フランス旅行を計画中。
どうせならフランスのいろんなことを知ってから出かけたい。
ガイドブックには載っていない、旅行の「よくある話」、知りたいな。
こんにちは、まのん(@ManonYoshino)です。
フランスは昔も今も人気の旅行先。
春から秋にかけての観光シーズンには世界中から観光客が集まります。
周囲にも
「卒業旅行がフランスだった」
「新婚旅行でフランスに行った」
という人がわりといるのではないでしょうか。
日本でもテレビや雑誌で紹介されることの多いフランス。
でも、実際に旅をしてみたり、暮らしてみないと見えてこない、「真のフランスっぽさ」というものがあります。
この記事では、フランス旅行で遭遇する「あるある」を
観光に関するもの
食に関するもの
国内交通に関するもの
ショッピングに関するもの
の4つのカテゴリーにわけてご紹介します。
フランス旅行前の「豆知識」的な情報としてご覧いただけましたらうれしいです!
▼ フランス旅行をより楽しむために知っておいたほうがいいこととは?旅を満喫するために注意すべき点や知るべき情報をご紹介します。
目次
観光に関する「あるある」
観光旅行でフランスを訪れた人が遭遇する、「よくある」こと。
ここでは、5つの観光あるあるをご紹介します。
フランスの物価に驚く
「日本は物価が高くて〜!」というのは過去の話。
ヨーロッパの物価高も目を見張るものがあります。
ましてや、ユーロを円に換算してみると、日本より高いものが多くてびっくりするでしょう。
暮らしていて感じるのは、日用雑貨がものすごく高いなということ。
生活に必須な食料品に関しては、日本より安いものが多いですが、外食代はかなり割高になります。
フランス語が難しくて苦労する
海外旅行というと、まず「英語が話せないと…」と思われますよね。
でも、ご存知の通りフランスの公用語はフランス語。もちろん、どこに行ってもフランス語表記ですし、人々の話す言葉も普通はフランス語。
日本の学校でも英語はかなりの時間数を割いて勉強するので、「まあ簡単なことならなんとなくわかるかも」という人も多いのではないでしょうか。
いっぽう、フランス語は英語と文法も語彙も似ているものがあるにも関わらず、かなり別物。
フランス語を学習したことがないと、かなり難しく感じるのではと思います。
▼ フランス旅行に行きたいけれど「言葉がわからないから」とためらっていませんか?フランスを旅行するには、どれくらいの語学力が必要なのでしょうか。
▼ 旅行で使う基本フレーズと単語の組み合わせで、旅のフランス語を覚えられる一冊!シチュエーションごとにたくさんの表現例があるので、初心者でも使いやすい会話集です。
英語が通じない場合がわりとある
海外旅行の頼みの綱、英語。
フランスは、英語と同じアルファベットを使う国だし、英語でなんとかなるのでは?と思いがち。
確かに、ヨーロッパの多くの国では、英語が公用語でなくても、普通に通じたりします。
でもフランスはちょっと違うんですね。
パリの観光客向けのお店やレストラン、空港やホテルではもちろん英語で大丈夫(日本語OKという場合も)。
有名観光地もおそらく大丈夫でしょう。
ミシュランの星付きレストランも、英語で応対できるスタッフがいるはず。
問題は、「普通のフランス」。
観光客と関わらない一般商店や、地方の商店やレストランなどでは英語が通じないことも多いです。
▼ 旅行者が戸惑いやすいフランスの英語事情と、快適な旅をするための「コミュニケーションのヒント」とは?
田舎がびっくりするほど美しい
「フランスの最も美しい村」協会というのを聞いたことがある人もいるでしょう。
そこに登録されている数々の村は、まるでお伽噺の世界のような美しさなんですよ。
フランスの田舎はびっくりするほどきれいです。
1週間ほどの観光旅行だと、パリと有名観光地をさくっとまわるのみだったりしますよね。
パリや、ロワール地方の古城巡り、モン・サン・ミシェルなどは人気の観光地ですが、フランスの地方を訪ねるとため息が出るほど美しい村や、自然景観を目にすることができます。
ただ、そういった「息を呑むほど美しい」景色は、交通が不便なところにあるのが難点ですね。
トイレが見つからなくて困る
フランス旅行のことを紹介するブログなどで、フランス旅のネガティブ部分として紹介されることが多いのが「トイレ」。
トイレ自体の絶対数が少ない、というのがそもそもの問題点かもしれません。
パリでも、街中ではカフェに入って飲み物を注文してトイレを使う、というのが一般的。
百貨店内もいつも混んでいます。
田舎の町や村などは、公衆トイレ自体が見つからないことも。
見つかっても使うのに勇気がいる汚れ方だったり、壊れていて使用不可だったりすることも多いです。
▼ フランスを旅行すると気づく、トイレの不便さ。快適なフランス旅のために知っておきたいトイレ知識はこちらから!
