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【英語のリスニング】「聞き流し学習法」で本当に上達する?

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こんにちは、まのんです。

昔、「睡眠学習法」というのが流行ったことがあります。

なんでも、「人間の脳は、睡眠中も活発に動いていて、眠っている人間に音声を聞かせると、その内容を記憶する」というすごいシステム。

何もしないでも英単語や歴史などスラスラ暗記できてしまう、まるで22世紀からやってきた未来グッズ。

それだけではなく、「睡眠学習枕」なるものも登場し、「寝ている間に学習内容が頭に入る!」との宣伝コピーに「これさえあればみんな秀才じゃん?」とワクワクしたものでした。

さっそく「買って〜!」とは言ってみたものの、むろん、昭和田舎庶民の我が家ではそのような画期的な「秀才育成機器」を購入する余裕も意欲もなく、したがって秀才になる機会もないままでした。

その後、その睡眠学習器具やら睡眠学習法というものは、まるで「なかったもの」のようにすっかり姿を消しました。

実は効果がない、とわかったという話でしたが、今でも科学者の間では睡眠時の学習について研究がされているらしいですよ(Wikipedia参照:https://ja.wikipedia.org/wiki/睡眠学習)。

聞き流し学習で英語を習得した人

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睡眠学習法はすっかり姿を消しましたが、現在もさかんに広告を見かけるのが「聞き流し語学学習」法。音声をただ聞き流すだけで、その言語が習得できると謳ったものです。

本当に「聞き流すだけで英語が習得できるの?」というのは、大半の人が抱く疑問だと思います。

同時に、「聞き流すだけで、読んだり書いたり覚えたりしないでも英語ができるようになるなら、スゴイ!」と思いますよね。

学生時代から英語を一生懸命勉強させられ、社会人になってからも英会話教室などに通って頑張ってきた人なら、なおさらこの「即効性&努力なし」は魅力的かもしれません。

ネット上で「英語学習 聞き流し」などとインプットして検索すると、「効果がない」「聞き流すだけで英語ができるようになるはずがない」などといったネガティブ意見が多く見られます。

中には、ご自分で体験された結果、「効果はあまり感じられなかった」と報告しているサイトもありますが、ポジティブ意見は実際のユーザーコメントが多いよう。

教材自体は結構高価なので、それだけ投資する人はもともと語学習得の意欲が高い人でしょうし、音声教材+スクリプト付きなので使い方によっては、英語上達の手助けになることは間違いなさそうです。

聞き流し学習では英語力向上に効果がない理由とは

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ただ、実際のところ、英語が上手な人で「聞き流し学習で習得したよ」という人には出会ったことがありません。「聞き流し学習教材は買ったけど、挫折した」人なら聞いたことがあります。。。

結局のところ、語学学習に「ラク&即効」という方法はあまりないのかもしれないですね。

 

筆者がフランス語の習得に長年苦労しているという話は、このブログでも繰り返していることですが、英語がフランス語にかわっただけで、外国語(ヨーロッパ言語)の学習という点では同様の悩みを抱えています。

とにかくリスニングが大の苦手。

しゃべれ!と言われたら、下手くそがながらも言いたいことは言えます。日常生活で、まあなんとか生きていける程度にはね。

でも、とにかくリスニングが苦手。リスニングって、「即興」が求められるじゃないですか。それも、聞きながら理解して、それに対して反応(頭の中で瞬時に作文して、それを話す)しないといけないわけで。

誰かが普通のスピードで、特に語彙が未知の分野の話をし始めると、もうガラガラガラガラと耳のシャッターが音を立てて閉まってしまう状態です。

フランス語圏に暮らしているので、年がら年中、フランス語は聞こえます。家でも家族の会話(自分以外)でフランス語が常に聞こえています。ヨーロッパなので休暇などで義家族や親戚と過ごす時間もとっても長い(1から2週間も。。。)です。その間、フランス語ブートキャンプ状態です。

でも、注意を払って「聴こう!」としない限り、私にとって残念ながらフランス語は雑音でしかないんです。

外国語を聴いてしっかり理解して、会話をスムーズにしよう!とするには、かなりの熟達度と集中力を要するものだと思います。

だから「日常会話程度なら」と言う話を聞くと、逆に「日常会話が難なくできるなんて、すごい上級者!」と感心してしまう。

というわけで、自分としては長年フランス語を聞き流していても、さっぱりリスニング力が上がっていないという状況から考えて、「聞き流し学習」は効果があるだろう!とは、ちょっと言い切れないかなあと思うわけですね。

英語が上手な日本人が、英語が上手になった理由とは

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最後に、英語が上手だなあ(特にスピーキングが上手な人)と感じる日本人たちが、どうやってそこに至ったかという観察記録をちょっと。。。

 

Aさん: 高校時代に交換留学でアメリカに。帰国後も可能な限り英語圏の友達と過ごしたり、英語を使う仕事をしている。

Bさん: 高校時代に交換留学でアメリカに。英語教育で有名な某私立大学を卒業して、すぐにフランス人と結婚、アメリカに駐在。

Cさん: 中学・高校とみっちり学校で英語を学び、英語教育で有名な某私立大学へ。その後は日本にて英語を使う仕事に従事。

Dさん: 中学・高校とみっちり学校で英語を学び、外国語専門学校へ。その後、外資系企業勤務、アメリカ駐在も体験。

Eさん: 中学・高校とみっちり学校で英語を学び、イギリスに語学留学、現地で結婚。

 

あとは、大学卒業後に一旦就職したものの、その後、語学留学をしたとか、大学院留学をしたとか、そういう人が多かったです。

「聞き流していただけで習得しました」という人はゼロで、みなさん、一時期は死に物狂いで英語を学んだという人ばかりでした。。。そして、自ら頑張って駐在員のポストを勝ち取ったり、外国に飛び出して経験を積んだという人たちです。

結局、王道は「地道」な学習ということでしょうか。

 

 

ABOUT ME
吉野まのん@英語生活
英語で暮らし、フランス語に悩み、日本語教育にも頭を抱えるヨーロッパ在住の昭和組。受験英語は超苦手だったのに「言葉としての英語」に惹かれ卒業後はイギリスに。カナダ・アメリカ・東京で長年働いたのち、ヨーロッパ移住。英語や外国語に関することや仕事のこと、外国生活のあれやこれやを発信中。

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