
ヨーロッパへ海外一人旅を計画中。
でも外国の街で、一人レストランに入って食事するのはとても不安。
一人旅好きな人はどうしているのかな?
こんにちは、まのん(@ManonYoshino)です。海外一人旅を数えきれないほどリピートしてきました。
プライペート一人旅では、もっぱらヨーロッパ中心。
そのヨーロッパ、レストランは愛をささやくカップルだらけ、ビストロやブラッスリーは仲間同士、家族同士の「みんなで食事」の世界です(笑)。
そんな雰囲気なので、一人旅の女性には外食ハードルがけっこう高い!
筆者の場合、一人でじっくり史跡などを見てまわりたいために一人旅を何度も繰り返してきましたが、実は恥ずかしがり屋。ですので、一人旅の外食には常々悩まされてきました。
でも悩まされたからこそ、「旅の一人ごはん」を楽しめるようにいろいろ考えたわけです。
そして、今は確信をもって言えるのですが、一人旅の食事も工夫次第で「楽しい時間」にできるということ。大丈夫ですよ!
この記事では、その「工夫」とコツについてご紹介します。
旅の一人ごはんの「メリット」
旅の一人ごはん苦手対策
「一人旅行きたい、でも海外で一人外食は苦手かも」というお気持ちが少しでも軽くなればと思います!
目次
海外一人旅で苦手なことは「ひとりで外食」!
海外旅行は「一人のほうがいい」というリピーターでも、実は一人外食は苦手という人が多いようです。
一人旅を好んでする友人などに聞いてみても、「とくに夜のレストランはハードル高いよね」という声が…。
みんなは「一人で外食」平気なの?
一人旅経験者ほど「夜の外食はちょっと気を使うな」といいます。
ちょっとネットで検索してみても、「一人旅はしたいけれど、旅先での食事を考えると憂鬱」というコメントがたくさん出てくるんですよね。
筆者が好んでプライベート旅をしていたヨーロッパでは、レストランで一人で夕食をとっている人はレア。
レストランは「恋人や家族、仲間と会話を楽しみながら食事をする場」だからでしょう。
その中でポツンとテーブルにつくのは、少し勇気がいるかもしれません。海外旅行の「一人で外食」が平気じゃない人もたくさんいるんです。
一人旅好きでも「苦手」な外食の体験談
一人で外食が苦手…といいつつも、何も食べないわけにはいかないですよね。
「一人でも気後れしないところ」と思って、街をぐるぐる歩いた経験もあります。
出張のついでに足を伸ばしたスイスの観光地で入ったレストラン。周り全部が「家族連れ」「カップル」ばかりで、その居心地の悪さといったら…。食べた気がしませんでした(笑)。
旅の回数を重ねるごとに「一人レストランって辛い…」と思うようになりました。
と、ここまで海外一人旅の「一人で食事」について、ネガティブなことを書いてしまいましたね。でも、大丈夫、次の項からはポジティブ面をたくさんご紹介していきます!
▼ リピーターでも「実は一人旅のここは苦手…」と感じる点はあります。苦手意識を持つ人のための一人旅のノウハウはこちらから!

旅の一人ごはんにはメリットもある

「苦手」とか「居心地悪い」とか、とかくデメリットが注目されがちの一人旅ごはん。でも、一人ごはんには大きなメリットもあるんです。
筆者は、たくさんの一人旅を経験し、ここのところは家族旅ばかり。以前は「一人旅は食事に困るなあ」と思っていたのですが、次の3つの面で一人旅ごはんが恋しくなることがあります。
自分で決められるので好きなものを食べられる
カップル旅行や家族旅行で、けっこう意見が食い違ってしまうのが「何を食べようか」ということ。
例を挙げると…
軽く食べたい自分と、ガッツリ食べたい家族。
和食が食べたい家族と、イタリアンに行きたい自分。
我が家では、「せっかくの旅先だから…」と店選びに結構時間を費やしてしまいます。
そして毎回モメます(笑)。子供が「え〜、肉料理イヤだ!」とグズグズ言えば、夫が「文句ばかり言うんじゃない!」と怒り出し、子供が泣く…という「家族旅行あるある」が展開されるわけです。
面倒くさいったらないですよ…。
時間が有効に使える
食べたいものや、行きたいお店などを話し合ったり、のんびり食べたい家族に合わせたり。
これも旅の楽しみなのですが、したいことがいっぱいの旅先では「時間がもったいないな…」と思ってしまうこともありますよね。
その点、一人旅の一人ごはんは、時間の使い方自分次第!
テイクアウトでさっと食べてもよし、カフェで熱々のオニオングラタンスープをのんびり食べてもよし。
気分やスケジュールに合わせて、食事の場所や時間を調整できるのは大きなメリットです。
目の前の食事に集中できる
山が好きなので、ヨーロッパアルプスのリゾート地には何度も行っている筆者。
同じようなアルプスの美しい岩峰を望むテラスでランチを食べても、家族と一緒の時って何を食べたかあまり印象に残りません。
でも一人で食べたものの美味しさとか、その時の雰囲気とかはずっと覚えているんですよね。
あれは、目の前の「旅時間」に集中していたからでしょう。
家族旅行では、ついつい子供の教育だとか、親兄弟の話だとか「現実生活」を話題にしてしまいがちなのです。
▼ 一人旅の問題点と、それを大きく上回る「行くべきメリット」をご紹介します。

