国際結婚をして、海外移住をするとき…。
外国人の彼氏といよいよ結婚という場合、彼の国に移住するというケースは多いですよね。
とても大きな決断です。
単身で海外生活を送っていて、そこで出会った彼と結ばれて「永住」という形になる方もいるでしょう。
物理的な準備のほかに、心の準備はいかがですか?
こんにちは、まのん (@ManonYoshino)です。
国際結婚してアラフォーで海外移住しました。
あれからもう何年経ったやら。
なかなかの経験ですよ、「結婚で海外移住」。
愛してる、楽しい、うれしいだけじゃないですから。
「あら、こりゃ大変」といったシビア部門(つらいこと、ですね)も満載で山あり谷あり。
日本で結婚しても、同じようにいろいろな苦労はありますが、海外生活ならではの大変さもあります。
目次
国際結婚で海外移住、なぜ覚悟が必要?
海外生活の経験や、外国人彼氏と付き合った経験のある人は多いでしょう。国際結婚して外国暮らしになるかも、と思ったことのある人も多いと思います。
これだけ国際化が進んで、海外が身近になっているだけあって、「今は外国との行き来も簡単だし、手軽にネットでつながれるから」と思われるかもしれませんよね。
とはいえ、結婚となると自分もそして夫となる彼も、お互いの人生を変えてしまう一大事です。お互いそれぞれ親や兄弟姉妹、親しい友人もそれぞれの国にいるでしょう。結婚して移住となると、そういった自分の環境をみんな日本に置いていくことになります。
行き来にパスポートが必要で、嫁ぐ国によっては移動に相当な時間とお金がかかります。すぐには帰れない距離があるんです。
国際結婚、最近の傾向は?
国際結婚する日本人は実は減っているけれど。。。
日本国内で外国の人を見かけることが、本当に多くなりました。21世紀に入ってから、日本に長期滞在して働く人や、旅行で訪れる外国人が激増したように思うのです。
恋人が外国人という人も多いと思いますが、意外や意外、国際結婚の婚姻数は平成19年以降ずっと減少傾向にあるそうです(厚生労働省、平成28年度 人口動態統計特殊小国「婚姻に関する統計」より)。
お相手の国は多様化の傾向がある
上記と同じ統計を見ていくと、日本人の男女ともにお相手の国籍では近隣アジア諸国が多いのですが、男性の国際結婚のお相手が近隣アジア諸国で約80%であるのに対し、女性の場合は約40%。女性の方がいろいろな国の人と結ばれているようです。
日本人女性の国際結婚のお相手の国籍は、多い順に韓国・朝鮮、アメリカ合衆国、中国、ブラジル、イギリスとなっています。
そしてその他の諸外国出身者が30%で、男性の15%と比べると倍の数字です。
日本人妻はいろいろな国で頑張っている!とも言えるかもしれません。
国際結婚で海外移住は「独身で海外」とは違う
個人的な経験談ですが。。。
独身での海外留学や移住経験がありますが、結婚しての移住は精神的にも物理的にも全く違っていました…。
国際結婚で海外移住、ポジティブに感じたこと
ポジティブな面としては、一人じゃない心強さと、夫の本社転勤での移住だったので経済的には不安は少なかったという点があります。
もちろん、世界で一番大好きな人と巡り合って愛を誓い合ったわけですから、彼と一緒に暮らせることはとてもうれしかったです。
国際結婚で海外移住、ネガティブに感じたこと
ネガティブな面も同時にたくさんありました。
会社を退職して移住する必要があったので、経済的自立&社会的なアイデンティティを失う不安は大きかったです。「肩書きと名刺の無い自分」になることが途方もなく恐ろしかったですね。
英語圏ではない国に移住することになったので、言葉に関しては非常に不安でしたし、ストレスでした。
そして、日本の実家のことも心配でした。
また、異国に家庭を持つという決心をして日本を後にしたので、「もう戻ることはできないぞ」というプレッシャーは強かったです。
国際結婚で海外移住するなら、絶対するべき6つの覚悟
覚悟1. 「自分」のアイデンティティは、ゼロから再構築
あまり難しく考える必要はないのかもしれません。
でも、「肩書きも、会社の名刺も無い自分」という立場に立った時、本当に戸惑ってしまった自分がいました。
留学先で彼と知り合って、そのまま結婚するパターンや、すでに海外で働いていてある程度自分の基盤が出来上がった後に結婚するパターンなら、それほど不安はないのでしょう。
アラフォーだった筆者の場合は、国際結婚に至るまでの間に、長い期間の社会経験があります。
日本や英語圏なら、きっと戸惑いは少なかったかもしれませんが、来てしまったのはフランス語圏。カトリック国。
言葉も文化も、思ったよりずっと、自分の想像の範囲を超えていました。だから、自分というものを新しい土地でゼロから再構築する必要がありました。(まだ、できていません!笑)
新しく人生も自分も再スタート!という強い覚悟は必要だと思います。
