英語を使った仕事がしたい!
外資系企業で働いてみたいけど、外資系のオフィスってちょっと怖い。
少人数の日本支社ってどんな感じ?
こんにちは、まのん(@ManonYoshino)です。
外資系企業のオフィス…。
効率の良さを求めた働きやすいイメージがあります。
広いオフィス、個人のスペースも大きくて、ゆったり仕事ができる…、そんな感じでしょうか。
日本で事業展開する外資系企業のオフィスには、もちろんそのイメージ通りのところもあります。
でも、外資系企業って、大規模なところもあるけれど、実は本当に小さな規模のところも多いんです。
現実に求人が多いのも、小規模オフィス。
そんな小さな外資系企業、実際の仕事環境はどうなのか、のぞいてみたくありませんか?
外資系専門人材紹介コンサルタントを経て、外資系企業にも長年勤務した経験から、小さな外資系企業オフィスで働く利点をまとめて紹介します。
「ほんとのところ、どんな感じなの?
自分にも働きやすいのかなあ?」
という疑問にお答えしていきます。
転職活動や、将来のキャリアアップ時の参考にしていただけましたらうれしいです。
外資系企業全般の「なかのこと」なら【外資系企業で働こう!】女性が活躍する外資系内部のうちあけ話5選で詳しくご紹介しています。こちらも合わせてどうぞ!
目次
キャリアアップには小規模外資系が狙い目
もっと自分の可能性を試してみたい、キャリアアップも考えたいというかた。
小規模な外資系企業を狙うべきなのは、次のようなタイプのかたです。
● 人に誇れる突出した学歴や資格などがないが、キャリアを積みたい
● 転職に強い職務経験はないけれど、上昇志向
● 海外経験があって、日本企業の雰囲気に馴染めない
● 英語はできるけれど、職務経験がいまひとつ
中規模以上の「出来上がった組織」での採用がなかなか叶わない…という人は少なくありません。
でも、小規模外資系ではチャンスがある場合も多いです。
こんな小さな外資系企業オフィスもある
さて、小規模外資系のオフィスは、どんな様子なのでしょうか。
小さい、小さいって、いったいどれだけ小さいのか気になるところですよね。
日本立ち上げ期の駐在員オフィス
例えば、「東京駐在員オフィス」などという名称の企業を訪ねてみれば、出てきたのは外国人のおじさんただ一人、というケースも。
これから日本の事務所をたちあげるので、まずは一人駐在員としてやってきました、という感じ。
タイアップする日本企業が、もしくは顧問弁護士等が、いろいろな面でサポートしていたりして、まるきり一人で全部スタートからというのはなさそうです。
でもここにもし就職したら、このおじさまと二人きりですものね。
小さいオフィスですよねー。
こういった環境に人材を斡旋する場合、「なんでもこなせる柔軟性とスピード」を持ち合わせている人物がベスト。
うまく相性が合えば、即決。
なかなか相性の合う応募者が出てこない場合、斡旋は難航します。
数人で回していく小規模オフィス
そこまで小さくなくても、スタッフ10人以下の外資系企業オフィスはたくさんあるのではないでしょうか。
本社の母体は大きくても、日本の規模は小さい、というケースもあります。
そして、こじんまりとしていればしているだけ、なかなかスタッフの採用が難しいのです。
求職者の多くは、みなさん、中規模以上を希望されるので。
英語はできるけれど、学歴・職務経験に自信がない人などは、「なんでも挑戦してみよう!」という気概さえあれば、小さいオフィス、狙い目なんですよ。
小さい外資系だから貴重な経験が積める
中規模以上のオフィスだと。。。
中規模以上のオフィスですと、社内の組織も整備されていて、個人の職掌範囲も決められていることが多いですね。
人事部、総務部、財務部、営業部、マーケティング部、情報システム部、顧客サービス部、物流管理部、など複数の部門で業務を分担します。
そのため、何らかのスペシャリストとしてのスキルを持って入社するケースが多く、「営業」として雇用された場合、営業部門の仕事専任になりますよね。
「ファイナンシャルアナリスト」の経験を買われて雇用されたなら、財務部に勤務することになります。
社内でキャリアチェンジしない限り、営業は、ずっと営業。
