
フランスといえばアルプスとスキーリゾートも有名!フランスでスキーするとき、ゲレンデでは日本のように気軽に食事ができるところはあるの?
スキー場の人気メニューってなに?
こんにちは、まのん(@ManonYoshino)です。
日本のスキー場の食事といえば…。ラーメン、カレーライス、カツ丼?
温かくてサクッと食べられる一品料理が多いですよね。夜の食事は、ホテルや旅館なら会席風。ペンションなら、ちょっと洋風のメニューでしょう。
では、食通の国フランスはどうなのでしょうか。
世界屈指のスキーリゾートをいくつもかかえるフランス。白銀のフレンチアルプスを前に、グルメなフランス人たちはいったいどんなものを食べているのか、気になりませんか?
この記事では、
フランスのスキー場ではお昼はどうするの?
フランスのゲレンデ食あるある
スキー休暇の夕ご飯あるある
(おまけ)フランス人のアフタースキー
をご紹介していきます。
この冬「フランスでスキーするぞ!」というかたも、そうでないかたもぜひご覧くださいね。
▼ アルプスの絶景を楽しみながら滑走したい人へ! フランスでスキーやスノボをしてみたい、そんな人のための基本情報をお伝えします。
目次
フランスではスキー中のお昼をどうするの?

日本のスキー場では、当たり前のようにゲレンデの要所要所に「レストハウス」のようなものがありますよね。そこで休憩したり、トイレを済ませたり、食事をしたりするでしょう。
フランスはどうなのでしょうか。
フランスのスキー場のゲレンデのしくみ
フランスのスキーゲレンデも構成は日本と同じです。
スタート地点であるベースは、ロープウェイやゴンドラ、リフトの発着点。そこにはゲレンデの規模によりますが、一般的にはリフト券売り場やレンタルショップ、レストランやカフェが並んでいます。
そして、ゲレンデの最高地点や中間点などに、日本と同じように食事をしたりお茶を飲んで一服できる飲食店があるのです。
メニューは日本とは全然違うのは当然ですが、大きな違いは「滞在時間」かもしれません。
フランスのゲレンデレストランのほうが、お客の滞在時間が長いように思います。
食事をして、デザートを楽しんで、その後エスプレッソをいただく…。のんびりした時間を楽しんでいる人が多いのです。
フランス人のスキー場ランチ
ではフランス人のスキー場ランチは具体的にどんな感じなのでしょうか。
ベース付近のレストラン
スキー場の規模にもよりますが、ゲレンデのベースにはレストランやカフェがあります。
お昼が食べられるのは12時から午後2時〜3時くらい。
パスタやピザは子供にも大人にも人気の定番です。ランチメニューや子供メニューを用意しているお店も多く、日替わりのメインプレートにデザートまでつくものも。
また、地元の郷土料理を出しているお店では、カロリー満点のチーズ料理を看板メニューにしているところもあります。
山腹のレストラン
スキー中のランチで一番お世話になるのが、山腹にあるレストラン。

誰でもアクセスしやすい初級や初中級のコースの上や下に位置していて、家族連れやグループで賑わっています。
レベルの違う仲間とお昼の待ち合わせをするのにも便利。
テラスがあれば、そこで日光浴をしながらコーヒーを飲んでくつろぐ人たちの姿も。
メニューは、郷土料理やパスタ、ステーキとポテトフライなど、作り置いた料理を温めてサッと出してくれるパターン。
ゲレンデレストランとは違って山腹のレストランでは、「無料の水のサービス」は期待できません。この場合、水はミネラルウォーターを購入します。
食材も飲料水も積雪期にはスノーモービル(もしかしたら早朝などにヘリで輸送?)などで麓から運搬していると思われ、景観と立地にお金を払っている、と考えるといいかもしれません。
山頂(付近)の山小屋
尾根に張り付くように立つ山小屋。
山頂付近に、食事を出してくれる山小屋があるスキー場もあります。
チーズフォンデュやラクレットをはじめとして、いかにも「山」と言ったメニューを楽しむことができるでしょう。
お天気の良い日、山小屋のテラスで目の前に雪山絶景を見ながらの食事。想像するだけでワクワクしますよね。
難点を一つ挙げるなら、中級以上のレベルでないと「行きはよいよい帰りは怖い」になる可能性があるということでしょう。山頂のシャレーから滑走するコースに「緑コース(初心者)」「青コース(初中級者)」があることは少ないからです。
