英語がうまくなりたい!
でもリスニングが本当に苦手です。なんとかなりませんか?
英語や外国語に一生懸命に取り組んでいるのに、聞き取り(リスニング)がいつまでたっても苦手、という方。けっこういらっしゃるのではないでしょうか。
こんにちは、まのん(@ManonYoshino)です。
外国語のリスニングに長年苦しんでいるという話は、すでに別記事で何度かご紹介しております。苦しいです、毎日ですから。
そこで、毎日、毎日、なにかこうスパッとリスニング問題に光明がさすような手立て(そう、多大な努力をすることなしに、ある日突然スパッと、言葉が聞き取れるようになる。。。というような夢のようなメソッド)はないかと模索しております。
むろん、そんな夢のようなメソッドには今のところ、残念ながら出会えておりません。
地道な努力こそ大切なんでしょうね。
この記事では、日本人にとって英語のリスニングが難しい理由と、簡単に取り組める克服法をご案内してまいります。
目次
英語のリスニングが難しい理由 ①
英語のリスニングが難しい理由の一つ目は、「周波数」。
日本語の音の周波数の幅と、英語の音の周波数の幅。ある時、ここに問題があるとの話を聞きました。
言語ごとにある周波数の範囲
フランス語の勉強を始めた頃、本当に聞き取りが難しくて、困り果てました。
そして個人教授の先生から紹介を受けたのが、聴力改善トレーニング、トマティスメソッドでした。そのときに、先生から説明を受けた言語ごとの周波数。
日本語に使われる音の周波数は、フランス語とはまったく範囲がかぶらないため、聴力トレーニングをすることで聴き取れていない音も聴き取れるようになるとのこと。
そのトレーニングの経緯と結果については別記事「【英語のリスニング】外国語を聞く訓練法(トマティスメソッド)を試してみた!」でご紹介しています。
英語と日本語の音の周波数
さらに、指摘をうけたのは、英語の音の周波数。
イギリス英語でもアメリカ英語でも、これまた日本語とはかぶらないらしく、特殊なトレーニングなしにリスニングの力を上げるのは難しいとのことでした。
日本人が外国語が苦手な理由はそれなのか?と思いました。
でもまあ、筆者の場合は妊娠・出産のタイミングが重なり、ベストなスケジュールでトレーニングを受けられなかったのもあり、結果は「まったく効果なし」だったので、実体験としてはこの「周波数うんぬん」については確かには実感できていません。
英語のリスニングが難しい理由 ②
二番目の理由は、日本語と英語の音の種類と数の違いです。
日本語と英語は音の数がとても違う
「英語の音ははっきりしなくて、本当に聞き取りが難しい!」
そう感じる日本人はとっても多いとおもいます。
日本語の言葉に使われる音の数は、英語の音の数と比べると、母音・子音の両方とも圧倒的に少ないんですね。そのため、日本人にとって英語を聴き取ることは簡単ではないといわれています。
母音でとらえる日本語と、子音が多い英語
日本語を聞いて話して育ってきた日本人の「日本語耳」は、言葉の多くが母音で終わっているため「ア・イ・ウ・エ・オ」の母音を捉えることに慣れているのだそうで、子音を多く含む外国語には慣れていないわけです。
だから、アメリカ人の英語を聞いたときに「r r r r r r r …..」のように連続音に聞こえてしまって意味がわからなくなる、というようなことが起きるのですね。
英語のリスニングが難しい理由 ③
英語のリスニングが難しい理由の三番目は、「語順」の違いです。
日本語の語順、英語の語順
日本語は、文の最後に、その文の決め手となる重要な要素が来ることが多いですね。逆に英語は文頭に、その文の決め手となる要素(肯定・否定)がきます。
この点を注意していないと、英語のリスニングでは内容を聴き逃してしまいますよね。
日本語:「私は 明日 学校に 行きます。」
英語:「I am going to school tomorrow.」
日本語:「私は 明日 学校に 行きません。」
英語:「I am not going to school tomorrow.」
我が家は、3ヶ国語コミュニケーション家族。
よくある「あれれ」は、日本語で会話しているとき、別の家族がやってきて、フランス語や英語で話し始めたときに起きる「文頭聞き逃し」。
日本語耳全開の時に、急に別言語で話を振られると、「え?いま、最初、なんて言ったの?」という具合に文頭を聞き逃してしまうんです。
生まれた時から複数言語環境で育っているウチのコドモは別。3つの言語のどれが出ても、スイスイ聴き取って平気な顔。うらやましい限りです。大人になってからの言語習得者はそうはいきませんものね。
英語のリスニングの難しさを克服するコツは?
では、英語のリスニングの苦手を克服するコツは何かあるのでしょうか?
別記事「英語のリスニングに強くなる6つのポイントとは?」でも、考えられる6つのポイントを挙げてみましたが、上記の母音・子音の問題や語順の問題に関しては、次のような解決方法あると思います。
ただいずれも、筆者の考えるアイディアであり、「これをやったらすぐにスカッと英語が聴き取れる!」というような即効性のものではなく、やはり冒頭の「地道」な努力を要するかと思います。。。。
英語の音(母音・子音)に強くなるには
聞き取り上達のためには、英語の発音のトレーニングをするのがいいらしいです。
聞き取れない音は発音できないという、トマティス博士の理論に基づいて考えるなら、「発音をきちんとマスターできれば、その音は聞き取れるようになる!」のではないでしょうか。
英語に関してはネット上に様々なオンライン教材があり、なかでもイギリスBBC放送のBBC Learning Englishというサイトは親切ですよ(別記事「【英語の発音】きれいな発音を身につけると英語がもっと通じる!」で紹介しています)。
BBC Learning Englishでは「発音(Pronunciation )」カテゴリー内で、英語の母音・子音の発音の仕方を説明しています。口の動きの動画つきなので、とてもわかりやすいですよ。
英語の語順に慣れるには
ちょっと難しいですが、「英語は英語として聞く」というクセをつけていくしかないかと思います。
耳と脳を英語モードにさっと切り替えて、文頭に特に集中して聞きます。
そして慣れるためには、できるだけ多くの英語音声を聞くことが大切ではないでしょうか。通勤時間などを利用してリスニング訓練の時間にあてるなど、毎日ちょっとずつ続けらるといいと思います。
ここで注意したいのは、リスニング訓練は「聞き流し」ではダメだということです。内容を理解するよう努力する「聞き取り」の訓練です!
まとめ
こうして文に書いてしまえば、「あ、なるほど簡単かも」と思えるのですが、実際、外国語のリスニング力をつけることは大変なことです。
日本語という独自の言語を母語として生まれ育った我々にとって、英語をふくむ多くの外国語は、まさに宇宙語。
音域も違うし、母音・子音の数も違う。
文の語順も違うんです。
だから、ぼーっと聞いてるたけでは外国語はただの雑音なのです。
その難しい宇宙語を聴きとって意味を理解できるようになるには、当然それ相応の労力と時間が必要ですよね。少しずつ前進、がんばりましょう。