海外で暮らしていますが、なんだかとっても疲れました。
体力的でなく、精神的に疲労したって感じ…。
なんでこんなに疲れるのかな?
上手な対処法って何かないのかな?
こんにちは、まのん(@ManonYoshino)です。
一時帰国で日本に着くと、毎回ホッとします。
その理由の一つは、
無理していない自分が心地いい
から。
たとえば、頑張らなくても言葉がスッとわかる。
たとえば、空港のコンビニで買うおにぎりがおいしい。
たとえば、家族や友達が迎えてくれる。
と同時に、
海外では少し無理して頑張っている自分
がいるんだと感じます。
海外で暮らしている日本人は約130万人とか。
外国だろうが日本だろうが、どこで生活しても、「大変なこと」はあるもの。
でも、海外生活には独特な大変さがあります。
いろいろ勝手がちがう外国での生活、「疲れたなあ」と感じている人も少なくないのではないでしょうか。
この記事では、
海外生活で疲れてしまう理由
海外ストレスの解消法
についてご紹介していきます。
欧米数カ国で暮らしてきた、実践的なアイディアのご案内です。
よろしかったらどうぞご一読くださいね!
目次
【最初に】すぐ効く海外ストレス緩和法は?
海外生活が疲れる理由についてお話しする前に、まず「いますぐストレスなんとかして!」という時の緩和法をご紹介します。
簡単なものを3つほど…。
休む
変える
いたわる
の3つがポイントです。
海外ストレスには、まず「休む」こと
仕事や勉強で、なかなかゆっくりお休みをすることは難しいかもしれませんが、「精神的に疲れた」と思ったらまずちょっと休みませんか?
あとでご案内しますが、海外生活は「アウェー状態」。
知らず知らずにがんばりすぎてしまって、心に疲労が溜まっているかもしれません。
ストレス飽和になる前に、とりあえず休みましょう。
● 心からリラックスできる時間を作ること。
● 良質な睡眠をとること。
この2つが大切だと思いますね。
ディフューザーを使ってアロマオイルを楽しんでみたり、ゆっくり湯船に浸かってみたり。
また、良質な睡眠のためには、カフェインやアルコールの過剰摂取は控えて、ベッドタイムの30分前にはスマホもPCも消します。
ハーブティーなど飲みながら、ゆるくストレッチしてもいいですね。
ベッドルームの環境も大切なので、必要なら加湿器を用意するとか、アイマスクや耳栓も効果的です。
環境を変える
今いる環境を変えるのもストレス発散に効果的ですよね。
別に引っ越しをするとか、旅行をするとか、そんな大袈裟なものでなくてもOK。
単純に、「今いる場所」を他の場所に変えるだけです。
たとえば、
● ひとりでカフェに行き、好きな飲み物をいただきながら読書する。
● 広い公園を散歩する。
● 植物園や動物園に行って珍しい植物や動物を見る。
● 美術館や博物館に行って普段見ないアートや文化遺産を見る。
● デパートやショッピングモールに行く。
(
でも、本当に煮詰まった時は小旅行がおすすめ)
自分をいたわる
すぐできるものとして、「美味しいものを食べる」!
これは即効性がありますよね。
海外在住の女性の多くは、きっとこのために「和菓子在庫」や「美味しい緑茶在庫」を持っているはず。
ちなみに、筆者は食糧庫の中に必ず「日持ちする一口羊羹」や「フリーズドライ甘酒」を保管しています。
あとは、マッサージに行くとかエステとか、ちょこっと贅沢をして海外ストレスをいなしている人は多いかと思いますね。
海外生活に疲れてしまう理由とは?
ではここからは、海外生活が精神的に疲れる理由について考えていきたいと思います。
人それぞれ海外生活の理由も環境も違うので一概には言えませんが、よくある理由としては次の5つのポイントがあげられます。
● 無意識の緊張が続くから
● 言葉のストレスがあるから
● 生活環境が違うから
● 文化・習慣が違うから
● 家族や友達と距離的に遠いから
ひとつずつ詳しくみていきますね。
海外生活では無意識の緊張の連続
あたり前のことなんですが、海外では私たち日本人は外国人。
ホームグラウンドの日本にいるのとはわけが違い、スポーツで言うなら「アウェーで試合する」状態です。
住む国や地域によっては、治安が悪いところもあるでしょう。
言葉や文化風習に戸惑うこともあります。
一時帰国したいなと思っても、日本に気軽に戻ることができないエリアもありますよね。
住んでいる町を離れる時は、必ず身分証明証を持ち歩かなくてはいけなかったりもします。
「よその国」に生活するというのは、24時間外国人として暮らしていくということなんですね。
海外生活では言葉のストレスを抱えやすい
海外で暮らすみなさん、大なり小なり言葉のストレスを感じている人が少なくないのではと思います。
ことに、大人になってから習得した言語は、なかなかネイティブレベルには到達しないことが多いですよね。
普段の会話には困らない人でも、無意識に頑張ってしまっていることも。
フランス語も英語も堪能なのに、「日本に着くと、努力しないでもなんでも情報をさくさく理解できてラク〜」と言っていた友人がいました。
言葉の理解に常に「努力が必要」な状態というのは、結構疲れるものなんです。
▼ 海外生活では「言葉」が大きなストレスになることも。「海外生活の言葉ストレス」との付き合い方をご案内します!
