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【フランスのクリスマス】意外に独特?フランス的なクリスマスを知りたい人へ!

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画像ファイルフランスのクリスマスってどんな感じなのかな?

グルメの国ではクリスマスにどんなものを食べるの?

さぞかしスタイリッシュでロマンチックなクリスマスなのでは…?

 

こんにちは、まのん@ManonYoshino)です。

フランスのクリスマス…。

凝ったデコレーションやテーブルセッティングには確かにおしゃれ。でもそこには「ロマンス」の要素はほとんどなし!

おじいちゃん、おばあちゃん、おじさん、おばさん、いとこなどが顔を揃えるファミリーイベントなのです。

 

日本のクリスマスとはひと味もふた味も違うフランスのクリスマス。

よく見かける「あるある」を集めてみました。

 

この記事でご紹介しているフランスのクリスマス「あるある」:

 クリスマス準備でよくあること

 クリスマスの「食」に関してよくあること

 クリスマス当日によくあること

 クリスマスに関するよくある悩み

 クリスマスの後のフランスあるある

 

フランスのクリスマス通になれちゃうかも!

 

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フランスのクリスマス「準備」あるある

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フランスのクリスマス商戦も、他の国と同じでハロウィンの終了後すぐに始まります。
11月からクリスマス当日に向けて、国全体がグイグイと企業のクリスマスマーケティング戦略にはまり込んでいくという感じ。

ショッピングに限らず、クリスマス準備としてどんなことがあるのか見てみましょう。

 

アドベントカレンダーが店に並ぶ

「カレンドリエ・ダヴァン」と呼ばれる、クリスマスを待つ期間(12月1日からの24日間)のカウントダウンカレンダー。カトリック国であるフランスでも、もちろん子供たちが楽しみにしているものの一つです。

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本来の宗教的な目的のものより、最近では市販のお菓子やおもちゃが入ったものが人気。メイク用品やスキンケアが入った大人向けのものもあります。

このアドベントカレンダー、人気のおもちゃシリーズのものは早めに買わないと売り切れ必至。11月中頃から大型スーパーには特設売り場が登場するくらいに人気。

 

スーパーにクリスマス食材コーナーができる

「ああ、もうすぐクリスマスか」と感じることの一つが、スーパーにクリスマス食材コーナーができる時。

かなりのスペースを割いて、チョコレートやデザート系、フォアグラやパーティー料理素材などの売り場が作られるのです。特にフランス人に愛されているチョコレートは、圧巻の品揃え。

「クリスマスだからチョコレートをたくさん買っておかなきゃ」という気持ちにさせられるあたり、まんまとスーパーのマーケティングに乗せられていますよね(笑)。

 

クリスマスツリー売り場があちこちにできる

クリスマスツリーは本物志向のフランス人。12月、街中いたるところにある花屋の店先、スーパーの店先、ホームセンターや植木屋さんの店先にもみの木が並びます。

好みのもみの木を選ぶと、店員が専用の機械を使ってネットに入れてくれるのです。丸太を使ったツリースタンドもこの時に忘れずに購入(スタンドがないとツリーが立てられない!)。

本当に街中にツリー売り場(大量に売られている)があって、それなりに売れていくので、みんなちゃんと買って飾っているんですね。

 

街の広場にマーケットや移動遊園地ができる

11月下旬になると、街の広場にクリスマスマーケット「マルシェ・ド・ノエル」ができます(フランス全土いたるところで開催)。

日本の露天商のような「すぐに設置、当日撤去」のテントとは違い、木造の小屋が広場にずらっと並ぶのです。イルミネーションも合わさって、ちょっと幻想的なワールド。

 

売られているものは、クリスマスプレゼントに合いそうな日用雑貨、保存食など。その他、その場で食べられる焼きソーセージやポテト、クレープ、ホットワインなどのスタンドも並びます。クリスマスマーケットをのぞいて回ることを毎年楽しみにしている人も多いのではないでしょうか。

 

そして、クリスマスの広場につきものなのは巨大ツリーと移動遊園地!

