外国人の男性って、女性を大切にしてくれそうだし、スマートだし。。。国際結婚って、なんとなく憧れるなー♪
最近、外国人の男性と知り合った! なんとなくいい感じだし、将来もしかして、彼と結婚するのかな〜? でも、国際結婚っていろいろ不安だなあ。
国際恋愛や国際結婚。なんとなく「いいかも?」と、国際婚活を考えていませんか?
外国人の彼とつきあいはじめたけれど、この先、結婚する事になったらどうしたらいいのか、ちょっと不安に感じていませんか?
相手の国に住むことになれば、
その国の言葉を話さなきゃいけないよね?
言葉の壁はどう乗り越えればいいのか。
外国に移住することで、
わからないことや辛いことがいっぱいあったりして、
強いストレスを感じたりしないだろうか。
こんにちは、まのん(@ManonYoshino)です。
インターネット上には、「国際結婚のメリット・デメリット」に関する情報がたくさんあふれていますよね。なかなかシビアな意見が多かったりもします。
「でも、本当のところはどうなのよ?」と思うあなた。
たくさんの国際恋愛と国際結婚のケースを長年まわりで見てきて、自分自身も国際結婚・海外移住の道をたどってきた筆者から、国際結婚の現実についてご紹介します!
先に結論を言っちゃうと、「いろいろあるけど、そんなに心配しないで大丈夫!!」です。
国際結婚に不安を感じているのなら、ぜひお読みいただいて、「なんだ、いけるじゃん!」とリラックスしてくださいね。
目次
国際結婚、数字から見る現実とは
意外に少ない国際結婚率
街で見かける外国人のひとたち、どんどん増えている印象がありますよね。当然、国際恋愛も、国際結婚も増えているのでは?と思いがち。
ところが、国際結婚の婚姻件数って平成18年をピークに年々少なくなっているそうです(厚生労働省 平成28年度人口動態統計特殊報告「婚姻に関する統計」より)。
「日本人全体でも、結婚しない人が増えているからじゃないの?」と思いますか?
それだけじゃなくて、日本の全婚姻数に占める国際結婚の割合も、平成19年以来減っていて、ここ数年では横ばいの 3.3%なんだそうです。
ん?意外に少ない。。。
国際結婚は離婚率が高い?
「国際結婚は離婚率が高いんだってー」
「いろいろ難しそうだもんねー」
と、いう話、よく聞きませんか?
10年以上前、まことしやかに囁かれていた、「日本人とフランス人の国際結婚は9割が離婚する」という衝撃的な数字!!
9割って、ほとんどのカップルがうまくいかないってこと。。。?
ところがです。日本人とフランス人の、いわゆる日仏カップルだけでなくて、友人・知人・同僚の国際結婚の例を見ていても、みんな仲良く暮らしていて離婚なんてしてない。。。!
絶対ないとはいいません。
ただ、日本人同士のカップルと比べて劇的に多いかというと、全然そんな風には感じませんね。
個人的におつきあいのある50組くらいの国際恋愛カップル中、不運にも離婚されてしまったというカップルは2組。多くないでしょ?
国際結婚の離婚率は高い、50%だー!という噂を、理論的にくつがえしてくれている、MAKO さんのサイト、とても参考になります。MAKO さんの算出された結果では、日本人同士の離婚率と国際結婚の離婚率には、さほどの差はないとか。
ホッとしますね!
どうりで、周囲の国際結婚カップルでは離婚に至るケースがとても少なく感じるはずですね。
国際結婚を選んだ人が感じるメリットとは?
