「英語で話したい!」と思っている方!
どこから始めたらいいのか迷っていませんか?
こんにちは、まのん(@ManonYoshino)です。
英語で上手に話せるようになりたいとき。基本の文法から始めますか、それとも簡単な会話から始めて、まずは英語に慣れるようにしますか?
よく耳にする言葉に次のようなものがあります。
「英語を話すのに文法なんて必要ないよ」
それは本当なのでしょうか?
目次
英語のスピーキングには文法の勉強は必要ない?
「日常会話ならOKです!」という英語話者から言われることの多い、次のような言葉。
「英語を話すのに文法なんて必要ないよ」
「文法なんて気にしてたら英語は話せないよ」
微妙に似ていますが、実は、似て非なるものです。
筆者は、英語を話すのに最低限の文法の知識は絶対必要だと思っています。でも、文法を気にしていたら会話はできないと思います。
その根拠を検証してみます。
「日常会話ぐらいなら」、というミステリー
「日常会話程度なら、文法なんてわからなくてもなんとかなるよー」なんて言う人もいます。
確かに、それはある意味、本当です。
しかし「日常会話程度なら」というのは、違うかもしれません。
よく「日常会話程度ならできます」っていう人がいますが、日常の会話がこなせればすでにかなりのレベル。
「カタコトならなんとか」という意味で、「日常会話ならなんとか」と言ってしまっている人が多いと思います。
カタコト英語でもなんとかなるケース
「カタコトならなんとか」のレベルなら、あまり文法は気にする必要はないかもしれません。
なぜなら、カタコトな時点で「伝えたい最低限のシンプルなことが言えればOK」なわけで、文の構造なんて考える必要はないからです。
次のような場合、同じ言い回し、同じ語彙を使いまわせば済むので、あまり文法の知識がなくても大丈夫なはずです。
旅行のとき:
切符を買ったり、ホテルでのチェックインやチェックアウト、レストランでの注文。
飲食店や小売店で働く:
毎回同じことを言えばだいたい済む場合。込み入った話は上長が担当してくれる。
ちょっとしたあいさつ:
「こんにちは」や「さようなら」、「元気ですか」など簡単なあいさつ。
フランス語を習い始めたとき、同じクラスの中国人の学生が「レストランでバイトしてるのー」と言っていたので「へー、フランス語大丈夫なの?」と聞いたら「注文とって、お勘定して、同じような単語しか使わないしね」とのこと。
かつて、カナダ到着直後、就活の前にショッピングモールの小売店で働いていたときも、そういえば決まりきったことしか言わなかったように思います。
もちろん、レストランの中でも、高級店の場合はお客から様々な質問を受けるでしょうし、スマートな受け答えが要求されるのでカタコトでは無理ですよね。
というわけで「カタコトなら。。。」という場合に限っては、あまり文法の知識はいらないと思います。言わなくてはいけないことを覚えてしまえばいいだけですから。
英語で「会話」をしたいなら、文法の知識は必須
英語を使って誰かと「会話」をしたいならば、やはり文法の知識が必要だといえるでしょう。 文法とは、「言語の仕組み」で、言語を理解するためには絶対に知っておくべきものだと思います。
カジュアルな会話と文法
「えー、でも話し言葉には文法、あまり関係ないでしょ。」という意見もありますよね。
例えばこんな会話。
A) Hey Mike, you go pick up some milk? (ねえマイク、ミルク買いに行ってくれる?)
B) Yeah, think I can. You want anything else?(うん、いいけど。他に何か欲しい?)
A) Mmm, no, maybe not.(うーん、とりあえずいいや。)
文法を理解した上での省略会話
こうして文字にした場合、確かに「文法的にはどうよ?」という感じです。しかし、この会話の話者の頭の中にはちゃんと英文法は入っていて、その上での略なんですよね。
ちゃんとフルで話すとこんな感じでしょうか↓
A) Hey Mike, can you go to the store to buy some milk?
