英語が上手になりたい!と思って、コンスタントに学習はしているつもりなのに、なかなか思うように上達しない。。。なんて悩んでいませんか?
何年も英会話学校に通っているのに、いざ海外旅行に行ったら「話せなかった!」と落ち込んだり。。。
こんにちは、まのん(@ManonYoshino)です。
英語を習得するには、3,000時間の学習が必要だ、なんていう話も耳にします。本当なんでしょうか。
目次
今も昔も、英語を習得したい日本人は多い!
流行は移り変わるけど、変わらない英語学習熱
毎年、東京に帰省するといろんなことに驚きます。
いろいろな変化にはもうさほど驚くことはないけれど、逆に変わらなすぎて驚くこともあります。
その一つが、街中や電車にあふれる英会話教室、語学学校などの広告。
テクノロジーの進化でボーダレスと言われる時代。現代の国際言語である英語に関しては、小学校から学習するようになったり、さまざまな学習教材や教室があふれているわけで、さぞや日本人の英語力も底上げが進んだはずと思いきや。。。
やはりあまり英語ペラペラ人口は増えていないようす。
簡単にお安く英語が学べる時代だけれど。。。
インターネット、スマートフォンが普及し、英会話もオンラインでさくっと学習できる時代。講座もよりどりみどりだし、自宅に戻って大きなパソコンに向かわずとも、スマホやタブレットでどこでも簡単に英語の勉強が可能です。
それでも、昔と変わらず、英会話教室や語学学校の看板や広告を今でもたくさん見かけるということは、ニーズは変わってないんですね。
っていうか、やっぱりそう簡単には英語が堪能にはならないっていうことですかね。
英語習得に必要な時間が、3,000時間??
英会話教室に通っても上達しないのはなぜ?
英会話教室、週何回何時間ですか?上達しない理由は、圧倒的に時間数が少ないということかもしれません。
ここで冒頭の 3,000 時間のお話に戻ります。
「日本人が英語をマスターするには 3,000 時間必要だってよー!」という話、どこかで聞いたことは、ありませんか?
それだけじゃありません。
日本人が英語を自由に使いこなせるようになるには、アメリカ・カナダの大学での研究では、「3,000時間から(なんと!)5,000時間の学習時間が必要」という話まであるそうで。。。
ちなみに、1日8時間(ぶっ通し、ですよ)、週5日、1年間続けて約 2,000 時間です。
( 8 時間 x 5 日 x 52 週 = 2,080 時間)
社会人ではとうていかなわぬ学習時間ですよね。始める前から、「無理だしー」と根をあげたくなります。
本当に英語習得には 3,000 時間必要なの?
アメリカ国務省の FSI(The Foreign Service Institute)は、これまで70年もの間、外交官向け語学教育として 65 言語を指導してきたそうです。
その経験をベースに、言語を英語のネイティブ話者にとっての習得難易度別に4つのカテゴリーに分けたものが、以下の通り。
難易度 | 習得に必要な授業時間数 | 主な言語 |
カテゴリーⅠ | 600 〜 750時間 | オランダ語、デンマーク語、スペイン語、イタリア語、フランス語など |
カテゴリーⅡ | 900 時間 | ドイツ語、インドネシア語、マレー語、スワヒリ語、ハイチ語 |
カテゴリーⅢ | 1,100 時間 | ブルガリア語、フィンランド語、ポーランド語、タイ語、ベトナム語、トルコ語、など 48 言語 |
カテゴリーⅣ | 2,200 時間 | 日本語、アラビア語、中国語、韓国語 |
この表の必要時間数というのは、英語のネイティブ話者が、他言語を習得するために必要な平均授業時間数なので、日本人が英語を習得するケースと全く同じかどうかはわかりません。でも、二つの言語は全くかけ離れたものという前提は同じなのでおそらく相応の時間が必要だと思われます。
さまざまな国から移民を受け入れてきたアメリカとは違い、日本はやっぱり島国。街で頻繁に外国人を見かけ、お店の店員さんにも外国の人が増えたのは最近です。それもあって、外国語にはあまり慣れていないといえます。
だから英語習得へのハードルも高いのかなと思うのです。
アメリカやカナダの大学での調査の結果、日本人が実務レベルの英語を習得するには 3,000 〜 5,000 時間の学習が必要だという話ですが、それもそうかもしれないですよね。
学校英語では習得できないのか?