食に関する「あるある」
美食の国フランスですから、美味しいものを期待してしまいますよね。
フランス旅行の食に関する8つの「あるある」です。
つい食べすぎる
旅行中の食事は外食になる人がほとんどかと思います。
やはり、つい食べすぎちゃうんですよね。
なんと言っても、一人分のポーションが大きいことが多いし、バターやクリームがふんだんに使われているのでカロリー過多になりがち。
食後のデザートも、フランス人はほぼみんな食べるので、つられてついつい毎食こってりデザートまでいただくことに…。
たまのレストランならいいですが、お昼と夜の1日2回のレストランを毎日くりかえすとなると、胃が疲れてきます。
つい飲みすぎる
ワインはやはり美味しいフランス。
これを楽しみにフランス旅を選ぶ人も多いでしょう。
そして、レストランやカフェで食事をすると
「食前酒は何をお持ちしますか?」
と最初に聞かれます。
せっかくだから…なんて、食前酒から始めて、食事に合わせてワインを選んだりしているうちにお酒が進んでつい飲み過ぎに…。
パンにバターはついてこない
通常、レストランで食事をすると、前菜からメイン、チーズまではパンが供されます。
ビストロやブラッスリーでは、バゲットなどを切ったものがバスケットに入って出てきます。
テーブルクロスがかかっているようなレストランでは、お客ひとりひとりに小さなお皿がだされ、サービススタッフがひとつずつ小さなパンを置いてくれます。
一般的に、フランスのレストランではパンにバターはついてきません(一部地方やベルギーではバターがついてきます)。
「バゲットにはバター!」と期待しているとガッカリするかも。
メニューに戸惑う
メニューは大体フランス語オンリー。
パリなどの観光客がよく利用するレストランやカフェでは、英語メニューや日本語メニューがあることも。
普通の生活では使わない語彙が並ぶフランスのメニュー。
フランス人でも、
「これは、どんな魚?」
「これは、牛のどの部位?」
「どんなソース?」
など、フランス人でもお店の人に聞かないとわからないことが多いんですよね。
食材のフランス語表記に戸惑うことがあるかもしれません。
外食代がとても高い
スーパーで買う食材は日本より安いと感じるフランスですが、外食代はかなり高いです。
日本では、ランチ時にセットや定食を1,000円ほどで食べられることが多いですよね。
フランスだと、ランチのセットメニューで15ユーロから20ユーロ。
日本円に換算すると、「ええええーっ!」という金額になって驚くかもしれません。
ディナーも、レストランでコースで頼むと一人あたり10,000円はごく普通で、ちょっとハイクラスだと飲み物を入れるとすごい値段になります。
日本にもあるファーストフード店の値段と比較するとわかりやすいかもしれません。
レストランでは無料の水をたのめる
意外と知らない人もいるかもしれませんが、フランスではレストランやカフェで無料の水を頼むことができます。
ごくごく普通にみなさん、「お水ください」と頼んでいます。
もう着席と同時に冷えたピッチャーを置いてくれるお店もあります。
この背景には、フランスの水道水が飲用可能だという理由があり、ごく普通にみんな家庭でも水道水を飲んでいます。
他のヨーロッパ諸国では、ミネラルウォーターを注文しないとお水が飲めないので、フランスの水の無料サービスはありがたいですね。
アジア料理がひとまとめになっている
「アジア料理レストラン(Restaurant Asiatique)」というのが、あちこちにあるフランス。
何かと思えば、中国やベトナム出身の人が営むお店。
大抵、中華・ベトナム・タイ・日本が混じったメニュー構成になっています。
「日本料理、アジア料理」という看板のお店は、まず間違いなく日本人シェフがいないお店。
寿司、焼き鳥あたりがメニューに並んでいますが、日本人が食べると「えっ?」となる感じのお料理です。
日本人経営で、シェフが日本人の日本食レストランでは、他のアジア諸国料理とメニューが混じることはまずないのが普通(ラーメン、餃子を出す店を除いて)。
中華は中華、タイはタイ、日本は日本、ときっちり分けられているイギリスやカナダと比べるとフランスのアジア料理店は不思議な「何でも屋」的存在と言えるかもしれません。
北アフリカ料理がどこでも食べられる
北アフリカのアルジェリア、モロッコ、チュニジアは、フランスのかつての植民地。
今も、北アフリカ出身の人たちがフランスにはとても多く暮らしています。
その影響で、どんな地方に行っても北アフリカ料理のお店があり、美味しいクスクスなどを食べることができます。
▼ 日本とフランスの意外な共通点、それは「絶対無二の主食」の存在。フランス人の主食「パン」について探ってみました!
