マタニティ雑誌やネット情報で語られる「会陰切開」。
文字にしただけで怖いこの言葉、経験者はどうやって乗り越えたの?
こんにちは、海外で40代初産を経験したまのん(@ManonYoshino)です。
赤ちゃんを授かった高齢プレママのみなさん!うれしいけど、実は不安なこともたくさんあるのではないでしょうか。
40代の高齢出産の私でも、いろいろ調べて準備したら、マタニティライフを楽しむことができました。出産も、びっくりするほどスムーズだったんです。
その時をふりかえって、妊娠後期の準備術を紹介します!
ちょっとした努力で、ラクな気持ちになれますので、どうかおつきあいくださいね。
★ 高齢出産のリアル ★
目次
高齢出産。会陰切開は怖いイメージ
会陰切開。英語で言ったら、Perineal Incision(ペリニアル・インシジョン)。フランス語ならÉpisiotomie(エピジオトミー)。妊娠中期に一生懸命調べた「妊婦・出産関連語彙」のひとつです。
そして、産科医の先生に「いかに恐怖に思っているか」を頑張って説明した思い出があります。
なぜ怖い、会陰切開
自分が「妊婦」になるまで、まったく縁のなかった言葉、会陰切開。
言葉を見ただけで、怖いイメージじゃないですか?
局部の切開。
しかも、麻酔なしで切るというウワサも。
ネット上には、それはそれはたくさんの恐怖情報があふれています。
妊婦向け雑誌や、書籍ではそれほどのエグい表現も、体験談もないのですが、問題はネット!
痛かった体験、回復に時間がかかった体験、めちゃくちゃに切られてしまったという拷問並みの体験など、おそろしい情報がたくさん掲載されています。
妊娠後期という、それでなくても身も心もデリケートな時期なので、より一層、怖い情報は目につきがち。
実際は、「そんなこと気にしている場合じゃなかった!」というケースがほとんどらしいので心配する事はあまりないようです。
ちなみにですが、出産経験者の友達で「すごい恐怖体験」をした人、いないです。
産後の回復への不安
こちらも、ネット上には不安情報があふれています。
「会陰切開のダメージで、産後が痛くてたまらなかった!」
的なもの。
私も思っていました。。。(そんなに切りざまれたら、トイレだって痛くていけないだろうし、再起不能になったらどうしよう。。。)
でもね。実際に出産してみたら、授乳がうまくいかなくておっぱいが切れたりするほうが、ずっとずっと痛かったですよ。
会陰切開をさけるために具体的にした5つのこと
40代で妊娠した私は、日本からヨーロッパに移住したばかり。
それまでのフルタイムの仕事も辞めての渡欧だったので、時間は豊富にありました。
豊富な時間をネットサーフィンに費やしたおかげで、「会陰切開」という恐怖をよく知る事になり(笑)。。。
なんとか避けたいと、対策をいろいろ講じる事にしたのですが、やってみて「これはよかった!」ということが5つありましたので、ご紹介します!
