海外生活1年目!
夢を持って日本を飛び出したけれど、ストレスだらけでくじけそう。
自分で選んだ移住なのに…。
前向きになるきっかけが欲しいな。
こんにちは、まのん(@ManonYoshino)です。
海外旅行は楽しいけれど、海外生活は楽しいことばかりじゃない!
外国で暮らすということは、すなわち「ガイコクジン」「移民」として生活すること。
メリットも多いですが、デメリットも当然たくさんあるんです。
やはりそれなりに「大変」です。
憧れの国への期間限定の留学だって、理想と現実は違ったりするもの。
駐在員としての生活も、現地での仕事にプラスして、日本のオフィスの代理店的役割もあるので超多忙。
駐在員の妻も、慣れない環境での子育てや人間関係でかなり大変。
国際結婚の移住組も、新たな環境でのスタートと義実家関係など悩みはつきません。
この記事では、
海外生活で感じがちな大変なこと
海外生活を楽しむためのコツ
をご紹介していきます。
海外移住して間もない、現地生活が思っていたものと違う、海外が辛くてくじけそう…。
そんなかたへ、
「大丈夫、悩んでいるのはあなただけではないですよ〜」
という思いでこの記事を書きました。
よろしかったらぜひのぞいてみてください!
目次
海外生活で大変な7つのこと
海外生活で多くの人が「ああ、これ大変」と思うこと。
最初に言っておきたいのは、
海外生活は大変だけれども、それ以上の貴重な体験ができる
ということ。
「大変」をいなすコツを身につけることで、海外で生きていくのはグンとラクになりますのでご安心ください。
さて、海外生活で大変なこと、代表的なものに次の7つがあります。
- いつでも身分は外国人
- 言葉の壁
- 海外特有なストレスある
- 習慣や常識の違い
- 食生活
- 日本の家族や友達が遠い
- 日本の手続きが煩雑
ひとつずつ見ていきましょう。
いつでも身分は外国人
当然といえば当然なんですが…。
これって意外と海外で生活し始めてから、「あっ…」と気づく人が多いかもしれません。
日本を一歩出ると、もちろん「外国人」になります。
外国人ということは、
滞在には必ずなんらかのビザが必要
ということ。
このビザというものがかなり厄介なことが多いんです。
学生や駐在員の場合は、それ専用のビザを取得するので、シンプルといえばシンプル。
個人で永住権を目指す場合は、その国での職務経験やスポンサーが必要だったりとけっこう大変。
一番簡単そうな国際結婚での滞在許可でも、すぐに永住権が取れるわけではないんです。
個人的な経験ですが…。
カナダでは永住権を申請したカナダでは、2年現地企業で働いたあと申請。
そこから永住権の取得までさらに2年かかりました。
会社員として派遣されたアメリカでは、ビザの手配はすべて会社。
これはとてもラクでした。
配偶者として渡航したフランスでは、最初の3年は1年更新のビザのみ。
4年目で10年更新の「居住者ビザ」になりました。
いずれの場合でも、
申請書類を揃えて役所に提出して、
待って、
面接などを経て、
また待って、
ようやく取得
というのが定番。
手間も時間もお金もかかります。
言葉の壁
これは、本当に読んで字が如く。
まさに壁。
人によって感じ方は違うでしょうが、現地語に苦戦している人がとても多いです。
その言語をちゃんと専門的に学んで、通訳などのキャリアに活かしている人以外は、海外で苦労することの一つが言葉ですよね、やはり。
何年経っても
現地語は未だに自信が持てない
と語る海外在住者は少なくないでしょう。
大人になってから学習する言語は、なかなかネイティブレベルには達せないものなんですよね。
ふだんあまり気にせず暮らしていても、ふとしたときに自分の語学力に落ち込む…なんていう経験もよくある話。
海外特有なストレスがある
日本に暮らしている時とは全く別の種類のストレスが、海外在住者にはあると思います。
それは、
なんとなく感じるアジア人への差別
言葉や常識が思うように通じないジレンマ
滞在許可に関する不安やイライラ
自分の将来への不安
など。
人種差別については、あからさまな攻撃は少ないかもしれませんが、どこに行っても存在します。
なかには、本当に嫌な気持ちにさせられることも…。
言葉や常識が、自分が思ったようにすんなり通じないこともストレスになりますよね。
いつも「がんばっていないといけない」状態が海外生活でもあるので。
滞在許可がどうなるかで、身分が宙ぶらりんになってしまうのも海外特有のストレスかと思います。
1年更新の労働許可で働いていたときは、いつも「この先どうなる?」のハラハラでしたね。
将来に関しても、海外で一生暮らすのか、いつか日本に戻るのか、それによっても常に不安。
疲れますよね。
習慣や常識の違い
海外生活で大変なことの3つめは、習慣や常識。
日本で生まれ育った人にとっての慣れ親しんだ習慣や常識は、日本で暮らす中でのこと。
ひとたび日本を出ると、自分の常識では測れないことに直面することも。
例をあげてみます。
たとえばフランス。
日本人には人気の旅行先で、フランスで暮らしてみたいと思っている人も多いでしょう。
でも、いろいろ常識が違うんですよね。
食事の時間が遅くて長いとか。
よその家にお呼ばれするときには、約束の時間より必ず遅れていくとか。
大人数の会話では、人の話を遮って自分の話を通すとか。
大したことではないようですが、この小さな違いが積もり積もってストレスにかわっていくんですよね。
食生活
滞在国の食事が馴染めないという人もいますが、意外と多いのが、
長い間暮らしているうちに食の好みが和風になってきた
という人。
