新しい年を迎える時、または、誕生日などの節目に、これからがんばりたいことや夢を言葉に表現してみる人は多いでしょう。
新年の抱負、なんてよく言いますよね。「抱負」、英語で一体どんな風に表現するのでしょうか。
こんにちは、まのん (@ManonYoshino)です。
新年や誕生日、転職して新しい職場に移る時など、節目に「抱負」を掲げるのは英語圏でも同じ。せっかく誓う抱負なら、ぜひ達成したいものです。成功するために注意するアメリカ式の考え方と、英語での表現例をご紹介します。
目次
英語で「抱負」ってどう言うの?
「新年の抱負は?」なんて、なんだか日本ぽーいと思いがちですが、もちろん英語圏でも新しい年には抱負を掲げ、友人や家族と披露したりします。
新年の抱負は、New year’s resolutions。
年末にかけて雑誌などでもさかんに「来年の抱負は?」とか「今度こそ達成できる新年の抱負を!」などといったタイトルの記事が目につきます。
いずこも同じ。
そして、なかなか守れないのが「新年の抱負」です。
アメリカの記事にならう、抱負の立て方
新年にあたり、抱負を掲げる人は多いのですが、その大半は守られることもなく、達成させることもなく、忘れ去られてしまうというのが現実らしいですね。
自分も毎年、素晴らしい抱負を語りつつ、そういえばいつの間にか夏になり秋になり。。で、忘れて終わってますね(笑)。
アメリカの新聞、The New York Times(nytimes.com)で見かけた「新年の抱負」に関する記事に、次のようなことが書かれていました。
抱負を立てても。。。
タイムマネージメントで有名なフランクリン・コヴィーという会社の調査によると、なんと新年の抱負の3分の1は1月末まで続かない!、そうです。
1ヶ月も経たずに諦めてしまったり、忘れてしまったりという人が多いんですね。
守れない抱負の3つの特徴
せっかく勢い込んで掲げても守れない(諦めてしまう)抱負の特徴は次の3つだそうです。
① 誰かに「そうしたら」と言われて掲げた抱負
② あいまいな抱負
③ 達成するための現実的な計画を伴わない抱負
なんか、会社の年間目標管理のセミナーを思い出します(ほぼ同様な内容。。。実際にフランクリン・コヴィー社のセミナーでも同じような内容で講義を受けた記憶が。。。)。
実現できる抱負を立てるSMART 法
抱負は「かしこい=Smartな」ゴールであるべきで、そのキーワードを並べると5文字でSMARTだそうです。
S: Specific ー 具体的であること
たとえば、「ダイエットする」ではなくて、「糖質の摂取を減らして運動量を上げ、ダイエットする」。
M: Measurable ー 達成具合を測定できるものであること
たとえば、「6月までに5キロの減量」など、具体的に数字などで達成状況がわかるようなもの。
A: Achievable ー 達成可能なものであること
たとえば、現在体重55キロの人が「3月までの3ヶ月で15キロの減量」という抱負を掲げて実行することは非現実的で危険なダイエットだと言えますよね。
R: Relevant ー 適切であること
それが、本当に大切なことであり、本当に正しい理由でそうしたいか、確認することが必要です。たとえば、大失恋したとかで精神的にマイナスな状態での「抱負」だと、本来掲げるべき抱負とは違うものになるからだそうです。
T: Time-bound ー 抱負に掲げたゴール達成までの時間が現実的
大きな最終ゴールと、そこまでに小さな中間ゴールをいくつか設けると達成状況が把握しやすく、達成までのモチベーションもキープできますよね。
英語で抱負20選
抱負の王道、万国共通なものを20ほどご紹介します!
今年こそ改めたい2つの悪習慣
1)Give up smoking(禁煙)
喫煙は、体に良くないのはよーくわかっているし、やめられるのであればやめたいと願っている人は多いのでは?
最近ではあらゆる公共施設や商業施設、レストランなども「禁煙」のところが多いですよね。ホタル族と呼ばれたベランダ喫煙にも世間の目は厳しくなっています。
禁煙を新年の抱負に掲げる人が多いのは万国共通のようですよ。
2)Drink less and be reasonable(アルコールの量を減らして常識的に).
禁煙ほどではないけれど、お酒の飲み方を変えたいと思う人も多いでしょう。特に、年末にいろいろな機会で「飲みすぎちゃったかなあ」と、緩んだお腹をさすりながら反省するのがお正月。
お酒は適量なら健康に被害をもたらすものではないようですし、おいしい食事をより美味しくしてくれたり、人とのコミュニケーションの潤滑油になってくれることもありますよね。
なので、量を減らして適量にして、常識的な範囲で楽しむというものです。
毎年同じだけど、今年こそがんばる5つのこと!
3)Get in shape(シェイプアップ、ダイエット)
これも、新年の抱負として掲げる人が多いですね(そして挫折する人も多い!)。このカテゴリーの抱負、いくつか下記ご紹介します。
4)Stay fit and healthy(健康維持).
