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【イギリスのグルメ】ローストビーフは有名だけど本当においしいの?

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イギリスの料理というと、代表格で名前があがるのがローストビーフです。「おいしくない」という定説がついてしまっているイギリスの食事ですが、ローストビーフは別格だと昔からガイドブックなどで言われています。

本当なんでしょうか?イギリスのローストビーフって、本当においしいんでしょうか?

 

こんにちは、イギリス大好き人間のまのん@ManonYoshinoです。

イギリスの食事はまずいという世間の評判に対し、「いや、でも最近は結構おいしいものもたくさんあるよ」と常々ひとに言っている筆者の、定説をくつがえす試みのローストビーフ編です。

 

ロースト料理のおはなし

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サンデーロースト

かつて、イギリスでは日曜日の昼食を「ディナー」とよんで、ローストした肉を食べる日としていたと聞きました。ホームステイ先でも、日曜日のお昼はホストファミリーも学生も全員テーブルを囲み、ワインを楽しみながら肉料理をいただきました。

「サンデーロースト」と呼ばれる、日曜日の肉料理です。

平日は、簡単な夕食で済ますことが多く、ごちそう食事のディナーと区別するために「サパー(Supper)」とよばれていました。

日曜日:「Com’on darling, it’s time for dinner!(さあいらっしゃい、ディナーですよ)」

平日:「Com’on darling, supper is on the table!(さあいらっしゃい、食事がテーブルに出てますよ)」

ディナーのときは、呼び声のテンションも違います。ただ、予算の関係か、ローストビーフは一度も出てきませんでしたね。。。

頻繁に登場したのは、鶏。次にラム(子羊)かマトン(羊)でした。

ローストビーフ

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ひと昔前、イギリスのごちそうを語るときに必ず登場した料理が「ローストビーフ」。もちろん、今でもごちそうには変わりがないのですが、日本でも食べようと思えば食べられます。

日本でもローストビーフは定番のごちそう

ホテルなどのバイキングでは定番ですよね。また、年末年始などの料理雑誌にも、必ずと言っていいほど「ごちそう」としてローストビーフのレシピが掲載されています。

日本で味わうローストビーフは「日本人好み」に仕上げられているので、私たちの口に合います。そして冷製でいただくことって、多いように思います。

和風醤油ソースとか、わさびマヨネーズソースなどつけて、冷製ローストビーフをいただくとおいしいですよね。

本場イギリスのローストビーフ初体験

一方、イギリスのローストビーフは、「焼いたかたまり肉を、カービングナイフで切りながら、温かいグレイビーソースとともにいただく」もの。

イギリスで学生だったころ、友人のおじさんが街のレストランで、ローストビーフをご馳走してくれたんですが「モサモサで味気のない」もので、がっかりしたのをおぼえています。

塩と胡椒をたくさんふりかけて、長い時間をかけて噛んだ、という思い出です(笑)。

では、イギリスのローストビーフはまずいのか?

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素材の良さと腕次第?

おいしくないローストビーフの話をしてしまいましたが、単純な料理だけに、良い素材を使って上手に焼けばとてもおいしいものができあがります。

実際に、自宅で何度も試行錯誤を繰り返してローストビーフに挑んだところ、数回目にして結構おいしいものが出来上がりました。ただ肉の選び方が結構難しいように思います。フランス語圏でも、Rosbif ロスビフと呼ばれるこの料理、肉屋ではRosbif用としてちゃんとタコ糸も巻かれて売られています。

 

さて、イギリスのローストビーフ。

たまたま安いレストランなどで食べてしまうと「イギリスのローストビーフはおいしくない」という体験になってしまうだけかもしれません。

貧乏旅行の経験は人一倍多いので、そういう残念な経験はたくさんあります。

「え? これってワラジ?」みたいなビーフだったりねーー。。 顎の運動には最適なんですが、加熱しすぎて硬くなったビーフって、食べたくないなあって感じです。まだBBQなどで表面が焦げちゃったよ、というほうがマシ。

ダートムアの絶品ローストビーフ

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最近各地で人気の、料理自慢のパブ、ガストロパブ。こういったお店では、必ずと言っていいほど日曜日の特別ロースト料理があります。前述のサンデーローストです。もちろんローストビーフもあるので、イギリスに旅行したらぜひ試してみる価値アリ!です。

昨年、旅の途中で立ち寄ったイギリス南西部のダートムア国立公園。Haytor Rocksという景勝地近くにあるホテル・レストランで食べたサンデーローストはとてもおいしかったです。The Rcok Inn という名のそのホテル、お昼時は満席でした。駐車するスペースも見つけられないくらいで、すごい人気のようです。

焼きすぎず、ほどよい加減で、味わい深いお肉。付け合わせの野菜やヨークシャープディングも絶品で、「おいしい」と口コミサイトにあった以上の満足度。

今も忘れられません。

ダートムアを通過するまえに滞在したコーンウォールも「何を食べてもハズレなし!」のおいしい食事の連発だったので、「イングランド南西部=グルメ」というイメージが出来上がってしまいました。

老舗の味

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一方、後日おとずれたロンドンのローストビーフの名店中の名店。かつては本物の紳士・淑女しか入れなかったらしい老舗のサービスのぬかりなさは、感動モノ! もちろん、肝心のローストビーフもおいしかったです。

しっとり、抜群の焼き加減はさすが!です。

とかいいながら、「自分のローストビーフも結構負けてないじゃん?」なんて思ったりもして(笑)。負けず嫌いなもので。。。

結論としては、庶民育ちの筆者としては、田舎の村のガストロバブのローストビーフのほうが好きです。「値段半分、味は同等」だと思うので、気楽な方に軍配を上げてしまいます。

まとめると?

「イギリスのローストビーフは本当においしいのか?」という問いに対する答えは、次の通りです。

必ずおいしいとは言えない。でも、おいしい店のローストビーフは本当においしい。そのかわり、ハズレの店ではとことんマズイ。

イギリスのローストビーフって、お肉だけの問題じゃないと思うのです。

やはり大きな塊を焼いたものを、食べる直前に切ってもらうのがベスト。そして、付け合わせのヨークシャープディング、温野菜、グレービーソースなどの脇役がそれぞれ良い持ち味を持っていれば最高の一皿になるかと思います。

おすすめは、多少遠くても、おいしいローストビーフのためだけに人が集まるガストロパブのサンデーローストです!

 

 

ABOUT ME
吉野まのん@英語生活
英語で暮らし、フランス語に悩み、日本語教育にも頭を抱えるヨーロッパ在住の昭和組。受験英語は超苦手だったのに「言葉としての英語」に惹かれ卒業後はイギリスに。カナダ・アメリカ・東京で長年働いたのち、ヨーロッパ移住。英語や外国語に関することや仕事のこと、外国生活のあれやこれやを発信中。

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