「絶対に英語力が伸びる!っていう学習法ないですか?」
会社の後輩などから、こんな質問を受けたことが何度かあります。
いくつか「これはオススメ!」という学習法がありますが、その中の一つが英語で日記を書くことです。
こんにちは、まのん(@ManonYoshino)です。
暮らしの中で英語を毎日使うようになって30年。英語の学習法も、もちろん、いろいろ試してきました。
今回は、自宅で、一人で、お金を使わずにできるこれはぜったいにおススメ!という学習法「英語の日記」についてご紹介します。
「えーー、そんなことできないよ!」「めんどくさー」という声が聞こえるようですが、意外と簡単で、時間もかからないうえに、効果抜群なので、ぜひトライしてみてください。
がんばった成果が実感できると思いますよ!
簡単に挑戦できる英語の日記、すすめかたのコツ
「シンプルに、気軽に」がモットーの楽しい英語生活ですから、苦しいことは一切なし。
楽しみながら、気がついたら英語が上達していた!というのが英語日記のスゴイところですよ。
続けるコツは次の通りです。
ポイント1 英語で日記、あくまでも「気楽」に取り組む!
受験英語や教室英語に苦しんだのに、ちっとも「英語話せる自分」にはならなかった筆者ですが、ゆる〜い気持ちで英語日記を何年も続けていました。
気張って難しく考える必要はないんです。必要なのは、中学卒業程度の英語の知識と、ノート(日記帳)とペンのみ。
「えー、アナログ〜。この時代に日記帳にペンで日記?」と笑う人もいるでしょう。
そういう方は、タブレットでもPCでもスマホでもいいと思います。
ポイント2 英語日記は、手書きがベスト
しか〜し、おススメは手書き!
手で書くと頭に入りやすいと思うのは、子供の頃から「書いて覚えなさい!」と言われ続けていただけではなさそうです。書くということは、五感(視覚・聴覚・味覚・嗅覚・触覚)のうち視覚と触覚を使うわけで、よりいっそう記憶に残りやすいというわけですよね。
「え?それならスマホだって「見て」「触って」で同じじゃない?」と思われるかもしれませんが、タブレットでもスマホでも、紙に書くのと違って、単語を打ち始めると候補が表示されるし、編集機能でスペルミスも自動修正してくれたりします。
これだと、自分本来の語彙力がつきにくいと思うんです。
面倒でも手書きをおススメします。
ポイント3 毎日、英語で書くことに意味がある
そして、難しく考えずにその日感じたことや体験したことなどを、自分の言葉で書いていきます。できれば、その日に出会った(知った)英単語や言い回しを、その日の日記に使います。
10分、いや5分もあればできます。
最初は短い日記で十分です。昔、はやった三行日記みたいに、ちょろちょろと短く、でも毎日必ずつけましょう。この、毎日、というのがミソです。
簡単!英語日記をおすすめする理由
英語日記をおススメするにはいくつか理由があります。
ポイント4 実際に自分が効果を感じたから
まず第一に、とても単純なことなのですが、筆者が経験して「ちゃんと効果が実感できた学習法だから」ということです。
20代のはじめ、イギリスの語学学校に通い始めたとき、「せっかくイギリスに来られたんだからこのチャンスを最大限に活かすぞ!」と決めて、貴重なイギリス時間を無駄にしないよう1日の出来事をメモし始めたんです。
せっかくなので英語で。
最初は、本当に簡単なことばかり。
I had lunch at the school canteen. I ate sandwich and tea, £1. It was a very nice, sunny day.(ほんとに最初はこんな感じでした。。。)
と、いったようなもの。本当に単純なことだけ。
ここで大切な事! 最初は冠詞(the とか aとか)とかをきちんとしようなんて考えない。ここで悩み始めると、止まってしまうので。
そのうちに書き留めたいことがあふれてきて、何ページも(拙い英語ですが)書き綴ったりするようになりました。
ポイント5 学んだ英語が、「自分の言葉」になるから
テキストやテレビドラマなどで使われているフレーズや単語。
これらを、自分なりの文章で自分の日常を表現するために使うと、「自分のフレーズ」「自分の単語」「自分のモノ」になると思うのです。生きた言葉になる、といったらいいでしょうか。
フレーズが自分のものになるということは、きちんと浸透したということ。次に英文を書くときや、会話の中でも出てくるようになるはずです。
【例】ある会話の例がテキストに出てきました。
Aさん) Would you like to come over for a cup of coffee this afternoon?
Bさん) Oh, I’d love to, but I have an appointment with my dentist!
記憶に残った上記の言い方を、忘れないうちにその日の日記に使ってみます。
I must remember to ask my sister to come over for dinner this weekend.
