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【フランス人の運転】怖い?上手い?フランスの超楽天的ドライバーたち

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フランス人って車の運転が荒いイメージ。

フランス滞在を考えていて、車の運転もしたいけど、ちょっと怖いかも。

 

フランスといえば、自動車王国。有名な自動車メーカーもあり、車好きな人なら「乗ってみたい」という車種もあるのではないでしょうか。

ラテンの血が騒ぐフランス人の運転は、一般にはちょっと雑なイメージがあるようです。

そのため、フランスに滞在する日本人の中には「この国では怖くて運転はちょっと。。。」と尻込みする人も少なくないみたいですね。

 

こんにちは、まのん@ManonYoshinoです。

フランスで車を毎日運転していますが、全然、緊張感とれません。街中は縦列駐車が基本なのでなおさら緊張しますねーー。

 

フランス旅行を計画中。レンタカーを借りてドライブしたいけど不安。

フランスに住む予定。現地での運転が怖そうで気になる。

このような方へ、今回は、フランスでの自動車の運転について、日常での路上の様子なども含めてご案内させていただきます。

 

フランス人の運転についての基礎知識

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ではまず、フランスとフランス人の運転についての「基礎知識」を少し。

免許は生涯免許?

日本の運転免許証には期限がありますよね。5年ごとの更新で、海外在住者が日本の免許証を維持しようとすると、帰省の時に気をつけて期限前更新に出向く必要があります。

フランスの運転免許証、有効期限がありません(でした)。実際、今、手元にある免許証には期限がないんです。

2013年までは、紙の免許証(一部ラミネート加工で保護されている)が発行されていて、これには有効期限がなかったんです。

2013年以降、順次カードタイプに以降されていて、普通車や二輪車の免許は15年の有効期限だそうです。旧タイプからの更新は、「いきなり送られてくるらしい」とのことで、これが届いてしまうと生涯免許から期限付き免許になるとか。

なんと更新の移行期間は20年だそうで、2033年までにフランスの全免許証が期限付きのカードタイプに変わるらしいですよ。

これからフランスの運転免許証を取得される場合は、15年免許、ですね。

生涯免許だから路上は怖い

新規のカードタイプ免許証は有効期限つきですが、これまでの免許証は無期限。

つまり、一度取ったら、よほどのことがない限り運転オッケーなわけです。これは怖いですよ。

日本の免許更新時には、必ず「事故を起こすとこんな風に恐ろしいことになりますビデオ」を見せられますよね。

個人的には、あれってめちゃくちゃ効果あると思っています。

だって、日本人ドライバーはかつて教習所で叩き込まれた「事故を回避する運転」について5年ごとに講習を受けるんです。

一方で、さほど危険回避の教育を受けずに気楽に免許を取ってしまうフランス人は、一生何の講習もなく路上を運転してしまうんですよ??しかも日本よりずっと早いスピードで…。

教習所は存在しない?

オトエコール(Auto Ecole)という運転スクールは街じゅういたるところにあります。小さな掘っ建て小屋のようなスクールや、雑居ビルの1階などを借りて営業しているスクールもあります。

ちいさな受け付け、椅子数脚の待合所、座学のためのセミナー室。これが、フランスの運転スクールの全貌です。そして、スクールの近辺の路上には教習車数台。

日本のような、仮免までの校内運転練習場がある教習所は存在しないようです。(箱庭のような校内で、坂道発進やクランク、並列駐車など練習しましたよね〜。)

では、フランスの運転スクール、どうやって運転技術を学ぶのか?

ズバリ、「いきなり路上教習から始まる」、です。

オトエコールのマークがついた車、ときどき動きが恐ろしいです。

初心者マーク、高齢者マークはあるの?

日本でおなじみの、初心運転者標識「若葉マーク」。高齢運転者のための高齢運転者標識「クローバーマーク」もありますよね。

フランスでは、こういったものはありません。

運転免許取得前の路上教習中の場合は、アプロンティサージュ(Apprentissage、教習中)のしるしであるAマークのスティッカー等を車に貼ります。

フランス人の運転、ここはすごい!

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フランスの運転免許についてのお話に続いては、フランス人の運転について「すごい」点からご紹介していきますね。

長距離運転は当たり前

国内の鉄道などのインフラがイマイチなフランス。

採算性の悪いローカル線がじゃんじゃん廃線になってしまった結果、公共交通機関だけで移動するのがちょっと不便なフランス。ストも多いし、鉄道の遅延は日常茶飯事。

だから、車で移動する人が多いんです。

しかも、バカンス大国なので長距離移動は当たり前。車で移動することを苦にしない人が多いですね。

また、長いバカンスを田舎の家やレンタルアパートなどで過ごす人は、家族で車に目一杯荷物を積み込んで移動します。500〜600キロの移動は、普通にしますね。

ブレーキが異常に上手い

スクールゾーンで時速30キロ、市街地50キロ、中央分離帯のない郊外道路80キロ、中央分離帯のある道路110キロ、高速道路130キロ(一部110キロ)といった速度制限のフランス。

