日本の一戸建てって、冬はとても寒かったりしますよね。
暖房の効いたリビングから廊下に出るとひんやり。ちょっと古い家だったりすると、本当に寒くて底冷えって感じです。
こんにちは、まのん(@ManonYoshino)です。
「ヨーロッパの家って冬でもあったかいんでしょ。いいなあ」とよく言われます。
まあ、全体的に「暖かい」です。ほぼどこでもセントラルヒーティングが入っているので、家の中で厚着をしている人はあまりいないかも。
とはいえ、国によっても違うし、建物によっても暖かさが全然違いますよ。
今回は、ヨーロッパの家は本当に冬でも暖かくて快適なのかどうか、住んでみての率直な感想をお伝えしたいと思います。ご旅行を計画中でしたら、服装などの準備の参考にしていただけるとうれしいです!
目次
ヨーロッパ人が日本の冬でショックを受けること
ヨーロッパの人だけでなく、アメリカ人やカナダ人も同様の反応ですが。。。
家の中なのにとても寒い
日本の家は、冬とても寒いことにびっくりするそうです。例えば、一戸建ての家などは結構寒かったりしますよね。
寝るときには「乾燥して風邪をひくから」といって暖房を切ってしまう。朝起きたら、布団の中は暖かいけれど、室内なのに吐く息が白くなるほど寒い。
リビングだけは暖房が効いているけれど、廊下に一歩出るとしんしんと冷えている。トイレも浴室も寒い。
「日本の家は寒い!」、冬に日本の一般家庭に滞在した欧米人がよく言う感想です。
暖房効率がとても悪い
湿度が高くて、夏はとても暑い日本。関東以西の家屋は、さほど寒さ対策がなされてこなかったように思います。
欧米人の友人たちが言うには、家の構造自体が「暖かさを維持する作りになっていない」とのこと。また、窓が二重窓になっていなかったりするので、外気温に影響を受けやすいよね、とのコメントです。
最近でこそ、断熱材の重要性が注目されていますが、筆者が子供時代を過ごした家など、冬場は壁や床自体が冷たかったのを覚えています。
実家は数年前に建て替えられたのですが、新しい技術と建材で建てられた家は、冬場の冷え具合が全然違います。セントラルヒーティングや床暖房が入っていなくても、以前の「昭和の家」と比較すると、底冷えがしないですよね。
ヨーロッパの家は本当に冬でも暖かいのか
日本での寒い冬の屋内を経験した欧米人が言う、「自分たちの国では冬の室内、寒くないよ」という言葉。確かに、「トイレに行くのに勇気がいる」とか、「朝、布団から出るのがつらい」なんていう経験、ないですよね。
ヨーロッパの家は、本当に冬でも暖かいのでしょうか。
室内での冬の服装
うちの夫は、一年中、家の中では半袖です。
そこまでいかずとも、周囲の人を見回すと室内で厚着をしている人はいませんね。みなさん、シャツ一枚とか、薄手のセーターです。
寝室でも、裸のままだったり、キャミソールだけだったりと、かなり薄着。
「あったかフリースパジャマ」や「電気毛布」などを使用している人は、かなりの少数派かと思われます。掛け布団も夏冬変わらない、という人も多いです。
暖かい仕組みとは?
暖かい理由の一つは、やはりセントラルヒーティングが普及しているという点でしょう。
また、石造りの家は壁が厚く、外気温がつたわりにくい、ということも言えます(でも、古い家はやはり寒いです)。
築浅の家だと断熱剤の技術が進んでいるので、壁の厚みが30センチ超。窓も二重窓で、そとの冷気が部屋に伝わりにくいようになっていますよね。
ヒートポンプの床暖房もかなり普及している模様で、あしもとからポカボカで快適です。
実はそんなに暖かくない場合もある
とはいえ、どこにいっても素晴らしく快適か、というとそうでもありません。
一戸建ての家だと、やはり寒かったりします。セントラルヒーティングの設定温度を18度とか19度に設定しているお宅が多いからです。
古いアパートも、床や窓から冷気が伝わり寒かったりします。
冬の室温18度が、「暖かい」か「暖かくない」か。感じ方に個人差があるところでしょう。ちなみに、私は18度では暖かく感じません。
暮らしてみて知った外国の家の「暖かさ」比較
本当に暖かい(全く寒さを感じない)
文句なし、北欧!
フィンランドもスウェーデンもかなり暖かかったです。冬のフィンランドなど、外がマイナス20度とかでしたが、家の中は快適そのものですよね。
また、アメリカでも雪の多い地方に滞在したことがありますが、室内では全く寒さを感じることがありませんでした。
だいたい暖かい(建物や住人によってかなり差がある)
カナダはトロントに数年暮らしましたが、これはピンキリという感じ。
高層マンションなどは本当に暖かいですが、やはり一軒家は「暖房にどれだけお金をかけるか」で暖かさが違います。安く上げようとするなら、セントラルヒーティングの設定温度を低めにするので、ちょっと寒めかもしれません。
けっこう暖かくない(室温20度以下)
イギリスでは地方都市の一般家庭にホームステイしたり、アパートをシェアしたりしましたが、とても寒かったです。
このお宅、セントラルヒーティングがもちろん入っていますが、18度くらいになるとヒーターが止まってしまうので寒いんですよ。
また、必ずしもセントラルヒーティングの入っているお家ばかりではなく、小さな電気ヒーターだけという場合はかなり冷え込みます。
フランスも、あまり暖かくないお宅が多いように思います。
でも、薪ストーブや暖炉を冬は日常的に使うお宅もとても多いです(これはかなりいい感じです!)。
冬のヨーロッパを旅行するなら
冬のヨーロッパ旅行を計画されているのなら、「寒いかもしれない」ことを頭の片隅に覚えておいて準備されることをおすすめします。
目的地によっても、現地の気候や気温はかなりちがいますが、ここではイギリス、フランス、スイス(街なか)、ベルギーあたりの感覚をお伝えします。
服装で気をつけたいこと
ホテルや、ショッピングモールなど、屋内は、外から入っていくと暑いくらいだと思います。でも、一歩外に出ると、冬は寒いです。お天気がよくても夕方からはかなり冷え込むことが多いですよ。
真冬のヨーロッパなら、ダウンコートがおすすめですね。
また、ストールやショールなど、一枚持っていると便利です。レストランなどでひざ掛けとしても使えますよ(結構暖かくなかったりする!)。
一般家庭や民宿は冷えることも
一般家庭や民宿(ベッド&ブレックファースト)での宿泊なら、絶対のおすすめは「室内履き」や「厚手ソックス」です。まちがっても「スリッパ」は出てきませんから。。。
床が冷えていたりしますので、足元の暖かさを確保できるグッズがあると快適ですよ。
まとめ
ヨーロッパの家は冬でも暖かいのか?
この質問への答えは、「日本の家より全体的に暖かい」です。家の構造自体が、熱を逃がさない構造になっているところが多く、さらにはセントラルヒーティングの普及率が高いからです。
ただ、北欧など酷寒の地以外は、セントラルヒーティングの暖房温度は低めに設定する家や集合住宅が多いですね。かつ局所暖房はあまりないので、足元が冷えたり、肌寒いことも。
アパートなどの集合住宅は、全館一括管理でヒーターが入るので、春や秋の気候が不安定な時は「気温10度なのに暖房なし」というケースもあるようです。
冬のヨーロッパ旅行をご計画なら、外はとても冷えますのでダウンなどの防寒着は必須です。室内も、暖房の設定温度が低めなところが多いので、「快適な暖かさ」のためにショールや、ソックスなどあったかグッズを持っていくと安心ですね。