国際結婚に興味あります。
外国人と結婚して暮らしていくってどんな感じ?
国際結婚の良いところを知りたいです。
こんにちは、まのん(@ManonYoshino)です。
「国際結婚したいけど、どうすればいいですか?」
と知り合いのお嬢さんに聞かれたことがあります。
なぜ国際結婚したいのか?と聞いたら、
「外国に住めるし、なんとなくかっこいいかなと思って」
というお答えでした。
国際結婚、素敵なところがたくさんあります。
日本人同士の結婚と同じく、最初はお互いにロマンチックな気持ちでいっぱいです。
その盛り上がりが静まった頃、国際結婚のメリット・デメリットが見えてくるんですよね。
この記事では、
一般的に見た国際結婚の良いところ
国際結婚のデメリットはなにか
についてご紹介します。
婚活で国際結婚を視野にいれたい、というときの参考にしていただければうれしいです。
目次
国際結婚の良いところとは?
国際結婚とひとくくりに言っても、そのカップルのバックグラウンドや二人を取り巻く環境によって「どんな結婚生活になるのか」がうんと変わります。
例えば、お相手がどこの出身か、二人の日常言語は何になるのか、どこで暮らすのかなど、カップルの数だけ結婚生活の様子は違うものなんですね。
ここでは、「日本人&欧米人」のカップルに見る国際結婚のメリットについてご紹介しましょう。
- 自分自身の視野が広がる
- 子どもの将来の可能性が広がる
- 個性を活かした生き方ができる
- 柔軟な考え方が身に付く
- 暮らしがグローバル(交友関係、異文化体験、未知の地を知る)
- 食の知識が広がる
- 海外移住の可能性が広がる
メリット1. 自分自身の視野が広がる
異文化、異言語のパートナーと家族を作っていく国際結婚。
毎日が異文化体験だったりします。
大げさではなく、ホントに…。
何年も一緒に暮らしていても、ふとしたときに新しい発見があるもの。
相手の「子供の時の習慣」など、結婚して何年も経ってから初めて知ることもあるんです。
国や文化が違えば、耳に残っている子守唄も、読み聞かせの絵本も、休みの日の過ごし方も、みんな違います。
相手の母方、父方のルーツによっては、幾つもの民族的背景が混じっていることも…。
国際結婚で視野がぐんと広がった、という人も多いでしょう。
メリット2. 子どもの将来の可能性が広がる
二つの祖国を持つ国際結婚の子どもたち。
生まれた時から国籍が2つ以上(*)になる彼らは、多文化の中で育ちます。
本人と親の努力次第では完璧なバイリンガルやトリリンガルになれる可能性も大きいんですよね。
言語だけでなく、小さい時から父親側・母親側それぞれの国の文化に触れる機会が多いので、さまざまな人々や生活習慣を知ることができます。
それだけ、人生の選択肢が多くなると言えるのではないでしょうか。
(*)例えば、父親がフランス人で母親が日本人の子どもがカナダで生まれた場合、フランス国籍と日本国籍だけでなくカナダ国籍も取得できるんです。ただし、日本は重国籍を認めていないので、21歳までに日本国籍だけを維持するのか放棄するのか決めなくてはいけないことになっています。
▶︎ 国際結婚で海外在住?子供の言葉について、日本語教育で悩んでいませんか?簡単に取り組めて実際に成果のある7通りの方法をご紹介します!
▶︎ 海外で子育てする国際結婚や移住家族の多くが頭を悩ます、子供の日本語教育。か成功する海外子育てファミリーの日本語教育とは?
