子供が欲しいアラフォーです。
高齢出産はリスクが多いとか、産後が大変だとか、デメリットばかりが注目されるけど、本当はどうなの?
こんにちは、40代初産で元気に出産した、まのん(@ManonYoshino)です。
高齢出産って、リスクが多いとか、無責任だと、いう意見があります。
アラフォーだけれど、これから子供が欲しいという未来のママとなるあなた。高齢出産のデメリット情報を聞くと、いろいろ不安ですよね!
私自身のこれまでの体験では、圧倒的に「よかったこと」が多かったのですが、実際はどうなのでしょうか。
この記事では、本当にデメリットばかりなのか、メリットはないのか、探ってみます。
実体験を踏まえての記事ですので、ぜひ最後までお読みいただければと思います。
★ 高齢出産のリアル ★
目次
高齢出産、メディアが伝えるデメリット
高齢出産については、いろいろなメディアで「体力的に大変」とか「出産がキツい」などネガティブな情報が取り上げられがち。よく聞く「高齢出産のデメリット」について一つずつ考えてみましょう。
高齢出産だと体力的にきつい
体力といっても、個人差がありますよね。また、高齢出産の定義は現在、35歳以上の初産だそうですので、同じ人でも35歳の時の元気度と、45歳では大きな開きがあります。
妊娠出産は、長丁場ですので、母体の体力も消耗します。また、出産後の育児はさらにもっと体力が必要。
だから、高齢出産だと体力的にきついと言われるのでしょう。
健康リスクが高い
やはり高齢妊婦の場合、疾病リスクが高まるようです。
妊娠20週以降に高血圧になると、妊娠高血圧症候群と診断されます。高血圧のほか、尿タンパクが見られたりすると、妊娠高血圧腎症となるそうです。重篤な症状になると母体にも赤ちゃんにも大変危険な状態になるので、厳重な管理が必要になります。
また、糖の代謝異常による妊娠糖尿病、前置胎盤も、高齢妊婦になるほどリスクが高まるようです。
流産率が高い
妊娠しても、約15%ほどが流産になるそうですが、高齢妊婦の場合、この確率が上がるそうです。
これは、母体の年齢が高くなると受精しても染色体異常が起こりやすいから、だそうですね。女性の年齢とともに卵子も古くなるから、といいます。
フランスの病院で言われたのは、「40歳以上なら、流産率は50%くらい」ということ。せっかく受精卵が着床して妊娠が始まっても、半分は、流産してしまうということですね。
染色体異常など胎児に影響が出やすい
やはり、トリゾミーなどの染色体異常は、妊婦が高齢であればあるほど起こりやすいようです。
40歳以上の妊娠だと、より一層そのリスクは高くなります。
「出生前診断」のデリケートな話題は、よくネット上でも繰り広げられていますよね。高齢出産での妊娠出産をめざすかどうかの、最も重要な部分だと思います。
出産にリスクが伴う
高齢出産の妊婦の場合、出産に向けての自然な体の準備がなかなか進まない、ということがあるようです。
赤ちゃんの通り道の「産道」が固くて広がりにくかったり、陣痛が弱すぎたり、などという問題です。
このため、高齢出産では帝王切開での出産が多くなるらしいです。
ダブルケアになるリスクがある
自分たち夫婦が、30代後半から40代ということは、その親世代はリタイア世代。赤ちゃんが生まれた時、じいじとばあばは揃って70歳以上というケースも珍しくありません。
育児でてんてこ舞いのときに、祖父母世代が体調を崩し要介護状態になってしまった、ということもありえるのです。
育児と介護のダブルケアで、大変な思いをされている方もいらっしゃるようですよ。
経済的リスクがある
子供は産んだ後からが、手がかかります。お金もかかります。それも、その子供がちゃんと一人立ちできるまで、です。
子供の教育費がかさむ時期に、自分たちは定年退職、という事態も起こりえます。挙げ句の果てには、子供を育てることでいっぱいいっぱいで、老後資金を用意できないまま老年期を迎えてしまうという心配も。
将来を見据えた資金計画が必要です。
40代高齢出産、実際に感じたデメリット