ファイナンシャルアナリストは、ずっとファイナンシャルアナリスト。
上級管理職になると、経営側の経験を積むために既存のキャリアとは違う分野も担当することがありますが、それまでは同じ畑で経験を積むわけです。
小さいオフィスの貴重な経験:広い守備範囲を学べる
小さいオフィスとはいえ、だいたい、専門性の必要な職務で担当が分かれます。
財務(経理も)担当、営業担当、顧客サービス担当、マーケティング&企画担当、といった感じに…。
とはいえ、小さいオフィスで働くと、マルチタスキングであることが求められると思います。
業務が細分化された分業制だと人数的に成り立たない場合、当然、一人のスタッフに求められる守備範囲は広くなります。
- 財務担当だけれども、日々の経理も担当する。コンピュータ知識も豊富なので、サーバー管理者もしている。
- 営業担当だけれども、顧客サービスも担当する。
- マーケティング担当の業務には、製品開発や企画、販促のほか、マーコムとよばれるコミュニケーション(ウェブツールや媒体)や広報の仕事まで含まれる。
と、いう具合ですね。
企業としての活動を限られた人数で回していくので、一人何役もやる必要が出てくるわけです。
「あ、今、来年の販促計画立ててるので、雑誌の取材はそれが終わるまで待ってください!」というのは通らず、幾つかの仕事を並行して進めていく器用さが求められます。
入社していきなり、「あ、来週イギリスで本社セミナーがあるので、今週末からロンドンに入ってください。1週間です」なーんてね。
即戦力、ということでの採用なんですものね。
小さいオフィスの貴重な経験:超速ステップアップも可能
スタッフの人数が少ないので、マルチタスキングな人でないとつとまらない小さいオフィス。
本来の職掌範囲を超えて挑まなくてはならない業務が出てきます。
自分の経験話でお恥ずかしいですが…。
イギリスで英語を勉強してきたものの、職務経験はなし、もともとの専攻が歴史&文化史という「つぶしの効かないバックグラウンド」だった筆者。
新卒として就職をしたものの、続かなくて転職する、いわゆる第二新卒よりも、さらに使えない人材でした。。。
だからこそ、「なんでも体当たりで経験してみる」と思っていたし、実際に経験がないために冒険ができました。
そうやって体当たりでいろいろ経験しているうちに、マーケティングという仕事に落ち着いたわけです。
ですが、それもことの始まりは小さなオフィスだったため。
本来の業務を離れてマーケティングや販促、広報まで手を広げて経験できたからです。
小さいオフィスの貴重な経験:新しいスキルも身につけられる
また、あるときは必要に迫られた新スキルが、新たな経験につながったことも…。
業務のウェブ制作に必要なため、コンピュータソフトウェアの社外講座を数々受講。
そのうち、オフィス内でなんとなく「PCに詳しい人」という位置付けになり、その分野の仕事まで勉強し経験できました。
いつの間にやら「サーバー管理者」になり、システムアドミニストレータの資格まで取ってました(笑)。
小さいオフィスで働く余得でしょうか。次の転職に、それらの余得が大いに役にたちました。
小規模外資系企業なら、びっくりするような将来のキャリアアップにつながる貴重な経験ができることも。【外資系でやりがい見つけよう!】小規模企業の3つのおもしろ経験談でご説明してます。
まとめ
外資系企業で働きたいという求職者の多くは、「安定しているから」「福利厚生がしっかりしているから」という理由もあって中規模以上の企業への就職を希望します。
人材コンサルタントとして働いていた時期に、いつも頭を悩ませたのがスタッフ数20名以下の小規模オフィスからの求人でした。
やはり小さなところには、斡旋を希望する求職者が少ないんです。
少人数の外資系企業は、東京都内だけでもかなりの数に上ると思われます。
キャリアアップを狙うなら、少人数オフィスはオススメです。
とにかくいろんな経験が積めるし、全く予測していなかったキャリア展開だって可能性があります。
こういったオフィスは、経営陣やスタッフたちとの相性がものを言うので、オファーが来たらまずは考えてみるべきだと思います。
すごいキャリアチャンスが待っているかもしれません。
ハッピー・キャリア・ハンティング!