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【休暇は長く休むもの?】日本で感じる欧米人との休暇の感覚の違い

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海外で暮らしていて、そして日本で海外の人々と関わって英語を使いつつ暮らしていて、感じる文化の違い。そのひとつ「休暇」の考え方と取り方。

こんにちは、まのん@ManonYoshinoです。

【欧米の休暇】長く楽しく休むヨーロッパ人、意外と休まないアメリカ人」では、休暇という言葉に相当する英語の呼び方と同時に海外の休暇について少しご紹介しました。

今回は、長い休暇が当たり前の海外の人たちと仕事などで関わる、我々日本人への影響について考えてみたいと思います。

 

21世紀、日本人の働き方は変わってきているのか?

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ジャパニーズビジネスマンといえば、24時間戦えますか?と歌われていたほど、モーレツ(古っ!)に働いてきた日本人。

長時間労働、週末出勤、自宅持ち帰り、などなど。

確かに、かつてのように企業に人生全部を尽くし切るサラリーマンの姿は、昔よりは減ったイメージがあるようにも思います。

でも、雇用環境・雇用条件はまだまだ改善されていない点が多いのではないでしょうか。いや、悪化している部分もありますね。

やっぱり休めない日本人

相変わらず、休めないんですよね、やっぱり。なんでか?

「1週間休んだら、もう席がなくなる気がして休めない」と、よく同僚が言っていました。そんなことないのにね。

休んでもやることないし、お金かかるしねー、と言っていた所帯持ちの同僚もいました。

休む=悪いこと、っていう感覚が骨の髄まで染みついているんでしょうか。休む=リフレッシュって考えれば、ある程度のまとまった休暇は効果的な再生産活動なんですけれどね。

休むには根回しも必須

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外資系企業に働いていた筆者は、毎年2回は1週間もしくは2週間の休暇をいただいていました。かなり前から根回しをして、確実に自分がいなくても問題のない状況にするよう細心の注意を払い、休暇を取っていました。そして、お世話になっている各部署にはお土産を忘れずに配るようにしていました。

「恵まれた特別な環境だから可能なのよ」と、よく言われました。

確かに、周りの同僚の中にも、ある程度まとまった休みを取る人はたくさんいました。外国人駐在員が夏とクリスマスに1ヶ月とか休暇でいなくなるので、日本人スタッフも休みやすい環境だったのだと思います。

でも、さすがに日本人スタッフは、2週間以上の連続休暇は遠慮していましたね。なんとなく、不文律のようなものがありました。

 

日本人で働く欧米スタッフの休暇

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駐在員とHome Leave – ホームリーヴ

Home Leave(帰省休暇)という言葉があります。

外資系企業で働く日本人スタッフから見たら、「水戸黄門の印籠」のような言葉ですね。この言葉の前には、「えーーー、そんなに長いこと休んでズルーい!」といった文句はシャットアウトされます。

駐在員として海外から日本に派遣されるスタッフにとっては、当然の権利なのですからね。

都心の超高級マンションの広〜い部屋に、会社の経費で住んで、会社の経費で高級車を乗り回し、「駐在員手当」まで支給されてリッチに暮らせる、というイメージの欧米企業からやってくる駐在員。

メイド付きは当たり前、秘書が庭のプールのゴミさらいをした、なんていう噂も聞くことがありました。東京で、です。

本社、日本、その他の会合などで海外出張も多く、マイレージ溜まり放題なので、家族との旅行は全部ビジネスクラス、という家族も。

そして、年に1〜2度、国に戻ってゆっくり休む Home Leave を取る彼ら。2〜3週間のこともあれば、「本社でも仕事するから」と言って1ヶ月以上留守にする人もいました。筆者の知る企業では、家族の分も含めて往復の航空券は、むろん、会社支給。

 

Home Leave と言われると、すごい正当なニュアンスがあって、文句は言えなかったですね。駐在員側からしてみれば、仕事で異国に住まわされているんだから、定期的に母国の家族・親族と過ごす時間を持つのは当然のことなんですよね。

現地採用スタッフはどう休む?

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駐在員でない、「現地採用」の欧米出身の外国人たちも、ほぼ間違いなく年に1回は Home Leaveで帰省していました。

ただ、もちろん、自費。

友人などは年に1回、航空券の安くなる時期を狙って帰国していました。2週間ほどですかね。それでも、日本企業で働く日本人からみたら、ずいぶん長期の休暇ですよね。

日本人スタッフは、どうしてる?

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変わらず淡々と過ごす日本人スタッフ

駐在員が長期で Home Leave に出たからといって、日本人スタッフの仕事にはあまり影響がないのが普通。

もともと若い駐在員以外は、数年のスパンでマネージメントとして回ってくる人たちなので、日々のコツコツとした作業は日本人スタッフの持ち場。

だからヨーロッパの製造業などと違って、休んだからといって業務が止まるわけではないのです。また、駐在員が休んでも、もともと持ち場が違うから、オフィスに残っている日本人スタッフの業務量が増えるということもない。

逆に、減ることが多かったですね。

駐在員不在だと仕事がラク

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外国人上司たちって、「アイディア出し」が得意。彼らがいると仕事がうんと増えます。

「あ、〇〇(開発を検討中の製品名)だけどね。この間、飛行機で見た雑誌に、すごいいいアイディアがあってね。あれ、調べてみてくれる? わかったら今度の役員会でプレゼンしてみてよ」

この指示出すのに1分、でも受けた方は役員会に間に合わすために1週間の調査・準備が必要です。そして、役員会では、却下もしくは再検討。

だから、彼らが外国でおとなしく海水浴でもしていてくれると、「今、取り組まなくてはいけない仕事に没頭できる」のですごく仕事がはかどっちゃうんですよ。

定時に帰れます。

おまけに、長期休暇も取りやすい。

外国人駐在員の偉い人が Home Leave 中、日本人スタッフは、サクサク仕事をこなし、同時にライフ・ワークバランスのとれた生活をしているのです(笑)。

まとめ

欧米人の休暇の感覚について、日本での様子をまとめてみました。

初めて外資系企業に勤務される人は、「交通費会社負担で長い帰国休暇」を当然のように取る外国人駐在員にびっくりするかもしれません。でも、日本人の海外駐在員だって同じように帰国休暇はあります。ただ、欧米の人のほうが期間が長いだけです。

日本でも、もっと長期休暇が取りやすい環境になるといいですよね!

 

 

ABOUT ME
吉野まのん@英語生活
英語で暮らし、フランス語に悩み、日本語教育にも頭を抱えるヨーロッパ在住の昭和組。受験英語は超苦手だったのに「言葉としての英語」に惹かれ卒業後はイギリスに。カナダ・アメリカ・東京で長年働いたのち、ヨーロッパ移住。英語や外国語に関することや仕事のこと、外国生活のあれやこれやを発信中。

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