海外に住んでいる日本人が、「これが欲しい!」と思うものってなんだろう。
いまどき、世界中どこに行っても便利だろうし、なんでも買えそうだし…。
もうすぐ海外移住する友達に何か贈りたいときは、なにがいいのかな?
こんにちは、まのん(@ManonYoshino)です。
海外に行く友達に、なにか贈りたいなというとき。
一時帰国してきた姉家族に、お土産としてなにか渡したいとき。
これって、意外と迷いますよね。
喜ばれるもの、使ってもらえるもの…と考えると、いろいろ浮かんできて決まらなかったり。
日本出発前に、いろいろなかたからプレゼントをいただくことが多い海外移住者や海外在住者。
とてもありがたいことですよね。
と、同時に
「どうやって運ぼう…。荷物にもう入らない…💦」
なんて心の中で葛藤している人も少なくないでしょう。
この記事では、
海外生活で日本のものが恋しくなる理由
海外で暮らす人が欲しいもの
一時帰国する人むけの買い物準備
についてご案内していきます。
お友達や家族への贈り物や、ご自身の一時帰国での買い物準備へのアイディアの一助となりましたらうれしいです。
目次
海外生活では日本のものが恋しくなる!
「好きで移住した海外でしょ?」
と言われてしまうと身も蓋もないですが…。
海外生活はトータル20年以上になる私ですが、これまで出会った日本人・日系人のひとたち、ほぼ全員が、日本びいきで日本食や日本文化を大切にして暮らしています。
海外で自分の暮らしを営みながらも、日本人であることをいつも忘れずにいる、という感じでしょうか。
何年たっても、定期的にホームシックになるという人も少なくありません。
海外に住むと日本がやっぱり懐かしい
日本に定期的に一時帰国をしますが、帰りの荷物と言ったら「民族大移動?」というくらいすごい量です。
でもこれは、うちだけではなくて海外生活者はみんな似たような状況。
空港のチェックインカウンターで、山盛りの荷物を預けるようとしている家族連れ、いますよね?
あの状態です。
海外生活が長くなればなるほど、日本のものに執着がわく。
肉食・ワイン党だったのに、いつのまにか、和食こそがご馳走と思うようになっていく。
だから、日本の食材や雑貨がとても貴重でありがたいものに感じるようになるんですよね。
日本の味覚や、日本の文化は、やはり「慣れ親しんだ自分の一部」なんですよね、きっと。
年齢と共に、その自分の基礎の部分が現れてくるということなのでしょう。
意外と不便な海外生活
海外に暮らす日本人は、約130万人とか。
それぞれ、夢を持ち、充実した暮らしを求めて海外にやってきているはず。
でも、外国人として日常を送る日々は、必ずしも「毎日楽しくてハッピー!」ではないし「超ゴージャス!」でもない人がほとんどかと思います。
海外生活、住んでみると
「うわ、意外と不便…」
と思うことが多いんですよね。
外国人ならではの不便
まず、「外国人」という点でかなり不便です。
言葉の壁は、多くの日本人が感じる不便な点。
言語によっては、乗り越えるのが実に大変です。
また、滞在許可が必要で、市民権を取らない限り、ずっとビザというものに縛られます。
これが、とるのも大変、延長も大変という国が多いのではないでしょうか。
「アジア人」という面で、微妙に暮らし辛い面もあります。
差別を受ける場合も少なからずあるようです。
そして、日本との時差と距離があるのも不便。
日本の家族になかなか会えないとか、いざという時に間に合わないという不安もありますね。
日本人だから感じる不便
私たちが日本人だからこそ感じる不便もあります。
サービス面での不便
サービス充実大国、日本。
● 大きな荷物は自分で運ばなくても宅配便が運んでくれて、希望した日時に配送してくれる。
● 電車はほぼ遅延なくやってきて、時間通りに目的地に到着するのが普通。
● 接客業の人はたちは、業種にかかわらず、とても丁寧に応対してくれる。
● 修理業者がちゃんと約束の日時にやってきて、きちんと仕事をしてくれる。
● 学校の先生が、子どもの生活指導や食育まで携わってくれる。
● 役所の窓口も丁寧で仕事が早い。
全部が全部とはいいませんが、上にリストアップしたことは、少なくとも欧米では「すごいサービス」になるでしょう。
こんなに行き届いたサービスを受けられるのは、日本ならではかもしれません。
買い物の利便性がイマイチ
街角ミニスーパーが夜10時まで営業していたり、日曜営業の百貨店があったりと、ヨーロッパもずいぶん変わりました。
それでも、日本のコンビニエンスストアのような「生活に必要なものが一通り揃っちゃう」お店はないです。
ましてや、そこにいけば食料品・日用品が買えるだけでなく、トイレが使えたり、ATMがあったりなんて夢のまた夢。
そして、やはり日曜祭日はお休みのお店がほとんどです。
医療アクセスが悪い
日本は、予約なしでも医療機関にかかれますよね(もちろん、専門医などは要予約ですが)。
とりあえず、待てばかかりつけの一般医に診てもらえます。
これ外国では希少価値。
予約はもちろん、その予約日までかなり待つことも多いです。
専門医なんて、診察まで約1年という驚異的な待ち時間のこともあるくらいです。
▼ サービス充実社会の日本と比較してしまうと、海外生活では「不便」を感じることが多いもの。ヨーロッパ生活で感じる不便さとは?