テイクアウト
コース上のレストランでは、サンドイッチなどのテイクアウトフードを販売しているところも。
軽食としてワッフルやホットドッグなどを販売するスタンドも見かけます。
なかには、休憩スポットにサンドイッチやデザート、チーズの自動販売機があるゲレンデも。
ピクニック
家族連れでよく見かけるのは、お弁当持参の人たち。
ゲレンデレストランは決してお安くないので、滞在中ずっと家族全員で外食を繰り返すのはけっこう大変。
そのため、簡単に食べられるものをリュックに詰めてスキー場に持参するのです。もちろんコインロッカーなどというものは滅多に存在しないので、スキー中は背中にお弁当を背負ったまま。
ケーブルの発着点やベースのカフェテリアなどには「Salle hors sac(サル・オール・サック)」と呼ばれる休憩所があります。
こういった「自分で鞄(サック)に詰めてきた食事を取り出して食べていいよ」という場所で、ピクニックを広げてお昼をいただくわけですね。
お天気が良ければ、屋外に設置されたピクニックテーブルでランチも。
村のレストラン・カフェ
ゲレンデが村と直結しているスキー場なら、ちょっとスキーは外して村でランチタイム、ということも可能。
普通のレストランなので、特に「山限定」のメニューに限ることなく選択肢が広がります。
その代わり、雪山の絶景を見ながら…とまではいかないかもしれません。
「なし」
最後に、「なし」というオプションも…。いやこれは冗談ではなく、実際に「お昼休憩はしませんよ」というスキーヤーもいるのです。
日本の2泊3日のスキー旅行パックだと「滑れるだけ滑りたいから朝から夕方までゲレンデに…」となりますよね。
でも、フランスのスキー客は、大抵が週単位のステイ。それぞれが「バカンス」の時間を楽しみながら過ごしたいと思っています。
例えば、こんなパターンのスキー休暇もありなのです。
朝一番でスキーをスタートし、思い切り滑って午後早い時間に切り上げる。お昼はおやつを兼ねて3時くらいに食べる。
ゆっくり起きて遅い朝食を食べ、お昼前後から半日券でゲレンデへ。お昼は食べずにスキーを終えてから、トーストなど重めのおやつを食べる。
フランス人得意の免罪符、「C’est les vacances !(バカンスじゃないのさ)」で、バカンス期間は自分の気の向くままに過ごしたいというわけです。
フランスのゲレンデ食あるある

ここからは、フランスのスキーゲレンデで見かける「ゲレンデ食」をごしょうかいしていきます。
ソシス&フリット
フリットとはポテトフライのこと。フランス人は、本当にこのフリットが大好きなんです。特に子供メニューには必ずと言っていいくらい、フリットが付いてきます。
ソシスというのは、ソーセージ。ゲレンデの定番メニュー「ソシス・フリット」には、ホットドッグに使うような、長さ20cm・直径2cmくらいの「粗挽きではない」ソーセージがついてきます。
茹でたソーセージ2本と山盛りのフリットが定番。
このソシス・フリット、ゲレンデレストランでは量とお値段的にいちばんおトク感がある一皿です(健康的ではありません)。
オムレツ
いったい卵を何個使ったんだろう?、というくらいダイナミックなサイズの山のオムレツ。チーズやベーコンが入ったものや、キノコが入ったものなどに付け合わせのフリットがどっさり(グリーンサラダに変更できたりもする)。
ボリュームたっぷりなので、朝から夕方までガッツリ滑る人向けかもしれません。
チーズグラタン系
アルプスのあるサヴォア地方では、タルティフレットが有名。
これは、ルブロション(ウォッシュチーズではあるけれど、匂いまろやかなもの)を使ったポテトグラタン。ベーコンや玉ねぎも入っていて、クセになる味です。
中央山塊のスキー場では、オーベルニュ料理であるトリュファードが体温まるグラタン系。トムフレッシュというチーズを使い、炒めたじゃがいもにベーコンとチーズを合わせて焼いたものです。
クロックムッシュやタルト
お手軽ランチの代表、クロックムッシュとタルト。
クロックムッシュは、すごく簡単にいうとハムとチーズのホットサンド。食パンにハムとグリュイエールチーズを挟み、ベシャメルソースをかけて焼いたものです。