普段の学校休暇期間でも、広場にメリーゴーラウンドが設置されることはよくあります。でもクリスマスの場合は、メリーゴーラウンドだけではなく、ジェットコースターや観覧車が登場することも。

 

日曜ショッピングができる

フランスでは、パリなどの大都市をのぞいてお店は日曜日がお休みです。

スーパーが午前中だけ開いているところもありますが、その他のデパートやショッピングモールもお休み。

でも、夏冬の全国一斉セール期間とクリスマス前の1ヶ月、大型店舗は「日曜特別営業」。日曜日は静まり返る街に活気が溢れ、気分も盛り上がるのです。

庶民の財布の紐も、どんどんゆるくなる現象が起こりますね。

 

駐車場が軒並み満車になる

ハロウィンからブラックフライデーと、最近のフランスは「いつからアメリカになった?」と思う北米のマーケティング戦略横並び状態。で、その勢いでクリスマス商戦が展開されるため、11月から市街地の駐車場は常に混雑します。

路上有料駐車も多いフランスですが、もちろんこちらの方が割安なので、まず先にスペースが埋まっていきます。

そして割高な屋内駐車場も、金曜日の夕方や土曜日はずっと満車が続くことも。

 

サンタと記念撮影

クリスマス時期、ショッピングモールや百貨店では、「サンタと写真撮影」コーナーが設けられます。

いかにも北欧風の「サンタの小屋」みたいなセットと、トナカイやソリの模型が並べられ、サンタクロースの扮装をしたおじさんがニッコリ。

小さな子供たちは、おじさんのお膝に座って記念撮影。

もちろん写真撮影は有料です。

 

学校行事も多く街が激混み

クリスマスはやはりフランス人にとって、1年で最も大きな行事。いろいろなイベントも多く開催されます。

クリスマスコンサートやパーティーももちろんのことながら、学校での行事も増えます。

カトリック系の学校では、

  • クリスマスリース販売会
  • 校内クリスマスマーケット
  • クリスマスコンサート

などが続くので、大忙し。

 

行事が多いということは、出歩く人々多いわけで、街の中は人々でごった返しということにも。

 

人々が焦っている

フランスの12月も、日本の「師走」さながらみんな忙しい様子。

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家族、親族だけでなく、クリスマス時期に実家や義実家で会う親戚の分もみんなに何かしらのクリスマスプレゼントの用意が必要。

アイディアも枯渇するし、財布も軽くなるしで、大人には辛い時期でもあります。

 

財布の紐がとても緩む

納得のいかない出費には厳しいフランス人ですが、「財布の紐がゆるゆる」になってしまう時期があります。

それは、バカンス中とクリスマス。

まあ、クリスマスだからケチるのはよそうよ!

みたいな感じ。

 

普段は買わない高級食材も、「クリスマスだからいいものを」と値段を気にせず買ってしまうのです。

 

ケーキがブッシュドノエルばかりになる

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フランスのクリスマスケーキといえば「ブッシュドノエル」という丸太型のケーキ。なんといってもチョコレート系が人気です。

このブッシュドノエル、クリスマス当日だけのものではありません。

12月に入ると、ケーキ屋さんのショーケースから普通のケーキが姿を消し、ブッシュドノエルばかりに…。

チョコレート味、コーヒー味、バニラ味のベースに各パティスリー独自のレシピによるブッシュドノエルが並びます。

普通のケーキが欲しいのよ、というときは困りますが。

 

クリスマス休暇初日の交通スト

フランスはストやデモがとても多い国。何かしらの社会改革案が持ち上がると、途端にストやデモ。

普通に街中をデモ行進するだけなら、一時的な渋滞が起こるくらい。まあまあ許容範囲です。

でも、よくあるのがバカンス初日に交通ストをぶつけてくること。本当に困るのです。

特に多いのが国鉄と国内線飛行機。

クリスマスは特に移動する人が多いので、このタイミングでストが始まると大混乱に陥ります。

 

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フランスのクリスマス「食」あるある

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次に、クリスマスの「食」に関する「あるある」です。美食の国では、どんなクリスマスフードが供されるのでしょうか。

 

クリスマスに必須なあの食材

フランス人の祝い事に絶対になくてはならない食材…。

それは、フォアグラです。

日本人ならさしずめ「餅」か「鯛の尾頭付き」?