生活環境が日本と海外では大きく変わる
慣れた日本の暮らしを離れて海外で暮らすことは、心身ともに大きな変化。
会社や家族の都合で海外生活をするようになった人も、自分で希望して海外生活を始めた人も、生活環境の変化は心身にストレスを与えますよね。
特に海外では、
これまでなんの問題もなくできていたことができない
自分が好きなことができない
好きな食べ物を食べることができない
など、「できない」ことがグンとクローズアップされるでしょう。
それは、個人の能力の問題ではなく、環境の違いなのですが、それでもストレスはストレス。
例えば、役所に書類を提出するとか、確定申告をするとか、日本でなら問題なく一人でやれるという人がほとんどでしょう。
でも、海外では戸惑ってしまう人が少なくありませんよね。
また、冷凍冷蔵完備の宅配網が全国をカバーしている日本では、北海道の海の幸を東京にいながら宅配してもらえますよね。
「料理したくないなあ」という時、コンビニやスーパーに行けば惣菜やお弁当が買えます。
お弁当屋さんもあるし、デパ地下だって魅力的。
そういうものが一切ない世界で暮らすんですから、慣れるまではけっこう大変なんです。
さらには、日本の旅やレジャーが大好きという人にとっても海外生活はちょっとしたストレス。
「ああゆっくり温泉にでも浸かりたい」と思っても、そう簡単には行けません。
「そうだ、京都行こう」は壮大な計画になります。
▼ 日本人が海外生活で特に辛く感じることの一つが食生活。外国でも日本の食卓を再現できるちょっとした工夫を集めてみました。
日本と海外では文化・習慣が違う
日本ではごくあたり前の常識と捉えられていることが、海外では通じない…。
国が違えば文化も習慣も違うので、人々の「常識」も違います。
普通に考えればあたり前のことなんですが、実際に現地で暮らしてみるとこれが意外にしんどかったりするもの。
例えば、予定通りに物事が進まない、ということがあります。
家の修理で業者を呼んだのに、約束の日時に来なかった、という話はよく聞きます。
時間に大幅に遅れてくることもあるし、部品がないから修理できずに出直し、という話も多いです。
それでも、「できないからしょうがないじゃない?自分のせいじゃないし」という態度に出られるとカチンときますよね。
また、日本ほどさまざまな便利サービスがないことも。
日本のコンビニなんてすごいですよね。
24時間開いていて、銀行ATMがあって、温かいお弁当や日用品が一通り買えて、きれいなトイレまで使える…。
国や宗教によっては、血族の結束が固いというところもあります。
親族の集まりが頻繁にあって、しかも一緒にいる時間がとても長かったり。
「そういうものだと諦めれば良い」といわれるかもしれませんが、やはり長年住んでもストレスはストレスなんですよね。
▼ 楽しそうに見える海外生活ですが、実際はけっこう大変なことが多い…。海外生活を楽しむコツはこちらの記事からどうぞ!
家族・友達が遠い
仕事で精神的に疲れた、育児でいっぱいいっぱいなので少しガス抜きしたい…などというとき、気の合う友達とおしゃべりしたりしますよね。
実家に帰って「お母さんの味」を満喫してのんびり過ごす、なんてこともあるかもしれません。
海外で暮らすということは、そういうちょっとした息抜きがしにくいんですよね。
日本には、生まれて育って自分が生きてきた歴史があります。
そこには、長い時間をかけて育んだ人とのネットワークもありますよね。
海外生活とは、そういう「自分の歴史」を日本に置いてくるようなものなのではないでしょうか。
やはり、日本は遠いですよ。
家族や友達が距離的・時間的に遠い
ただ遠いだけではなく、飛行機で半日から1日かけて移動しないと会えない人たちです。
いまやインターネット電話で、ネットさえ繋がっていれば国際通話もかけ放題。ビデオ通話も一般的ですよね。
「地球の裏側だろうが、近い近い!」
と言ったりしますが、じかに会って話すのとネット経由の通話はやはり別物です。
しかも、多くの場合、時差があります。
いつも「この時間に電話して大丈夫かな?」と気にしつつの通話。
時差は意外なストレス要因なんです。
現地の人と比べてしまう
海外生活の中で、「なかなか心から信頼できる友達が作れない」と悩む人は少なくありません。
日本の旧友や家族が遠いというのは、海外生活を寂しく感じる原因の一つでもありますが、それだけじゃないんですよね。
現地の人たちの広い交友関係と、自分の小さなネットワークを比較してしまうのも寂しく感じる原因です。
街のカフェで楽しくおしゃべりする学生のグループ、レストランで盛り上がる女子会のグループ…。
うらやましくなりますよね。
義理家族が親戚で集まって楽しそうに盛り上がっている横で、日本の懐かしい仲間たちを思ったりして。
▼ 大人になると友達作りが難しいと言われますが、海外で友達を作るコツと、寂しくてたまらない時の対処法についてご案内します。
▼ アウェー環境の海外生活は寂しさがつきもの。海外暮らしの寂しさと向かい合うコツとは?
