アドベントって、最近、聞くようになったけど何?
デパートで売ってるアドベントカレンダーって何するもの?
クリスマスのクリブって、いったい何?
こんにちは、まのん(@ManonYoshino)です。
ハロウィンが終わると、街全体が即クリスマスのデコに変わりますよね。
ちょっと前までは、そこまでクリスマス商戦むき出しなのは「日本だけ?」と思っていましたが、ヨーロッパもご同様。10月下旬には、クリスマス用品やおもちゃショップからどんどんDMが届きます。ショッピングモールをのぞいてみると、各ショップとも10月中からアドベントカレンダーの販売が始まっていますね。
「おうちで楽しむ」というスタイルが定着してきましたが、クリスマスもおうちで楽しむ方が多いのではないでしょうか。
ヨーロッパでは、クリスマスは家族で祝うものなので、ずっと昔から基本「おうちクリスマス」です。
日本でも最近耳にするようになったクリスマスグッズに関する言葉、「アドベント」と「クリブ」をふくめ、ヨーロッパのクリスマス文化、意外と知られていないカソリックのクリスマス豆知識をご紹介します!
目次
クリスマスの祝い方もいろいろある
クリスマスといえば、もちろん、イエス・キリストの誕生を祝うキリスト教の祝日ですが、キリスト教徒ではない人もクリスマスを年中行事の一つとして楽しんでいますよね。
日本のクリスマスは楽しむためのお祭り
日本でも、キリスト教徒以外の人たちの間にも年間行事として浸透し、ケーキを食べたりプレゼントを贈りあったりする習慣が、すでに戦前からあったようですよ(昭和初期などかなり派手に、「お祭り」として盛り上がっていたらしい)。
お祭り、イベント、という日本の一般的なクリスマスのあり方は、日本人なら誰でも知っています。
(もちろん、日本でもキリスト教会では厳かなミサが行われています)
欧米のキリスト教徒のクリスマス
それでは、欧米のキリスト教徒の家では本当はどんな風にして過ごしているのでしょう。キリスト教徒とひとくちにいっても、宗派もいろいろあります。大雑把に分けても、カトリック、プロテスタント、ロシア正教、など、それぞれ宗教的な考え方も習慣も違います。
特に、古く日本に伝来したのに、意外と信者以外には馴染みのないのがカトリック。
自分自身、英語圏の国のクリスマスについては、見聞きして知っていてもカトリックのクリスマス行事や習慣については、嫁ぐまでは未知の世界でした。
カトリックのクリスマス「アドベント」
アドベントっていったい何?
キリストの到来を意味する、アドベント。日本語では「待降節」とか「降臨節」とか言うそうで、イエス・キリストの誕生を待ち望む期間のことです。
カトリックに限らず、キリスト教西方教会における行事で、宗派によって若干違いはあるらしいのですが、一般的にクリスマスイブまでの4週間の期間のことをさすそうです。
アドベントといえば
アドベントというと、もっぱら子供のためのアドベントカレンダーの印象が強いという人が多いかもしれません。教会ではもちろんこの期間、キリストの降誕を待つ様々な儀式が行われますが、子供のいる家庭ではやはりアドベントカレンダーがこの時期の主役かもしれません。
アドベントカレンダーにもいろいろあります。
- 宗教的なことわざのつまった、紙製のカレンダー(24個の窓があって、毎日ひとつずつ窓を開けるとそこに、格言のようなものが書いてある)。
- おかあさん手作りの布製アドベントカレンダー。
- 小さい引き出しが24個付いた、箱型のカレンダー。ひとつひとつの箱に小さなプレゼント(キャンディーやチョコレートなど)を入れておいて、子供に毎日ひとつずつ開けさせるもの。
- 製菓会社が販売するお菓子入りのアドベントカレンダー。紙箱に24個の窓があって、毎日ひとつずつ開けてお菓子を取り出す仕組み。
- おもちゃ会社が販売するおもちゃ入りアドベントカレンダー。大型の紙箱に24個の窓があって、毎日ひとつずつ開けておもちゃを取り出す。全部揃うと、ひとつのテーマが完成するといったもの。
子供に喜ばれるのは、スーパーやおもちゃ屋で売り出される、お菓子入りやおもちゃ入りの既製品です。。。
クリスマスクリブ
クリスマスクリブって何?
クリスマスのクリブ、日本ではあまり聞かない言葉じゃないでしょうか。
クリブとは、英語の Crib。イエス・キリストの生まれた馬小屋を再現する模型です。カトリック教徒の多いフランスでは、クリスマス時期の教会や一般家庭でもよく見かけます。
ちなみに、クリブのことをフランス語ではクレッシュといいます。保育園のことも、同じくクレッシュというんですよー。
クリブはどうやって準備するの?
家庭で飾る小さな箱庭風の模型もありますし、大きな教会などでは大掛かりな建て込み模型を作って飾る所もあります。
インテリアショップやホームセンターのようなお店では、11月になると「クリスマス用品特設売り場」が設けられ、クリブを作るための馬小屋模型や、イエス・キリストを始めとするミニチュアの聖人人形を購入することができます。
このミニチュアの聖人人形、クリスマス時期だけでなく、キリスト教の書籍や宗教関連商品を取り扱う専門店などに行けばいつでも購入することができると思います。
ネットでも販売されているようですよ。
もちろん、各地で開催されるクリスマスマーケットでも見つかるかもしれません。
クリブに飾る人形たち
馬小屋を中心とした箱庭をセットしたら、マリア、ジョセフ、羊飼いなど配置します。馬小屋の中の「生まれてくる赤ちゃんを入れるかご」は空のまま。25日になったら赤ちゃんのイエス・キリストを入れます。
そのほか、聖書に登場する「東方の三賢人(Three kings)」は、キリストの誕生の後やってくるので馬小屋より後方に置いておきます。
キリスト生誕のストーリーに沿った配置にするようですよ。
クリスマスを迎える準備の一つですが、子供のいる家庭では、アドベントカレンダーと同様に子供を交えてのクリスマス前の行事のひとつですね。
余談ですが。。。 毎年、クリブを飾るとき、なぜか「ひなまつり」を思ってしまうのは、日本人だからでしょうか。。。
まとめ
12月24日がクリスマスイブで、よく25日がクリスマス。これは、世界共通のこと。
でも、その祝い方や風習には、キリスト教の宗派によって、また地域によって独特なものがあります。
誰でも知っているようで、実は意外と知られていないヨーロッパのカソリック的祝い方について、アドベントとクリブをご紹介しました。