人生をグローバルに楽しめる
自分の国、日本だけでなく、パートナーの国を定期的に行き来する事が多い国際結婚。
日本への帰省は毎年の恒例行事のひとつで、その他の長期休暇にはヨーロッパ近隣諸国を旅しているという家庭もあります。
多くのカップルは、それぞれが外国に興味を持ったもの同士の組み合わせなので、視点もグローバルだったりします。
外国に興味のある人なら、きっとそういったグローバルな環境を楽しめるでしょう。
異文化を知り、楽しむことができる
結婚後に日本で暮らしても、相手は外国人。毎日が異文化体験と言ってもいいかもしれません。
家族として一緒に暮らすようになると、ますます「異文化同士なんだなあ」と思う点が出てくると思いますよ。ちょっとしたことで(笑)。
さらに、パートナーが欧米出身の場合、その親世代が別の国にルーツがある場合も多いようです。そうなると、マルチプル異文化体験。宗教的な違いもありますしね。
たとえば、国籍はアメリカであるけれども、親世代がアイルランド人とイタリア人という場合。アイルランド系の人、イタリア系の人、それぞれが引きついだ文化背景があるので、食事一つとってもオドロキがあるかもしれません。
語学力アップや対人スキルなど、自己成長を目指せる
外国人と結婚したからといって、自動的にその人の国の言葉が上手になるわけではないのですが、努力次第で語学力は磨けます。
さらに相手の国に移住するのであれば、毎日が語学ブートキャンプ状態ですから。
外国に暮らして、そこで家庭を持つということは、自分の国で生活する以上に他人とうまく関わっていく必要があると思います。すぐに実家のヘルプが得られるわけではないので、義実家と上手に付き合う必要があります。
またご近所さんや、子供の学校関係のお付き合いもあります。全部、現地語ですから、語学力と対人スキルがものを言います。
現地の日本人コミュニティもあるでしょう。狭い社会なので、みんなとうまくやっていくスキルが問われます。
英語でいう、「スモールトーク」のスキルも必要ですよ。
あたりさわりのない小さな会話、スモールトーク(small talk)。ちょっとした社交のための軽い会話スモールトークとは。
より相性の良い男性と結婚できる
これは、筆者が特に強く感じていることです。
結婚のお相手を同じ国で生まれ育った人、と限定してしまうより、「世界のどこかの人」と考えた方が、より相性、感性の近いパートナーとめぐり会えるかもしれません。
友人のユッコが、結婚前に言っていました。
「私たち、若い時に海外に飛び出してしまった子は、相手を日本人だけと限定しない方がいいよね。自分と同じように外国を見てきた人の方が感性が合うよ」
なるほど、国際結婚をしている周囲の日本人女性たちを見てみると、けっこうみんな個性的な人が多い。行動的で、自分の道を自分で切り開いていくタイプの女性ばかり。
日本の社会の中では、ちょっと窮屈な思いをしてきたんだろうなと思える、ユニークな人が多いのです。
でも、個性をとても大切にする欧米の社会では、そのユニークさが評価されるんですね。みなさん、のびのびと暮らしているようです。
そして、お相手であるご主人たちをみると、妻の強さと個性を心から愛している様子なんですね。本当にお互いに相性がいい人を選んだなあと思うのです。
国際結婚を選んだ人が感じるデメリットとは?
言葉の壁
一見、現地語に不自由してなさそうな人でも、みんな大なり小なり言葉の壁は感じているようです。
現地社会に溶け込み、バリバリ仕事をこなしている女性が「でも、今も電話を取るのはとても緊張するわー」とか「役所関係の書類は全部ダンナにやってもらってるー。自分じゃよくわからないもの」なんて言うのをよく耳にします。
英語圏でも、その他の言語圏でも、やはり私たち日本人にとって現地の言葉は外国語ですから、壁はあります。
特に、大人になってから真剣に学んだ言葉は、子供の頃に身に付けた言語とは違ってどこまでいっても外国語なんです。
1年365日、毎日が語学の「ただいま学習中」状態ですよ(笑)。
言葉の壁の問題について、さらに詳しくはこちらの記事もどうぞ!
日本人にとって海外生活の最大の苦労は、言葉の壁ではないでしょうか。外国人と恋愛をし、国際結婚をして海外に暮らす人たちも言葉で苦労する人が多いようです。自身の海外生活の経験から、外国語での生活による言葉の壁に負けないアイディアをご紹介します。
アウェー感がつきまとう
国際結婚をして、日本以外の国で暮らす場合、やはり異国。異邦人です。
ホームグラウンドで戦うのと違って、外国で家族を持って暮らしていくというのは、万年アウェー状態となるわけです。
時々辛くなる日本人、多いと思います。
結婚の手続きが超めんどう
お相手の国の婚姻制度にもよるのでしょうが、日本人同士が日本で結婚する場合と比べるとすごく手続きがめんどうですよ。
もうずいぶん昔で記憶がかすれそうですが、自分のケースでも時間と手間がかかかりましたね。
日本の本籍地から取り寄せる書類や、外務省からいただく書類、婚姻先の国で用意しなくてはいけない書類など、全部揃うのにしばらく時間がかかった記憶が。。。
さらに、結婚の告知状なるものを事前に市役所に張り出してもらう必要がありました。どこからも誰からも「待った!」がかからなければ婚姻手続きを進めてよし、ということだそうです。
また、結婚前健康診断なるものがあって、HIVに感染していないかをチェックしたり、新郎新婦がお互いの健康状態をよく知った上で婚姻手続きを行う制度があったり。
サクサク進めたつもりでも数ヶ月かかりました。
日本の諸手続きが、かなり大変
みなさん、マイナンバー、お持ちですよね?
