英会話、上手になりたいんだけれど、できればラクして上達したいなあ。
「発音」を気にしてたら話せないよ、と言われたけど、本当にそれでいいのかな?
こんにちは、まのん(@ManonYoshino)です。
暮らしの中で英語を使って30年。フランス語は10年ちょっと、まだまだ、です。特に発音には、めちゃくちゃ悩まされています!
今回は、「外国語を話すのに、発音なんて気にしないでいいのか?」についてのお話です。
私の結論は、「英語なら、発音の良し悪しをそれほど気にする必要はない」です。ただし、仕事の英語はちょっと違います。
よろしかったらお付き合いくださいね!
目次
海外では「発音めちゃくちゃ」な人も多い
ベルギーのイタリア人
なぜここで唐突に「ベルギーのイタリア人」かというと、理由は単純。先週、ベルギーの首都ブリュッセルで、二晩続けてイタリア料理店に行ったから!
ベルギーの公用語は、二つ。フランス語とフラマン語です。あらゆる表示が二言語になっていて、慣れないとちょっとわかりにくかったりします。
ブリュッセルではフランス語人口が9割ほどだそうで、だいたいどこでもフランス語でのやりとりになります。
くだんのイタリア料理店でも、ウェイターたちはフランス語を話します。でも、限りなくイタリア語の音に近いフランス語。
独特のイタリア風イントネーションそのまま、発音もイタリア風、でもよく聞くとフランス語なんですね。
つまり、発音めちゃくちゃ。
でも、ちゃんと仕事になっているし、お客さんもみんな理解しているようです。
フランスの中国人たち
フランスにも、たくさんの中国出身の人たちが暮らしています。
地方都市でも、とても多くの中国人の人たちを見かけます。最近は、中華料理店経営の人たちだけでなく、学生や一般会社員、フランス人と国際結婚した中国女性も増えたように思います。
彼らのフランス語も、とても独特。イントネーションも発音も中国語風!でも、立派に通じちゃう。
もともと、中国語を話す人は、耳が捉えられる言葉の周波数の幅が広いそうで、フランス語も聞き取りやすいんだそうです。語彙も豊富だし、文法もきちんと勉強している人が多いようですよ。
人種のるつぼ、カナダのトロント
市内には、中華街はもちろんのこと、「イタリア人街」や「インド人街」、「ギリシア人街」などなど、移民の人たちが集まって暮らす街がいろいろあるトロント。
多民族都市なんです。
「発音めちゃくちゃ」な人も、とてもたくさん暮らしています。
商店やレストランで働く移民や外国人も多いですが、一般のオフィスや政府機関でも、外国語訛りの強い人がたくさん働いています。
なんで通じる?「めちゃくちゃ発音」
一生懸命、がんばって英語で話しているのに、相手はなかなか理解してくれず、どんどん困惑の表情に。。。
こんな経験はありませんか?
それでは、なぜ、海外の「発音めちゃくちゃ」な外国人たちは、意思疎通ができているんでしょうか。
語彙、文法はそれなりに正しい
あやしげな発音の外国人たち。でも、よく聞いていると、語順は正しく、ボキャブラリーも豊富だったりします。
欧米のいろいろな言語は、英語はゲルマン語族、フランス語はイタリア語族と、別々の語族に属しますが、大もとは同じインド・ヨーロッパ語族。ラテン語を語源にする言葉は、英語でもフランス語でも似ているものがたくさんあります。
なので、言語は違っても、親戚のようなもの(?)なので、たとえば、フランス人が英語を勉強する時、すでに知っているボキャブラリーが豊富なわけです。
また、小さい時からいろいろな言語に接している人たちは、文法の理解も早いような気がします。外国語に慣れている、という感じなんですよね。
リズムと勢いがあり、自信を持って話している
これは、私たち日本人が外国語を話そうとする時に、苦手だったりする点かもしれません。
「もしかしたらヘタって思われるかも?」
「笑われるかも?」
なーんて、勝手におどおどしてしまったりしませんか?私のフランス語はまさにそうですよ(笑)。
言葉って、ある程度の勢いとリズムが必要だと思うのです。
リズムに乗って自信を持って話している人は、多少発音がおかしくても、相手を理解させるパワーがあるようです(押し切られてしまうというか)。
堂々と話すと聞き手にも伝わりやすい
これまでなんども経験していること。
訛りの強い言葉でも、堂々と一生懸命に話されると、まずこちらも聞く姿勢ができるんです。「聞いてあげなくちゃいけない」モードに入る。
だから丁寧に聞くので、多少ヘンな発音でも「立派なことを言われている」気持ちになっちゃう。
通じてしまう、というわけですね。
堂々と話すこと、これ、とても大切だと思います。
でも本当は綺麗な発音がかっこいい!