若いときには、油たっぷりの料理も、こってり肉料理も大好きだったのに、年齢と共に淡白な和食を好むようになる人って多いんです。
でも、年齢に関係なく、子供の頃から食べ慣れた料理がみんな体に馴染むんですよね。
だから、海外滞在が長期化してくると「和食じゃないとムリ」になってくるんでしょうね。
和食材が簡単に手に入るところに住んでいる人はいいですが、ほんとうにどっぷりと異国な環境に住む人は大変。
みなさん、いろいろ工夫して「なじみの味」を再現しているようです。
日本の家族や友達が遠い
あたりまえなんですが、海外生活では日本の家族や友達が遠いです。
ひと昔前に比べれば、ネット環境さえあれば、メールやチャット、ビデオ通話ですぐに遠くの人とつながることができる現代。
それでも、遠い。
じかに会って話せるのと、ネット通話ではやっぱり違うんですよね。
ホームシック
海外生活あるあるの一つが「ホームシック」。
大人だってもちろんホームシックにかかります。
ホームシックという言葉はあまりにも有名で、いまさら感があるかもしれません。
でも、このネット時代でも、やっぱり故郷を懐かしく思う気持ちは変わらないんですよね。
言葉の壁に悩んだり、仕事が思うようにいかなかったり。
恋人や家族と分かり合えなくて、やるせないほど孤独を感じたり。
そんなとき、心に浮かぶのは懐かしい日本と懐かしい人々。
海外で何年暮らしていても、定期的にホームシックはおそってくるものなんです。
▼ 海外在住者がホームシックにかかったとき、どうしているか。すぐには帰れない日本、気持ちをラクにするための方法とは?
友達付き合いが難しい
親しい友達って、作ろうと思って作れるものではないですよね。
すぐに意気投合して仲良しになるという場合もあります。
でも、時間をかけてお互いを知るうちに親友になったというケースもあるでしょう。
海外で、意外とみなさん苦労するのが、「同性の現地人の友達づくり」。
外国人同士や日本人同士は、わりとすぐに仲良くなったりするんですが、不思議ですよね。
また、家族の転勤や、国際結婚で急に海外に住むことになった時は、友達作りに苦労することも…。
これは、夫がらみの交友関係が中心であったり、子どもがらみの交友関係だという理由もあります。
お茶したり、出かけたりする友達はいても、親友と呼べるような人はそう簡単にはできないものではないでしょうか。
▼ 大人になると友達作りが難しいと言われますが、海外で友達を作るコツと、寂しくてたまらない時の対処法についてご案内します。
親の老後が心配
遠く離れた親とたまに会うと、急に老け込んだようでびっくりする、とみなさん言います。
これは国内にいても同じことなんですが、海外生活で離れていると、なおさら親の老後が心配だったりします。
病気や怪我の時にも、すぐにサポートすることができません。
親の介護のために、長期で一時帰国するというケースもよく聞きます。
近くで対応できないだけに、本当に大変ですよね。
いざというとき間に合わない
身内が危篤というとき、連絡をもらってもすぐに帰国するのが難しいことが多いです。
たとえ同日の飛行機に乗れたとしても、すぐに到着できるわけではないんですよね。
日本の親族に何かあった時、連絡を受けてからだと間に合わないのが海外生活の大変な点のひとつでしょう。
日本の手続きが煩雑
意外と知られていない点ですが、日本での書類の手続きがとても大変なんです。
日本の役所で海外に転出届を出すと、日本での住民登録がなくなります。
つまり、住民票というものを取得できなくなるんですね。
すると、さまざまな法的手続きをするときにやっかいなことが…。
戸籍謄本に関しては、日本の家族や友人に頼んで代理で申請・取得してもらうことが可能です。
ただ、物理的に手間です。
まず、委任状にハンコを押したものを、代理人に送ります。
代理人は、届いた委任状を役所に持参して代理申請します。
そして、代理人から航空郵便で戸籍謄本を送ってもらいます。
住民票や印鑑証明が必要な手続きに関しては、もっと手間です。
不動産売買や遺産相続などに必要になってくる印鑑証明や住民票の代わりになるものは、大使館や領事館などの在外公館へ出向いての申請が必要。
パスポートや必要書類を提示して証明書を発行してもらいます。
この在外公館はどこにでもあるわけではなく、往復だけで1日かかるという人も多いよう。
海外生活を楽しむためのコツ
海外生活には大変なことがけっこうあるよ、というお話のあとは「楽しむコツ」です。
ここからは、海外生活を楽しくするコツについてご紹介していきますね。
外国人としての自分を認識する
これはかなり重要なポイントかと思います。
そして、意外とみなさん忘れがちな点ではないでしょうか。
私たち日本人も、一歩海外に足を踏み出せば「外国人」。
その地でずっと暮らしてきた人たちとは、まずその国での「生活キャリアが違う」んですよ。
ベテランたちと競い合っては疲れるだけ。
だから、自分はアウェーの身の上だから、いろいろ暮らしに手間がかかって面倒なんだと割り切ることが大切。
市民権を獲得しない限りは、その国の人たちにとっては外国人です。
だから、多少扱いが粗雑でも「それが普通」だと認識しましょう。
期待するからガッカリするんですよ。
そして、言葉の壁にいちいち落ち込む必要はありません。
外国人なんだから、上手に話せなくて当たり前。
日本語とは全く違う言葉を話そうと努力しているだけでも、そうとうエライと思えばいいですよ。
実際、頑張っているんですから。
堂々としていましょう。
▼ 海外生活では「言葉」が大きなストレスになることも。「海外生活の言葉ストレス」との付き合い方をご案内します!