海外で暮らす人が欲しいもの
では具体的に、海外で暮らす人が「これは日本から欲しい!」と思うのはどんなものなのでしょうか。
海外で暮らす独身者が欲しいもの
自分の話になりますが、イギリス、カナダ、アメリカでは独身者として生活していました。
その頃、欲しかった日本のものを思い出してみると、つぎのようなものになります。
◆ 食材 ◆
✔︎ レトルトやフリーズドライですぐに食べられるもの
✔︎ 日本のスナック菓子
◆ 雑貨 ◆
✔︎ にごり湯の入浴剤
✔︎ 洗顔フォーム
✔︎ ストッキング
◆ その他 ◆
✔︎ 雑誌・書籍
現在は家族でフランスに住んでいますが、一人で暮らしていた頃は、もっと「現地融合」が早かったように思います。
あるものでなんとかしていた…という感じで、雑誌や書籍も普段は街の書店で買えるものばかりでした。
家族で暮らす人が欲しいものは?
家族で暮らすようになって、日本から持ち帰るものが少し変わりました。
子どものものも多いですが、何よりも「家族で食べる食事を作る食材」が圧倒的なボリュームを占めるように。
◆ 食材 ◆
✔︎ だしパック
✔︎ 焼き海苔
✔︎ ふりかけ・塩昆布
✔︎ かつおぶし
✔︎ 乾燥わかめ
✔︎ 切り餅
✔︎ 鶏ガラスープの素
◆ 雑貨 ◆
✔︎ 量を調節できるボトルタイプの入浴剤
✔︎ 小分けジッパーバッグ
✔︎ 小分け密封容器
✔︎ 洗濯ネット
✔︎ ピーラーやおろし器
✔︎ 箸やデザートフォークなど
✔︎ 和食器
これらのなかで、いただいてうれしかったのは次の3つ。
① 緑茶
② だし
③ 焼き海苔
自分でも買いますが、「良いものほど値段が高い」アイテムなので、おみやげなどに名店の品をいただくと本当にうれしくて大切に使います。
子ども向けに欲しいものとは?
海外に住んでいる子どものいるご家庭では、
「日本語に親しんで成長して欲しい」
「日本語を忘れないようにして欲しい」
と思って、日本語学習や読み聞かせや日本語補習校への通学など、親も子も一生懸命に頑張っているお宅が多いです。
そういうお宅で喜ばれるものは、やはり日本語学習関連グッズ。
そして、日本語学習へのモチベーションを上げてくれるキャラクターグッズなど。
お子さんの年代ごとに欲しいものが変わってきます。
乳児期
✔︎ 離乳食グッズ
✔︎ ストローマグ
✔︎ 音の出る絵本(童謡絵本など)
なぜ離乳食グッズが喜ばれるのかというと…。
海外で子育てする日本人って、離乳食に悩むことが多いんですよね。
自分が慣れているのは、やはり和食ベースの離乳食ですが、欧米の離乳食は少し違います。
とにかくお母さんがラクなように、市販の離乳食用ペーストを使うご家庭も多いので味付けがイマイチだったり…。油分・糖分が多いなと感じることもあります。
離乳食は手作りで頑張りたい!という日本人ママには、日本の離乳食グッズが喜ばれます。赤ちゃん期から少しずつ日本の味も教えたい…というご家庭も多いですし。
おろし器、すりばち、小分けパックなど、「数種類のものを少量ずつ用意する」にはピッタリなんですよね。
幼児期
海外に住みながら、日本語もしっかり学ばせたい場合、幼児期をどう過ごすかがとても重要だと思うんです。
日本語の難しさの一つは文字の習得。
ひらがな・カタカナ・漢字の3種類を学んでいくのは、海外在住の子にとっては大きなチャレンジです。
学齢期に達して現地校での現地語学習が始まると、日本語の同時習得が負担になってきます。
ですので、幼児期の間に日本語のひらがな学習を済ませてしまうと、その後がラクに…。
子どもの「ボク、こんなに日本語できるよ!」「わたしすごいでしょ!」という喜びの気持ちを大切にすることが、日本語モチベーションには大きな役割を果たすもの。
この時期のお子さんへのプレゼントは、
✔︎ 知育玩具(カルタやパズルがおすすめ!)
