海外で生活してみたいけど、
語学に自信がない…。
英語も中学生レベルだし。
どれくらいの英語力があれば困らないんだろう?
海外で生活を始めるには、
どのくらい英語や外国語ができれば安心なのでしょうか。
こんにちは、まのん(@ManonYoshino)です。
海外生活、とひとことで言っても、いろいろな状況があります。
- 語学留学やワーキングホリデー
- 大学や大学院への正規留学
- 海外就職
- 海外駐在
- 海外駐在の帯同
- 国際結婚での移住
- 永住権を取得しての移住
高度な語学力が必須の場合も、もちろんあります。
でも、語学留学やワーキングホリデーから始める海外生活なら、それほど高い語学力がなくても大丈夫なケースがほとんど。
結論から言ってしまうと、
海外で日常生活を送る場合、
中学校で習ったレベルの英語ができれば、
困ることはほとんどない
と思います。
この記事では、
海外生活に必要な英語力
実生活に使える英語力をつける方法
を、筆者自身の体験をもとにご案内します。
目次
海外生活に必要な英語力はどれくらい?
海外で暮らすために必要な英語力。
いったいどれくらい英語(もしくは渡航先の言語)ができたら、不自由しないんでしょうか。
最初に結論!
いろいろな方が、ネット上で「海外生活に必要な英語力」について発信されています。
「中学生レベルで大丈夫」という心強い意見も多いです。
私自身の経験からお話しすると、
本当に、中学生レベルの英語力があれば十分なんとかなる
という感じです。
(*海外での目的によっても違いますが…。)
日本の中学校卒業レベルの英語の語彙が頭に入っていて、聞き取りができて話せれば、日常生活にまず困ることは少ないかと思いますよ。
でも、本当のところ、強い目的意識とやる気があればOK。
最初は会話力がほとんどなくても、なんとかなるものです。
海外で何をするのかによる
海外生活で必要な英語力レベルは、海外で何をしたいのかによります。
語学留学やワーキングホリデーなら、本当に初心者レベルの人も少なくありません。
ほぼ話せない状態の人だって多いですよ。
大学や大学院への正規留学の場合は、話は別。
最初の1〜2年を語学学習に費やすならともかく、正規留学では現地学生に混じって講義についていける語学力が要求されます。
講義で学ぶ文献の量も多く、相当な学習量が要求されますので、言語でもたついている余裕はないようですよ。
さらに、就職や永住権取得を目指したい場合も、高い語学力が必須になることが多いですね。
海外で働くということは、即戦力を求められるわけで、英語や現地語に堪能なのは必須条件でしょう。
英語会話力ゼロからの海外生活
高い語学力、即戦力…など、ちょっとかたい話をしましたが、ここからは経験談を少しご紹介させてください。
英語力に自信がない、という場合でも海外で自分の未来を切り開くことは十分可能です。
私は、もう何十年も英語を話す生活をしています。
それも最初は、会話力ほぼゼロからのスタートでした。
海外生活で知り合った日本人の多くも、会話力ほぼゼロで海外に渡っています。
私の場合は、こんな感じでした。
スタートからの時間 | 環境 | 英語力の状態 |
スタート | 語学学校(イギリス) | 会話力、ほぼゼロ! |
1ヶ月 | ベーシックな日常のやりとりは、なんとか可能に。 | |
2ヶ月 | 聞き取りがラクに。電話応対もできるように。 | |
9ヶ月 | 日常の会話なら、まあなんとなくOKなレベル。 | |
1年 | 一時的に東京 | 仕事で英語を使い始める。 |
1年半 | カナダにワーホリで渡航 | カナダでアルバイト開始 |
2年 | ワーホリのち労働許可証 | カナダで就職、ネイティブ環境で英語力を鍛えられる。 |
4年 | 労働許可証の再々申請困難で、一旦日本、英語環境で働く | カナダ永住権申請開始、英語で困ることはほぼない状態。 |
6年 | カナダに再移住 | カナダ永住権取得 |
会話力ゼロで語学学校へ
受験のための英語、本当に苦手でした。
特に、「選択肢A〜Dの中で正しいものを答えよ」っていうやつ。
学校で学習する英語は私にとって、最も不可解な世界。「英文は、摩訶不思議な符号を縦横に組み合わせて作られている…」、と感じていました。
ところが、学生時代にイギリス旅行をした時、当たり前の事実に気づいてしまったんです(笑)。
「イギリスでは、子供からお年寄りまで、誰でもスラスラと英語が話せる」
ということ!
それなら自分にだって、できないはずがないと思いました。
…で、卒業後は普通に就職するより、海外で英語をまず身につけようと考えたんです。
大好きなイギリスで暮らしてみたいと思い、語学学校は迷わずイギリスの田舎へ。
ほぼ会話力ゼロ💦でした。
夢にまでみたイギリスで、いろいろな国の学生と出会って、イギリス人たちとも仲良くなって…。
そんなこんなしているうちに、なんとなく英語が聞き取れるようになり、言いたいことも言えるようになっていったんです。
イギリスが大好きで、英語の音が大好きだったからでしょうね。
(一方フランス語は何年フランスに住んでも苦しい。心がけの違いか?)