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覚悟2. 「言葉」の壁
上記でふれたように、日本人女性の国際結婚のお相手の国はバラエティに富んでいます。
英語さえできたらなんとかなる国もあれば、全然なんともならない国(=英語があまり役に立たない国!笑)もあります。
生活者として暮らす場合は、観光旅行で訪れるのとは違って、やはり現地語が話せないととても不自由です。ましてや子供ができたら、絶対、現地語は必要になります。
英語が得意でも、母語でない以上、ハンデとして扱われることも多々あります。日本でなら「英語ができる人」として優遇される職場などでも、英語圏では「英語が完璧でないハンデを持った人」になりますから。
シビアです。
覚悟3. いざという時、日本と親族は遠い
若い時には気にならないことかもしれません。
でもアラフォー、アラフィフと年齢が進んでいくと日本の実家の両親の健康不安や介護の問題などが出てきます。
日本国内でも、離れたところに住む親を介護するために、介護離職して Uターンする方もいらっしゃいますよね。遠隔地の親の介護で、夫婦が離れ離れになって介護離婚に至ってしまうケースもあります。
欧米の男性の場合ですが、「日本の親の介護をしたいので数ヶ月別居します」という妻に理解を示してくれる人ばかりではないですよ。「え?親のために別居?それってありえないでしょう」という反応の方が多いかもしれません。
そして、いつかくる実家の両親との永遠のお別れの時。日本は本当に遠いんです。
危篤の知らせを聞いて駆けつけても、第一報から実家到着まで、航空券の手配や移動を含めると、どんなに急いでも数十時間かかるのが普通です(ヨーロッパの場合)。
ましてや急な訃報の場合、お通夜や葬儀に間に合わない場合も多々あります。
▼ 国際結婚や就職などで海外在住の日本人が抱える「日本の親の老後への不安」。「備えるべき10のポイント」をご案内します。
覚悟4. 「マネー」 先立つものはやっぱり大事
地獄の沙汰も金次第、ですから。
いざという時、やはり自由になるお金は大切です。
急な帰国が必要になった時もそうですし、金銭的な余裕がなければ定期的な帰省もできないですもの。
縁起でもない話ですが、国際結婚の破綻率は高いそうなので、何かあった時のためにも自分で管理できるお金があると心強いですよ。
覚悟5. 「食」 海外生活が長いと和食党になる不思議
海外生活が長い日本人女性は、ほぼ100%和食党。女性だけに限ったことではなく、昔から「年をとるとさっぱりしたものがいいねえ」という人は多いでしょう。
ロンドンやパリなどの大都市では「お金さえあれば、たいていの日本食は食べられる」のですが、高い! ましてや地方では、食材がなかなか揃いません。
野菜も、やはり「地味」というのがあって和食に合わないものが多いのが現実。
筆者自身、40歳くらいまでは「私って、本来はフランス人?」と思えるくらい、肉大好き、ワイン大好き、チーズ大好きでした。ところが、そこからどんどん和食党に変わってきています。
周囲の日本人女性も、みなさん頑張って和食を作って食べているようですよ。
覚悟6. 「老後」 いつかくる老後を覚悟
これは、国際結婚・海外移住組がかかえる将来への不安のひとつかもしれません。
日本からの移住者が定着している北米の都市部などでは、シニアクラブなどがあるかもしれないですよね(パリにはあるそうです)。しかし、ヨーロッパではまだ日本人妻の高齢者割合はそれほど高くないようで、身近に高齢の日本人女性はいません。
多くの日本人女性が口にするのは、「年をとったら日本に帰りたいよねー」です。
でも、自分が高齢者になった時、日本に頼れる身寄りはいなくなる可能性が高いですよね。また、若い時と違って、引越しや諸手続きが大変そうです。住居はどうするんでしょうか。そして、介護が必要になったらどうするのでしょうか。
そもそも、高齢になった自分にどれだけの経済的余裕があるのか、それも疑問のひとつでしょう。
現実には、夫とともに居住国で老後を迎えるパターンが多いのではと思います。
年をとればとるほど、祖国は恋しくなるものじゃないかなあ。これも、覚悟を決めておく必要がありそうです。
▼ 国際結婚につきものの5つの将来の不安と、その不安との上手な付き合い方のヒントをご紹介した記事はこちらから!
まとめ
彼が大好き、彼と一緒にいたい!おそらく多くの国際結婚組の女性が、情熱を持って外国人との結婚に踏み切ることでしょう。
相手を心の底から愛してるということが、幸せな結婚の一番の条件ですが、国際結婚して相手の国に移住するとなるときれいごとだけではすまない様々なハードルがあるものです。
末長く幸せに暮らすために、移住に際しては「覚悟を決めて」かかる必要があります。
楽しい結婚生活、海外生活となりますように!