旅の一人ごはんの「苦手」対策6選
さてここからは、一人旅を満喫するために「旅の一人ごはん苦手対策」をご紹介していきましょう。
- 一人でも気楽なお店のタイプを知っておく
- お部屋ディナーをのんびり楽しむ
- 車中ディナーで景色と食事を楽しむ
- レストランはランチタイムだと気楽
- 女性一人旅ならホテルに投資
- ルームサービスを利用する
一つずつ見ていきましょう。
一人でも気楽なお店のタイプを知っておく
旅先の外食といっても、「一人でも気楽に食事ができるお店」と「一人だと気まずいお店」というものがあります。「一人だと気まずいタイプのお店」に入ってしまうと、なんとなく居心地が悪いもの。
次のようなお店だと、比較的一人でも食事がしやすいでしょう。
【 一人でも気楽に食事ができる店の例 】
- ビジネス客が多いホテルのレストラン
- 食事もとることができるカフェ
- ビジネスエリアや学生エリアのファーストフード店
- フードコート
- デパートや大型スーパーの食堂
- 博物館や美術館併設の食堂
旅の予定が決まったら、さっそくネット検索して「よさそうな食事場所リスト」を作っておきましょう!
ビジネス系ホテルのレストラン
出張者が多く利用するホテルでは、レストランも「おひとりさま」が多く食事をしています。
こういったところであれば、気後れせずに済むでしょう。
旅慣れた人たちも「ホテルで食べるよ」と言いますよ。
カフェ
ビジネス客や学生が多く利用するようなカフェもおすすめです。
店内の客もそれぞれ自分の目的に応じて、軽食をとったり仕事をしたりしているので、一人での入店も気軽ですよね。
ファーストフード店
こちらも、ビジネス街や学生街のお店がおすすめ。
カフェと同様、お客がそれぞれの目的を持って来店して時間を過ごしていることが多いですよね。
簡単な食事をしている人もいるし、勉強している人もいるし、というお店が最適。
そういったお店では、清潔度も比較的高いかなあ、とも思います。
フードコート
ショッピングモール内のフードコートも、一人ごはんには便利です。
なにしろ、色々なジャンルの料理をお手軽価格で食べられるというのが利点。
毎日では飽きるかもしれませんが、旅行中の食事ならたまには良い選択肢かと思います。
デパートや大型スーパーの食堂
昔から「穴場」と思っているのがデパートの食堂。
「カフェテリア」や「レストラン」という名称で、日替わり定食やサンドイッチなどの軽食が食べられるので便利です。
こちらは食事に関しては大体お昼の営業のみのところが多いかもしれません。
博物館や美術館併設のカフェテリア
博物館や美術館のカフェテリアも一人旅にはおすすめです。
気軽に入れて、待たずに食べられる上、清潔なところが多い。
そして、だいたいどこに行っても「静かにゆっくり」食事がとれるように思います。
(注意)一人だと居心地が悪いかもしれないお店
経験上「一人だと気まずい…」と感じたのは次のようなタイプのお店です(個人の意見です)。
【 一人だと気まずいタイプのお店 】
- 一つ星以上のレストラン
- 家族連れやグループ利用の多い大きなレストラン
- リゾート地や観光地のバケーション客が多いレストラン
これらのお店に一人で入店してジロジロ見られたこともありますが、なんとなく居心地悪そうにしている一人客を見かけたことも。
ご参考までに…。
お部屋ディナーをのんびり楽しむ

