英語を習得して海外で働いてみたい!
でも、どこから始めたらいいのかわかりません…。
英語力をばっちり身につけて、いつかは海外で働いてみたいと思っているかたへ。
海外留学から現地就職、日本から駐在として海外派遣など、海外で働く道はいろいろあります。でも、留学は金銭面で無理だったり、駐在員の機会を手に入れるのは、実はけっこう難しかったりしますよね。
こんにちは、まのん(@ManonYoshino)です。
海外に行くこと自体がひとつの夢だったかつての時代と比べ、学生でも気軽に国外へ旅行に行く時代です。
いまや、インターネットが普及して、いながらにして世界中の情報を手に入れることができます。またネット回線を使えば海外との通信も本当に安価で手軽。
世界はほんとうに「時間的感覚として小さくなった」わけです。
だから、日本人が海外に活躍の場を求めて出て行くのも、さほど珍しいことではなくなりましたよね。それでも、海外就職は一般には高いハードルなのではないでしょうか。
目次
ワーキングホリデーで道が開けた海外就職
海外で活躍する日本人いろいろ
英語が暮らしの一部になって以来、いろいろな形で海外で活躍する日本人を見てきました。
海外公館で働く人たち。
企業で働く人たち。駐在員あり、ローカル社員あり。
航空会社や旅行代理店で働く人たち。
レストラン業界で働く人たち。
修行中の料理人たち。
教師たち、音楽家たち。
海外で出会った日本人たちの、ローカル社員として活躍する人の多くが女性。男性は日本からの派遣で駐在している人がやはり多いように思います。
それぞれ、「海の向こうで暮らすようになった」ストーリーを持っていて、みんな一様に、ものすごい努力家たち。
みずから自分の生き方とか運命とかを切り開いていく、度胸も根性もある人たちばかり。
ワーキングホリデーから海外就職への道を開く人もいる
カナダで出会った駐在員以外の日本人は、移民一世(本人が永住権を取得してカナダに住むようになったひとたち)かワーホリと呼ばれるワーキングホリデーのビザで滞在している人が多かったです。
ワーキングホリデーでの就業をきっかけに、なかには現地で就職をする人もいました。
かくいう筆者も、カナダに最初に入国した時はワーキングホリデーのビザでした。その後、労働許可証の取得をサポートしてくれる企業に就職し、永住ビザへと進むことになるのですが、最初はワーホリからのスタートでした。
働きながら海外で暮らす、身近な方法
海外で働いてみたいという人なら、きっとご存知だと思いますが、「ワーキングホリデー」制度。
『ワーキングホリデー(Working Holiday)』=二国・地域間の取り決め等に基づき、各々が、相手国・地域の青少年に対し、休暇目的の入国および滞在期間中における旅行・滞在資金を補うための付随的な就労と認める制度。
(外務省HPより https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/visa/working_h.html)
また、同ホームページに発給要件として、
- 一定期間相手国・地域において主として休暇を過ごす意図を有すること。
- 申請時年齢が18歳以上30歳以下であること。
などが掲載されています。
あくまでも「休暇」が査証の目的であるため、海外就職や留学のために使うものではない、というのは今も昔も変わっていないようです。
2018年現在、日本とワーキングホリデーの取り決めもしくは協定を結んでいる国は、なんと、20カ国もあるそうです。
びっくりしました。
だって、筆者が若かりし頃はワーキングホリデーで行ける国といったら、オーストラリア、ニュージーランド、カナダの3カ国だけだったんですから。
それも最初は25歳まで、一年限定、ということでした(が、すぐに「いや、二年目更新もOKらしい」に変わり、「さらに30歳までいけるよ」に変わっていました)。
かつては望んでも簡単には働くチャンスがつかめなかったイギリスもフランスも、ワーキングホリデーで働きながら長期滞在ができるなんて、いいなあ。
現在(2018年)日本人がワーキングホリデーで長期滞在が可能な国は以下のとおりです。
- オーストラリア
- ニュージーランド
- カナダ
- 韓国
- フランス
- ドイツ
- イギリス
- アイルランド
- デンマーク
- 台湾
- 香港
- ノルウェー
- ポーランド
- ポルトガル
- スロバキア
- オーストリア
- ハンガリー
- スペイン
- アルゼンチン
- チリ
もちろん、これらの国にワーキングホリデーとして入国する際には、そのためのビザ(査証)を出国前に取得しておく必要があります。
申請条件は随時変更があるので、希望する国の公館などに確認することが大切です。
