一人旅してみようと思っています。
でも、「一人でつまらないかも?」とか、「退屈したらどうしよう…」と心配。
一人旅リピーターのみなさんはどんなふうに時間を使うの?
こんにちは、まのん(@ManonYoshino)です。
「どうしても行きたいところがある。うーん、ちょうど一緒に行ける人いないし、一人で行っちゃおう!」的なノリで、これまで、国内・海外一人旅をたくさん経験してきました。
一人旅のいいところは、自分のしたいことや見たいものに思う存分時間を使える点。
自由に旅を組み立てられるのも最高です。
でも、「一人でつまらないなあ」と思うことも、もちろんあるんですよね。
一人旅って、自分で全部サクサク決められちゃうし、人と合わせながら行動しないので、けっこう時間に余裕が出ることが多いのです。
空いた時間に何をするか…。
これって、一人旅の楽しさを決める割と大きな要素。
この記事では、
一人旅で時間を持てあます理由
一人旅の空いた時間の使い方
についてご紹介します。
「一人旅に行ってみたいけど、一人時間が長すぎると退屈したらイヤだな…」という心配におこたえしていきますので、ぜひごらんくださいね。
目次
一人旅では意外と時間を持てあましがち
何度も一人旅を楽しんできた私ですが、家族旅が中心になってつくづく感じることが、
「とにかく慌ただしい。ゆっくりする時間がない…」
ということ。
一人旅をしていたときは、旅の間じゅう時間が有り余っている感覚だったのですが、家族と一緒だとあっという間に1日が終わってしまうんです。
そう、一人旅って実は時間を持て余しがちなんですよ。
夜の時間がけっこうヒマ
旅というともっぱら一人旅を続けていた頃、「夜がヒマだなあ…」と感じることが多かったですね。
国内旅行でも海外旅行でも、女性一人だと「割烹料理屋でゆっくりお料理を味わう」とか「レストランでフルコース」とかやらないもの(少なくとも自分は)。
飲み屋街ではしご酒、なんてこともしません。
特に海外では、夜間の女性一人の外出は危ないことが多いので、ホテルで過ごす夜が長いんですよ。
昼間動き回ってヘトヘトなのに、「せっかくの旅の夜だから早寝はもったいない…」なんて思ってしまって、結局暇を持てあましちゃうわけです。
一人旅は効率よく時間を使えるから「空き時間」も増える
一人旅から家族旅メインに切り替わってつくづく思うのが、
昔の旅(一人旅)は時間が豊富にあったなあ
ということ。
人に合わせる必要がないから、時間に無駄が少ないんですよね。
家族旅は楽しいけれど、支度の遅い家族がいたり、パッキングに時間がかかったり、出ようと思ったらトイレに行く家族がいたり。
待つ時間も旅の支度にもそれなりに時間がかかります。
食事場所を探すにも、家族それぞれ希望が違ったり…。
友達との旅行だって、見たい観光スポットを調整したり、バスルームを交代で使ったり、おしゃべりに夢中になったりで、あっという間に1日が終わってしまいます。
その点、一人旅は、自分だけ動けばいいので、予定が予定通りにサクサク進むんですよね。
で、旅の行程も無駄なくこなせて、結果、時間に余裕が生まれるということがよく起きます。
一人旅は時間の使い方で楽しさが倍増する
一人旅がつまらない、という人の多くは
「旅の間の長い一人時間が退屈。つまらない」
と感じているようです。
一人旅をつまらなく感じてしまう人は?
一人旅で「つまらない」と感じてしまうのは、
- 旅に求めるものがそもそも違う
- 旅の計画や目的地に関するインプットが不十分
- 自分のニーズをわかっていない
から、なのではないでしょうか。
一人旅が好きで何度もリピートしている人の多くは、旅に「誰かとの感動の共有」「ワイワイガヤガヤ友達と楽しく過ごす」といったことを求めていません。
むしろ、「一人で思う存分じっくりと好きなものを楽しみたい」「日常を離れて自分一人になりたい」と思って旅をしているのではないでしょうか。
また、一人旅を楽しむためには、計画をしっかり練って、旅先の情報もインプットしてという地味な作業が必要です。
この作業をするからこそ、現地での時間をフルに楽しむことができるんです。この部分が面倒だな、と思う人は一人旅向きではないかもしれません。
さらには、一人の旅なのに「一人で寂しい」と感じるのも一人旅の醍醐味。
「一人が辛い、楽しくない」人は、もしかしたらと自分自身のニーズと一人旅という形態がマッチしていないのかな、とも思います。
一人旅を満喫するには
「時間を持て余しちゃう」「一人でつまらなくなる」と感じてしまうことも多い一人旅。
せっかくの旅を満喫するためには、どうしたらよいのでしょうか?