女性の海外一人旅なら一番のおすすめはこれ。ホテルのお部屋で「お部屋ディナー」です。
おすすめの理由は3つあります。
- 気疲れせずに食事を自分のペースで楽しめる
- 地元の「庶民の味」を試せる
- 夜の一人歩きを避けられる
少しご説明しますね。
気疲れせずに食事を自分のペースで楽しめる
夜のレストランって、少なくともヨーロッパでは「おひとりさま」はレア。
レストランはカップルや家族連れ、仲間連れがお料理と楽しい時間をシェアする場所だからです。
もちろんビジネス街のレストランでは、一人で食事をするビジネス客の姿も見かけます。
でも、気楽さの観点から言えば、お部屋食に軍配が上がるでしょう。
昼間の観光で疲れたあと、シャワーを浴びてすっきりし、部屋着でのんびりお部屋食なんて理想的ではないですか。
地元の「庶民の味」を試せる
ヨーロッパでもスーパーに行けば、すぐに食べられるサラダや惣菜がパックに入って売られています。そこに、ハムやサラダをプラスし、ハーフボトルのワインとチーズ、デザートを何か調達すれば立派なディナーに。
または、惣菜屋で量り売りのおかずを買うのも楽しいですよね。
レストランでは出てこない、庶民が普段食べているものにトライする機会でもあります。
夜の一人歩きを避けられる
昼間は危険を感じない街でも、夜間の女性一人歩きはできれば避けたほうが安心。これは、ヨーロッパ各都市どこでも同じことが言えると思います。
東京のように夜遅くまでお店が開いていて、女性の一人歩きも珍しくないのは例外と考えておいたほうが無難でしょう。
その理由からも、夜のディナーはホテルで「お部屋食」がおすすめなのです。
車中ディナーで景色と食事を楽しむ

一人旅では「鉄道パス」を愛用していた筆者。
イギリスではブリットレイルパスを、スイス旅ではスイスパス1等を購入。自由席なら特急でも乗り放題なので、めちゃくちゃ便利なんですよね。
長距離の特急列車なら、窓の外に流れていく異国の景色を見ているだけでも楽しい時間なのです。
この長距離列車の旅時間を、お食事の時間にあてて「車中ディナー」。景色と食事を同時に楽しむわけです。
大きなターミナル駅なら、サンドイッチやおつまみなどもいろいろ買えるので、ゆっくり車中ディナーを。
レストランはランチタイムだと気楽

旅行中、ちょっと贅沢なお食事もしたくなるかと思います。館内にレストランがあるホテルなら、そこでお食事するのが一人旅には気楽であり、安全。でも、宿泊先に食事をするところがないときや、「ホテルの無難な料理」以外が食べたいときもあるでしょう。
そういう場合、ランチタイムのレストランが狙い目です。
お昼時なら「一人でランチを食べている会社員や出張中の人」もいるので、目立つこともなく気楽。ランチメニューを用意している店も多く、お財布にも優しい金額で手の込んだお料理が食べられるでしょう。
女性一人旅ならホテルに投資

「ホテルのレストランなら一人でも気楽…」とすでに書きましたが、女性一人旅ならホテルに奮発するのもアリです。
一人旅ばかりしていた頃は、家族経営のB&B(ベッドアンドブレックファースト)や安宿に泊まることが多かった筆者。毎回、食事をどこでどう済ませるかに頭を悩ませました。
古い街並みが美しいヨーロッパの都市では、夜のレストランで女性一人…という光景を見かけることがあまりないのです。このシチュエーションが似合う女性はかなりレア。
そしてレストランから戻る夜道も物騒。
その点、レストラン併設のホテルなら安心です。館内で食事ができて安全なので、予算的にOKなら都市圏ではこういったホテルを選ぶとよいでしょう。
ルームサービスを利用する

ルームサービスが利用できるホテルは、少しお値段がはるところになるかと思います。
筆者自身は、プライベート旅では安宿中心なので晩ごはんにルームサービスを利用したことはないのですが、出張時にはたびたびお世話になりました。
アツアツのお料理を、お部屋で一人リラックスしながらいただけるという点では、ルームサービス最高だなと思います。
ごほうび旅などの機会に、贅沢をしてみるのもいいですよね。
▼ 旅の一人ごはんが「苦手・恥ずかしい」人へ。国内一人旅行もふくめて「恥ずかしさ対策」をご紹介しています!

