生活スタイルを確立する
- 趣味やスキルを強化して、「強い自分」になる
- 「外国人である自分」を最大限活用する
- 完璧を求めない。7割できたらスゴイということを理解する
海外生活合計15年を経過して、一番大切だと感じるのは、「完璧を求めない。7割でスゴイ」と割り切ることだと思うのです。
大人になると、なかなか褒めてもらえる機会がないので、自分を思い切り褒めちゃいましょう。
万年アウェーの、海外在住日本人としては、ラクな生活の決め手は「波乗り主義」かと。。。ほら、海水浴の時、波に向かっていくとおもむろにかぶるでしょう?逆に波が来たらいっしょに波と楽しめば、リラックスできるじゃないですか。
あえて状況に逆らわず、マイペースでゆるく楽しめば、言葉の壁もストレスもさほど深刻にならずにすむかなあと思うのです。
(でも、この境地になるまでには長い月日と、悔し涙も数え切れず。よその国に外国人として住んでるんですから、そんなもんです。)
肩の力を抜いて、外国生活を楽しんでいきましょう!