✔︎ 短編アニメがいっぱいのDVD
などが良いかと思います。
小学生
小学校に入ると、日本語&現地語バイリンガルを目指す子と、現地語中心の子にわかれてきます。
でも、どの子にも共通して言えるのは「日本が好き、日本のグッズが好き」ということ。
おじいちゃんやおばあちゃんがいる日本は、彼らにとっても大切なふるさとですし、日本文化を身近に感じながら大きくなった彼らには、やはり日本は大好きな国なんです。
この年代の子に広く喜ばれるのは、
✔︎ 日本のキャラクターグッズ
✔︎ 日本のスナック菓子
などです。
女の子だと、日本製のかわいい文房具もうけがいいです。
親御さんが喜ぶのは、日本語学習の意欲につながるカルタや学習漫画でしょう。
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▼ 海外で子育てをしている日本人が欲しいなあと思うものは、やはり育児グッズや子供が使うものでしょう。日本からのお土産や小包でいただくとうれしい品を、子供の年代別にリストアップしました。欧米で暮らす人へのお土産アイディア集です。
海外生活であると便利なものとは?
海外に移り住む日本人が、
「やっぱり日本製がいいなあ」
と思うアイテムがあります。
人それぞれ、それまでの生活によってその「日本製がいいアイテム」は違うでしょうが、多くの日本人女性の間で「これ!」と選ばれるものがあるんですよね。
✔︎ メガネや市販薬
✔︎ 爪切りや耳かき、下着などのパーソナルアイテム
✔︎ 文房具
✔︎ 台所用品
などがあげられます。
メガネは、欧米では日本人の骨格に合わせたフレームを探すのが大変だったりするんですよね。
市販薬も、欧米の処方は日本とは違うため、強すぎたりします。
爪切りや耳かきは、習慣が違うので欧米では見かけることがないです(ゴツい爪切りはあります)。
台所用品も、和食を作りたい人には日本製がマストアイテム。
細かい雑貨も、使い勝手(と、価格)を考えると、日本から持ち込みたくなるものなんですよね。
▼ 海外生活をする時、あると便利な日本のもの。現地調達では難しかったり、高価だったり、使い勝手がイマイチだったりするアイテムとは?
一時帰国の「お買い物」
ここからは、海外に住んでいる人が一時帰国する時のための情報です。
日本への一時帰国といえば、海外在住日本人の多くの人にとっては、とっても楽しみなイベントと言っていいでしょう。
毎年、春になると
「今年は夏?」
「うーん、夏は暑いから年末」
「いいなあ、うちは今年は無理そう…」
などといった会話が繰り広げられる光景も。
日本のものをあれほど懐かしがり、貴重品のごとく大切に使う在外邦人たちですから、一時帰国の時の「買い出し」はもう大変なもの。
機内預け荷物の重量ギリギリに、日本グッズを持ち帰ってくるわけです。
▼ 海外で暮らす日本人にとって最大の楽しみの一つ、日本への一時帰国。日本でのショッピングを心待ちにしている人も多いでしょう。日本に一時帰国を計画しているかたへ「絶対日本で買ってきたいもの」のアイディアをご紹介します。
一時帰国は準備万端で!
ヨーロッパからだと多い人で年2回、少ない人だと数年に1度という日本への一時帰国。
待ちに待った貴重な時間なので、やること、食べたいもの盛り沢山でしょう。
久しぶりの日本では、時間があっという間に過ぎていきます。
そして帰りの荷物は、まさに頭痛のタネ。
スペース・重量ギリギリまで使って、何をどう持って帰るか頭を悩ませるわけです。
自分自身、独身の頃の一時帰国は行き当たりばったり。
特に強い執着心も持たず、さらっと行ってさらっと帰る、という感じでした。
でも、家族ができて、子どもが成長するにつれ、一時帰国の機会を最大限に有効活用したいと考えるようになりました。
そのためには事前のプランニングがとても大切!
昨今の、感染症パンデミックや戦争による国際移動の大変さを経験して、なおさら一時帰国のありがたみが増したという感じです。
準備万端、久しぶりの日本に備えたいものですね。
▼ 海外で暮らす日本人にとって、日本への一時帰国はとても楽しみです。帰国前の事前準備で、限られた故郷での時間を最大限に使いましょう。一時帰国準備のコツ、ご紹介します。
まとめ
外国生活を送る日本人が恋しくなる日本のものについてご紹介しました。
海外で暮らしている人の多くは、自分で希望してその地での暮らしを選んでいます。
それは、仕事であったり、学業であったり、家族との生活のためであったり、理由はさまざま。
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のんきそう
楽しそう
というふうに映るかもしれませんね。
でも、海外生活は意外と不自由なことも多いし、ストレスにさらされ続ける日々でもあるもの。
そして、たとえ望んで住み始めた外国でも、日本は懐かしい大好きな祖国なんです。
だから、日本が恋しくなるし、日本の味や文化が懐かしくてたまらなくなります。
この記事を、海外に住むお友達や家族に「何か日本のものを贈ろう」と思った時の参考にしていただけたらうれしいです。
また、海外で頑張っている方の、次回の一時帰国のプランニングにもお役に立てましたらうれしいです。