国際結婚をして海外に住んでいらっしゃる(もしくは移住予定の)日本人女性のみなさん。
「ヨーロッパで専業主婦なんてありえないよ!」と言われたことはありませんか?
海外在住歴もうすぐ20年のまのん(@ManonYoshino)です。
日本で、海外で、20年ほど働いたあと、家族の事情でヨーロッパにきました。
現在は在宅で出来る仕事をちょこちょことしています。
企業人間から「個人」になってしばらく経ちますが、最近、社会全体が「専業主婦」という立場に厳しくなったような気がします。
国際結婚の日本人妻には、その厳しい風あたりはより強いのではと感じますが、どうでしょうか。
「経済的自立はしたいけれど、そう簡単にいかないのよっ!」
と、日本人妻の海外ストレスの原因のひとつになっているようです。
まさに、国際結婚専業主婦ストレス。みなさん、どんな風に考えているのかなあと思い調べてみました。
もし、今、悶々とストレスと闘っていらっしゃるのであれば、この記事にお付き合いいただいて「ひとりじゃないよ!」とスッキリしてもらえたらうれしいです!
目次
国際結婚で専業主婦、それってイケナイこと?
聞かれるとなんとなく嫌な質問
ヨーロッパで暮らしていて、よく聞かれる質問。
「仕事は何してるの?」
バリバリ働いていた頃は何の抵抗もなかったこの質問、いざ組織を離れた素浪人のような身の上になると、妙にモヤモヤした気分になります。
肩書きのない自分、名刺がない自分、家庭しか所属するところのない自分。
さびしーい気持ちになります。焦ります。「これでいいのか?」って。
移住後の仕事は簡単に見つかるのか?
英語圏や、非英語圏でも都市部では、外国人でも可能な仕事が見つかりやすいですよね。
非英語圏で、しかも地方となると、仕事は本当に限られてきます。
特に、移住前に会社員のバリキャリだった人は、以前のキャリア相応のレベルの仕事を見つけるのは至難の技かもしれません。
現地語を使いこなせる語学力があれば、現地企業で働くことも可能かもしれませんが、そもそも求人自体が少なかったりしますね。
手に職のある人、特殊なキャリアのある人は、この点有利ですよね。
国際結婚で専業主婦、ストレスの原因
のんきそうに見えるかもしれませんが、「海外で専業主婦」って意外にストレス溜まります。
「人からは役に立たない人間と思われているんじゃないか?」
「自分は何もできない人間なんじゃないか?」
「この先、このまま社会と関わらずに生きて行くのか?」
「一銭も稼がずに暮らしていていいのか?」
「夫が先に逝ってしまったらどうやって暮らすのか不安」
「家事は山のようにあるのに、誰にも認めてもらえない」
自分の立ち位置が見えない?
自分の立ち位置が見えない…
結婚前、海外移住前までは、バリバリ働いていた女性に多いストレスです。
愛する彼と一緒に暮らせるのは幸せだけれど、それだけじゃダメなんですよね。自分を発信し、表現出来る場が欲しい。
でも、どこから再スタートを切ればいいのかわからない、というところにジレンマを感じるのでは?
自立できていない自分?
長く独身生活を送っていると、「自分で自分を養って生きて行く」のが当たり前になりますよね。
でも、国際結婚の彼についていくために、働いていた会社を退職して海外に移り住んだ場合は、また1からやり直し。「自立していた自分」が過去になります。
「自分の収入がない。この先、自分の収入を得られるかどうかわからない」ということは、かなりのストレスになりますよ。
さらに、日本でなら普通に問題なくできていたことが、自分ではできないケースもあり、それがストレスになることが多いですね。
現地の言葉が得意!という方は別として、銀行口座の開設や、ビザの申請といった基本的なことにも夫の手を借りる必要があったりします。
言葉に慣れるまでは、お医者にかかるときや、電話の応対、公式書類などの作成も自分ではできずにジレンマを感じるかもしれません。
やはり、孤独?