日本の学校で英語を学ぶ時間
現在では小学校から英語の授業がありますね。でも、今の大人世代は、中学校からの英語授業でしたよね(「子供英語教室に行ってました!」と言う人も多いでしょうが。。。)。
中学校で、50分授業で年間 140 授業あるそうです(文部科学省HPより)。
50分 x 140 = 7,000 分 = 117 時間
3年間で、117 時間 x 3 = 351 時間。
高校では、50分授業で年間 175 授業あるそうです。
50分 x 175 = 8750 分 = 146 時間
3年間で、146 時間 x 3 = 438 時間。
ここまでの6年間で、789 時間となり、大学に進学すると教養課程の2年間でさらに加算されるので、かなりの数の日本人が学校英語だけで約 1,000 時間は学習をしているということになります。
学校英語では話す(スピーキング)・聴く(リスニング)が上達しない
「中学・高校の授業で英語を学習したのでペラペラになりました」という人に、いまだかつて会ったことがないのですが、なぜでしょう。
英語圏で暮らしている時に、「日本の学校では8年間英語を勉強したけど全く話せるようにならなかった」と言うとかなりびっくりされました。
でも、それって日本ではフツーですよね?特に英語教育に力を入れている高校や大学に行かない限り、学校の授業だけで英語はペラペラにはなりません。
話せない原因の一つ、インプット&アウトプットのバランス
言語習得には、インプットとアウトプットの両方が必要だと言われます。
文法を学び、語彙を学び、文章を読み、そしてその書き方を学ぶインプット。実際に言語を音声として聞いて理解し、話し、文章に表現するアウトプット。
日本の平均的な学校英語では、インプットが圧倒的に多かったと記憶しています。一方、アウトプットの量は本当に少なかったです。教科書の音読などで、1回の授業で数人が読む程度。
英作文の時間もあったのに、実際に自分の言葉で英語の作文をしたという記憶があまりありません。
インプット作業で英語の知識を詰め込んでも、アウトプットとして使う機会がないから結局「話せない」ままになるのでしょうね。
アウトプット量をインプットの倍以上にするのが理想らしいですよ。
まとめ: じゃ、どれくらい勉強すればいいの?
英語習得、特に英語を話す力(スピーキング)を身につけるにはどれくらいの時間が必要なのか。いろいろ調べてみました。
アメリカ国務省の言語教育機関のデータから、おそらく 2,000 時間強の「授業数」が必要だろうということがわかりました。
さらに、アメリカやカナダの大学の研究をベースとした見解では、日本語ネイティブ間と英語ネイティブ間で、実務レベルの言語力を身につけるには最低 3,000 時間から最大 5,000 時間必要とのデータが示されています(これは授業時間+自主学習もいれての時間らしいです)。
必要な時間的投資とは?
学校英語ですでに約 1,000 時間の英語授業を受けていたという前提で考えるなら、やはり流暢に英語を話すには 2,000 時間程度の時間的投資が必要、ということになりそうですね。
英語習得の近道は?
自分のケースですが、決して英語は完璧ではありませんが、「心地よく英語で暮らしていける」ようになるまで、それほど必死で勉強した記憶はありません。
気楽に楽しんでいたらいつの間にか「英語が自分の言葉になっていた」わけですが、英語習得にも近道はいくつかあるようです。
【英語習得に 3,000 時間⁇】上達を早める方法、まずはここから!にて、近道であるいくつかの方法についてご案内していますので、そちらもご覧ください。