メリット3. 個性を活かした生き方ができる
「個性的であること」がまだまだ難しい日本。
子供時代も学生時代も、社会人になって親になっても、みんなと同じであることを要求されることって多いですよね。
自分の個性を発揮できる生き方をしたいなら、日本を飛び出すことも一つのアイディア。
人々がそれぞれの個性を大切にする文化がある欧米。
欧米人との結婚も、海外に目を向けたい人にとっては自分らしく生きるオプションの一つと言えるかもしれません。
「ユニーク(唯一無二)であることは、その人の魅力」と自然に受け入れてもらえる環境は素敵です。
メリット4. 柔軟な考え方が身に付く
国際結婚のカップルが、末長く幸せに暮らしていくために必要なスキルの一つが柔軟性。
生まれ育った環境が違う他人が一つの家族になるのが結婚です。
同じ日本人同士でも、考え方や感じ方が人それぞれ違うので、長い結婚生活の中では気持ちがすれ違うこともありますよね。
外国人との結婚生活は、二人の感じ方も考え方も違いさらにが大きいもの。
本人同士だけでなく、親兄弟や親戚、友人たちとの関わりの中で、いろいろな違いに驚かされることも多いかもしれません。
最初は「違い」が珍しいこと、興味深いことに映りますが、慣れてくるとその「違い」が二人のすれ違いのもとになってくることもあります。
理解できずにイライラしたり、悲しくなったり、寂しさを感じたり…。
そこを二人で協力して乗り越えていくことで、だんだんと、柔軟な考え方が身についていきます。
メリット5. 暮らしがグローバル
「世界を舞台に生きたい!」というタイプには国際結婚がぴったり!
暮らし自体がグローバル体験ですから。
日本で生活していると、周りは全員日本人、ということが多いですよね。
欧米諸国では、移民を受け入れてきた背景もあるため、いろいろな民族背景の人々と出会うことになります。
語学を学ぶなら、語学学校にはさまざまな国籍の学生が集まります。
仕事でも、夫となる人の交友関係でも同様に、いろいろなバックグラウンドの人々との出会いがあります。
宗教行事や家族イベントをはじめ、日本では想像できなかった異文化体験もできるはず。
また、外国に親族や親戚ができることで、知らない土地を訪れる機会も増えます。
例えば、ヨーロッパなら、隣の国々と地続きなうえ休暇が長く取れるため、気軽に外国旅行するチャンスも。
メリット6. 食の知識が広がる
食べることが好き、料理が好きという人は、国際結婚向きかもしれません。
自分は、結婚して夫の国に移住してから、それまでよりもずっと食の知識が深くなったように思います。
独身の会社員時代は、「お金を出して食べる美味しいもの」は知っていても、食材の選び方や素材の活かし方、さまざまな調理の方法などは結婚してから学んだこと。
特に、結婚相手の国の食材や伝統的な家庭料理の知識は、独身で海外に暮らしていた時には得られなかったことです。
メリット7. 海外移住の可能性が広がる
外国に住んでみたい、と思っている人にとって国際結婚は海外移住の可能性をグンと広げる機会。
仮に結婚後の居住国が日本でも、お相手が外国人の場合、配偶者の国に移り住むことも十分あり得ます。
また、第三国に移住というケースも意外と多いようですよ。
国際結婚のデメリットとは?
国際結婚には良いところがたくさんありますが、もちろん大変なこともやはりあるんですよね。
「国際結婚が辛すぎる」といったデメリットを紹介した記事もネット上にはたくさんあふれているので、現実のこととしてちょっとご紹介します。
- 理解し合えないことがある
- カップルの片方が必ず「外国生活」になる
- 胃がついていけない
- 言葉の壁がつらい
- 親の老後が心配
- 老後の不安が増す
デメリット1. 理解し合えないことがある
国際結婚に限ったことではないですが、パートナーと理解し合えないことって結構あります。
これは日本人同士でもよくあることで、「結婚生活あるある」かもしれません。
外国の人とは、文化の壁・言葉の壁がやはりあるので、どこまで行っても議論が平行線…ということも起こりがち。
特に子供の頃からの習慣や、宗教的な考え方の違いは、結婚したからと言って急に変えられることでもないんですよね。
どうしても分かり合えない時、口論になったり、一方的に考えを押し付けようとすると関係が冷え込んでしまうことも。
国際結婚では、「どうしても分かり合えないことがある」という現実を認めて、うまく妥協点を見つけていくことが大切なように思います。
デメリット2. カップルの片方が必ず「外国生活」になる
当たり前のことなんですが…。