では、実際に高齢での初産経験者として、感じたデメリットをいくつかご紹介します。
親を頼れない
うちの場合、日本を遠く離れた海外出産でしたので、もともと「面倒を見てもらおう、頼ろう」という気持ちはありませんでした。
夫と共に新しい家族を作り上げようと決めていたので、なんでも夫婦で協力しようと話し合いました。
それでも、周囲の日本人女性の多くは、日本から母親を呼び寄せて手伝ってもらっている人がかなりいました。母親世代が若いと、フットワークが軽い人が多いですね。
外国の環境にも物怖じせず、数ヶ月にわたって娘と孫の世話をしていく「ばあば」たちは元気で、見ていて少しうらやましかったです。
流産
二人目を!と思っていましたが、結局、数回の流産であきらめました。妊娠はするんですが、7週とか8週とかで初期流産してしまい、悲しい思いを何度もしましたね。
産後のマイナートラブル
出産自体は、「超」がつくほどの安産で、回復も早かったんですが、参ったのは乳頭亀裂と腱鞘炎。
おっぱいの出が安定するまで1ヶ月ほどは、乳首が切れて痛くて大変でした。
また、授乳の時に赤ちゃんの頭を支える右手首に負担がかかりすぎたのか、3ヶ月目くらいから腱鞘炎でしばらく悩まされました。
高齢出産のメリット
さて、いよいよ、高齢出産ならではのメリットについて触れたいと思います。
精神的に余裕がある
自分が「精神的に達観した大人」とは思えないので(笑)、ちょっと躊躇しますが、あえてこの点を挙げます。
人生を40年も生きてきたということは、いろんな経験をしているわけです。修羅場をいくつも経験したベテランもいるでしょう。
ちょっとやそっとのことでは動じないのが、高齢出産のパパ&ママ。夜泣きする子供にも「まあ、いつかは寝るだろう」くらいに思えるし、何冊絵本を読んでも寝ない子供にも「こんな密着した時間を過ごせるのも、いまだけ、いまだけ!」と思えるわけです。
子供と自分の関係を俯瞰で見られる、という感じですね。
安定した子育てが楽しめる
それなりにキャリアを積んだ後の子育てなので、「目の前の大切なこと」に集中できます。
また、高齢初産であえて子供を持とうと決めるカップルは、経済的にもある程度ゆとりがあるケースが多いのではと思います。家族として暮らす生活の基盤があって、そこに赤ちゃんが加わるので、安定した子育てが楽しめるのではないでしょうか。
高齢出産での子育ての楽しさについて、「【40代で出産したママの実感!】高齢出産の子育ては、ここが楽しい」でくわしくご紹介しています。
人生経験が役に立つ
あくまでも自分の考えなのですが、子育てにも人生経験がとっても役に立っているなあと思うのです。
出産まで20年近い会社員人生を歩んでいましたが、その時に体得した対人スキルや、段取りのスキル、目標管理、部下や同僚のモチベーションアップ術など、家庭運営や子育てにも運用できます。
人の気持ちを考えて行動する、といったごくふつうの人間関係のスキルも、それまでの長い人生から学んだもの。これも、子育てに役立ちます。
同世代の友達の知恵を借りられる
同世代の友人たちの多くは、もうすでに子育ての大変な時期は通過してしまっているのが、高齢出産のわたしたち。
それが、さびしいかというと、そうでもないんですよ。
ママ友ではない、自分の親友たちがすごく精神的にサポートしてくれましたね。彼女たちはもう通ってきた道ですから、アドバイスが的確。
おまけに、もう大きくなっている友達の子供がベビーシッターしてくれたりして、助かりました。
まとめ
メディアがこぞって伝える、高齢出産のデメリット。その多くは、ほんとうのことです。
でも、同じアラフォーでも、オーバー40でも、人によって体力も環境も違うわけですよね。夫婦で話し合って、「ぜひ子供がほしいよね」ということなら、専門医のアドバイスも受けながら妊娠・出産にトライしてはいかがでしょうか。
うちは、私も夫も、たとえちょっと人より遅い出産でも、うれしいことや楽しいことがあまりにも多くて、子供を持てたことは人生最大の幸福だと思っています。
この記事が、お役に立てれば幸いです♪