旅の目的である、観光や史跡訪問などのアクティビティを充実させるのはもちろんのこと。
さらに楽しさをグレードアップさせるためには、
「一人旅の空いた時間もMaxに楽しむ」
ことです。
次の項では、一人旅の空いた時間の使い方を具体的にご紹介します!
▼ 一人旅ができる(楽しめる)タイプと、逆に一人旅には向いていないタイプとは?一人旅を楽しむコツとは?
一人旅の空いた時間の使い方10例
ここからは、一人旅の空いた時間を具体的どう使うのか、アイディアを10個用意しました。
国内・海外ともに一人旅を多く経験した筆者が、自分で実際にやってみて「本当によかった!」とお伝えしたいことをピックアップしています。
1)目的を決めずに散歩する
2)ツアーに参加する
3)体験コースにトライする
4)未知の分野の博物館に行ってみる
5)興味外の美術館に行ってみる
6)未来計画書や自己棚卸しをする
7)お部屋で乾杯
8)ショッピング
9)リラックゼーション
10)仕事をする
1)目的を決めずに散歩する
私の場合は、宿泊施設は「何度もお世話になった宿」と「まったくの初めて宿」が行き先によってバラバラ。
どちらの場合でも、宿からぶらぶらと散歩をするのが好き。
昼間に到着して時間があればチェックイン直後、到着が夜の場合は翌朝、というふうに目的を決めずに散歩します。
「あ、ここを曲がると駅だな」
「あのカフェ居心地良さそう!今日の晩ごはんはあそこにしようかな」
「こんなところに小さなギャラリーがある!」
といった感じに、拠点の周りを探検。
さらに、まとまった時間があるときは、歩けるだけ歩いてしまう、ということも。
こういう何気ない散歩が、何年経っても旅の思い出として心に残っていたりするものなんですよね。
旅先の「目的を決めない散歩」、おすすめです。
2)ツアーに参加する
海外で、「公共交通機関で周るのはめちゃくちゃ難しそう」という観光名所があった場合、日帰りツアーがないかどうかチェックします。
観光案内所に行けば、いろいろな情報を得ることができますが、宿泊先のホテルや民宿でも相談に乗ってもらえるかもしれません。
日帰りや半日のツアーでは、グループで参加する人も多いのですが、一人で参加している人もけっこういるんですよ。
意外と意気投合して盛り上がるなんてことも起きます。
私が思い出に残っているツアーは2つ。
海外ではオーストリアのザルツブルグから出る半日ツアーと、国内では奈良の定期観光バスで行った寺院巡りです。
【海外】オーストリア・ザルツブルグからの半日ツアー
モーツァルト生誕の地として、そして映画『サウンドオブミュージック』の舞台として有名なザルツブルグからはいろいろな観光ツアーが出ています。
その中で、「自分一人じゃ、車もないし行けないな」と思ったドイツ・バイエルン地方の山や湖をドライブするミニバス半日ツアーに参加しました。
めちゃくちゃ綺麗で、その後ヨーロッパアルプスに魅せられるきっかけにもなりました。
【国内】定期観光バスツアー
奈良の定期観光バス。これも公共交通機関だけではなかなか辿り着けない古刹めぐりに参加しました。
もともと大の奈良好きで、主な仏教寺院はほとんど見て回っていましたが、「車がないと行けないな」と諦めていたエリアをツアーで。
すごく効率がよく、ガイドさんの説明もわかりやすくてよかったですよ。
▼ 一人旅をしたいけれど、周囲の目が気になる?その心理と、リラックスして一人旅する解決アイディアをご紹介します。
3)体験コースにトライする
体験コースというと、「えっ、準備が必要?」なんて思っちゃうかもしれませんが、簡単に参加できるものもあるので現地の観光案内所を要チェックです。
事前予約が必要な場合も多いため、旅行前に確認をお忘れなく。
自分がやってみて面白かったのは、リバーカヤックと陶芸。
