国際結婚って、やはり向き不向きがあるのかな?
婚活を始めてみて、「外国人との結婚もアリかも…」と思うんだけれど、国際離婚も多いと聞いて少し不安。
こんにちは、まのん(@ManonYoshino)です。
外国人との恋愛って、なんとなくロマンチックな感じがするし、そんな彼と結婚して外国に住むなんて素敵〜。
実際、本当に幸せそうな国際カップルをたくさん見てきました。
子ぼんのうで家事にもマメなご主人、というパターンもたくさん。
でも、SNSを通じて、いろんな恋愛や結婚の実態が見えてしまう現在、国際結婚を選んで苦労している日本人女性の投稿も多く見受けます。
脅かすようですが、外国人と結婚して海外で生活していくと、恋愛時代には想像できなかった大変な部分も見えてきます。
「自分は国際結婚に向いていなかったかも…」
とつくづく思うことだってあります。
「自分は国際結婚向きかも。婚活するなら外国人と出会いたいな」と、国際婚活を始めようとする方も多い昨今、国際結婚の向き不向きについて考えてみました。
この記事では、次の内容で国際結婚について深掘りします。
国際結婚につきものの独特な難しさ
国際結婚に向かないタイプとは?
国際結婚がうまくいくタイプとは?
どうぞおつきあいください!
目次
国際結婚は楽しい?難しい?
「おはようハニー❤️朝食の準備ができているよ〜」
と、優しい彼の声で目覚める1日。
国際結婚というと、漫画に出てくるような長身・金髪・碧眼のハズバンドを連想してしまう…、なんて人はさすがに今どきいないかもしれませんね。
ネットで国際結婚に関する情報を検索すると、出会いの方法や婚姻手続きなどと同時に、キラキラ国際結婚生活のブログや、逆に「悩んでいる」系の記事もよく見かけます。
国際結婚の現実とは?
これだけ日本にやってくる外国人が多くて、海外に出て行く日本人も多いのでさぞかし国際結婚の件数も増えているのでは?と思うかもしれません。
ところが、2010年以降は減少を続けているんですね。
婚姻の総数自体も減っているのですが、2000年代に比較すると、日本の婚姻全体における国際結婚の割合も少なくなる傾向です*。
*参照:政府統計ポータルサイト「e-Stat」より『人口動態調査 人口動態統計 確定数 婚姻 』(2023年3月公開データ)
また、「国際結婚のカップルは離婚率が高い」と言われます。
その年の国際結婚数と国際離婚数を、単純に対比させてしまうと50%超になるわけですが、日本人同士の同様計算で出る数字が30〜35%。
やはり外国人との結婚の方が破綻しやすいということになるようですね。
ただ、国際結婚をして海外在住という生活者の感覚で言うと、周囲の日仏カップルで離婚に至ったというケースは意外とレア。
地方都市で比較的のんびり暮らしている家庭が多いからかもしれません。
国際結婚には独特の難しさがある
情熱いっぱいの恋をして、文化や言葉の違いを超えて結婚!
書類上の手続きも煩雑だし、国際結婚って本当に勢いだけでなく男女共に熱量が必要だなと思います。
それだけの覚悟とプロセスを踏んで結ばれたわけですから、強い絆で結ばれているはず。
でもうまくいかないケースも多い…。
国際結婚には独特の難しさがあるんです。
● カップルどちらかが必ず「海外生活」(=外国人として生活する)になる
● 結婚を機に相手の母国語を学ぶ場合、言葉の壁は意外に厚い
● 国際結婚ならではのコストがかかる
● 文化や習慣的な違いを乗り越えるのがけっこう難しい
ざっとあげるとこんなところでしょうか。
また、欧米の男性は家族から自立しているイメージがありますが、「家族ファースト」な文化が根付いています。
そのため、しょっちゅう義理の家族と行き来があって、特に義理の母とうまくいかずに悩む人も多いよう。
詳しくは、別記事「【国際結婚、ここが難しい】情熱だけじゃダメ、末長い幸せのためのヒントとは?」でご案内しています。よろしければぜひチェックしてみてくださいね。
▼ 国際結婚の難しい点をピックアップし、どう困難を乗り越えればいいのか?うまくいく結婚生活のためのヒントをご紹介します。
国際結婚に向かないタイプ7選
国際婚活を考えようかな、という前に…。「こういうタイプの人は異文化間結婚はつらくなるかも」という人について7つのタイプをご紹介します。