海外生活に疲れた時のストレス解消法
海外生活に疲れてしまう理由について、上記5つほどご紹介しました。
続いて、冒頭でお伝えした海外ストレス解消法について、詳しくご案内していきます。
すぐ効く「とりあえずなんとかしたい」ストレス緩和法には
- 休む
- 変える
- いたわる
の、3つのポイントがありました。
さらにここからは、ご自身のタイプに合ったストレス解消法を、という観点でアイディアを提案していきたいと思います。
ストレス解消はタイプ別に合ったものを
よく、ストレス解消には4つのタイプがある、といいます。
運動など動いてストレスを発散する解消法
気持ちを表現したり共感してもらうことでストレスを発散する解消法
旅行や家事、散歩など動いてストレスを浄化させる解消法
マッサージや睡眠など静かにストレスを浄化させる解消法
いまいちイメージ湧かないな?と思われるかもしれません。
そこで、自分自身が分かりやすいように、カテゴライズしてみました。
解消法でグルーピングするのではなく、ストレスを感じている人のタイプ別のグルーピングです。
① 誰かと一緒でないとストレスを感じる人の解消法
② 一人でいるとリラックスできる人の解消法
③ アクティブに動きたい人の解消法
④ 運動があまり好きでない人の解消法
ひとつずつアイディアをご紹介していきます。
誰かと一緒にいたい人の解消法
一人でいるのがイヤというタイプの人は、誰かと話をすることで気持ちがラクになることが多いですよね。
友達や同僚にちょっと話を聞いてもらうだけで気が晴れることがあります。
もし住んでいるところに日本人の友達がいるのなら、日本語で思いのたけを話せるのでなおいいですよね。
SNSなどでご近所さんを探して交流するのもひとつの手。
海外での日本人同士って、一人知り合うと、どんどん輪が広がっていくことも。
お茶会やランチ会などを積極的にアレンジして、人脈を作っておくと心強いですよね。
ただ、日本人社会は狭い世界でもあるので、そこはちょっと注意が必要な場合もあります。
また、話を聞いてくれた友達にはきちんとお礼を。
一人でいたほうがリラックスできる人の解消法
家族と一緒に住んでいる人には、「たまに一人きりになりたい」願望を持っている人も多いでしょう。
シングルの人だって、日頃はいろいろな人間関係のなかで生きていますよね。
一人でいるほうがリラックスできるという人のためのストレス解消法は、次のようなものがおすすめです。
● 部屋でゆったり、その日は気の向いたことだけする
● ゆっくり湯船に浸かる(アロマキャンドルや入浴剤などで演出)
● 一人街歩きや、田舎の村歩きをする
● 一人旅(週末でもいいし、日帰りでも!)
自分の話でなんですが、ストレスが溜まって疲れた時に意外にスカッとするのがお風呂です。
お休みの日の昼間、窓を少し開けて青空と風を感じながら、泡のお風呂に浸かって読書、そのあとはベランダでビール!
というのが最高の気分転換ですね〜。
アクティブに動きたい人の解消法
体を動かすのが好きな人は、やはりスポーツ。
ジョギングやサイクリング、そして水泳。
仲間がいるならボウリングやゴルフもいいですし、ボルダリングジムで壁に挑戦するのもいいですよね。
シーズン中ならスキーやスノーボードも。
体を使って全精神を集中するスポーツだと、ストレスに感じていることを一旦忘れることができます。
すると状況を俯瞰で見られるため、ストレス解消に効果的なんですよね。
運動があまり好きではない人の解消法
逆に、体を動かすのはあまり好きじゃない…という人の場合はインドアで。
簡単なのは、泣ける映画やドラマで涙デトックス。
家の中を徹底的に掃除するのもおすすめです。
料理、特に工程の多いコロッケなどを手作りするのもストレス解消にはもってこいです。
マッサージやエステで贅沢気分を味わったり。
さらには、美容院でヘアスタイルを変えてみることもおすすめですね。
まとめ
これまで暮らしてきた環境とは、言葉も文化も違う海外生活は、知らず知らずに精神的な疲れが溜まりがち。
海外生活で私たちが疲弊する理由と、そこからくる海外ストレスの解消法についてご案内させていただきました。
目的や目標を持って、日本を離れて海外で暮らしているわけですが、ときにはどうにも気持ちがダウンしてしまうこともあると思います。
異文化の中で頑張っているんですから、疲れるのは当然。
異言語の中で生活しているんですから、ストレスが溜まるのは当然。
まずは、疲れの原因を知って、たまには自分を甘やかしてはいかがですか。
海外生活は長期戦。
ときどきゆるく楽しみながら、有意義に海外時間を過ごしたいものですね。