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【海外バイリンガル子育て】国際結婚の子どもの日本語教育6つの難しさ

 

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国際結婚をされて、海外にお住まいの日本人のみなさん!子どもたちの言語教育でお悩みではありませんか?

海外在住歴は長いのに、いつまでも現地語が苦手なまのん@ManonYoshinoです。

よく、こんなふうに言われませんか?

国際結婚のカップルの子どもたちなら、自然にバイリンガルになれるからラッキーだね。

ハーフだから、英語も得意なんでしょ?

 

当事者ならよくわかっている、「そんな簡単なら苦労しないよ」という内情。そう、簡単じゃないんですよね、バイリンガルに育てるのって。。。

 

みんなはどうしてるの?と、知りたい方へ。

ヨーロッパで、バイリンガル(思春期)子育て・日本語教育中の現役おかあさんから、生きた情報をお届けします。

★海外での日本語バイリンガル子育てについての情報はこちら★

【海外育児と言葉】国際結婚の子が高い日本語力を育むためにできること

海外でのバイリンガル子育ての現実

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子どもは、自然にバイリンガルにはならない

国際結婚カップルの子どもは、パパとママ両方の母国語が話せるはず。。。

よくある誤解です。

日本で生まれ育った子は、たとえ片方の親が外国人であっても、日本の学校に通って、日本人の友だちに囲まれて暮らせば、日本語の力が強くなります。

同様に、外国で生まれ育った子は、たとえ片方の親が日本人であっても、現地校に通い、現地の友達に囲まれて暮らせば、居住国の言葉が強くなります。

これは自然なことですよね。

そもそも「バイリンガル」ってどういうこと?

「バイリンガル」という言葉の定義は、幾つかの解釈があるようです。

① 二か国語を、場面や状況に応じて自由に使いこなせる人。

② 二か国語を母語として話す人。

①の解釈なら、こういう人は結構いますよね。普通に、二か国語がペラペラな人ですよね。

②の解釈の場合は、両方が母語ということになるので、相当なハイレベルです。中学生になってから英語を始めました、という筆者のような人間では絶対に無理!

でも、国際結婚カップルの子どもたちなら、努力と環境しだいでは、このような二か国語母語バイリンガルになれる可能性があります。

「国際結婚の子ども=自然にバイリンガル」は誤解!

ハーフタレントの方が、「ハーフだから英語がペラペラじゃないとがっかりされる。日本生まれの日本育ちなのに!」とおっしゃっていましたが、その状況、よくわかります。

こんな記事を書いている自分でさえ、若い頃は「国際結婚の子どもは自然に両親の母語を話せるバイリンガルに育つ」と思っていました。

でも、カナダで多くの日系二世と知り合い、バイリンガルは自然になるものではなくて環境と努力が必要だと知ったんです。

日本人の両親を持ち、家庭の言葉が日本語という日系二世の子供たち。多くは、英語はネイティブ、日本語は片言程度でしたよ。幼稚園から大学まで現地校に通う場合、家を一歩出たら英語だけの生活なので、当然ですよね。

ヨーロッパで結婚生活を送っている私の周囲にも、国際結婚カップルの子どもたちがたくさんいます。でも、二か国語母語のバイリンガルとして成長している子は、1割もいない現状なのです。

国際結婚のバイリンガル子育てが難しい6つの理由

困難その1. 「一親一言語」の理想を守ることが実は難しい

国際結婚のカップル間の子どもを、バイリンガルとして育てようとするときに、「一親一言語」のルールを徹底的に守らないといけないといいます。

例えば、母親が日本人で父親がイギリス人の子どもの場合、母親と子どもの間は日本語のみ、父親と子供の間は英語のみでのコミュニケーションを徹底するというルールです。

「なあんだ、そんなこと簡単!笑笑」

ではないんですね、実は。まず、家族での会話がちょっとややこしいことになります。

例えば、夕食のテーブル。一親一言語を徹底しようとすると、「家族共通の会話のときに何語で話せばいい?」という問題にぶちあたるんです。父親・母親それぞれの母語の会話が入り混じることになります。

学齢期に達した子どもたちは、どうしても現地語(イギリス在住なら、英語)が優先的になりがちなので、子どもの成長と共に家族の会話がだんだん現地語に占められていく状態になっていくのです。

すると、お母さんだけ頑張って日本語で話そうとしても、返事は英語で返ってくるようになるのが一般的なのです。

理想は、父親も母親も相手の母語を理解できる上で、自分の母語を使って子どもと話す、という形ではないでしょうか。子どもが、自分の母語以外の会話をしている時も内容を把握できるので、どちらかの親がぽつんと会話から取り残されることがなくなります。

困難その2. 母語がしっかりして初めてバイリンガルが可能

二か国語母語のバイリンガルになるためには、まず第一母語のベースがしっかり身についていることが前提だそうです。

年齢相応の言語能力が育たないまま、第二母語を習得させようとしても、どちらも中途半端なセミリンガルになってしまうことも。

困難その3. 夫婦がバイリンガル教育に同じ価値観を持っている必要がある

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海外で実際に子育てをしてきて、特に重要なキーだなあと思うことが、このポイントです。