「カヤック、怖そう…」と思っていたのですが、インストラクターさんがとても親切で簡単なところからスタート。
わずか2時間のコースでしたが、一通りコツが掴めて面白かったです。
陶芸は、土と無心に遊ぶという感じで、ある意味「心のデトックス」。
粘土を形に作り上げていく過程が、とても達成感があるんですよね。後日、焼成したものを送っていただき、ずっと大事に使っています。
4)未知の分野の博物館に行ってみる
旅行の目的として博物館や美術館めぐりを、という人は多いでしょう。
私も、一人旅では博物館も目的地の一つにすることがあります。
でも、どちらかというと世界中から観光客がやってくるようなメジャーなところばかりになりがち。
ここでお伝えしたいのは、ひっそりと存在する小さなローカルの博物館。
それは、郷土資料館であったり、民俗資料館であったり、歴史資料館であったり。
塩の産地では、「塩の博物館」みたいなものがありますよね。
地元の著名人の博物館や資料館もよくあります。
山岳地帯では、「山岳博物館」なども。
ちょっとした空いた時間、のぞいてみると新しい発見や学びがあるのです。
民族資料館や、武家屋敷などを資料館として公開しているところなど、ワクワクしますよ。
5)興味外の美術館に行ってみる
自分には、「好きな絵画のタイプと画家」があります。もうずっと昔から、好みの傾向は変わりません。
その作品を見るために、わざわざ出かけていくことも多々ありました。
どうしてもみたい絵画があってスイスのジュネーブにも行ったし、ベルギーのブリュッセルにも行ったし、イタリアのフィレンツェにも行きました。
それらの土地での有名観光スポットは、付け足しのように見た、という感じです。
そんな頑固な私ですが、全く興味を感じないタイプの美術品を展示している美術館も意外と好きです。
新しい発見があるし、そこに集う人々にも興味があります。
空いた時間があれば、小さなギャラリーを覗いてみるのも楽しいものですよ。
6)未来計画書や自己棚卸しをする
一人旅は、考える時間が豊富に取れるんですよね。
おしゃべりする相手がいないから!
落ち着いて物事を考える絶好のチャンスです。
例えば、転職しようか、それとももう少し現在の会社で頑張ろうか、なんていう人生を左右する大きな決断も一人旅ならじっくり考えられます。
今後の人生計画なんかも、非日常のひとときで意外なひらめきが生まれるもの。
自己棚卸しというのは、自分がどんな経歴を持っていて、どんな長所・短所があって、どんなことをしたいと思っているのか、みたいな自分に関する情報を洗い出す作業。
転職を考えるときや、婚活を始めるときなど、いちど棚卸しをしてみるといいですよ。
一人旅でふらっと入ったカフェや、宿での夜の長い時間などでぜひトライしてみてください。
7)お部屋で乾杯
個人的には、わりとすきな一人旅の時間の使い方なんですが…。
旅先で見つけた美味しいものをちょこちょこ買って、お部屋でいただくディナー。
女性一人ではレストランに入りにくいな、と感じるヨーロッパではこの方法で夕食時間を楽しみます。
【ステップ1】 美味しそうなパン屋さんを見つけたら、焼きたてのバゲットを半分(フランスでは、ドゥミ・バゲットという言い方で普通に買えます)と、フルーツたっぷりのタルトを。
【ステップ2】 お惣菜屋さんでは、デリ風サラダを2品ほどと、生ハムをその場で2枚切ってもらいます。
【ステップ3】 街角のスーパーに寄って、ハーフボトルのワインを物色し、ミネラルウォーターとチーズも買って…。
ホテルに戻ったら、まずはシャワーを浴びてさっぱり。
そこから先は、街で買い集めてきたごちそうを並べて、お部屋ディナーです。誰にも気を使うことなく、ゆるりとほろ酔いで最高なんですよ。
▼ 海外一人旅、リピーターでも「これは苦手」という人が多いのが「おひとりさまディナー」。どうすれば楽しめるの?
