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【フランス人って自己中?】いいえ、彼らは「自由であること」を大切にしたいだけ!

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フランス人って、なんて言うか「自由」。

自己中心的だなとすら思ってしまう。

彼らと上手く付き合うには、どうすればいいの?

 

こんにちは、まのん@ManonYoshino)です。

フランスで生活していると、フランス人の「あっけらかんとした自己中ぶり」にびっくりしたり感心したりすることが多いです。

自己中心的な人は、フランスに限らず世界中どこにでもいますよね。

こう書いている自分自身も、やはり大なり小なり自己中心的な人間かなあとも思います。

フランス人の「あっけらかんとした自己中」ですが、なぜこう表現するのかというと…、そのカラッとした態度が有無を言わせないからです。

慣れるまではイライラしましたが、慣れてしまえばその自分中心ぶりは逆に小気味いいくらい(笑)。

 

この記事では、

 フランス人の自己中心ぶりとその背景

 自己中なフランス人とのつきあいかた

について、自分なりに考察してみたことをご紹介したいと思います。

 

フランス生活を始めたばかりというかた、フランス人の自己中ぶりにイライラしてしまうというかた、どうぞごらんください!

フランス人って、やっぱり自己中?

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フランス人は自己中心的だ、とよく言われます。

「そんなことないよ」と言いたいところですが、実際、その通りかと思います。

筆者の海外生活歴は、イギリス→カナダ→アメリカ→フランスなんですが、やはりフランス人の自由ぶりは突出しているように感じますね。

その彼らの自己中ぶりを検証してみたいと思います。

ここでは6つの例をご紹介します。

フランス人の運転は自己中心的

個人的には、フランス人の自己中ぶりが最も顕著にあらわれるのが運転じゃないかなと思っているんですね。

 

例えば、歩行者優先の横断歩道では、渡ろうとしている歩行者がいる場合、車は本来なら停止すべき。

お隣のスイスやベルギーのドライバーは必ずピタッと止まります。でもフランスは、全く気にせず停止しない人が多いこと多いこと。

 

一般道でも高速道路でも、いきなり前に割り込む車もとっても多いんですよね。後ろのドライバーが急いで減速しないと追突してしまいそう(普通、方向指示を出して、十分に入れるスペースがあるのを確認してから車線変更をしますよね?)。

スイッと、変更したい時に自由に車線変更してきますね。

 

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歩行者も自転車ももちろん自己中

道路上で自己中なのは車を運転するドライバーだけではないんです。

歩行者も、自転車も同じ。

信号を完全に無視して、自分の都合で渡り出す人が多いこと、多いこと

赤信号でも、ちょっとでも車との距離があれば渡り出す歩行者。

 

最近、自転車を使う人が増えていて、自転車専用レーンもどんどん作られているフランス。

自転車に乗っている人も、とても自己中心的な運転をする人がちらほらで残念なんですよね。

フランスでは自転車は車道を走ります。

ところが、赤信号の時はスッと歩道に乗り上げ、歩行者のごとく知らん顔して渡ってしまう人も(ドライバーからしたらとても危ない!)。

フランス的な時間の感覚

フランス人が自己中と言われる理由の一つが、時間の感覚かもしれません。

はっきり言って、時間にとってもルーズです。

よく言えば「おおらか」と言えないこともないですが…。

個人の家にお呼ばれした時には、15分以上は遅くいくのがマナーというのがフランス。

でも、業者が時間に遅れてくるとか、連絡もなく来ないとか、ごく普通に起きるのは困りもの。

「ちょっと2秒待って」とか「ちょっと2分待って」とか、よくフランス人が言う待たせる時の言葉
日本人も、「ちょっと5分だけ待って」とか言うけど

フランス人の「2分」は、たいてい20分くらいは待たされることが多いかも…

ずいぶん「おっとり」してる…

 