海外在住者にはマイナンバーは交付されないんですよ、知ってました?(日本に住民登録していない場合)
住民票もないので、印鑑証明書とかも取れません。
遺産相続だの不動産売買だのに必要な公的書類の取得や作成には、大使館などの在外公館に出向いて各種の証明書を取得しないといけないので、時間もお金もかかるんですね。
(ちなみに、うちから最寄の在外公館までは往復6時間。。。)
日本の銀行口座も新規には開設できないし、クレジットカードも新規申し込みは不可だったりするし、投資商品も購入できず、生命保険などの加入もできないはず。
かなりいろんな手続きが難しく、時間がかかったり、不可能だったりします。
日本と日本の親族が、物理的にとても遠い
日本から近いアジア諸国の場合は、さほどの距離感は感じないかもしれませんが、ヨーロッパは遠いです。
しかも地方都市在住だと、さらに遠いです。
最寄の空港まで車で何時間かかって、そこからロンドンやパリなどのハブ空港で日本行きの飛行機に乗り継ぎます。ドアツードアで20時間以上はザラでしょう。
日本の親族に何かあって急ぎ駆けつけたい時、本当にこの遠さが身にしみます。
両親との最期のお別れに間に合わない覚悟が必要なのです。
経済的にちょっと大変
国際結婚をするということは、自分の家族(夫&子供)に二つの祖国ができるということです。
祖国が二つあるのは素敵なことなんですが、お金もかかるのです。
ちょっと孫の顔を見せに、じいじとばあばの家に行くにも、少なくとも往復の航空券代が必要に。。。子供にバイリンガル教育を、という場合も通信教育などの教材の取り寄せや、補習授業校の授業料など、お金がかかりますよ。
親が入院したので、手伝いにいくなんていう場合も、何十万円単位といった費用がかかります(欧米からの場合)。
実家が弟夫婦の代になって長期滞在が難しいとか、両親が亡くなって実家がない、などという場合は帰省のたびに宿泊費やレンタカー代などが必要になるケースも。
食の問題
日本食。
「いまどき、どこでも日本食くらい食べられるでしょ」
と、言う声が聞こえそうですが、いえいえ、そんなことはありません。
ロンドンやパリなど日本企業が進出し、日本人が多く暮らす街では「お金さえ出せば」たいていの日本食材が揃います。
でも、庶民の場合は、大枚はたいて日本食材をしょっちゅう使うことはできないもの。また、地方では、食材自体なかなか手に入らないものです。
みんな工夫して現地食材を組み合わせて頑張っているようです。それでも「毎日和食です」というご家庭は少ないかもしれません。ご主人の好みもありますしね。
昔から言われているけれど、自分がその立場になった初めてわかることのひとつ。年を取っていくと、昔から食べ慣れたものを体が欲するようになるみたいです。
年ごとに、和食のありがたみが身にしみますよ。。。
老後の不安
国際結婚を!と思われている世代には、まだまだ先の話ですね。
でも、アラフォー後期になってくると、日本人妻は、みなさん、「老後どうしよう、この国に外国人として暮らし続けるのは不安」と考え始めるようです。
夫に先立たれたら、どうやって一人で異国で老人として暮らすのか、みんなの悩みですね。
(ちょっと付録)スキンケアの問題
カナダでは紫外線に悩まされました。今、シミに悩んでいるのは、絶対、若い頃のカナダ生活の影響です。
ヨーロッパでは、とにかく乾燥しているので、肌トラブルが多いです。水も硬水の地域が多いので、これも悩みの種という日本人は多いと思います。
シャンプー後の髪がゴワゴワだったり、シャワー後、肌がとってもかゆくなったり。
旅行なら数日ですが、永住となると毎日乾燥が続くわけですから、スキンケアの問題は切実です。
国際結婚ならでは難しさとは?
彼が大好き、彼と一緒にいたいーー。国際結婚する女性の多くが情熱を持って外国人の彼との結婚に飛び込むことでしょう。でも、相手の国への移住にはきれいごとだけではすまない様々なハードルがあります。末長く幸せに暮らすための「6つの覚悟」で楽しい結婚生活と海外生活を。
まとめると?
「そもそも、国際結婚だからと言って、メリットだのデメリットだのって考えて結婚するってどうかと思うよ。
国際結婚ってのは、もともと困難なことが多いわけだから、それでも一緒に生きたいと思う強い愛情が二人にあるかどうかだけでしょ。」
というのが、国際結婚のうちの相方の意見。
個人的には、デメリットは確かにたくさんあるけれど、「この人と一緒に暮らせるなら他はあきらめてもいい!」と思えるパートナーと人生を歩んでいけるので、国際結婚してよかったと思っています。
国際結婚したらどうなる?と、デメリットとして挙げられる点でうだうだ悩むより、一緒に暮らしたい・生きていきたい気持ちが強いかどうかが決め手といえます。損得勘定で決めることではないですものね。
楽しいこともたくさんあるけれど、そうでない困難もたくさんあるのが国際結婚です。最終的には、新しい生活に思い切って飛び込む勇気が持てるかどうか、ではないでしょうか。