B) Yes, I can go if you want me to do so. Do you want me to buy other things?
A) No thank you, I don’t think I need anything else.
仮に英文法が全く頭に入っていないと、会話のキャッチボールは難しいと言えます。
「ええ、、、今から英文法の学習?」なんて、それほど難しく考える必要もないかもしれません!
英文法は、ある程度は学習ずみの人がほとんど
英会話がうまくなりたいからといって、今からまた英文法の勉強を始める必要はないかもしれません。
だって、すでに頭のどこかには文法の知識がたっぷり格納されているケースが多いからです!
中学の英語には重要要素がいっぱい
中学校の英語は必須教科なので、日本人のほとんどの人が3年間は英語について学習していますよね。
「そんな昔のこと全然覚えていないーー!」という人でも、おそらく、中学最初の英語の教科書に出てきた登場人物の名前など聞くと「あー、なつかし〜!」と思うでしょう。
英語大嫌い、高校卒業以来、英語の「え」の字もふれてこなかったという、ある中年女性がいました。大嫌いだったはずなのに、なぜか中学1年の最初のダイアログは何十年か経った今でもスラスラ言えるんです(笑)。インパクト強かったんですね。
でも、それくらい、毎週、毎週、英語の時間があったので、ちょっとくらいは頭の片隅に英語の知識が残っているはずなんです。少なくとも、まったくのゼロからスタートするわけではないはず。
受験英語も、きっと頭の片隅に残っている
ましてや、大学受験を経験した人なら、文系・理系の両方で必須受験科目だった英語の文法は一通り頭に入れたはずですよね(もちろん、忘れましたよね、大半は)。
だから、古い記憶をリフレッシュすることで、文法の基本はきっと頭によみがえると思います。 簡単な参考書を1冊読んでみるといいかもしれません。
かつて学校で英語を勉強し、現在「英語は苦手だなあ、でもできるようになりたいなあ」と思っている大人世代向けの書籍がいろいろ出版されています。
文法は気にする必要なないのか?
先に、「文法を気にしていたら会話はできない」と、自分の考えを書きました。
文法を気にしていると会話が進まない
実際に、仕事やプライベートでの会話が英語の時に、文法のことを気にしていては会話になりません。
同僚と議論するとき、取引先を説得するとき、愛を語るとき、いちいち「文法、間違ってないかな?」なんて考えないですよ。
そもそも、日本語で話すときに文法に気をつけて話していますか? あまり、考えていないでしょう? 幼児期から使い続けている母語なので、いちいち「文法的に正しいか」「どうやって文を組み立てるか」などとは考えずに話せているはすです。
でも大人になって学ぶ外国語の場合は、どうしても頭の中で文を組み立てながら話す必要があるわけです。でも、そこにとらわれていると、自然なスピードでの会話が成立しません。
だから、「いちいち文法を考えていたら、英語は話せないよ」という言葉になるわけですよね。
英語をスムーズに話すには文法知識は必須
でも「英語を話すのに文法はいらない」わけではありません。
英語をスラスラ話すためには基本的な文法の知識は絶対に必要なんです。それらをがっちり頭に浸透させた上で、「文法に気を取られずに話せる」訓練が必要なのだと思います。
語学はインプット&アウトプットです。
文法の知識や語彙の増強がインプット。そして、聞いたり書いたり話したりするのがアウトプット。しかも、アウトプット量をインプット量の倍以上にしないと、語学は上達しないらしいです。
まとめ
「英語を話すのに文法なんて必要ない」
言葉だけ一人歩きしてしまって、文法の知識なくても言葉は話せるようになると理解されがちです。
でも、「文法を気にしていたら会話にならない」というのは本当だと思います。
英語をスムーズに話すには、文法の基礎知識は必要。でも、文法に気を取られていては会話はできないんですよね。
これから英会話上達を目指すなら、中学校で習った基礎的な文法を思い出してみてはいかがでしょうか。そのうえで、可能な限り英語を使う機会を広げていけばよいのではと思います。