英語は、発音の寛容度が高い
アメリカ人の友人が言っていました。
「英語は、多種多様な人種が話す言葉になっているので、「正確でない発音」に対する寛容度が高い」と。
これは本当だと思います。
アメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリア、、、など英語圏の国には、いろいろな人種・民族が入り混じって暮らしていますよね。だから、めちゃくちゃな発音をする人がいても、みんな慣れているわけです。
発音が大切なフランス語
一方、かつての外交言語であったフランス語。その発音の美しさに憧れてフランス語を学習する日本人も多いでしょう。
でも、フランス人の「外国訛りのフランス語」へのチェックはきびしいですよ。
きちんとした発音でないと、理解しようともしてくれない人が、けっこう多い。一生懸命話そうとしている時に、眉根に皺を寄せて「J’ai pas compris de tout(全然、理解できなかったわ)」と言われると、一気にモチベーション下がります。
きれいな発音はやはりかっこいい
普段の会話なら、堂々と話す事が一番だと思います。
相手の様子を伺いながら、(どうせ通じないだろうなあ。。。)なんて考えて話すと、通じる言葉も通じません。
でも、やはり綺麗な発音、流暢なイントネーションはかっこいいですよね。
地道な練習で結構、上達しますので、興味がある方はトライしてみるといいと思います。シャドーイングという方法が効果的です。
英語での会話力リスニング(聞き取り)力と、スピーキング(話す)力の両方が重要です。その両方を鍛えることができるのが同時通訳者養成の訓練法、シャドーイング。楽しみながら上達できるシンプルアプローチを紹介。
きれいな発音はビジネスに役立つ
外国語を生かして仕事をしたいのなら、きれいな発音を身につけるべきだと思います。
外資系企業や、海外取引のある職場で、キャリアアップに必要なスキルの一つが語学力。やはり、言葉に強い人には良いキャリアの機会が回ってくるんです。
- 役員など上層部へのプレゼンテーションのとき、きれいな発音で理路整然と説明できたら「あなた」への高評価につながりやすい。
- 外国人上司や海外の同僚たちと、ひるまず議論できるためには、発音とイントネーションも重要。「話のわかるヤツ、できるヤツ」という信頼を勝ち取りやすい。
- 外国人との取引時にも、やはり語学の上手な人(きれいな発音は絶対不可欠)は、話を相手にきちんと聞いてもらいやすい。
きれいな発音で外国語が話せる事は、ビジネス上大きなプラスなんです!
これは本当のこと!
英語圏スタッフが日本人の同僚たちをコメントする時、「彼女は英語が素晴らしいから」「すごく英語がきれいな〇〇さん」という言い方をよく聞きましたよ。
まとめ
私たち日本人が、外国語を勉強する時、一つの壁となるのが「外国語の発音」です。
「話す時にいちいち文法や発音なんて気にしていたら、何も言えなくなっちゃう!」というのは本当のこと。
普段の会話なら、堂々と話す事が一番でしょう。おどおどと話していると、通じる言葉も通じませんから。
でも、その先、外国語をキャリアに生かしたい、さらに上手になりたいと思うなら、発音の勉強は必要です。
海外の大手メディアでも、発音の勉強が手軽にできる無料のサイトを公開していますので、それを利用するのも良いのではないでしょうか。
別記事で、イギリスBBC と、アメリカのVoice of America の無料学習サイトについてご紹介しています。よろしかったらぜひご覧くださいね!
「話す英語」をしっかり身につけたい場合、やはり「発音」にも気をつけて学ぶことは大切。英語は誰かに何かを伝え、誰かを理解するためのコミュニケーションツール。わかってもらえる英語の音を身につけるには?