自分の常識にこだわらない
海外で幸せに暮らすコツの一つは、自分の考える「常識」にこだわらないこと。
「日本ではこうなのに」
「日本なら当然のことなのに」
と考え始めると、すごくストレスが溜まります。
住んでいる国の文化を尊重し、彼らの常識に逆らわないことが大切。
(ただ、自分が信じる「良識」は持ち続けましょう)
気分転換の上手な人になる
確かに、海外生活って不愉快なことが色々起こるんですよ。
あからさまな人種差別を受けることだってあるでしょう。
いろいろ思い通りにことが運ばずヘコむこともあるでしょう。
悩むことも多いはずです。
海外生活で悩み始めると、なかなか出口が見つからずに、どんどん落ち込むこともあります。
気分転換の上手な人になりましょう。
自分なりの気分転換方法を考えておくといいですよ。
ストレスのレベル別に対処方法を書いた一覧表を作るのもおすすめです。
▼ 歴史も文化も言語も日本とは異なる海外では、生活そのものがストレスに…。だれでもできる軽減法とは?
積極的に動く努力をしてみる
海外生活を満喫していて楽しそうだなあという人を見ていると、みなさんとてもフットワークが軽いです。
住んでいる街を楽しみ尽くそう、という意気込みがすごい。
ヨガやピラティス、ジムのダンスクラスなどに通ってみたり。
カルチャー系の習い事をしていたり。
ローカルイベントにも積極的に参加している人もいますね。
積極的に行動すると、やはり気分も前向きになります。
そこには、新しい出会いもあるかもしれません。
せっかくの海外なので、日本では体験できないことをたくさん試してみてはいかがでしょうか。
食生活を楽しむ
やはり食は文化。
食生活を楽しむことは、その土地を楽しむことにつながると思います。
市場やスーパーで、その土地で育った野菜や果物を買って試してみてはいかがでしょうか。
見知らぬ野菜でも、ネットで検索すればレシピがいろいろ出てきます。
日本人の知り合いに聞いてみてもいいかもしれません。
現地生活の長い日本人には、現地野菜の活用法に詳しい人もいます。
先人の知恵を貸していただいて、いろいろな料理に挑戦するのも楽しいもの。
郷土料理を食べ歩くのも、また面白いですよ。
その土地の食材の特色もわかるし、地元の文化もわかってきます。
(例えば、酪農の盛んな土地では、力仕事のエネルギーになるような、コッテリ系の伝統料理があるとか)
また、海外生活を楽しむなら和食の基本も知っているといいです。
やっぱり恋しくなりますよ、和食。
簡単には食べられないから、より一層食べたくなるものなんです。
自分で和食が美味しく作れると、海外生活のストレスも軽減されるというもの。
ぜひ頑張ってみてください!
▼ 日本人が海外生活で特に辛く感じることの一つが食生活のようです。外国でも日本の食卓を再現できるちょっとした工夫を集めてみました。
まとめ
海外に暮らす日本人の数は140万人強。
いろいろな理由で日本を離れて頑張っている人たちです。
夢を実現するために、日本を飛び出した人。
仕事を任されて、海外で奮闘する人。
家族と共に頑張る人。
でも、海外生活って大変なことが多いんです。
文化習慣が違う、言葉が違うなかで生活をしていくというのは、ストレスです。
海外で頑張る人へ、
「ひとりじゃないよ」
という気持ちを込めて外国生活で大変なこと、
少しでも楽しく暮らしていくためのコツを集めました。
ちょっとだけラクな気持ちになるお手伝いになったらうれしいです!
こちらは英国在住です。今年で6年。並べられているすべての問題にぶち当たっています(苦笑)。そして最も辛いのが、次自己責任、みたいな結論なんですよね。。。自分で選んできたんじゃないかと。だから弱音が余計にはけない。でもこちらのブログを読んで、たくさんの人がおんなじことを考えているんだな、と思うと少し孤独感が緩和されました。ありがとう。