海外では挨拶にキスをしますよね?
でも、ハグをするって聞いたこともあるし、いったい何が正しいの?
外国生活に慣れた人でも、戸惑うことがある「挨拶のキス」。
目の前の相手には、握手をすべきなのか、チークキスをすべきなのか?
こんにちは、まのん(@ManonYoshino)です。
「挨拶のキス」は何年たっても慣れませんねー。
アメリカ式ハグは全く抵抗ないんですが、チークキスは年々苦手になってゆく感じ。
「欧米で生活したいな〜」とか、「仕事で外国人と関わることが多いんだけど…」というかたは、挨拶のキスとハグについては、事前に頭に入れておくと役にたつと思います。
(コロナ禍の2020年春以降、キスもハグもご法度状態。でも、感染状況が落ち着いたら、これらの習慣は絶対戻ってくるはずです。知っておいてソンはないですよ!)
この記事では、いざその場面になったときに、オロオロしない欧米の挨拶についての豆知識をお届けします。
目次
欧米では挨拶にキスをする?
テレビや映画などでも、友達同士がほっぺたにキスをするシーンが出てきますよね。かといえば、キスではなくてハグであったり、握手であったりします。
キス、ハグ、握手。いったいどんな関係の人と、どんな状況のときにするものなんでしょうか。
キスか、ハグか、握手か?
これは、地域によってかなり違いがあり、シチュエーションによってもかわります。
親族や親戚、友達同士などは頬っぺたに軽くチークキス。
あまりよく知らない相手でも、親しい友人や家族の知り合いなどは、女性同士や男女の場合は、握手ではなくてチークキス。
仕事で会う相手とは握手が一般的かと思います。
チークキスの地域性
ヨーロッパでは、会ったときや、お別れのときの挨拶にチークキスを交わすことが多いのですが、これも国によります。
中央・南ヨーロッパでは、挨拶のチークキスはとても一般的。ごくごく日常の風景です。ラテンヨーロッパとベルギー・オランダあたりまでは、キスが普通。
ところが、ドイツ以北の北ヨーロッパではチークキスはあまりしません。ハグの方が好まれるようです。
イギリスやアイルランドでは、ラテンヨーロッパほどではないけれど、チークキスをすることが多いですが、片側1回のみが一般的だとか。
北米では(筆者の知る限り)、挨拶のチークキスをしないこともないけれど、ハグの方が絶対的に多いなと感じました。
挨拶のキスの仕方とは?
どんな場合に挨拶のキスをするの?
次のような場合、「チークキスが習慣の欧米の国」では頬っぺたにチュッとする挨拶のチークキスをします。
- 離れて暮らす親族(親、兄弟など)と久しぶりに会ったとき。
- 友達と街でバッタリ会ったとき。
- 友達と待ち合わせで会ったとき。
- 親しくしている同僚と、社内外で何日かぶりに顔を合わせたとき。
- 親類と久しぶりに会ったとき。
- 友達の家族や親戚と会ったとき。
「じゃあまたね!」と言って別れるときに、またチークキスを交わします。
挨拶のキスはどんなふうにするの?
挨拶のチークキスですが、ほとんどの場合、実際に唇をつけてはいないんです。
1)挨拶をする相手の肩や二の腕にそっと手で触れます。
2)相手の頬っぺたに顔を寄せて、口元で「チュッ」と音を出す。
3)チークキスの回数は、1回の地域もあれば、2回、3回の地域もあります。イギリス人は1回、フランス人は2回。でも、同じフランスでも南仏だと回数が多いと言っていた人もいました。
4)国により違うらしいですが、チークキスをするのは女性同士もしくは男女間。男性同士は握手することが多いです。男性同士のチークキスはフランス以北では見かけたことがありませんね。
自分の子供へのチークキスやおでこへのキスは、実際に軽く唇で触れるキスをします。
挨拶のキスが苦手な人は?
挨拶のチークキス、スマートにできると絵になります。素敵なんですよね。
人と人との距離感も縮めてくれます。
でも、みんながみんなチークキスが大好きというわけでもありません。
実は苦手な日本人も多い
ファミリーパーティーや結婚式など人が多く集まる場の挨拶のキス。
友達の親戚のおじさんとか、彼氏の同僚だとか、そういう人たちともチークキスをするのが普通です。
でも、無精髭チクチクの(ほぼ見知らぬ)おじさんや、厚化粧で香水プンプンのおばあさんと頬っぺたにチュウをしたいかというと、実は「微妙」です。
日頃あまり他人とスキンシップをしない日本人にとっては、ちょっと苦手と感じる人も多いようですよ。
挨拶のキスの上手な逃げ方
「ああ挨拶のキスやだなあ」と思う場合、上手な逃げ方があります。
それは、風邪をひいていると告げることです。
「おっと、なんか風邪気味なんですよお。うつしちゃうと困るし、キスはやめといたほうがいいですよね〜。」という感じ。
「実は風邪で。。。」と言うだけで、暗黙の了解になります。
挨拶のハグはどんなときにする?
挨拶のチークキスが好まれるのは中央・南ヨーロッパ、そして南米です。
では、挨拶のハグはどうでしょうか。
挨拶のハグが一般的な北米
アメリカやカナダで、日常的に見かけたのはチークキスよりもハグです。
- 友達、友達の友達、親戚、同僚など、久しぶりに会うとハグ。
- 喧嘩して仲直りにハグ。
- 落ち込んだ友達を励ますときもハグ。
「あなたのことを思っていますよ」という、気持ちの表現の一つなんですね。
同僚や友達とハグ
アメリカ以外でも、北欧などはハグが多いように思います。
北欧系企業で仕事をしていたとき、各国の同僚が集まる会議では、みんなが会う人ごとにハグしていました。
アメリカ企業でも同様で、本社での会議など久しぶりに会う海外の同僚とは、あちこちでハグの嵐。
ただし、挨拶のキスと同じように、男性同士はハグしません。握手です。
まとめ
欧米の人と会うとき、迷うことが多いのは挨拶のキスやハグ。
相手によってチークキスをするか、ハグをするのか、はたまた握手にしておくべきか、悩むところです。
さほど親しくないけど、どうしようかなあと思う場合は相手の出方を待つのも一つのアイディア。
人付き合いの潤滑油でもあるので、スマートにできるように心の準備も必要かもしれませんね。