当然フランスではクリスマスのごちそうにフォアグラは必須アイテムのひとつ。スーパーのクリスマス食材売り場には、いろいろな価格帯のフォアグラ(すでに調理されているものが中心)が並ぶ冷蔵ケースも配置されます。

自家製フォアグラを作りたい人は、肉屋や市場の専門店で生の鴨や鵞鳥(がちょう)の肝臓を購入します。

「あって当然、ないとものすごくガッカリ」なのがクリスマスのフォアグラなのです。

 

ディナーの鉄板メニューはロースト

ほかの欧米諸国と同じようにクリスマスディナーのメインディッシュといえば、ローストしたお肉。七面鳥や鶏がポピュラーです。

鶏肉にもいくつか種類がありますが、普段の食事のローストチキンは若鶏という家でも、クリスマスにはシャポンという大きな去勢鶏のローストが人気だそう(七面鳥もシャポンもすごく大きいので時間がかかります)。

ローストするお肉は、内臓を取り除いたもので、中にスタッフィングを詰めて焼くのが定番。このスタッフィングに栗を使うのはフランス流でしょう。

 

シーフードも人気

フランスのクリスマスディナーには、シーフードも人気です。生牡蠣が大好きという人が多いので、大量の生牡蠣を食卓に並べるご家庭も。

 

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また、スモークサーモンもよく前菜に登場する食材です。

カニやエビ、バイ貝などの盛り合わせを、イブのミサの前後の簡単な食事やクリスマスディナーの前菜としていただくことも。

新鮮な魚介類はスーパーでも買えますが、市場やブラッスリーの店先で「盛り合わせ」にしてもらって買うこともできます。「刺身盛り合わせ」を買う日本人とにていますよね。

 

チョコレート天国

チョコレートが大好きなフランス人は、イベントのたびに大量のチョコレートを贈り合います。

クリスマスも同様で、大箱で買ったチョコレートを居間に置いて自由に食べたり、個包装の「パピヨット」と呼ばれるチョコレート菓子もポピュラー。パピヨットの包み紙にはジョークやクイズが書いてあって、いろいろなところで「おまけ」としていただくことも多いです。

 

フランスのクリスマス「イブ」あるある

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日本では、クリスマスのお祝いをイブにすること多いですよね。

クリスマスケーキの販売のピークもイブ。

今では死語になってしまった、25歳の女性を売れ残りと揶揄する「クリスマスケーキ」という言葉も、いかにクリスマス当日ではなくイブが重要視されていたかを物語ると思います。

フランスをはじめ、キリスト教国では12月25日のクリスマスこそが「クリスマス」です。25日は全国的に祝日でお休みですが、24日は夕方まで商店も開いていますし、「夕方までオフィスで仕事」という会社員も。

ただ、20日前後の週末から学校は全国一斉にクリスマス休暇に入るので、大人も同じ日から休暇という人が少なくありません。

話をクリスマスイブに戻しますが、では24日には何か特別なことがあるのでしょうか?

 

駆け込みショッピングはイブの夕方までに

もうすでにクリスマス帰省で、実家や休暇先に移動しちゃったよ、という人も多い24日。

大忙しなのは、クリスマス休暇中に宿泊客で賑わうウィンターリゾート地です。

フランスでは、スキーやスノーボード、スノーシュートレッキングなどが大人気。山岳リゾートしての歴史の古いモンブラン地区を始め、大規模リゾート地がたくさんあるのです。

クリスマスイブの麓の大型スーパーは、休暇中の食料を買い込むリゾート客で大混雑。長期滞在型の休暇が一般的なフランスでは、リゾート地の別荘に行くほかに、家具付きの短期貸しアパートを借りる人も多いのです。

 

イブのミサは夜に

イエスキリストの誕生を祝うクリスマスなので、イブの夜のミサも元来深夜12時スタートだったそう。

除夜の鐘みたいですよね。

でも今は、教区の神父さんがいくつかの教会を掛け持ちで回ったりするらしく、地区ごとに時間をずらしてミサを行うこともあるそうです。

我が家では毎年クリスマスはアルプスの山荘に滞在しますが、最近のイブのミサは午後20時からです。

 

クレッシュの準備はOK?

クレッシュというのは、別名「クリスマスのクリブ」で、イエスキリスト誕生のシーンを人形で再現するものです。

例えていうなら、お雛様のようなものと言ったらいいかもしれません。

小さな箱庭状のセットを広げ、馬小屋とイエス誕生の時にそばにいた人物たちをかたどった陶器の人形を並べます。

 

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クレッシュはイブの夜までにセットを完了させ、25日の朝に赤ちゃんイエスを加えるというもの。

大きな教会に行くと、人間と等身大の大きなクレッシュが飾られているのを見ることができるでしょう。

 

イブのディナーに何を食べる?

