こんにちは、まのん(@ManonYoshino)です。
今回は、国際結婚と寿退社についてお話しさせていただきたいと思います。
外国人の彼氏がいらっしゃるみなさん、彼との結婚を考えているなら「寿退社」は他人事じゃないかもしれませんよ!
目次
国際恋愛と寿退社の関係
日本人女性の初婚年齢がどんどんあがって、最新の女性の初婚年齢は 29.4 歳(*)だそうですね。(参照:* 内閣府HP『少子化対策白書』平成30年度)
ちょっと前(でもないか。)までは、女性は24歳までには結婚しないと「売れ残り」なんて言われていたんですが、今や30代の初婚なんて当たり前の時代です。
寿退社は遠い世界の話だったけれど
共稼ぎが当たり前になっている最近では、「寿退社」する女性は少なくなっているのでしょうか。ひところ(バブル崩壊くらいまで?)は、結婚と同時に女性は家庭に入って退職するのが普通で、いわゆる「おつとめ」は嫁入りまでの腰掛けという人が多かったのではないでしょうか。
自分の話は気恥ずかしいですが、「この人は結婚しない人」的なレッテルが貼られていた独身時代、わりと仕事に夢中でした。
海外勤務も楽しかったし、自分が進めたプロジェクトの成功こそが生きがいみたいに思ってもいました。企業人ではない自分が想像できなかったですね。
なので、職場で「結婚しまーす!退社しまーす!」という女性を見ても、自分とは無関係な世界の話だと思っていました。
でも、最終的に「これは運命だ!」と思うパートナーに出会い、いわゆる寿退社をすることになり、自分的にもかなりびっくりでした。
国際恋愛から寿退社へ
外国人彼氏との国際恋愛中という日本人女性にとって、「彼との将来」はイコール「日本を離れるかもしれない」可能性ということになりますよね。
もちろん、国際恋愛だって日本人同士の恋と同じように、結婚に至らない恋愛も多いです。でも、いざ結婚となると、どちらかの母国、もしくは第三の国に定住する選択を迫られるわけです。
彼の国に住む決心をする多くの女性たちは、日本の家族や、それまでの職場や仲間たちと離れて海外移住していきます。
結果的に寿退社、になる人も多いんですね。
バリキャリの寿退社
自分が退職する以前に、やはり国際結婚を機に退社された先輩方がいらっしゃいました。
ある先輩は、技術系のバリキャリ管理職。アメリカ人の彼と暮らすために、スパッと会社を辞めてアメリカに旅立った姿はかっこよかったです!
40歳を過ぎての決断は勇気がいったと思いますが、その後お子さんも生まれ、幸せに暮らしていらっしゃるとか。
友人にも、それまで積み上げたキャリアをスパッと捨てて、外国人彼氏との結婚・移住に踏み切った人たちがいますね。一生懸命仕事に打ち込んでいた人ほど、思い切りはいいみたいです。
寿退社を決めたときの周囲の反応は?
これはかなり面白かったです。。。
周囲が自分を本当はどう思っていたかを知る、貴重な機会。
ストレートな反応
一緒にがんばってきた同僚たちからは、とってもストレートな反応がありました。
「裏切り者!でもうらやましー」
「ずるい、逃げるなー!」
いじわるも言われる
お局グループは、やはり退職後もいろいろ噂し合っていたそうです。こわいです。
「だまされているはず」
「絶対、失敗してこっそり日本に帰国する」
「本当は結婚しない。単なる退職の言い訳!」
女性ばかりの部署では、ランチタイムのうわさ話のタネだったそうで、絶対捨てられて帰ってくるとカケをした人もいたとか。いやあねえ!
希望のともしび?
30代独身で「結婚したーい」「相手がいなーい」と悩んでいる人たちには、「自分もまだまだいけるかも」という希望になったらしいです。
「あの歳で嫁に行けるなら、自分ならもっと大丈夫」というリアクションは、あまりうれしくないですが、それが現実。
苦労を共にした先輩や同僚たちは、やはりやさしかった
かなりの晩婚でもあり、相手との交際期間も長くて周知の事実だったので、親しくしている先輩たちからは「やっと決まったか。よかった!」という声も。
一番尊敬していた先輩からは、「もう、永すぎた春になるんじゃないかとヤキモキしてたよ。退職しなくちゃいけないのは残念だけど、おめでとう!」と言っていただきました。
また、普段、仕事でやりあうことの多かった他部署のボスからは、めちゃくちゃうれしい言葉もいただきました。
「いつか彼と結婚して移住する人だと思っていたけれど、もう少し彼の転勤が先であってほしいと願っていた。もう少し一緒に仕事できたらと思うと残念」
怖いおじさんだったので、素直にすごくうれしかったです。
国際結婚を選んで寿退社になる理由
国際結婚には特有のタイミングがある
結婚にはタイミングというか、きっかけが必要なカップルも多いですよね。
「できちゃった結婚」(最近は「授かり婚」ですかね)などは、そのいい例です。
男性には、女性のような生理的な限界(妊娠可能な年齢)がないので、結婚に対して切迫した気持ちにならない人が多いですよね。「いつかそのうち」みたいな。
なかなか煮え切らないパートナーに悩んでいる女性はたくさんいると思います。
その点、国際恋愛のカップルには進退を決めなくてはいけない絶対のタイミングというのがあります。
物理的な別離です。
どちらかが自国に帰国するタイミングですね。「いつかそのうち」君も、ここで決める人がほとんどじゃないでしょうか。
結構多い、転勤・帰国で寿退社パターン
周囲の国際結婚カップルを見ていると、「日本で出会い、彼の本帰国のタイミングで結婚して移住」という人がけっこういます。
地方都市でも、同じような身の上の日本人女性が複数人いますから、きっと欧米全体ではかなりの数になるでしょうね。
結婚にいたらないケース
物理的な別離が恋の終わりに
東京に長年住んでいるフランス人の男性はこんなことを言っていました。
「日本に来ている外国人と恋愛したら、彼が帰るときに『じゃあ、バイバイ』は普通だよ。そんなの、付き合いだしたときから覚悟しなくちゃ。アハハ!」(この発言、上から目線でムカつきました)
結婚前提で付き合っていたつもりなのに、相手の外国人彼氏は「日本在住中限定の彼女」と思っていた。。。って話、確かによく聞きました。
決断先送りで国際遠距離恋愛へ
あとは、決断先送りで「とりあえず、今はメールもチャットも簡単だから、遠恋でいいか」というパターンですね。
「とりあえず、連絡取り合って様子をみようよ」という外国人男性には、くれぐれも夢中にならないようにしたほうが身のためですね。
これは、かなりしんどいケースがありますのでご注意を。
国際遠距離恋愛の難しさ
外国人との恋愛で起こりがちな問題は、どちらかが国に帰ることによって国際遠距離恋愛になってしまうということです。【国際遠距離恋愛】将来結婚したい?難しい理由と結婚への条件とは:二人の将来にも大きな影響を及ぼす遠距離の難しさを5つのポイントでご説明します。また、距離を乗り越えて結婚にいたる条件を4つご紹介します。
まとめ
国際恋愛から国際結婚へ至る過程で、多くのカップルが直面する「二つの祖国」という現実。
どちらかの帰国が、二人の未来への決断のタイミングとなりますよね。
40歳で寿退社にいたったときにはいろいろなコメントを周囲からもらいましたが、今となってはすべて笑い話です。
結婚したり出産しても「簡単に退職してはダメ!」という意見もありますが、国際結婚の場合、退職以外選択肢がない場合もあります。
今現在、国際結婚と結婚・移住について迷っている方の参考になればと思います。