現実に結婚生活が長くなってくると、外国生活が辛くなってくる人も多いですね。
海外在住の国際結婚の日本人を見ていると、みなさん日本への一時帰国をそれはそれは楽しみにしています。
そして、「選択肢があるのなら日本に住みたい」という人が本当に多いです。
それだけ、長期にわたる海外生活はしんどいということ。
国際結婚の場合、カップルのどちらかが必ず「外国人」です。
日本に住んだら、お相手の方が「外国人」。
お相手の国に住んだら、自分が「外国人」。
外国人として暮らすほうは、常にアウェーの身の上で、孤独を感じることも多いし、劣等感に苛まれることも多いです。
食事が合わないという問題も、長い結婚生活の上ではじわじわと大きくなってくるかもしれません。
さらに、税金や保険、不動産関係などさまざまな事務処理が夫婦どちらかに偏るケースも多いです。
日本に住むなら、日本人配偶者がいろいろな手続きを一手に引き受けることになりがち。
相手の国なら、逆になりますよね。
デメリット3. 胃がついていけない
海外在住の日本人の多くが日本食大好き。
和食に合う食材を探し求めたり、自家栽培したりする人も多いです。
納豆や味噌を手作りする人だっています。
みなさん、国際結婚をした当初はそれほど日本食を欲するとは想像していなかったのではないでしょうか。
海外を旅行で訪れたり、留学や駐在で数年間だけ暮らす場合は、おそらく積極的に現地の食べ物にトライするでしょう。
でも、家族を持って「ずっとそこで暮らしていく」状況になり、年齢を重ねていくと、生まれ育った場所の慣れ親しんだ食を体が欲するようになるみたいです。
食の原点回帰、ですね。
特に欧州のバターやクリームをふんだんに使った料理や、赤身肉が続くと「胃もたれがして辛い」となるんですよ。
デメリット4. 言葉の壁がつらい
分かりきっていたこと、と言ってしまえばそれまでですが、国際結婚のデメリットの一つが「言葉の壁」。
大人の言語学習ってなかなか上達しないんですよね。
また、自分が実際に経験してみて思うんですが、外国生活といえども「家族中心」の暮らしって語学が上手くなりにくい場合もあるんです。
子どもの「現地語+日本語バイリンガル教育」に熱心な場合など、母子の会話が日本語で、読む本も日本語、お友達関係も日本語補習校がらみ…という場合、もはやリトルジャパン状態ですから。
また、どんどん成長する子どもたちの現地語は完全ネイティブなのに対して、日本人親はいつまで経っても「外国人の話す現地語」。
言葉の壁をとても分厚く感じてしまうことも多いですね。
▶︎ 日本人にとって海外生活の最大の苦労は、言葉の壁ではないでしょうか。外国語での生活による言葉の壁に負けないアイディアをご紹介します!
デメリット5. 日本の親の老後が心配
現実にこのことで悩んでいる人、苦労している人、とっても多いです。
海外に住んで家庭を持っていると、日本の親が怪我や病気で入院したり、急に何かあったとき本当に大変。
どんどん年をとっていく親の姿に、帰国のたびに不安を感じることも。
そして、海外と日本を行き来して、親の介護や介護サービスの手配、入退院のサポートをしている人も少なくないようです。
福祉関連の事務処理もオンラインでできないものが多く、実際に現地にいかないと埒が明かない場合もけっこうあるんですよね。
▶︎ 海外在住の日本人が抱える「日本の親の老後への不安」。老いていく日本の親の健康不安に、「備えるべき10のポイント」とは?
デメリット6. 自分の老後の不安が増す
結婚した当初は、きっと「自分の老後」あまり考えないですよね。
親世代が高齢になって病気や介護の心配をする頃になると、自分の老後についても考え始めるのではないでしょうか。
すると、国際結婚のデメリットが頭をもたげるようになってくるんですよね。
「果たしてこの国で自分は高齢者として幸福に暮らせるか?」
「日本に戻る選択肢はあるのか?」
「日本に戻って自分は幸福かもしれないが、外国人配偶者はどう感じる?」
配偶者に先立たれた場合、高齢の外国暮らしを想像すると不安になる人、少なくないのではないでしょうか。
▶︎ 国際結婚につきものの将来への不安と、その不安との上手な付き合い方のヒントをご紹介しています。
まとめ
国際結婚には、さまざまなメリットがあります。
と、同時にやはり見過ごしてはいけないデメリットもあります。
海外留学やワーホリなど、気軽に海外滞在する人も多い今、当然外国人との出会いもあるでしょう。
国際結婚も、特に珍しいことではないですよね。
そのメリット・デメリットを知って、国際結婚も
人生の選択肢の一つとして積極的に考えてみてもいいかもしれませんね!