- 新しい環境や変化を辛いと感じてしまう人
- 誰かに依存していたい人
- 一人で行動するのが嫌いな人
- 柔軟に物事に対応するのが苦手な人
- コミュニケーション能力に自信がない人
- 思い込みの激しい人
- 外国の文化や生活習慣に興味が持てない人
ひとつずつ見ていきますね。
新しい環境や変化を辛いと感じてしまう人
もし、結婚後を配偶者の国で生活する予定なら、環境への順応力が問われます。
単純に「外国で暮らす」だけじゃないんですよね。
留学、赴任などの場合とは違います。
ずっと自分が馴染んできた「日本では当たり前に自分の周りにいた人や、あったもの」がない世界で家庭を作っていくんですから。
両親や兄弟、友達とも簡単には会えません。
友達と集まってパーっと飲んで気晴らし、なんていうこともなかなかできません。
大切な人に何かあったときに間に合わない覚悟も必要になります。
それまで積み上げてきたキャリアを捨てて移住する人もいるでしょう。
海外で同等の仕事や収入を再度得るのは、かなり大変。
また、日本はお客様優位なサービスが徹底されていたり、夜間や週末だって買い物に困らなかったりしますよね。
海外では、日本のようなサービスを享受することはできないんです。
例を挙げればキリがないけれど、修理を頼むと何日もかかったり、約束の日時にサービスマンが来なかったり。
サクッと送れて、時間指定までできる宅配便も、もちろんありませんよ。
生活環境が大きく変わるわけです。
しかも、そこに生きて行くわけですから、「不便が無期限」ですよ。
ですので、新しい環境や変化を辛いと感じてしまう人は、国際結婚に向かない人かもしれません。
誰かに依存していたい人
自分から行動するのが苦手、という人は国際結婚に向かないかもしれません。
国際結婚で海外に住むことになった場合、「誰かがなんとかしてくれるだろう」と期待すると辛くなります。
一緒に家庭を作っていく夫や、その親族が何かと力になってはくれるでしょう。
日本人の友達も徐々にできるかもしれません。
でも、一人でバンバン生活環境を切り拓いて行く強さがないと、けっこう孤独に陥ります。
海外では、アウェーの身の上、「外国人」です。
これは、何年暮らしてもあまり変わらないことで、日本国籍を捨てて相手国に帰化しない限り、所詮は外国人のままなんです。
自分の幸せや居心地の良さは自分で作り上げるという、パイオニア精神が必要でしょう。
一人で行動するのが嫌いな人
一人で行動するのが嫌いな人も国際結婚向きではないかもしれません。
上の項でご説明した、「誰かに依存したい人は国際結婚に向かない」という点と似ていますね。
たとえ夫という家族がいても、海外での人生再スタートは友達も仕事も、自分の立ち位置も、全部ゼロからもう一度作り上げていきます。
そう簡単に心を許せる親友と出会えないかもしれません。
日本で暮らした独身時代に週末集まって女子会で盛り上がった仲間もいません。
仕事もすぐに思い通りの職場に恵まれないことも多く、頼りになる同僚も先輩もいません。
親も兄弟姉妹も近くにはいません。
愛する夫とも、文化的な壁や言葉の壁を感じてしまうことだってあります。
結局は、自分ひとりで「海外で生きる自分の新しい人生」を作っていくわけです。
だから、一人でサクサク行動できちゃう人でないと、辛く感じてしまうでしょう。
柔軟に物事に対応するのが苦手な人
日本人同士で結婚して日本に暮らす場合でも、それまでの育った環境や生きてきた世界が違うので戸惑うことがありますよね。
国際結婚は、その戸惑いがグンと大きいものになります。
育ってきた国の歴史や文化や宗教によって、いろいろな考え方や価値観があるもの。
柔軟に物事に対応するのが苦手…という人は、国際結婚向きではないかもしれません。
例をあげます。
日本は「お客様天下」なサービスが基本です。
レストランでも、スーパーでも、病院でも、銀行でも、お客に対してはとても丁寧な応対が普通ですよね。
でも欧米では「お客と店員はイコールな関係。どちらかというと、プロとしてのアドバイスを与えられる店員の方が上位」という場合も多いんです。
その基本を知らずに振る舞ってしまうと、店員に思い切りイヤな対応をされることも…。
この場面にいちいち落ち込んだり腹を立てていては身が持ちません。