全体に時間の間隔がのんびりしているため、こちらが多少遅刻しても問題ないのはラクではあります。

とはいえ、時間の間隔がルーズなために予定が狂わされることも多く、イライラすることも多いですね。

これも、自分中心に物事を考えているから起きることじゃないかと思います。

「遅れたら相手に迷惑」とか、あまり考えないようですよ。

地球は自分のためにまわる

人の迷惑をおもんばかることなく、自分がこうしたいと思ったら行動する…。

こんな行動原理が、フランス人にはあるような気がします。

相手の気持ちを察して行動するのもあまり得意ではないようで、あくまでも自分を中心に考えるみたいですね。

例えば、来ると言ってこなかったり、行かないと言って急にやって来たり、そんなこともよくあります。

どこでも「絶対的な対等」が欲しい

フランス共和国の標語は、「自由」「平等」「博愛」の三語。

フランス人の自己中ぶりは、徹底した「自分にとっての自由」の追求によるもの、と思われます。

そして、フランス人は「平等」にもとても敏感。

不公平を許さない国民性が、年がら年中行われるストやデモにあらわれています(とはいえ、フランスは学歴格差社会でもあり、本当は全然平等じゃないんですが…)。

お客と店員という立場でも、対等を求めるフランス人。

たとえ客に対して丁寧に応対したとしても、「お客さまは神様」なんてことは絶対に考えません。

店員同士の会話が楽しければ、お客さんが待っていても自分達の会話優先、というシーンに出くわすことが多いでしょう。

「なんか自己中な人たち!」と思うかもしれませんが、彼らにとってお客は上位の存在ではなく、ビジネス上のやり取りをする相手なんです。

恋愛や結婚でも「自分」が最優先

恋愛にはとても熱心なフランス人。

フランスはアムール(愛)の国、ともいわれます。

愛をささやく時は情熱的ですが、愛が冷めたらさっさと別れてしまうのもフランス人。

子供がいても、そのために自分の感情を我慢して、「とりあえず夫婦を続ける」などしないんですよね。

ファミーユ・ルコンポウゼ(再編成家族)という言葉があるのですが、子連れ同士の再婚や再々婚もよくあるパターン。

「義理の弟は今週、彼のパパと彼女の家に行っている」

「来週は、ママの家で、ママの新しい夫と彼の子供たちと一緒に過ごす」

といった、複雑な家庭環境に育つ子も多いです。

 

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なぜフランス人は自己中なのか?

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フランス人の自己中ぶりが見える6つのシーンをご紹介しました。

では、なぜ彼らは世界の中でも「特に自己中心的」と言われてしまうんでしょうか。

フランス人の自己中は国民性からきている

フランスは「個の社会」という言い方をされます。

日本のように、集団の中で周りに合わせた言動を求められる社会とは違って、あくまでも「個人」が重視されるんだと思います。

「みんな同じ」にするよう教育される日本と、「それぞれ違う」ように教育されるフランス。

学校生活では、制服などはなく、幼稚園から大学まで髪型も服装も自由。

個性豊かな髪型、髪色、服装で通学します。

だから、自分の個性を大切にして、自分をしっかり主張する大人になっていくのでしょう。

まずは、自分。そして、周りの社会。

自分らしくありたい気持ちが強いからこそ、「フランス人は自己中心的」とみられるのかもしれませんね。

 

自由こそが美徳な文化

フランスでは、自己中心的であることを「悪」とは考えないようです。

それぞれが「自由」に人生を謳歌する、誰にも自分の「自由」を邪魔させないというのがフランスの文化なのではないでしょうか。

素直に思ったことを口にする人が多いフランス人ですが、たいていの場合、そこには全く悪意はなくて単純に正直なだけなんですよね。

「その髪型、変よ。似合ってない」

「その服の色、変!」

こんなふうに、遠慮なく言ってしまう彼ら。

でも、それを言われた相手も、特に気にする様子もなく、その意見に合意していたりします。

要するに、自由な人たちなんですね。

あまり空気を読みませんので、彼らに何かコメントされたことで傷つく必要は全くないと思います。

 