対策1:産科医と話し合う
主治医の先生に、出産への恐怖の気持ちを説明しました。
会陰切開、鉗子分娩などについての恐ろしい情報を読んで、経膣分娩がとても怖いということも伝えました。
とても初心者のフランス語じゃ伝えられないと思ったので、図式に書いたり、話す内容をあらかじめノートに書いておいたり…。
先生があきれるような質問もしました。
産科医が何人も勤務する総合病院だったので、分娩は主治医とは限らないと言われていましたが、主治医の先生が診療時間後も残って担当してくれました。
出産までの数ヶ月間、いろいろと不安を聞いてもらっていたので、分娩自体は「あ、うん」の呼吸。
先生、開口一番、「おお、だいじょうぶ、会陰がやわらかいから切らないよ〜!」と。
リラックスして出産するためには、産科医とのコミュニケーションがすごく大事なんだなあと改めて思った出来事でした。
対策2:体重管理
妊娠中に体重が増えすぎると、さまざまなリスクが発生しやすくなりますよね。
なにしろ、40代なので妊娠高血圧症などにかかると大変だと思い、初期からがっつり体重は管理していました。
太ると産道にも脂肪がついて難産になる、って聞いた事もあり、必死でした。
毎朝、体重を測定し、表計算ソフトに入力、グラフ化して楽しみました。折れ線グラフで、実際の体重変化だけでなく、理想の体重変化、許容範囲の体重変化も加えてみました。
これ、モチベーションあがりますね。
対策3:毎日の散歩
適度な運動をすることで、太りすぎないよう、筋力をつけて妊娠後期や産褥期もバッチリ元気でいられるよう心がけました。
陣痛が始まる直前まで、買い物がてら2時間の散歩をしていたので、かなり元気な妊婦でしたよね。
「赤ちゃんが生まれたら、自由気ままに買い物もできなくなるし」と、思ったので、よほど体調不良な日以外は1時間から2時間、街に出て歩き回っていました(風邪が流行っているときは人ごみを避けるなど、注意しつつ)。
対策4:マタニティヨガ
できれば、ちゃんとしたクラスに通いたかったのですが、身近にそういったクラスがなかったので、本とDVDを頼りに自宅でやってみました。
マタニティヨガ専門書って、結構たくさん出版されています。
「なんちゃってヨガ」ではありましたが、腰痛が和らぐとか、よく眠れるなど、私には効果的でしたね。
対策5:会陰マッサージ
一番大事な準備は、これ!
マッサージはいつから?どうやって?
出産準備の本や、産科医の先生のアドバイスをもとに、自宅でやりました。
始める時期は妊娠28週からという本と、34週からという本がありましたが、主治医の先生は「34週から!」ということでしたので、その通りに。
会陰の部分を柔らかくほぐすようにマッサージするのですが、最初は妙な感じです。場所が場所なので、人には見せられない格好ですよね。
用意したもの
- ラテックスの指サック
- カレンドラオイル
私は、夜のシャワーの後に、オイルを使ってマッサージしていました。爪で引っ掻いたりしないように、薬局で極薄のラテックス指サックを購入。
カレンドラオイルを選んだのは、幾つかのサイトでオススメのオイルとされていたからです。また、大好きなオーガニックコスメブランド「ヴェレダ」に、マッサージ用のカレンドラオイルがあったことも理由の一つです。
▶︎ カレンドラオイルについて詳しく知りたい方は、「【会陰マッサージ?】40代初産ママのおすすめはヴェレダのオイル!」をぜひご覧ください。
▶︎ ヴェレダのカレンドラオイル愛用15年のレビュー記事はこちらからどうぞ!
結果はどうだった?
結果的には、分娩体制に入った時に、前述のように先生に「いいねえ、やわらかくてすごく伸びがいい。これなら会陰切開いらない!」と褒められ(?)ました。
あんなに恐怖に感じていた会陰切開はなく、ちょっと切れたけれど2〜3日で全く気にならない状態まで回復しました!
努力のかいがあったと思います。
ついでに、カレンドラオイルで妊娠線予防のマッサージもしていたのですが、バッチリ、妊娠線はぜんぜんできませんでした!
まとめ
会陰切開という恐ろしいイメージに突き動かされて(笑)頑張った、会陰マッサージ。
私の場合は、おかげさまで出産もわりとスムーズでした。前駆陣痛は何日かあったものの、分娩体制に入ってから、なんと15分という短いプッシュ時間。
出産での疲労が少なかったので、産後の回復も早かったですよ。「40代なのにすごい体力だね」と言われるくらい。
会陰マッサージを真面目にやったおかげで、出産時もラクだったのかなあと思っています。
でも、なによりも、妊娠後期という、とても大切な時期に「自分のからだをケアする」時間を持ったことが、私にとってはプラスの経験でした。生まれてくる赤ちゃんを受け止める準備ができた、という感じでしたね。
これから出産にのぞむプレママさんに、ぜひ会陰マッサージ、試していただきたいです!
▶︎ 会陰マッサージに使用したヴェレダのカレンドラオイルについて詳しくはこちらの記事もどうぞ!