「ああ、ここではこういう文化なのね。面白〜い!」くらいのユルい受け止め方ができるとラクに暮らせます。
世界にはいろいろな人々がいて、彼らには彼らなりのやり方も価値観もあるんですよね。
コミュニケーション能力に自信がない人
違う民族背景の人たちとのコミュニケーション。
これを楽しい・面白い、と思えるかどうかは、幸せな国際結婚のためには、重要なポイント。
コミュニケーション能力に自信がない、外国語を学ぶことにも抵抗がある、という人は国際結婚に向いていないでしょう。
幸せな結婚生活を維持している人たちを見ていると、みなさんやはり結婚相手の母国語に一生懸命取り組んできています。
また、義理の家族や親戚たちは「異文化・異言語」の人たち。
この人たちの中に入って溶け込んでいくためには、コミュニケーション能力とオープンマインドが必須になります。
思い込みの激しい人
思い込みの激しい人もまた、海外向きとは言えないかもしれません。
海外数カ国に住んでみて、「人種差別された」とか「アジア人だから馬鹿にされた」という話を耳にします。
それは確かに存在することで、欧米の白人社会の中にいると「白人至上主義で上から目線だなあ」と感じることもしばしば。
ただ、何度も繰り返し「差別された」と訴える人がいる一方で、ほぼ差別的な経験をしたことがないという人もいるんですよね。
何が違うのかなと思うと、その一つの理由として考えられるのは、「人種差別など気にせず堂々としているか」どうかという点もあるのかな、ということ。
事実、差別されているのでは?とビクビクすると、偉そうな店員の態度も「自分だけ扱いがひどい」と感じるんですよね(でも観察していると誰にでも偉そうな態度だったりする)。
あまり思い込みが激しい人、被害妄想に陥りがちな人は、国際結婚で苦労するかもな、と思います。
外国の文化や生活習慣に興味が持てない人
結婚相手に外国人を選ぶわけですから、その相手の国の文化や習慣にも興味を持つのは当然…と思いがちですが、そうでもないんです。
国際結婚した人の(おそらく)ほとんどは、相手の文化背景が好きだからその人を好きになったわけではないでしょう。
たまたま結婚を考えるほど好きになった相手が、外国人だったというケースが多いのではないでしょうか。
でも結婚生活をうまく維持して行くためには、相手への興味関心を持ち続けることがとても大切ですよね。
ましてや、結婚して子供が産まれても「カップルとしての生活」を大切にしたいお国柄の相手ならなおさらのことです。
外国の文化や生活習慣に強い興味が持てない…という人は、国際結婚は慎重に考えたほうがいいかもしれません。
▼ 国際結婚?育った環境も言葉も違う二人が結婚するなら、気をつけるべきチェックポイントはこちら!
国際結婚でうまくいくタイプ6選
国際結婚に向かないタイプを先にご紹介してしまいましたが、ここからは逆に「じゃあ、国際結婚してうまくいくタイプの人とは?」という疑問にお答えしていきましょう。
- 精神的に自立している人
- 好奇心・冒険心を持った人
- コミュニケーション能力の高い人
- 変化に柔軟に対応できる人
- 細かいことにこだわらない人
- ハングリー精神旺盛な人
次の項からひとつずつ見ていきましょう。
▼ 「外国人と付き合うタイプ」と言われがちな人の特徴と、実際に外国人配偶者を持つ人に共通して見られる特徴は同じではありません。「国際結婚に向いているタイプ」とはどんな人なのでしょうか。
精神的に自立している人
先にご紹介した「向いてないタイプ」のふたつめ、「誰かに依存していたい人」の反対です。
自分自身の責任は自分でしっかりとる、という覚悟がある人は国際結婚に向いているでしょう。
特に欧米で生活していきたい人は、自分の意見をしっかりと持って表現することが大切。
人の価値観に左右されず、自分は自分でいい!と割り切れる強さを持っていないと異文化の中での生活には疲れてしまうでしょう。
自分で決めて、自分で行動する。
そういう人は外国人と結婚して海外生活を送るようになっても、自分らしい生き方ができるのではないでしょうか。
好奇心・冒険心を持った人
外国人との結婚生活は、「違い」を感じることの連続と言っても過言ではありません。
