欧米の人を見ていると、ちょっとした短い会話がとても上手です。
ご近所さんや同僚たちとの立ち話だけでなく、買い物の店先、レストランといった「よく知らない他人」との会話も、慣れたもの。
こんにちは、まのん(@ManonYoshino)です。
ちょっとした社交のための、当たり障りのない小さな会話を「スモールトーク(small talk)」と言います。このスモールトークについては、「【英語初心者でも今すぐ使える!】英語のスモールトークって何?」にてご紹介しました。
今回は、今回は具体的なスモールトークのネタについて考えてみたいと思います。
ネタをいくつか準備しておくと、いざ英語で会話となった時にとても役に立ちますよ!
目次
英語のスモールトーク:職場の同僚との会話
同僚にも親しさの違いがある
職場の同僚と一言に言っても、毎日一緒に仕事をする人と、オフィスビル内で顔を会わせる人、オフィスが別の場所(支店とか、店舗とか、営業所とか)にあって、ごくたまに顔を会わせる人と、いろいろです。
親しい度合いも違うと思います。
お互いにプライベートなことも少しは知っている(既婚だとか、子供が何人とか、どこに住んでいるとか)という間柄なら、休憩室(コーヒーブレイクルームなど)で顔を合わせても話題には困らないでしょう。
こういった人たちとのスモールトークは、相手次第。ネタは、お互いの仕事の差し障りのないことや、週末の話題、ランチの話題などが一般的です。
あまり親しくない同僚の場合
では、普段の仕事で関わりがなかったり、プライベートまではよく知らない同僚の場合はどうしますか。
例えば、エレベーターで二人きりの時などにつかえる話題はどんなものがあるでしょうか。
- 天気
– Finally, we’ve got some sun! (ようやく晴れましたね!)
– It’s freezing cold out today…, maybe it will snow this afternoon! (きょうはすごい寒さね。午後は雪になるかもね)
- 職場のこと
– Have you been working long hours this week? (今週、残業多かったの?)
– Maybe you need a big cup of coffee!(あら、大きなカップのコーヒーが必要なんじゃない?=少しお疲れのようですねということ)
- その他
– Looking forward to the weekend?(週末、待ちかねるよね)
同僚とのスモールトークで避けるべき話題
会社の中での同僚との会話では、会社の組織のことや上司のことなどのうわさ話は避けるのが賢明ですよね。どこでどうつながっているかわからないし。
社内恋愛のうわさも絶対に避けるべきだと思います。これこそ、どこでどうつながっているかわかりませんよ。知らない間に敵をつくらないよう。。。
英語のスモールトーク:社交の場での会話
今度は、社交の場でのスモールトークです。
パーティーなどでのスモールトーク
パーティーなどでは、全くの見ず知らずの人と隣り合わせになったりしますよね。
こういう場での典型的なスモールトークのネタは、「主催者のどんな知り合いか」「誰の知り合いか?」についてです。
How do you know Steve?
(スティーヴをどうやって知ったの?)
Do you work in the same office with Mark?
(マークとは一緒の会社なの?)
So, you are friend of…?
(えーっと、あなたは誰の知り合い?)
そして相手の返事によって、会話が次へと広がるわけです。次のような感じです!
A – Hi, I’m Mark. Nice to meet you.
B – Hi, I’m Kate. Nice to meet you, too.
A – Are you a friend of Steve?
B – Yes, we used to work in the same company. And you?
A – Steve is a friend of my brother. They’ve been to the same school. I believe that Steve is now working in an IT firm. Are you in the same kind of industry?
B – Ah, no, I’m an accountant and now I work at home.
上記を日本語で言うと、
A - こんにちは、僕はマーク。
B - こんにちは、私はケイトです。
A - 君は、スティーヴの友達なの?
B - ええ、以前同じ会社で働いていたの。あなたは?
A - スティーブは弟の友達なんだ。同じ学校の同級生。スティーヴは確か、IT関連の会社だったよね、君もIT関連なの?
B - いいえ、私は会計士で、今は在宅で働いているわ。
と、こんな具合でしょうか。
話しているうちに共通の知人がいることがわかったり、趣味が似ていたりなど、話題がどんどん広がることもあるし、もちろん行き詰まってしまうこともありますね。
イベントなどで近くにいる人と交わすスモールトーク
個人が開催するパーティーではなくイベントなどで、たまたま近くに居合わせた人と、その場の気まずさをやわらげるためのスモールトークは、次のような感じでしょうか。
It’s a nice place, isn’t it?
(ここは素敵な場所ですね)
So many people tonight. Are you here for business?
(今夜は大勢の人がいますね。こちらにはお仕事ですか?)
Are you enjoying tonight?
(今夜は楽しめてますか?)
誰も傷つけない無難な話題をいくつか頭の中に用意しておくとスマートですね。例としては、天気のこと、会場のこと、主催者のこと、今現在のホットな話題(オリンピック、ワールドカップなどスポーツネタは無難)などです。
街で見知らぬ人と交わす英語のスモールトーク
手持ち無沙汰な時のスモールトーク
よくあるのが、なかなか来ない公共交通機関を待っている時。欧米ではこういう時に、隣にいる人とちょっとした会話を交わしている姿、見かけます。
渋滞、スト、工事、事故などで遅延が生じている時に、イライラするより、「お互い大変よね」という気持ちで慰めあっているという感じでしょうか。
It looks like we are going to wait for a long time here…..
(まだまだ待たされそうですねえ)
The tram is running really late this morning, wonder what happened.
(路面電車、今朝は本当に遅いですねえ。何があったのかしら)
How long have you been waiting?
(もうどれくらい待ってますか?)
目の前で起きている現象をネタにすることで、自然な会話が生まれます。そして、不思議なもので、「おそーい、イライラ!」と尖った気持ちでいたのが、となりのひととアンラッキーな状況を共有することで、気持ちが丸くなったりしますよね。
散歩の時などのスモールトーク
これも欧米ではよく見られるのですが、犬の散歩、子供の散歩のときのスモールトーク。
赤ちゃんの年を聞く。
犬の犬種や名前を聞く。
単純に、目があった人とにっこり微笑み合い、「Hello」と挨拶を交わし、そのついでにちょこっとおしゃべり。
「あらもう秋ね、プラタナスの葉がこんなに落ちて」とか「今日は気持ちの良いお天気ですね」などスモールトークはいろんな場面で交わされます。
まとめ:スモールトークは日々の暮らしの潤滑油
なんてことはないちょっとした言葉。スモールトークは暮らしの潤滑油だと言えると思います。
例えばエレベーターに乗り合わせた他人同士、ぶすっとしても同じ時間だし、にこっとわらってちょっとした冗談を言い合っても同じ時間。
それなら、ニコニコしてちょこっとひとことセンスのいいこと言えたら、その日1日がいい気持ちでいられること間違いなしです。
結構、スマートに「ちょこっと会話」は難しいかもしれませんが、ぜひ頭の中で準備しておいてトライしてみてはいかがでしょうか。