一人レストラン体験談

以前は、年に3〜4回の頻度で海外一人旅を繰り返していた筆者。外国での一人外食の経験はそれなりに豊富なはずなのですが、意外に記憶に強く残っているのは少ないのです。
ホテルで「一人居酒屋」が多かったからかもしれません(笑)。
今でも印象に残っている数少ないレストランでの食事のなかから、ご参考までに「一人レストラン」がどんな様子だったか、少しご紹介しますね。
一人レストラン・フィレンツェ
転職が決まっていて、数週間ぽっかりと時間が空いたことがあります。その時、「そうだイタリア行っちゃおう」思いつきました。
テレビ番組でレオナルド・ダ・ビンチの特集を観て、「そういや学生時代は美術史を学んでいた」と思い出して翌日航空券を買ったという…。
イタリアといえば「美味しいもの」というイメージが強かったので、是が非でも「いかにも地元に愛されていそうなリストランテに行きたい!」と思いました。
初めてのイタリア旅、もちろんイタリア語はボンジョルノとグラッツェくらいしか言えないレベル。さすがに夜間の女性一人歩きは物騒な感じがしたので、晩ごはんは宿のすぐ近くの食堂で食べたり、テイクアウトしたり。
レストランごはんは「ランチタイムに挑戦!」することにしました。
フィレンツェは世界中から観光客が集まる街なので、ほぼ英語だけでもOK。でも挑戦したレストランではあまり英語は通じず、メニューもイタリア語でした。
店内はグループ客ばかりで、ちょっと気後れしましたが「外国人慣れしているウェイター」さんが上手に相手をしてくれたため、気分よく食事をし、ワインを楽しむことができました。
一人レストラン・ウィーン
ウィーンでは絶対に「ウィンナ・シュニッツェル(仔牛のカツレツ)」と「グラーシュ(牛肉のパプリカ煮込み)」を食べる!と決めていました。
ヨーロッパの他の都市と比べて、ウィーンはなんとなく単独行動がしやすい街だなと感じたのを覚えています。
初めてのウィーンでしたが、とても居心地が良い街でした。かの有名なホテルザッハのティールームにも、もちろん行きましたし、ちょっとコーヒー、ちょっとケーキという感じで気軽に一人で入れるお店が多かった印象です。
ただ肝心の夜ごはんというと、「どこにいけばどういうお店がありそう」という土地勘がゼロ。「なんとなく感じの良い店」という直感で選びました。
早めのディナー時間のためか、入店時にあまりお客さんがおらず、店員さんのさっぱりした対応が心地良し。お待ちかねのシュニッツェルとグラーシュも、なかなか自分では再現できない味なので美味しかったです。
晩ごはんをレストランで食べたい時は、開店早々の時間帯がおすすめです。
一人レストラン・ヨーク(イギリス)
北イングランドの古城巡りに魅了されて、なんどかヨークに宿泊したことがあります。ヨーク駅近くにあるB&Bは偶然発見したところなのですが、宿泊客の対応はすべてご主人、という宿。
ビジネスライクなご主人なのですが、対応がとても紳士的で気に入って何度もお世話になりました。
そのご主人が「一人でも食事がしやすい店」として教えてくれたのが、当時はまだ少なかったカフェタイプのレストラン。
「イギリスなのに食事がめちゃくちゃ美味しい!」と感動したのを覚えています(最近は、食事を売り物にするパブが増えて、お料理も美味しいお店が多いです)。
かつてイギリスで外食といえば、「焼きすぎた肉とイモと豆」。もしくは、外国料理が定番でしたから。中華料理、インド料理はわりと美味しいお店にあたるのですが、英国料理は近年までハズレが多かったですね…。
▼ 海外一人旅は他ではえがたい貴重な経験の宝庫。「一人旅の経験が人生を変えた」という人も…。

まとめ
一度楽しさを知ってしまうと何度でも行きたくなる一人旅。自分の予定だけで旅立てるし、現地での行程も自分次第だからストレスフリーですよね。
でも、やはり多くの人が外国の街での一人外食には「居心地の悪さ」を感じてしまうようです。
貴重な海外での時間を満喫するために、旅の食事について自分の数々の経験をもとに対処法をご案内しました。
「一人ごはん、こうすれば楽しいかもね!」と共感していただけたら嬉しいです!
次の海外一人旅がさらに充実したものになりますように…。
▼ 女性一人の海外旅行、行きたいけれどやっぱり不安?安心して旅を楽しむためのコツをお伝えします!