タルトというと、甘いものだけでなく軽食・ランチとして大活躍するフランス家庭の味。ここでいう塩味のタルト、「キッシュ」と呼んだ方が日本では正しく伝わるかもしれません。炒めたベーコンに卵・生クリーム・グリュイエールチーズを合わせ、タルト生地に乗せてオーブンでこんがりさせたらキッシュロレーヌです。
これらクロックムッシュや塩味のタルトは、スキー場のカフェテリアでの定番ランチのひとつ。
スパゲッティ
大人も子供もみんな大好きパスタ。ファミリー層の多いスキー場のレストランに必ずあるお料理の一つです。
まずスパゲッティ・ボロネーゼ。いわゆるミートソースがけのスパゲッティです。
そしてスパゲッティ・カルボナーラ。決して本格的ではない、ベーコンとチーズ入りクリームソースをからめた簡単なものです。
もうすでに茹でてあって温めてある麺に、これまた作り置いてあるソースをかけるだけという「すぐに出てくる」スピードメニューですね。
肉料理
赤身肉大好きなフランス人。
ゲレンデ食でもステーキを食べたいという人が一定数いるらしく、どこにいっても肉料理があります。
と言っても、「ステック・フリット」と呼ばれる牛肉のステーキとフリットのコンビがメイン。
スキー場であろうが、昼から赤ワインをお供にしっかり肉料理、なんです。
サンドイッチ
とにかく素早く簡単に済ませたい、という人はサンドイッチ。
ゲレンデのコース途中の山小屋やカフェなんかには、テイクアウト専門の窓口があってサンドイッチなどが買えます。
自分で用意して持参、という人も多いですよ。
▼ 食通の国フランス、こってりした食事が多そうだけれど、意外とみんなスリム。彼らフランス人たちは普段どんな食生活を送っているのでしょうか。
フランスと日本、ゲレンデ食の違い

ここまでフランス人が、「スキー場でどんな食事をしているのか」をご紹介してきました。
日本とフランスでは、もともとの食文化が大きく違うので、スキー場で食べるものも違うのは当然のことですよね。
でも、もう一歩踏み込んで、フランスと日本の「ゲレンデ食カルチャー」のどこが特に違うのかについて考えてみました。
フランスでは多くの人たちが自炊
先にご説明したように、フランスでは「弁当持参のスキーヤー」がけっこういます。
それはフランスのスキー休暇が、「上げ膳据え膳のホテル滞在」ではないから。スキー場近辺に別荘(シャレーだったり、アパートだったり)を持つ人も珍しくないフランス。
そして、その別荘を、親戚や知人同士で貸し借りするのもよくある話。
また、週単位で休暇を取ることも一般的なので、いわゆる家具付きのバケーション用宿泊施設もたくさん存在するのです。
自炊が基本なので、朝出かける前にお弁当を用意してからゲレンデへ…ということが可能なのです。
でもお弁当といっても、簡単なものばかり。冷蔵庫にあるハムやチーズ、パテなどとパンやクッキーを持って出かけるだけです。そこにせいぜいプラスするなら、りんごやみかん程度でしょう。
景色を楽しみながら食事
「ソレイユ(太陽)」の光が大好きなフランス人たち。
多少寒くても、お天気が良ければ外でごはんをたべたり、コーヒーを飲んだり、くつろぎたいようです。
「おひさまを楽しもう」とは、よく耳にする言葉。
スキー場でも同じです。
お天気が良くても、逆に全然お天気が良くなくても、景色を楽しみながら雪上ピクニック。
ゲレンデ食の期待値が違う
あくまで個人的な感想なのですが、日本のゲレンデ食はどちらかというと、時短のカーボローディング系が多いという印象があります。
ラーメン、カツカレー、カツ丼、うどん、そばなど「サクッとお腹いっぱいに」を目指した食事がメイン(もちろん、こだわりのあるメニューを供するレストランもあります)。
学食の延長みたいな雰囲気がありませんか?私はそこが好きなポイントなのですが…。
いっぽう、フランスのゲレンデ食は「ご当地メニュー」「しっかり食べたい人には本格料理」が楽しめるレストランがけっこうあるなという印象。
太陽を反射した雪がキラキラするテラスで、地元産の白ワインとチーズたっぷりのグラタン、デザートを食べて最後はエスプレッソ。ゆっくり1時間くらいはかけて食事をする人も見かけます。
もちろんさきにご紹介したように、簡単にパッと食べてあとはスキー三昧!という人も多いですが。
フランス人のアフタースキーとは?