語学学校は、「中級の下」から始めて、「上級の下」まで通いました。
だから英語力がダメだなあと思っても、海外に住むことを諦める必要はないです!
人間、その場に行ってしまえば、なんとか頑張ってしまえるものじゃないかなあと思います。
しかも、普通に日常生活を送る上では、そんなに難しい文法も語彙も必要ないですよ。
本当に、中学校で習った語彙で暮らせます。
カナダ就職
ついでに、その後もご紹介しちゃいますね。
イギリス生活で「なんとなく英語OK」になったあと、しばらくしてカナダで暮らすようになりました。
当時、働きながら生活できる国としてカナダが身近だったからです。
かなり昔からワーキングホリデーの制度があったんですよね。
ワーホリのビザでカナダに入国して、すぐ文房具屋さんでアルバイトを始めました。
生活費を稼ぎつつカナダの英語に慣れるためです。
その後、日系企業に就職したんですが、ここで「働くための英語」はだいぶ鍛えられました。
日々の仕事はほぼ全部カナダの顧客対応だったので、朝から晩まで英語漬け。
やるしかないから度胸もつきますよね。
20代後半に入って、個人の就業者として永住権を無事取得。
英語会話力ゼロからスタートして6年後です。
ね、なんとかなっちゃうものなんですよ。
英語力をつけるには
私自身、英語を専門的に勉強したわけでもなく、今も文法とかになると全然自信がありません。
語彙だって、あきれるほど少ないです。
でも、その英語をフルに使って20年ほど仕事もしました。
今も、家族での会話は英語を使うことが多いです。
自分にとって英語は、もうひとつの自分の言語になっています。
そんな私が、心地よく英語で話せるようになるまでに、実践した方法が3つあります。
確実に力がついた3つの方法
英語力が伸びたなあと自分で実感できた方法は、お金もかからず簡単なもの。
それは、
毎日、英語で日記を書く。
好きな映画やドラマのモノマネをする。
がむしゃらに英語の本や雑誌を読む。
ということだけです。
それぞれ、ちょっと説明しますね。
英語日記
イギリスに到着したその日から、約10年ほど英語日記をつけていました。
特に最初の2年は毎日欠かさず、ヘタな英語でちょこちょこと。
大したことは書いていないんですが、その日聞いた英語の単語や言い回しを使うようにしていたら「忘れない」んですよね。
語彙や構文を、日記で使う。
それを繰り返していくと、その語彙や構文が「自分のもの」になります。
習慣にしてしまうと面倒じゃなくなるので、おすすめ学習法です!
▼ 英語日記のやり方や効果について、こちらの記事でくわしくご説明しています!
好きな映画やドラマのモノマネをする。
気に入った映画は何度でも見ていた頃…。
セリフを覚えてしまうくらいでした。
繰り返し映画やドラマを見ては、シチュエーションごとにモノマネ。
いわゆる「シャドーイング」という学習法の原始的なバージョンですね(笑)。
でも楽しいんですよ。
しかも、これも映画の言葉が「自分の言葉」となって記憶に深く残るんです。
▼ 英語での会話力アップに重要なリスニングと、スピーキング。その両方を鍛えることができる同時通訳者養成の訓練法、シャドーイングについてご紹介した記事はこちらからどうぞ!
英語読書
「えー、読書じゃ会話力にはつながらないんじゃ?」
と思いますよね。
いえいえ、そんなことないんですよ!
英語の小説、英語力アップに(会話力にも!)めちゃくちゃ役に立ちます。
まず、英語を読みつつシチュエーションを想像していく。
登場人物の会話を頭の中で唱えながら読み進めることで、会話するための語彙が増えていきます。
しかも、情景を思い描きながらの会話の語彙なので、実際の英語の会話でもすぐに使えるんです。
英語の原書をバンバン読んでいた頃は、会話力も伸びた時期だと思います。
最も有効だった英語上達法
いままで生きてきた中で「最も英語力が伸びた」と実感した時期は、カナダで働いていたときです。
「英語環境で働く」
これが1番の上達方法でした。
たとえ日系の企業であっても、同僚たちや顧客との会話や文書が全て英語だと、日常のほぼ全部の使用言語が英語になります。
「え〜、わかんない、無理〜」という甘えは通用しないので、辛いですけど、英語力は伸びますね。
東京でも15年ほど外資系企業で働きましたが、英語は毎日使うものの、やはりカナダの「英語ばかりの毎日」のようにはいきませんでした。
海外生活をより有意義にするためには
出発前にしっかり語学学習を!