自分の親族は日本。
友達も日本。
毎日、一緒に働いていた元同僚たちもいない。
夫が仕事に出かけてしまえば、尾崎放哉の句じゃないけれど、「咳をしても一人」。
子供ができても、手のかかる時期はあっという間に過ぎます。
結局、家にいる限り、ひとりでポツンと時間を過ごすことになるわけです。
現地の言葉が得意でないなら、なおさらですね。
国際結婚で専業主婦、先輩たちの考え方
ヨーロッパでは共稼ぎが当たり前と言われています。
確かに、企業に雇用されたり、商店やレストラン、医療機関など、家の外で働く女性は多いです。日本人女性の多くも、そうした仕事についている人は多いです。
その一方で、地方在住で雇用機会自体が少なかったり、現地の言葉が不自由なため、働きたくても働けない日本人女性ももちろんいます。
また、専業主婦であることを選んで、家にいる女性もいます。
国際結婚で海外に住み、自ら「専業主婦」という選択をしている日本人女性たちの、その理由はなんでしょうか。
子供が小さい
夫婦で相談して、子供たちが小さい間は母親が家にいるようにするという選択をする家庭もあります。日本と同じですよね。
二人以上の幼児がいる家庭でも、専業主婦であることを選択する母親が多いかもしれないですね。
子供の教育
バイリンガル教育を徹底したい家庭では、母親が家で子供の母語教育にあたる、というケースもあります。
外で働いてしまうとどうしても、子供と過ごす時間が少なくなるため、バイリンガル教育に力を入れると決めた場合、あえて母親は外に働きにでないという選択をするわけですね。
逆に言えば、学齢期以降も日本語が母語レベルのバイリンガルだという子供の母親は、みなさんフルタイムで働いてはいないですね。在宅ワークに取り組まれている方が多いです。
家計に余裕がある
日本で積み上げてきたキャリア。
その方向性を変えたり、レベルを下げてまでも働く必要がない、という恵まれた環境の場合も、あえて専業主婦を選ぶ女性がいます。
とはいえ、昔のイメージの「三食昼寝付き」という専業主婦の方をヨーロッパでは見かけないですよ。
なにかしら社会活動に参加したり、現地の大学や大学院に通ったり。熱心にボランティア活動をしたりされている方もいますね。
国際結婚で専業主婦、ストレスの解消法
国際結婚をして、専業主婦になった日本人女性たち。みなさん、どのようなストレス解消法を持っているのでしょうか。
趣味をつらぬく
音楽や絵画など、結婚前からの趣味(もしくは本業だった)を継続して、移住先でも楽しんでいらっしゃる方もいらっしゃいます。
現地の社会に飛び込むことにもなるので、ネットワークを築くこともできますよね。
スポーツ
周囲の日本女性たちは、まだ子育て世代が多いので、自分の時間をたくさん使える人は少ないようですが、欧米の国際結婚組の人たちはジムに通ったり、ヨガのレッスンを受けたりなどアクティブですね。
ジョギングはヨーロッパでもブームなので、走ってストレス解消している人もいますね。
あと、自転車ね。
ボランティア活動
ストレス解消、とはいえないかもしれませんが、子育て終了世代の方達はボランティア活動に精を出している人もいますね。
社会との関わりを持ち、いろいろな刺激を受けて生き生きとしていらっしゃいます。
個人的なストレス解消法
筆者のストレス解消法は、ジョギング&アロマオイル。地元では薬局で安く様々なエッセンシャルオイルが買えるので、いろいろ調合して楽しんでいます。
あと、料理ですね。
粛々と野菜を刻み、コロッケなんぞを黙々と作っていると、イライラが消えていきます。調理でストレス解消して、日本食で胃袋も満足。家族も喜ぶので、一石三鳥です。
夫と話す、日本人同士で集まって女子会
思いを話すことで、ストレスって軽減されますよね。
人生のパートナーの夫。この人と出会わなかったら、国際結婚&専業主婦の幸福もストレスもなかったわけです。
いろいろお互いの気持ちを伝え合うことで、理解も深まります。言わなきゃ絶対に伝わらないしね。「察してよ」は通じませんからね(笑)
「察してよ!」が通じない外国人夫にイラっとする前に!
「目は口ほどに物を言う」は欧米では本当に通じないのか?「相手の気持ちを察する」ことが求められる日本と、言葉ではっきり表現する欧米では、そんなにコミュニケーションは違うのでしょうか?
あとは、身近に日本人コミュニティがあるのなら、たまには女子会なんていうのもいいですよね。
子供は夫にあずけて、どんちゃん騒ぎもストレス解消にはもってこいです。
海外で新キャリアを目指す
私の場合がそうなんですが、海外に移住したことで「自立できない自分」に強いストレスを感じる人も少なくないと思います。
でも移住先で納得のできる仕事を見つけるのは、そんなに簡単じゃないことも…。
こういう人にとっての究極のストレス解消法は、新しいキャリアを築くことかもしれません。
その選択肢の一つがWEB系スキルの習得。
いろいろなことがオンラインで可能になった今、日本のスクールの講座を海外で受講することもできます。
独学ではちょっと難しいWEBクリエーターのスキルなどは、専門の講座を受講した方が近道なんですよね。
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私も無料体験レッスンを受講してみました。オンライン開催な上に体験日や時間の選択肢も多いし、先輩の経験談やアドバイスも受けられるのでおすすめです!
まとめ
国際結婚で海外移住した日本人が、移住先で思い通りの仕事につくのは、結構難しいもの。
自分自身の選択ではなくとも、結婚を機に専業主婦になる人もいるかと思います。
「ヨーロッパでは専業主婦は立場がない!」なんて声もありますが、そんなことにストレスをためないでいきましょうよ。
今はいろいろな生き方を自由に選択できる時代です。自宅にいてもできる仕事はあるし、子育て中こそ専業主婦を楽しむ時期でもあります。
ゆっくり、アウェーの地ヨーロッパで自分を再構成していけばよいのではないでしょうか。楽しんでいきましょう!