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【英語で働く海外】実録!アメリカの田舎で会社員しよう(2)

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こんにちは、まのんです。

東京の外資系で働いている頃、駐在員としてやってくる外国人スタッフの、その家族をみて「いいな〜、リッチで、気楽で! うらやましいなあ」と思っていました。

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思っていたら、自分が駐在員としてアメリカに行くことになり、ちょっとびっくり。

でも、筆者の場合は、日本で見聞きしていたリッチな駐在員生活とは正反対の「地味で素朴で不便」な暮らしが待っていました。「英語で働く海外 アメリカの田舎で会社員(1)」の続きです。

 

アメリカの田舎の会社員、冬の朝の話題

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冬の朝、オフィスで会う人ごとに話題になること。

「今日は、5台みたよ」

「昨日は6台だったよね」

これ、何だと思います??

 

なんと凍結した道路や雪の悪路で、ハンドルをうまく切れず路肩のくぼみに落ちて動けなくなっていた車の数。

悪天候なら悪天候のように、気を引き締めてスピードを緩めて運転するとかしないのかなー、と思いました。危ないよね。

なにしろものすごい田舎なので、ちょっと側道に入ると車の量も少なく、動けなくなっても助けを呼ぶのが大変そう。

それにしても、「ごく当たり前の風景」のように誰も驚かないし、むしろ見た数の多さを自慢しているような雰囲気が不思議でした。。。雪でスリップして路肩に落ちたら、当事者としては怖いと思うんですけどねえ。

 

アメリカの田舎の会社員、春の朝の話題

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春の朝のオフィスの話題のひとつ。

「また見たよ」

「今朝の高速のあれは、大きかったよね」

「だいじょうぶだったかな、ぶつけた人」

さて、こちらは何の話題だと思います?

 

答えは、「鹿の死骸」。

春の芽生えの季節、野生の動物も活動を始めます。森を切り開いて造られた高速道路は、それまでの野生動物の生活域を無理やり分断してしまっているケースも多いとか。そのため、鹿などの野生動物は、水やエサを求めてもともとの自分たちの生活域を横切るのだそう。

そして、そこを時速130キロで走ってくる車とぶつかってしまう。

鹿をぶつけると車はかなりのダメージとなるらしく、「廃車になった。。。」という話も聞きました。

夜間があぶないらしいですね。あちらの高速、田舎道なので照明はなにもなく、車のヘッドライトだけがたよりなので、よほど減速していないと鹿に気づいて安全によけることは難しいとか。

鹿を避けようとして無理なハンドルさばきをし、事故に遭われた方も多いそうです。

「鹿を路上で見つけたら無理に避けないで、ぶつかってしまったほうが安全だよ。少なくとも自分は無事で済むからね」と、同僚たちに言われました。

 

しかし、野生動物もかわいそうですよね。。。

 

アメリカの田舎の会社員、昼休み時間

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一言で言えば、自由。

大都市のオフィスよりも、スペースに余裕があるためか、同じ部署の同じフロアの同僚と全く顔を合わせない日もあります。

誰がオフィスにいて、いない人がどこで何をしているのか、デスクのあるキュービクルや個室まで行って入口のボードを見てみないとわからないのです。キュービクル=衝立でデスク周りを囲んだワークスペース。衝立の高さはいろいろありますが、筆者のオフィスは高さ2mくらいで、ワークスペースはひとりあたり畳2〜3畳分くらい)

「March 5, Vacation, back on Mar 6(3月5日休み、6日戻り)」

 

「March 5, Meeting off-site, back 3pm(3月5日オフサイトミーティング、午後3時戻り)」

 

などと、本当に社屋を離れる場合は、ボードに記入していくわけです。それ以外は、社内どこかにはいるということ。

昼休みも、他部署のひとと誘い合わせて(メールや電話で連絡取り合って)出かけることもあるし、その場に居合わせた同僚と社屋内のカフェテリアに行くこともあります。

もちろん弁当持ち込みの場合も。筆者は昼の時間内を有効活用するために、サンドイッチを持ち込むことが多かったです。

 

そして、昼休みの時間もとてもおおらかで、外に出かける人は、いったん出かけたら2時間くらい戻ってこない人も多かったですよ。

昼の時間に高速を使ってモールに行って買い物をすませるなんていうことも、頻繁にしていたようです。

遅く戻っても「打ち合わせランチだったんで。。。」の一言で誰も文句は言わないし、ゆるやかなんです。

 

潮が引くような退社時間

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そしてもちろん、午後5時には潮が引くように人気がなくなるオフィス。

7時出社のツワモノは、午後4時までには帰宅してしまいます。午後5時を10分でも過ぎていようものなら、もう完全にひとりきりになってしまうことも。

その日に終わらなくても「終わらなかったんだから仕方ないじゃん?」と、残業などせずに仕事を置いてさっさと帰宅するひとがほとんど。

それでも仕事はまわっているので、「何で日本人だけあんなに長時間オフィスにいなくちゃいけないんだろう?」と、考えさせられることも多かったです。本社スタッフのゆるやかな勤務ぶりと、鬼気迫る日本支社の長時間労働。納得できないですよねーー。

 

「日本人だけ労働長くて理不尽! 日本に戻っても、自分の時間を大切にして、仕事にふりまわされないぞーーー!!」と誓ったわたし。

しかしながら。。。

日本勤務に戻った途端、深夜までの残業や、自宅持ち帰りで作業。結局、「郷に入れば郷に従う」で、元の木阿弥でした。

 

 

ABOUT ME
吉野まのん@英語生活
英語で暮らし、フランス語に悩み、日本語教育にも頭を抱えるヨーロッパ在住の昭和組。受験英語は超苦手だったのに「言葉としての英語」に惹かれ卒業後はイギリスに。カナダ・アメリカ・東京で長年働いたのち、ヨーロッパ移住。英語や外国語に関することや仕事のこと、外国生活のあれやこれやを発信中。

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