8)ショッピング
一人旅の空き時間、ショッピングも大好き。
これこそは、絶対一人でしたい旅先のアクティビティなんです。家族との旅行でも、ショッピングだけは一人で行くというくらい。
食材やおみやげを物色したり、書店で気のすむまで本を探すのも楽しいですよ。
私は、イギリス大好きで、フランス移住前も毎年1〜2回は出かけていたんですが、旅の時間の一部を必ずショッピングタイムに充てていましたね。
美味しい紅茶やティーグッズを探したり、アクセサリーを探したり、コスメやスキンケアなどを時間をかけて物色していました。
地方滞在の時も、欠かせないのはスーパーや百貨店めぐり。
日本とは違う品揃えを見るだけでワクワクしちゃうんですよね。
9)リラクゼーション
旅そのものが日常のしがらみや忙しさから離れる「リラクゼーション」ですよね。
でもせっかくの機会なので、最大限のリラックスのために、旅先でもいろいろなリラクゼーションを楽しんでみませんか。
ホテルや旅館でマッサージやエステ、という人もいるでしょう。
国内旅行で温泉に、という場合は宿のお風呂でゆったりして、上げ膳据え膳で食事というだけでも十分癒されますよね。
温泉地によっては、外湯めぐりを楽しめるところもあります。
都市部なら、街中のフットマッサージやアロママッサージのサロンを訪れるのも一つのアイディア。
海外ですと、サロン系は予約必須のところが多いかもしれないので、事前のチェックがおすすめです。
意外と知られていないかもしれませんが、ヨーロッパもたくさん温泉や冷泉が沸いているんですよ。
温泉スパのような施設もあるので、目的地によっては水着を持参するといいかもしれません(ヨーロッパの温泉施設は水着必須です)。
もしくは、普通の市民プールでもジャグジーやサウナ付きのところもあるので、そちらも要チェックです!
「現地の言葉が苦手だから、マッサージサロンとか無理〜」という人は、薬局でアロマオイルを購入してアロマバスを楽しむという方法もあります。
香りと癒しについては、ヨーロッパは昔から精油を使った「芳香療法」が行われてきたのでアロマオイルは各種簡単に買うことができます。
10)仕事をする
最後の一人旅の空き時間の使い方としてあげたいのは、「仕事」。
普段の仕事のストレスから解放されたくて旅に出る、という人が多いのに旅先で仕事なんてありえないアイディアかもしれませんね。
本来、休暇に仕事を持ち出しては「休暇」にならないので…。
これは、自分が毎回ヨーロッパに一人旅すると起きていたことなんですが、現地に着いて毎日精力的に行動していると、数日後に「無性に仕事したくなる」んですよね。
というか、自分が関わっている仕事が気になって気になって仕方がない状態に…。
本来は、休暇なので仕事は完全にシャットアウトすべきなんでしょうが、名案が浮かんでしまうんですよ。
新製品の企画とか、販売促進キャンペーンのアイディアとか。
そして普段はなかなか進まない企画書も、一人旅のスキマ時間ならサクサク進む、進む!
日常から離れたくて一人旅なのに、一人旅のヒマ時間に企画書がはかどってしまうのは不思議なようですが、必然(心がスッキリしているから)なのかもしれませんよね。
でもこの「一人旅中の隙間時間の仕事」、効率がいいだけではないんです。
旅行後の「あ〜、また仕事かあ。やだなあ」という憂鬱な月曜日を迎えずにすむという利点があります。だって名案と一緒なんですから!
▼ 海外旅行リピーターの人には「これを必ず持って行く」というマストアイテムがあるもの。特に女性の一人旅には、何が役に立つのでしょうか?
まとめ
一人旅を楽しめるかどうかは、その時間をどう使うかによる部分が大きいと思います。
旅先で時間を持て余してしまう…というのはよくあるケース。
目的の観光スポットめぐりなどの合間や、観光のあと、夜の一人時間など、一人旅ならではの「ぽっかり時間」ができます。
その「ぽっかり空いた時間」を、普段できない特別なことに使ってみませんか。
次の一人旅、今まで以上に充実した旅になると思いますよ!