とか、
I’d love to visit Italy with my friend this summer.
などなど、日記にちょこちょこっと書いて使ってみるのです。
こうしているうちに、日記のなかで「自分の言葉」として使った単語や言い回しは、自然に身についていて、実際の会話にもナチュラルに出てくるようになるはずです。
ポイント6 毎日少しずつでも、「英語の勢い」が継続する
毎日少しずつでも「自分なりの英語」を綴っていくことで、自分が「英語を使ってる自分モード」に変わっていくはずです。
気分の上だけかもしれないですが、筆者が感じるに、この「気分」=「〇〇モード」というのが結構大切だと思うのです。
要するに、勢い、ってことですね。
たとえばダイエットするときなど、勢いが必要じゃないですか?「やるぞー!」という熱い気持ちをいかに持続できるかが大切。やる気の波にのるには、気分を盛り上げていく必要があります。
毎日、少しずつでも「英語で思いをつづる」ことを続けていくと、英語が自分にとって身近になるのを感じることができると思いますよ。
英語日記のやる気をキープする簡単な方法
とはいえ、毎日コツコツ外国語で日記を書くのは、やっぱり面倒なものです。たまには、怠けたい。
でも、怠け始めるとそこでストップしがち。
少しだけでも「毎日、必ず」が重要!やる気キープのコツをご紹介しましょう。
ポイント7 書く時間を決めておく。
たとえば、ベッドに入る前の5分、とか。朝型の人ならば、朝食の前の5分とか。やらないと、なんか物足りない日課にしてしまいます。歯磨きのようにね。
リラクゼーションタイムの一コマに、日記を書く5分を取り入れる。お風呂に入ってリラックスした後、お気に入りのハーブティーをいただきながら、5分。安眠アロマの香りを楽しみながら、5分。などなど。
ポイント8 文房具にちょっと凝ってみる。
たとえば、日記用に、万年筆を買ってみてはいかがでしょうか(久しぶりに使うとテンション上がりますよー!)。
ある人は「日記は必ず万年筆なんだよねー」と凝っていました。
また、ちょっと素敵なノートを日記用に買ってみてはいかがでしょうか。小さなことなのですが、お気に入りのノートがあると自然と毎日の日記が面倒ではなくなったりしますよ。
英語日記の体験談: 続けてみたら、たくさんトクしてた
スタートしたのは語学留学時代です。
筆者の英語日記ですが、コンスタントに毎日書いていたのは、イギリス生活スタート時から5〜6年。その後も、気になったことや心に残ったことをかなり頻繁に書き留めていたので、なんらかの形では英語で思いを書き続けていました。
その日聞いた言葉を「日記」に使う
聞いた言葉を頭の中で反復して、それを自分の日常に反映させて、文章にする。それも、元来面倒くさがりなのでいちいち辞書を引いたりしていませんでした。
なので時間が経って読み返すと「なんじゃこりゃ?」という文もたくさんありました。
それでも、「通じる英語を心地よく使う」がモットーなので自分的にはオッケー。
ラクに、難しく考えずに続けて
本当に、テキトーなアプローチで恥ずかしいのですが、それでも仕事でもちゃんと英語が使えるようになりました。
海外で働いていた時も不自由しなかったし、英語圏の友達とも仲良くできました。
元来、言葉は人と人がお互いの意思を通じ合わせるために生まれたものだから、それでよいのではないかなあと思って今に至ります。
難しいことは、言語学や英語学を専門とする先生方にお任せすればいいかなあ、と。
英語日記を続けたおかげでトクしたこと
で、このゆる〜い英語日記の継続のおかげで、たくさんトクをしています。
- 海外での就職も、結構、するっと決まりました。
- カナダ永住ビザも、最終面接官と楽しく会話したあと、するっと取得できました。
- 日本に帰国を決めた後も、外資系企業の面白い仕事を、するっとゲットできました。
- 語彙が自分の言葉としてしっくり浸透していたため、英語圏の友達や同僚ともすぐに親しくなれ、楽しい経験がたくさんできました。
- 夫と知り合った時も、日本語がそれほどできない彼と、英語という共通言語があったためにじっくり向き合い、最高のパートナーになれました。
これらみんな、もともとは「英語日記のコツコツ」のおかげなんじゃないかなあと思っています。
まとめ
いかがでしょうか。簡単にできる英語日記について、8つのポイントでコツやおすすめする理由をご紹介しました。
今日から簡単にできるので、ぜひ英語日記、気楽にゆるゆると始めてみませんか?半年後、「あれ?英語、上手になってる?」といううれしいサプライズがあるかもしれませんよ。