5)Lose 5 kilos(5キロ痩せる).
具体的な数字を示すと目標を達成しやすいので、減らすキロ数を明確に示すのはいいアイディアですよね。
さらに、いつまでに、どんな方法で、どれくらいのスピードで(1ヶ月に1キロなど)、というところまで考えておくと、「いつか痩せよう、でもまだ今日はいいか」と言って満腹の後にチョコレートケーキを食べてしまう。。。なんていうことが少なくなるかと思います。
6)Exercise regularly to stay fit(定期的に運動して健康を維持する).
7)Eat healthier and get in a better shape(もっと健康的な食生活にしてシェイプアップする).
上の4)、6)、7)はいずれもダイエットやシェイプアップに関する抱負ですが、ちょっとあいまいなのが難点。ここでも、いつまでに、どんな方法で、という具体性を持たせることが継続&成功の秘訣です。
プライベート充実させたい!3つの抱負
8)Find a significant other(パートナーを見つける).
アメリカでよく耳にする Significant other と言う言葉。直訳は「重要な他者」ですが、口語では配偶者や恋人をさします。同性の恋人のことを話すときに特に Significant other と言うことも。
9)Get out and meet new people(もっと外に出かけて新しい人たちと出会う).
毎年、北米の年末の雑誌の特集で「新年の抱負」みたいなコラムが載りますが、必ずと言っていいくらい提案されるのが、Meet new people のような気がします。
新しい人との出会いが、新しい友情や恋、キャリアにつながるからでしょう。日本人以上に、英語圏の人たちは新しい人との出会いを求めているように感じますね。
10)Become more active(もっと活動的になる)
カナダやアメリカ在住時に、積極的に行動することは美德、のように感じました。
アクティブになるということは、自分から積極的に行動し、人に出会い、文化に触れ、前に進むというポジティブアティチュード。抱負として掲げられることが多い言葉のようです。
スキルアップに、4つの抱負
11)Learn a new language(新しい言語を習う).
移民を多く受け入れている国では、地域の教育委員会などが積極的に安価で言語講座を設けているところが多いです。
びっくりするほど簡単に、全く未知の言語を学習することができたりします。羨ましいですが、意外と英語圏の人たち、「英語以外全く話せません」と言う人が多いですね。。。
12)Master English(英語をマスターする).
はい、われわれ日本人の多くが抱負に掲げる言葉です!
でも Master English だけではすごく抽象的なので、もっと具体的目標を考えないとあっと言う間に月日は過ぎて年末に「何にも手をつけなかった〜」になってしまいますね。。
13)Read at least 20 English books(少なくとも20冊以上の英語の本を読む).
英語をマスターしようと頑張っている人にオススメなのが、英語の原書の多読。だまされたと思ってトライしてみてください。
びっくりするほど英語力が伸びます!
14)Learn a new skill(新しいスキルを身につける).
仕事に役立つスキルや、趣味のスキル、将来的に独立できるような資格やスキルなどの新しい挑戦にコミットするのも新年の抱負にふさわしいですよね。
仕事!
15)Find a new job(新しい仕事を見つける).
現在の仕事や職場に満足できないでいるなら、または別の組織でのキャリアアップを望むなら、新年を機に情報収集を始めて、求職のためのネットワークづくりに励んではいかがでしょうか。
新年に際して、「新たな一歩を誓う」のは気持ちがいいものですよね。
断捨離決行、2つの抱負!
16)Organise the closet and keep it tidy throughout the year(クローゼットを整理し、年間通じてきちんと整頓する) .
ビバ、断捨離!
今年こそ、「きちんとした私」でいたいと願うなら、断捨離の計画をここで立ててぜひ実行を。
17)Make the chaotic kitchen and study calm(カオス状態のキッチンと書斎を整理する) .
引き続き、断捨離実行!
社会貢献
18)Join an organisation for volunteer work and offer to help(ボランティア団体に参加して手伝う) .
余暇を誰かのために使ってみてはいかがでしょうか。
自己向上のための抱負2つ
19)Learn to stay calm and not being stressed all the time(冷静でいられる方法を身につけてストレスにとらわれないようになる).
何らかのアクションを取って、ゴールを目指すという抱負ではありませんが、よく欧米の雑誌などの「新年の抱負特集」に出てくる類のものです。
抱負といっても何も「一日一善」とか「禁煙」とか、決まり切った標語のようなものでなくてもいいんですね。自分がこうありたいと願うことを新年に誓うのが抱負ですものね。
20)Keep the diary in English(英語日記をつける).
英語学習に戻りますが、英語の原書の多読同様に、英語力の向上にバツグンの効果があります!
ぜひお試しを!
まとめ
いかがでしょう。
新しい年への抱負、決まりましたか? ここにあげた20のアイディア、ヒントになればうれしいです!