ちなみに、筆者がカナダのワーキングホリデーの査証を申請した時にも、英文の健康診断書を作成してくれる医療機関(確か、カナダ大使館で指定をしているところだったと思います)を受診して診断書を発行してもらう必要がありました。
役に立った現場の経験
右も左も分からない国、カナダに到着した時の珍道中については、また別の機会にご紹介するとして、ワーキングホリデーとして入国したカナダではその後の仕事人生に大きな影響を与えた経験ができました。
いろいろな英語のアクセント(訛り)に慣れることができた
当初は飛び込みで見つけたショッピングモールの文房具屋で働きました。これは、当座の生活費を捻出するためと、現地の言葉に慣れるための準備運動のようなものでした。
筆者は、イギリスで語学学校に通い、「話す英語」に本格的に目覚めたわけで、北米の英語はイギリスのものとは音がとても違うため、当初は聞き取れずに閉口しました。
カナダに到着する前に東京で短期間働いた時にも、同僚や取引先のアメリカ英語にはかなり戸惑いましたが、やはり現地(というか、本場?)は違う。耳には、容赦ないカナディアン・イングリッシュの嵐。
360度どこを向いても英語。朝から晩まで英語。
私の感覚からすると、カナダの英語は、つづりなどがちょっとイギリス風だったりしますが、「音」だけに関しては、アメリカの英語と変わりはないような。。。
カナダの英語圏はもともとイギリスの植民地で、現在は独立国として存在しつつ、英連邦のひとつであり、エリザベス二世を君主とする立憲君主国です。
そのため、いろいろな面でイギリスの影響を見ることができ、イギリス王室もカナダ国民にとって身近な存在だと言えると思います。
話が逸れてしまいました。。。
住んでいたトロントという都市は、メトロポリタンシティと呼ばれる多民族都市で、移民の数も多いのです。
そのためショッピングモールで働いていると、もうそれはそれはいろんな訛りの英語を聞くことができるのです(というより、いろんな訛りの英語を理解する必要がある!)。
その後、日系企業に就職するのですが、そこも日本レストランなどと違って、スタッフは現地採用だったので、それぞれの民族的背景もバラバラ。
顧客も、スタンダードなカナディアン英語だけでなく、ケベックのフランス語なまりの英語だったり。また、他言語圏(南米や中東や中国などなど)から移住してきた人たちは、訛りの強い英語を話したりします。
そんな環境の中で鍛えられたおかげで、自分の英語が多少下手だろうとガンガン意見を言えるようになり、相手の多少の訛りやアクセントにも動じない図太さが身についたように思います。
現地の「商売の流れ」や、ボキャブラリーに慣れることができた
毎日のんびりと、同僚と冗談を言い合いながら遊び半分で働いていたモールの文房具屋。でも、とても勉強になることがたくさんありました。
単純な毎日だけれど、品物の発注、入荷、在庫管理、売上管理など、日本の商店でも同じ流れですが、カナダなら全部英語。ボキャブラリーが増えました。
日本では個人が小さな買い物で使うことはない「小切手」の扱いも。。。(今も欧州では小切手、頻繁に使います。)
モールの店員仕事のおかげで、カナダの慣習やボキャブラリーに慣れていたので、その後に就職したオフィスでも、すぐに仕事に慣れることができ、本当に助かりました。
電話がこわくなくなった
これ、結構、大切!
現在住んでいるフランス語圏でも、多くの国際結婚や駐在員妻の日本人女性が「苦手!」と嘆く電話応対。
相手の顔が見えない分、リスニング力だけが頼りなので、怖いです。
筆者は未だにフランス語で電話をかけるのも出るのも、とーーっても苦手。
ワーキングホリデーでカナダに到着した当時、イギリス生活で電話は慣れていたため、電話の会話に対する恐怖感はありませんでしたが、やはり得意ではありませんでした。
でも、働いてお金をもらっている以上、電話が苦手ではすまないんですよね。
おまけに、当時はまだまだ「Eメール」など世の中に存在せず、せいぜいテレックスやファックス。
だから、電話で会話をする機会がとても多かったのです。
モールの仕事で毎日のように電話応対をし、さらに就職後も毎日何十本もの電話をかけたり受けたりしていたので、ぜんぜん苦ではなくなりました。
言いたいことをきちんと伝え、粘り強く交渉し、色よい回答をもらうというプロセスでずいぶん鍛えられました。
英語だけでなく、一般的なビジネススキルとしても、です。
これはその後の仕事で大きな強みとなったと思います。
まとめ
この記事では、海外で働きたい場合の最初のステップとしてワーキングホリデー制度についてふれてみました。
もちろん、ほかにも海外就職のアプローチ法はあると思います。
しかしながら、おそらく昔も今も、海外で本格的に就職するのはそれほど簡単ではないように思います。どの国も入国管理が結構きびしくて、就労ビザの発給には厳しいチェックがはいるからです。
そのあたりの体験談を次回以降の記事でお伝えしていきたいと思います。