日本のアフタースキーといえば…。
自分の場合は、温泉と生ビール!スキー場といえば温泉の近く、というところが多いですよね。
フランスにも温泉はありますが、療養のための飲泉であったり、まれにスパ施設があってもお湯の温度せいぜい36〜38度だったり。もちろん水着着用で、塩素の匂いバッチリ系。
「あ〜、いい湯だなあ」という雰囲気からは程遠いのが一般的。
日本に長く駐在されていたフランス人の奥様がこう言っていました。
「もうね、日本のスキー&温泉という黄金コンビを知ってしまったらフランスのスキーが楽しめなくなっちゃったわ」
温泉にハマってしまうフランス人って意外と多いんです。
では温泉がないフランスのアフタースキーはといえば…?
バーやカフェでおやつ&ドリンク
スキーを終えた後、あの硬くて重いスキーブーツを脱ぐとホッとするのは洋の東西を問わず。
寒い山で思いっきりスポーツをした「良いことをしてきた自分」へ、ご褒美をあげたくなるのも洋の東西を問いません。
で、アフタースキーはバーやカフェ。こってり系のケーキを食べたり、ホットワインを飲んだりしてまったり。
山小屋ディナー
シャレー(山小屋)を持っている人や借りている人は、家族や仲間とまずはアペリティフ(食前酒)でしょう。
まずは暖炉に火をくべて部屋を暖めることから始めるでしょう。
そして、寒い山で1日スポーツをしたご褒美に、ポテトチップスやサラミなど高カロリー系のおつまみでビールやワインを楽しみます。
食事は「赤身肉とポテト」であったり、「チーズたっぷりのグラタン系」であったり、「チーズフォンデュ」や「ラクレット」であったり。
いずれにしても山の食事は、簡単&高カロリーになりがちです。
ディナーの後は、暖炉を囲んで食後酒を飲んだり、ハーブティーを飲んだり。フランスも、日本と同じくアフタースキーは、ゆるい時間を楽しむのです。
仲間とボードゲーム
なにしろ出先なので非日常。
夜は意外とやることがないのです。
でも家族や仲間が一緒なら、ボードゲーム(日本ならさしずめ人生ゲームが始まるでしょうが、フランスならルミキューブでしょうか)。
暖炉前に陣取って読書、という人も。
(例外)仕事
「フランス人は働かない」とよく言われますが、働く人はメチャクチャ働きます。週末も「気になる案件あるから」と、仕事をしてしまう人もいるんです。
どこに行くにもPC持参、ちょっと時間ができるとPC開いて仕事に没頭。
こういう人たちは、スキー休暇で山に滞在していても、やっぱり仕事が気になってしまうようですよ。
▼ フランス人にとってバカンスはとても大切なリフレッシュ期間。バカンスをいつとるか、どこで何をして過ごすのかは彼らにとって重要事項。フランス人のバカンスでよく起きる「あるある」をご紹介します。
▼ 「とにかく休みが長い」と言われるフランス人。なぜ長く休めるのか、休みに一体何をするのか、フランス人のバカンスについてご紹介します。
まとめ
フランスのスキーリゾートのゲレンデ食。
意外とシンプルでびっくりしましたか?
だいたいにおいてフランスの山の料理は、塩気と脂分たっぷりの高カロリー食がいっぱい。しっかり食べて思い切り動く人のための食事です。
非日常の冬のバカンス、たっぷりこってり食べてウィンタースポーツを全力で楽しむ、それがフランス流。
アルプスの絶景を見ながら、滑りにいらっしゃいませんか?