「まずは、飛び出しちゃえ!」と
海外に行ってしまうというのも一つの方法ではあります。
ただ、自由に使える時間にも、予算にも限りがありますよね。
海外生活をより有意義になものにするには、出発前にしっかりと語学学習をしておくことをおすすめします。
会話力なしだと海外生活が限定的になる
深く考えずに海外生活に飛び込んだ私。
でも、イギリスの後に渡ったカナダで、
「会話力のあるなし」がその後の生活を左右する
と、いうことを痛感しました。
ワーキングホリデーでカナダにやってくる人たちの中には、英語の会話力がほとんどゼロ状態の人が少なくありませんでした。
せっかくの外国生活なのに、英語ができないと、働く場所は日本料理店や日系お土産物店などに限られます。
住んでいるのはカナダなのに、生活は日本語100%という人が結構多かったんですよね。
大学進学を目指して、「まずは語学学校を」という感じでカナダに渡ってくる若者にも何人も出会いました。
英語力が大学入学レベルにいつまでも到達せず、ずーっと語学学校のまま先に進めずにいるという人もわりといましたよ。
海外出発前の英語力アップに効く方法
まず、最低でも日本の中学校レベルの文法と語彙は、しっかりおさらいをしておくことをおすすめします。
ここをしっかり復習して、現地で英語の音に慣れさえすれば、上達は早いと思いますよ。
それから、もっとしっかりやっておきたい、という人は次の2つの方法が有効でしょう。
英会話アプリ
超短期集中英語コース
英会話アプリ
アプリ学習のいいところは、通勤通学の隙間時間や、自宅でちょこちょこできるところですよね。
1回3分の学習時間というアプリもあります。
3分って、スパゲティ茹でてる間とか、トースト焼いてる間とか、いくらでも捻出できちゃいますよね。
いろいろな英語学習用のアプリが出ていますので、いちど調べてみてはいかがでしょうか。
無料アプリもたくさんありますよ。
ちょっとしっかりやってみたい、という人にはリクルートが運営している英語学習サービスがおすすめです。
テレビCMや電車広告でもお馴染みの、あの『スタディサプリEnglish』です。
私も実は使ってみた一人です。
「いまさら英語…?」とか思いながら始めたんですが、いやもう、忘れていることが多くて(恥)…。
ものすごくためになりました!
なにしろ、1回の学習時間が短いので精神的負担がなくてラク。しかも面白いので、気がつくとどんどん進んじゃっているという仕組み。
7日間の無料体験もあるので、気になったらぜひトライしてみるべきかと思います。
\ 公式サイトで詳しくチェックする /
▼ アプリを使った英語学習について、使ってみた素朴な感想をまとめました!
▼ 『スタディサプリENGLISH』を自分で使ってみました。実感したメリットをレポートした記事はこちらからどうぞ!
超短期集中英会話コース
「超短期の集中英会話コース」は、週末などのほんの短い期間に、英語漬けになるというもの。
そんなふうに思うかもしれないですよね。
でも、思い出してみてください。
中学校と高校とで、うんざりするくらい英語の授業を受けましたよね?
大学受験の経験のある方なら、イヤというほど英単語を詰め込みましたよね?
いやいや、ちょっと刺激を与えたら記憶が蘇るかもしれません。
東京の外資系企業で働いていた頃。
英語が苦手という同僚たちが何人か、超短期での英会話合宿(2日から5日、朝から晩まで英語漬け)に参加したことがあります。
コース終了後に「つきものが取れた」みたいにスッキリとした顔で出社してきたのを思い出します。
そして、みんな英語がびっくりするほど上達していました。
超短期集中英会話は、頭の片隅に追いやられていた英語学習の記憶を呼び覚ますきっかけになります。
学校英語と受験英語に苦しんだ日本人は、実はラッキーなんですよ。
だって、中学・高校で英語の基礎は「いちおう学習」しているんですから!
超短期で英語漬け体験をするなら、「イングリッシュブートキャンプ」がおすすめです。
▼ 超短期集中英会話は、まさに、週末英語合宿。こちらの記事で詳しくご紹介しています!
\ イングリッシュブートキャンプを公式サイトで詳しくチェックする /
まとめ:
海外生活に必要な英語力はどれくらいなのか?
日常生活でなんとかなる、という程度なら中学レベルで十分。
そのほか、就職や大学・大学院進学を目指すなら、現地の人に混じって戦える語学力は必要になってきます。
この記事でお伝えしたかったのは、次の3つです。
正直、英語圏なら中学校の英語をおさらいしておけば後はなんとかなる。
海外で何をしたいか目標を定めることの方が大切。
海外生活をより有意義なものにするためには、渡航前に英語力を強化したほうがいい。
私の場合、英語の学習より先に海外に飛び出すという行動に出ました。
それでもなんとかなりました。
でも、事前にもっと勉強しておいたら、さらに有利だったでしょうし、キャリア面でももっと選択肢が増えていたでしょう。
これから海外生活をめざすなら、少なくとも中学英語をバッチリにして、そこにリスニング・スピーキング練習を重ねるといいと思います。
まずは、海外で何をしたいのか目標設定から始めてみませんか。