自己中なフランス人と上手く付き合うコツ

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自由気ままなフランス人とうまく付き合っていくには、私たち日本人はどうしたらいいのでしょうか。

筆者自身、「なんとなくモヤモヤする」という経験を長いことしてきて、最近ようやく悟りの境地に達して来たような気がします。

彼らとモヤモヤせずに付き合うコツをいくつかご紹介します。

 

フランス的常識を尊重する

フランス人の自己中心的言動に振り回されないための最大の防御は、彼らの常識を尊重することだと思っています。

日本在住のフランス人の人たちの多くは、「日本の常識」にできるだけ適応しようとしてくれているんですよね。

他の外国人の人たちと比べても、在日フランス人たちは日本の文化や習慣を尊重しているなと思います。

それと同様に、フランスに住む日本人も「フランスの常識」を尊重した方が圧倒的に心地よく暮らせます。

フランスの「普通」には、こう合わせる!

● 時間に関してキリキリしない

● 細かいことにこだわらない

● フランス的衛生観念で良しとする

● 言いたいことをちゃんと言葉にする

● 正直コメントは受け流す度量の大きさを持つ

別にフランス人に媚びる必要はありませんが、外国人としてフランスに暮らす以上、彼らの文化に合わせるのが「生きやすいフランス生活」のコツかと思います。

 

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挨拶をきちんとする

自己中心的で自由なフランス人ですが、他人に対しての挨拶はきちんと習慣化されています。

お店に入る時やお店を出る時に、フランスでは必ず挨拶をします。

無言で入店したりしません。

会計時にも、店員に「ありがとう、良い一日を、さようなら」と声をかけます。

これらの一般常識的な挨拶の礼を欠くと、応対する側もそれなりの対応に…。

きちんと挨拶されて気分を害する人はいないので、ここはきっちりやったほうがいいですね。

察してよは通じない

もちろん、ほかの欧米諸国同様、フランスでも「察してよ」は通じません。

言いたいことは、ちゃんと言葉にして伝えないと、相手にはわからないものです。

フランスの人に対して、こちらの様子を察して、何かをしてくれることを期待するとガッカリすることが多いでしょう(もちろん中には、周りの人によく気を配る人もいます)。

自由と人格を尊重する

「フランス的常識を尊重する」とかぶるかもしれませんが、フランス人の自己中にイライラするより、彼らの「自由を愛する精神」を尊重するほうに考えをシフトした方がラクです。

何でもかんでもフランスに迎合しろ、というわけではないんですが…。

 

結局、自分が一番心地よく暮らすためには、

フランス人はこういう人たち

と思って割り切った方が幸せです。

 

フランス革命で自由と平等を勝ち取った誇り高きフランス人とうまくやっていくには、「お互いの自由」を認め合うことが大切かなと思いますね。

 

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まとめ

フランス人というと、「誇り高くて自由を愛する人たち」というイメージがあります。

そして、実際に彼らを身近で観察すると本当にその通りだなと思います。

自分に正直で、他人に縛られることを嫌うので、自己中心的とみられがちなフランス人。

でも、自分を大切に思って「いつも平等」を要求する彼らの多くは、他人に対しても平等であろうとするようです。

自己中でも情が深いフランスの人々、まずは彼らの文化を尊重することから始めるといいかと思います。

こちらが彼らを理解して接することで、愉快で親切な隣人となってくれるはず。

楽しいフランス生活となりますよう!

 

 

ABOUT ME
吉野まのん@英語生活
英語で暮らし、フランス語に悩み、日本語教育にも頭を抱えるヨーロッパ在住の昭和組。受験英語は超苦手だったのに「言葉としての英語」に惹かれ卒業後はイギリスに。カナダ・アメリカ・東京で長年働いたのち、ヨーロッパ移住。英語や外国語に関することや仕事のこと、外国生活のあれやこれやを発信中。

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