街中で時速50キロで走行しますが、信号ギリギリのところでサッと減速して信号機の横でピタッと上手に止まる人が多いです。ブレーキが上手。

田舎道を走る車は速い

曲がりくねった田舎道を、ものすごいスピードで走り抜けていく車の多いこと。対向車が来る場合はちょっと怖いくらい。

長距離運転に慣れている人は、運転テク自体はかなりのものかと思います。

フランス人の運転、ここは怖い

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フランス人の運転の優れている点のあとは、「怖い」と感じる部分をご紹介します。

縦列駐車

歴史の重みを感じる石畳の旧市街なども多いフランスの街。

建物自体が年代物のところがけっこうあるので、駐車場がなかなか見つからない場合も多いです。

そんな街中でのポピュラーな駐車は「縦列駐車」なんですが、前後の車にちょっとくらいぶつかっても平気でミニマムスペースに入ってくるドライバーもいます。

「ぶつけながら入れるのは、フランス式なのよ〜」と、うちの車のバンパーにゴツンとぶつけてきたマダムに言われたことがあります(笑)。たしかに、傷はつきませんでしたが、微妙な気持ちですよね。

速度感覚

ブレーキが上手い人が多いと前述しましたが、「自分の運転に根拠のない絶大な自信」を持っている人が多いです。

中でも、速度感覚がおおおらかというか鈍い人にびっくりさせられることがかなりあります。

高速道路で、こちらの車より遅いスピードなのに、右車線からいきなり前方に入ってくる車。あわててブレーキを踏む、というケースがとても多いです。

自分本位で命知らず

こちらも高速道路の話ですが、僅かの隙間に無理やり入り込んでくる車にはヒヤッとさせられます。

「この自分の行動が重大な事故につながるかも?」なんて考えないんでしょうね、きっと。

怖さを知らないのかな、と思います。

日本の教習所や免許更新の講習は偉大です。「交通事故怖い」「制動距離」「うっかり事故が自分と家族の人生を狂わせる」など、我々日本人ドライバーは嫌というほど頭に叩き込まれますよね。

フランス人ドライバーの命知らず、これまで「一度撮った免許は生涯OK」という制度だったからかもしれませんね。

フランスで運転するなら、ここを注意!

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フランス旅行や、フランスで生活するにあたって車の運転をするという場合、「ここは注意したほうがいいよ」というポイントを4つまとめてみました。

基本、マニュアル車

レンタカーを借りる時、中古車を購入したい時、ほとんどの車はマニュアル車です。

オートマチック車もありますが、数が少ないのが現状。レンタカーなら余裕をもって予約することをおすすめします。

また、中古車もオートマチック車があまりないので、探すのに時間がかかったりしがち。

駐車スペースは小さい

もともと日本のショッピングセンターのような、「とっても駐車しやすいスペース」など存在しないフランス。

路上に駐車することも多いので、縦列駐車は基本中の基本。これも、道幅の広くない道路の両側に車がびっしり駐車してあるところなどは、少し難しいです。

市街地の地下駐車場や、アパートなどの駐車場も1台ずつのスペースが小さいところもかなりあります。

ロータリー交差点が多い

交差点での事故を減らすためだとか、スピード抑制のためだとか言われますが、フランスではどこにいってもロータリー交差点がめちゃくちゃ多いです。

ロータリー交差点、フランスでは「ロンポワン(rond-point)」と呼ばれます。

信号がないので、無駄な渋滞が少なくなるという利点はあるのかもしれませんが、慣れないとロータリー交差点は怖いです。

単車線の交差点ならまだしも、2車線以上になるとロータリーに入る車と出る車が入り混じります。

「一度入ったら、必ず内側車線に移動し、交差点を出る手前で外側車線に移動する」のが本来の決まりだそうですが、このぐるぐる回りながら一瞬に車線変更する…、というのがフランス運転初心者には難易度高めです(笑)。

右側優先道路

信号のない交差点では、右側からの車が優先です。

自分の走っている道路が主要道路で、脇道が右にある時。基本は主要道路を走る自分の車は停止しなくてもOK。

とはいえ、手前に「右側道路優先」という標識がある時は要注意!住宅街から出ている細い道でも、「右側道路優先」になっている場合は主要道路を走っている自分が止まって待つ必要があるんです。

しかも、この標識、うっかり見逃しやすいことも。木の陰になっていたり、なんてもこともあります。危ないので、特に住宅地や街の中では右側に道路があったら注意する癖をつけたほうがいいです。

まとめ

自動車王国フランスでは、旅をするのも日々の生活にも車は切っても切れない必需品です。

とかく「荒っぽい」とか「自己中」とか言われがちなフランスのドライバー達ですが、その優れた点と、そうじゃない点をご紹介しました。

フランスを旅するなら田舎をじっくり堪能したいもの。

車での移動がやはり便利なので、十分注意してドライブを楽しんでいただきたいと思います。

 

 

 

ABOUT ME
吉野まのん@英語生活
英語で暮らし、フランス語に悩み、日本語教育にも頭を抱えるヨーロッパ在住の昭和組。受験英語は超苦手だったのに「言葉としての英語」に惹かれ卒業後はイギリスに。カナダ・アメリカ・東京で長年働いたのち、ヨーロッパ移住。英語や外国語に関することや仕事のこと、外国生活のあれやこれやを発信中。

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