「なぜそんな行動をとるんだろう?なぜ自分と同じようにしてくれないんだろう?」
こんな疑問が次から次へと湧いてくるでしょう。
でもそれは当たり前のこと。
日本の常識は、世界の常識とは違います。
結婚相手が生きてきた社会の常識が、日本で生まれ育った自分の常識とは合わないのは当然ですよね。
「なぜ同じにできないの?」
ではなく、
「へえ、そんなふうに考えるんだ。面白い!なぜなんだろう?」
と深掘りするくらいの好奇心があるといいですね。
知らなかった世界を発見する、それが国際結婚の面白さでもあります。
好奇心と冒険心、違いを「不思議、面白い!」と思える人は異文化生活でも強いと思います。
コミュニケーション能力の高い人
言うまでもなく、言語能力の高さは国際結婚カップルにとって絶対的なプラス要素。
お互いの母語(母国語)に強いのがもちろんベストですが、二人の共通言語がしっかりできれば大丈夫でしょう。
また、繰り返しになりますが、「自分の常識が相手の常識とは違う」異文化間の結婚は、お互いしっかり聞く力と伝える努力が必須。
コミュニケーション能力の高さは、うまくいく国際結婚の必要条件の一つでしょう。
変化に柔軟に対応できる人
先にご紹介した「国際結婚に向かないタイプ」の1番目にあげたものの逆です。
国際結婚ですと、カップル少なくともどちらか一人が必ず「海外生活」になりますよね。
日本人とアメリカ人が結婚した場合、
アメリカに住むなら日本人配偶者は「外国人としてアメリカ生活」
日本に住むならアメリカ人配偶者は「外国人として日本生活」
になります。
とくに前者の場合、大きな変化を経験することになりますよね。
日本で積み上げたキャリアをあきらめなくてはいけないかもしれません。
家族とも友達とも遠く離れて、簡単には会うこともできません。
それだけではなく、夫婦として何年も暮らして行く間には「文化的な違和感」や「宗教的な価値観の違い」なんかも見えてきたりするんですよ。
歴史認識の違いで口論になる、なんていうことだってあります。
また、配偶者が日本に住む場合も、独特の大変さがあるんですよ。
アウェーのつらさを味わう配偶者の生活や手続面のサポートだけでなく、メンタル面でもサポートが必要な場合があるでしょう。
そういうすべての「変化」や「違い」に対して、柔軟に対応できる人は国際結婚でもうまくいくでしょう。
細かいことにこだわらない人
違いを数えたらキリがない国際結婚なので、細かいことにこだわらない「おおらかな人」のほうが向いています。
いかにも日本人らしい「細かさ・正確さ」は、楽しく夫婦で暮らして行く中ではあまり重要ではありません。
むしろ、アバウトなほうが居心地の良い家庭が作れるように思います。
何でもしっかり計画して緻密に進めたいタイプの日本人は、海外生活の中でやはり疲れているように見受けられるんですよね。
逆に、大雑把なくらいの方がうまくいくようですよ。
ハングリー精神旺盛な人
これは、外国人の夫と結婚して海外生活を長く送ってきてしみじみ思うことなんですが、外国で幸せに生きるには「ハングリー精神」が大切!
● 仕事が見つからないなら、自分で事業を興そう
● 日本食材が買えないなら、自分で作ってしまおう
● 言葉が苦手だから、うんと勉強して得意になろう
などなど、何でも挑戦してどんどん自分の強みを増やしていく、そんな人は海外でもイキイキと活躍されていますね。
▼ 国際結婚した日本人女性が「結婚を決めた理由」、気になりませんか?みんなは、どんな形で夫となる人と出会ったのかも知りたいと思いませんか?
まとめ
結婚がご縁なのは、外国人とでも同じこと。
縁とタイミング、お互いへの愛情が大切なのはいうまでもありません。
でも、国際結婚の場合は、それだけではちょっと心配な面も。
文化や習慣の違い、言葉の違い、お互いの実家の距離など、結婚してしまう前に考えておかなくてはいけないこともあります。
記事の中では「向かないタイプ」として7つご紹介しましたが、必ずしもこれらの特性が「国際結婚NG」なわけではありません。
周囲の国際結婚カップルを見ていると、自分も含めて実にいろんなタイプの人がいます。
最後に決めるのは、やはりお互いへの強い思い。
国際結婚も「これからの結婚の一つのオプションとしてアリかも…」と思っていただけると幸いです。