父親と母親の、教育への関心と価値観が違うと、子どもへの接しかたもバラツキがでてきます。バイリンガルとして育つことを、夫婦揃って「大きな価値」「将来への投資」という見方をするかどうかということです。

海外に住みつつ日本語を母語レベルで習得するには、大変な努力と時間の投資が必要です。子どものモチベーションを維持させながら、親も子どもの勉強に一緒につきあう時間を持つことが重要なのです。

 

外国人パートナーが、子どもの早期バイリンガル教育を積極的にサポートしてくれないと、バイリンガル教育は続かないんですね。

この場合、義家族や親戚などもバイリンガル教育に価値を感じてくれているかどうかもポイントです。よくあるのが、義両親が「そんなに勉強させなくても。。。」とか「日本語は必要ないんじゃない」と口出しをしてくるケース。特に義両親に子どもを預ける機会の多い家庭は、ここでモメることも。。。

困難その4. 学齢期前の教育が超重要

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日本人の母親を持つ子どもの多くは、「幼児期までは日本語が話せる」子が多いですね。

子どもが小さい間は、子育て中心で、子どもと過ごす時間が多い日本人女性が多いからかもしれません。

ところが、子どもが保育園や幼稚園に通いだして、現地語の環境に入っていくと、徐々に現地語が強くなっていきます。お友達や先生と現地語で話すので当然ですよね。

 

小学校に入ると、本格的に「国語」(イギリスなら英語、フランスならフランス語)の学習に入ります。日本語の母語としての基礎を固めたいのであれば、現地語の国語学習が本格的に始まる学齢期前の家庭での教育が超重要だといえます。

6歳前に「ひらがな」の読み書きができていると理想的ではないでしょうか。その時期を逃してしまうと、現地語にどんどん押されていくかもしれません。

学齢期前の家庭での日本語教育でたいせつなこと:

日本語の基礎を作ってあげる。

  • 読み聞かせ
  • 現地語を混ぜない日本語での語りかけ
  • ひらがなの読み書き

日本語は楽しいという意識付けをしてあげる。

  • 日本語ができると楽しいことがいっぱい
  • 日本は楽しいところ
  • 日本語ができる自分がかっこいい(スゴイ)

学齢期までに、子どもの中に「自分は日本語がだいすき」「日本語ができると楽しいことがいっぱい」「日本語が得意」という意識がしっかり植えつけられているかどうかが肝心だと思います。

 

困難その5. 学齢期からのモチベーション維持が難しい

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子どものモチベーション維持も難しいポイントの一つです。

小学校に入って、社会生活の時間が増えてくると、友達との共通言語である現地語がどうしても中心になってきます。日本語を学習することに大きな魅力を感じていなければ、自然に「めんどう」「やりたくない」という気持ちになりがち

精神年齢も上がり、現地語の語彙が年齢相当に上がっているのに、日本語の語彙レベルが幼児のままでは、言いたいことを日本語で表現できずにやる気が出ないのも当然ですよね。

しかも、普段まったく使うことのない漢字ばかりを「勉強しなさい、練習しなさい」と言われても単なる記号の暗記。モチベーションが下がります。

 

思春期に入ると、さらに複雑になってきます。

母親と日本語でコミュニケーションしてきた子どもたちも、「親とは一緒に行動したくない」年齢になるので、ますます日本語から遠ざかる結果になることも多いようです。

各地の日本語補習校でも、思春期で学校をやめる子がほとんどのようですよ。

困難その6. 日本人親の時間投資が超重要

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国際結婚で海外在住、両親の母語がそれぞれ違う子どもの日本語力は、日本人親がどれだけ子どもの日本語教育に時間を投資したかで、大きく決まる部分があると思います。

幼児期から日本人の親が、いっしょに幼児番組を見たり、公園で遊んだり、食事をしたり、本の読み聞かせをしたりして、子どもとたっぷり時間を過ごせると理想的。

さらに言えば、幼児期から日本の通信教育を受けさせている家庭は、子どもの日本語能力が高いです。

でも仕事をしていたりすると、ここまで潤沢に子どもとの時間を過ごすことは、ちょっと無理ですよね。

海外にいながら、日本語のレベルがかなり高いバイリンガル育児に成功しているお母さんたちは、「子どもの教育優先」にして、仕事は在宅で出来るものに限っているケースが多い様にみうけます。

 

まとめ

外国に住んでいるだけでは、その国の言葉を完全に習得することが難しいように、国際結婚の子どもたちも親の母語を自然にマスターすることは難しいもの。

海外での日本語教育の成否は、ひとえに親の努力にかかっている!と言われますが、その通りだと思います。子どものやる気を引き出し、そのやる気をずっと維持させ、現地語も日本語も高いレベルでマスターできるようにするのは、ひとつの事業ともいえる仕事です。

簡単ではないけれど、多くの成功例をみれば、不可能なことではありません。

子どもにとって一生の財産になるであろう、「バイリンガル」という特殊能力。ぜひ伸ばしてあげたいですよね。

 

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