カトリック教徒の家では、多くの人々がイブの夜は教会のミサに出かけていきます。

そのため、時間をかけたご馳走というよりは、教会から戻った夜遅くにさっと食べられるものを用意しておくという感じ。

寒い夜道を歩いた後には、温かいスープ、ハムやスモークサーモンにサラダ、そしてパンとチーズあたりが軽めでちょうどいいようです。

これは、本当にご家庭ごとの「ファミリーカルチャー」で違うかもしれません。

 

サンタクロースはいつやってくる?

クリスマスといえば、やはり楽しみなのは「クリスマスプレゼント」。

これはフランスも変わりありません。特に子供たちは、「何をもらえるかな」と指折り数えて楽しみにしています。

ペールノエルとフランス語で呼ばれるサンタクロース、いつやってくるのでしょうか。

もちろん、みんなが寝静まった夜中です(ということになっている)。

プレゼントを間違いなく受け取るために、クリスマスツリーの下に「自分の靴の片方」を置いておくのがフランス流。そこに、そーっとやってきたペールノエルが、ひとりひとりの靴の周りにプレゼントを置いてくれるのです。

 

フランスのクリスマス「当日」あるある

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いよいよクリスマス当日。フランスのクリスマスの日には何が起きるのでしょうか。

 

プレゼントから始まるクリスマスの朝

クリスマスに集まった親族が一番盛り上がる瞬間が、このプレゼントを開ける時間かもしれません。小さな子供たちがいっぱいいると、さらに賑やかになります。

イブの夜からクリスマスの朝にかけて、ツリーの下に置かれたプレゼントたち。

ペールノエル(サンタクロース)がいつの間にか置いていった、ということになっているのはいずこも同じ。

そして、クリスマスの朝、たくさん並べられたプレゼントをみんなで一気に開封していくのです。

夫婦の間や、親から子へは、気合の入ったプレゼントや欲しかったものが…。そして、親戚同士や普段一緒に暮らしていない親族とのプレゼントは、当たり障りのないものが行き交う、という感じ。

その後、ゆっくりと遅めの朝食をみんなで食べる、という流れです。

 

クリスマスディナーはどんな感じなの?

美食の国のクリスマスディナー。さきに、フォラグラ必須で七面鳥やシャポン(去勢鶏)のローストが出るよ、とご紹介しました。

フランスの「ちゃんとしたディナーは長時間かかる」というのは有名な話。世界で一番食事に時間をかける国(*)なのだそうですよ。

(*)参照:Statista Webサイトより

1年で一番「家族で集まる大切な日」であるクリスマス当日のディナーもさぞかし長時間かけて楽しむのでは、と思いますよね。

これまでフランス以外にも、イギリス、カナダ、フィンランドの3カ国で家族クリスマスを過ごしたことがある筆者。自分の知る限りで言うと、フランスのクリスマスディナーは時間的には普通かなと思います。

 

イギリスの「朝から晩まで飲みっぱなし」には圧倒されましたが、フランスは意外と普通かも。お友達を招待してのディナーパーティーとあまり変わりません。

 

19時過ぎから人が集まり、食前酒とおつまみで談笑。

20時過ぎに前菜、その後にメインディッシュ、チーズと進み、最後にデザートです。

前菜にフォアグラが出る場合は、お酒はシャンパンかソテーヌと呼ばれる甘いワイン。メインが肉料理ならお酒は赤ワイン。最後のデザートに再度シャンパンか甘い白ワイン、という感じです。

まあ、そこそこの酒量ですよね。

デザートはもちろん、ブッシュドノエルです(ご家庭によっては、ブッシュ嫌いだからもっとあっさりしたフルーツタルト、なんていうことも…)

 

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フランスのクリスマス「悩み」あるある

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クリスマスにつきものの悩みというと、代表的なものは次の3つでしょう。

  1. プレゼントに悩む
  2. 恋人と一緒に過ごせない
  3. どこでクリスマスを過ごすかで揉める

プレゼントの悩み、これは万国共通だと思うので、2番目と3番目について少しご説明します。

 

クリスマスの恋人たち

キリスト教国のクリスマスというのは、日本のお盆やお正月と似ているように思います。家族・親族が集まる時期、という意味でです。

お盆やお正月の帰省で実家に帰る時、独身の人はあまり恋人を連れて行かないでしょう?家族水入らずの時間ですものね。

 

