駅で、外国人に何かを質問されて、よくわからなかったのでとっさに英語で聞き直した。
怒られて、めちゃくちゃ嫌味を言われてしまった!
こんにちは、まのん(@ManonYoshino)です。
日本に帰省するたびに気づくのは、外国の人の多さ!ここ最近、本当に外国の人が増えていますよね。
そこで、毎度思い出してしまう、若き日の苦い経験。外国の人(みるからに白人。アメリカ英語)に、券売機について質問をされ、とっさに英語で返してしまったら、とても怒られたというお話です。
親切のつもりのうっかりが、相手の怒りを買い、何年たっても忘れられないイヤな思い出になっています。「うっかり」が招く、日本でのモヤモヤ体験です。
目次
「英会話モヤっと体験」を思い出したきっかけ
つい先日、フランスはリヨンの空港での話。
国内線の遅延で、日本へのフライトに乗り遅れるかも!というピリピリのテンションの時、カフェで買い物をしたんです。
出発便のアナウンスを気にしながら、上の空で適当にフランス語で注文した私。
そしたら、カフェのおじさんに怒られました。
どうやら、おじさんはアジア顔の私に「親切にも英語で話してあげていた」らしいんです。それなのに、私が下手なフランス語で返したからムッときたらしいのです。
(いや、しかし。ここはフランスやん?なんでフランスの空港でフランス語話して怒られるの?)
なんか理不尽な思いがしましたが、飛行機の遅延の方で頭がいっぱいだったので、その場はひきさがりました。でも、あとになって、「やっぱりあそこで嫌味を言われる筋合いはない」と思い返し、同時にはるか昔に経験した英会話のモヤっと体験を思い出してしまいました。
「英会話モヤっと体験」、外国人に怒られた
昔、カナダ在住で日本に一時帰国した時のお話です。
JRの駅で、券売機に並んでいました。となりに、白人の男性がいたんですが、その人が何かを私に質問してきました。
で、とっさにいつもの調子で英語で聞き返してしまったんです(カナダに住んでいたので、白人=英語で会話する相手、というふうに頭に染み付いていた)。
そしたら、その男性がめちゃくちゃ怒った顔をしてこんなふうに言いました。
” Oh, I see that your English maybe very good, but you don’t need to show that. I spoke with you in Japanese and you respond me in English. I think that’s rude (はん、君は多分英語が上手なんだろうね。でもそれを見せびらかす必要はないだろう。僕は君に日本語で話しかけたのに、君は英語で返事をしたね。失礼な人だね).”
そこで、初めてその男性が日本語で話しかけてきた、ということに気づきました。
「何語で話すか」について、ぜんぜん注意していなかったので、ただびっくりしてしまいました。
「英会話でモヤっと」した理由
親切のつもりが「失礼」だったという事実
ごく普通に、カナダの街で誰かに道を聞かれた時のように、応対してしまった筆者。
普通に親切のつもりの説明が、相手を怒らせてしまいました。
その瞬間はびっくりし、そしてショックでしたが、あとになると「なんか理不尽?」という思いがこみ上げてきたんです。
そこでカナダやアメリカ出身の同僚や友人たちに意見を聞いてみました。おおむねふた通りの意見に分かれました。
「日本語で話しかけたのに英語で返されたら、やっぱりカチンとくる」
「その男性が大人気なさ過ぎ。気にする必要ない」
親切は感謝されるものと思い込んでいた!
当然「サンキュー!」と返されるものだと思っていたのに、失礼な人だと面と向かって言われたことはかなりショックでした。
外国人、とくに白人のおじさんって、なんとなく「陽気でフレンドリー」な人というイメージ、ありませんか?
よく考えてみると、私の場合、その勝手なイメージから、英語で応対したら喜んでもらえると思い込んでいたのかもしれません(今から思えば恥ずかしいですが。。。)。
みんながみんな自分に好意的に反応してくれるわけではない、ということを知らなかったんですね。
言語の切り替えは実は難しい
完全バイリンガルは切り替えが上手
生まれながらのバイリンガルは、異言語の間をスイスイと切り替えます。
子供の様子を見ていると、実に上手です。相手に合わせて瞬時に言葉を変えることができるんですね。
多少、単語が混じることはあっても、英語を話すべき相手にはスパッと英語、フランス語の相手にはフランス語、そして日本人には日本語というふうに難なく切り替えていきます。
大人の言語習得者の場合
筆者のような中途半端な言語習得者の場合ですが。。。
言語、まじっちゃいます。
アメリカ人と話している時、とっさにフランス語になってしまったり。フランス人と話している時、ふと気を抜いた瞬間に英語になってしまったり。
結構はずかしい思いの連発です。
日本に帰省している時も、人にぶつかりそうになってとっさに「Pardon(パルドン=失礼しました)」。
別に、外国かぶれしているわけではないんです。「ここでは、この言語!」と注意していないと、とっさにいつも使う言葉がでてしまうだけなんです。
言語を混ぜてしまう理由
それは、きっと頭の中にある外国語がすべて「外国語レベル」にとどまっているから、ではないでしょうか。
すべての外国語が、ネイティブレベル(生まれながらのマルチリンガルレベル)なら、この混同はないのかなあと想像します。
英語とフランス語、それぞれ完璧とは言えない状態。英語なら知っている単語も、フランス語でなんというのかわからない。逆に、フランス語なら知っている単語でも、英語の言い方を知らないものも結構あるわけで。
頭の中がごちゃごちゃ状態なのかもしれないですね。。。
外国人には何語で話せばいいのか?
日本語で話しかけられたら、日本語で応答する
答えは単純!
話しかけられた言語で応答するのがベスト。相手が日本語なら、日本語で話す。
問題は、日本国内で、英語など外国語で話しかけられた時。英語に自信がなければ、「英語わからない」と言えばいいと思います。日本なんですからね。
多くの場合、日本にやってくる外国の人たちは、英語以外の外国語はほぼ通じないだろうと知っています。英語だって、日本じゅうどこでも通じるわけではないのも知っています。
うっかり言語を間違えて怒られたら?
こちらに悪気なしに、日本語で頑張って話している相手に英語で返してしまった時。
普通は、がっかりされることはあっても、怒られることはないと思いますよ。
それでも、もし怒られたら、どうするか?
「あらすみません」と言って、その場から離れるのが一番ではないかと思います。あとは、私のようにクヨクヨ悩まずに忘れる!(世の中にはいろんなひとがいるので)
そして、次回は注意しようと思うだけでいいのではないでしょうか。
最後に
リヨンの空港のカフェのおじさんに嫌味を言われたのをきっかけに、昔の苦い経験を思い出してしまいました。
普段は、「尋ねられた言語で、できるだけ答えるように気をつけよう」とは思っているのですが、ついうっかりをやってしまうこともあります。
言葉の切り替えは難しいもの。
日本語を話している時だって、結構みなさん、外国語を混ぜて話したりしますよね。
たぶん、あまり気にしないのが一番かと思います。「誠意を持って接する、でもこちらの誠意は理解してもらえないこともある」というところでしょうか。