それと同じで、クリスマスは家族が中心です。

だから、婚約者とか事実婚のカップル以外、恋人はあまり同行しません(する人もいます)。

 

日本のクリスマスは、子供と恋人たちがフォーカスされがち。恋人たちがロマンチックな夜を過ごすイメージがありますよね。「クリスマスに一人で寂しく過ごす独身女性」はかわいそう、みたいな。

そのため、欧米の男性と付き合い始めた日本人女性が、クリスマス時期に彼だけ実家に帰省してしまって「ショック!」…というのもよくある話です。

 

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どこでクリスマスを過ごすかで揉める

夫と妻どちら側の実家に行くか揉めたり、それともリゾート地バカンスに行くかで揉めたり…。

毎年、どこでクリスマスを過ごすか、夏くらいから議論が始まります。

親が年老いて一人暮らし、という家では「誰か一緒に過ごすべき」でこれまた兄弟間でも話し合い。

みんな休暇はそれぞれの遊びをしたいわけで、スキーに行きたい、海のそばがいい、海外旅行に行きたい、妻は自分の実家がいい、夫も自分の実家がいい…という具合で調整が難しいのです。

 

▶︎ 国際結婚カップルの多くが悩む、日本とは意外に違うクリスマス時期の憂鬱とは?

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フランスのクリスマス「その後」あるある

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クリスマスは12月25日で、日本ならもう街は25日からは新年向けのデコレーションと品揃えにガラッと変わりますよね。

ところがフランスではクリスマスの「その後」があります。

 

いつまでもクリスマスデコ

新年明けて1月6日は、キリスト教の「公現祭(エピファニー)」。聖書にある東方の三博士がイエスの誕生を祝福してベツレヘムを訪れたことをお祝いする日です。

11月から街を彩ってきたクリスマスデコレーション、この1月6日まで飾り続けるという風習があるそう。

 

実際に、街中にはいつまでもイルミネーションが残ったままですし、ツリーもそのままという家も多いようですよ。

日仏家庭の我が家では、クリスマスツリーがキラキラ光っているその横で、「あけましておめでとう!」とおせちが並びます。そして、テレビには『紅白歌合戦』というごちゃ混ぜ状態に…。

 

スーパーのクリスマス食材売り場も新年過ぎてもそのまま。年明けの全国一斉セール開始までずっとクリスマス仕様だったりします。

25日を境にスパッと飾りも雰囲気も変わる日本とは大きな違いですよね。

 

ツリー回収所が設置される

クリスマスツリーにもみの木の生木を使うことが多いフランス。

これ、確かにいい香りもするし雰囲気もいいのですが、困るのはその後の処理。生ゴミで捨てるには大きすぎるし、ずっと家に置いておくこともできません。

でも大丈夫、ちゃんと自治体が「ツリー回収所」というのをあちこちに設置してくれます。

我が家の近所の回収所は1月31日まで持ち込みOK。回収されたツリーはリサイクルするそうです。

 

ブッシュドノエルの販売期間が長い

クリスマスケーキは25日のクリスマス当日にはバーゲン品になってしまう日本。いっぽうフランスでは、いつまでもブッシュドノエルが店頭に並んでいます。

1月6日の公現祭には、ガレット・デ・ロワというパイを食べる風習があるフランス。このガレットは12月末から販売が始まり、ブッシュドノエルがケーキ店のショーケースに並んで売られ続けます。

ブッシュドノエルは公現祭を境に店頭から消えていきます。

 

まとめ

フランスのクリスマスは、他の欧米諸国と同じで1年で最もにぎやかなお祭りです。

カトリック国だから厳かに…というわけでもなく、ショッピングに盛り上がり、当日は家族や親戚が集まってパーティー。

日本人が期待するフランスのクリスマスと一つ大きく違うのは、「ロマンチック」要素がほぼないことでしょうか。

フランスのクリスマスとは、家族・親族で過ごす大切な時間なのです。

ABOUT ME
吉野まのん@英語生活
英語で暮らし、フランス語に悩み、日本語教育にも頭を抱えるヨーロッパ在住の昭和組。受験英語は超苦手だったのに「言葉としての英語」に惹かれ卒業後はイギリスに。カナダ・アメリカ・東京で長年働いたのち、ヨーロッパ移住。英語や外国語に関することや仕事のこと、外国生活のあれやこれやを発信中。

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