▼ ソースをパンでぬぐってはいけない?フランスの一般家庭で普通に「常識」とされている食卓のルール!
国内交通に関する「あるある」
旅行者が気になる移動手段。
フランスの国内交通で旅行者が遭遇しがちな「あるある」を3つご紹介します。
交通ストにあう
交通ストは、もはやフランスの年中行事。
学校を基準として、まとまった休みが多いフランス。
秋、クリスマス、冬、イースター、夏の5回のバカンス期間があり、合計4ヶ月ほどが休みという休みっぷり。
この、全国的に休みに入るバカンス期間の初日周辺は、そこにめがけた交通機関のストが多発します。
日本のお盆やお正月に電車が止まってしまったり、飛行機が飛ばなかったりする状況を想像すると、その混乱ぶりがわかるかもしれません。
鉄道ストはもちろん、空港労働者や管制官、航空会社のストなど、大切な旅のスタート時に「油断ならないフランス」です。
電車の遅延や故障がけっこうある
個人的には車移動が多いため、電車や長距離バスには滅多に乗らない筆者。
その数少ない長距離列車の乗車体験の、なんと半分以上で遅延と設備故障が発生しています。
気温マイナス8度の真冬の車内で「暖房が故障していますのでご了承ください」とか、ふざけてるの?といいたくなるようなことも。
数時間の遅延、なんていうのは日常茶飯事のようです。
ドライバーが荒っぽい
フランス人が「真面目で丁寧なドライバー」か「やんちゃでテキトウなドライバーか」、たぶん想像がつく人が多いのではないでしょうか。
ラテン民族であるフランス人。
情熱的に愛を語り、美食を愛し、人生を楽しむ人々です。
そして、休みには車で長距離移動して別荘に行ったり、キャンプをしたりしてさらに人生を楽しむわけです。
なので、車の運転に慣れているドライバーが多いです。
しかも、日本の運転免許更新時講習なんていうものが存在しないため、16歳で免許を取ったあとは自己流に運転を続けてきた強者ぞろい。
荒っぽいです。
車間距離とか全然気にしないし、車線変更も「え?ここに入る気?」と言いたくなるほど突然に突入してきます。
当然、街中でも自分中心の運転をする人が多いので歩行者も注意が必要!
また、信号のない横断歩道では、歩行者が渡ろうと待っていても止まってくれる車は少ないでしょう。
ベルギーやスイスでは、どんな横断歩道でも車は必ず止まってくれるんですけどね…。
▼ 運転好きなフランス人は、優れたドライバーなのか、荒っぽいドライバーなのか?フランスで運転するなら注意したいこと!
ショッピングに関する「あるある」
フランス旅行の楽しみの一つはやはりショッピング。
あれもこれも、と買い物リストを作って旅立つ人も少なくないでしょう。
ショッピングに関する「あるある」を4つご紹介します。
薬局がコスメパラダイス
フランスのコスメ事情といえば、「薬局」を抜きにしては語れません。
まず、化粧品やスキンケアはどのような店で買えるのでしょうか。
次の4つのタイプがあります。
● 百貨店
● 化粧品店
● 大型スーパー
● 薬局
この中でも、特筆すべきは「薬局」。
フランスでは、日本でよく見かけるドラッグストア的(薬から日用品・食品まで買える)なものは存在しないんですね。
処方薬や市販薬は薬局で購入します。
ファルマシー(Pharmacie)と呼ばれる薬局は、町中いたるところにあり、年中無休の24時間営業の店舗も。
薬の購入のほか、健康相談や予防接種なども薬局でできます。新型コロナウィルスの抗原検査やワクチンも、近所の薬局で受けられました。
フランスの薬局、医薬品や医療サービスだけじゃなく、スキンケア商品の販売もしています。
百貨店で売られている化粧品ブランドとはちょっと品揃えが違い、温泉コスメや有機コスメなどが並んでいるのが特徴。
日本でも知られているアヴェンヌやラロッシュポゼなどが、ずらっと並ぶのは壮観。
大型薬局ではあらゆる薬局コスメブランドが並び、ボディケア商品やポイントメイク商品も売られています。
日本からの旅行者が驚くのは、その価格かと思います。
当然ですが、日本で買うよりずっとずっと安いです。
パラ・ファルマシー(Para-pharmacie)と呼ばれるお店は、普通のファルマシーとは違って薬の販売はない店舗。
スキンケア商品や化粧品が中心で、価格も普通の薬局よりずっと低め。
おすすめです。
▼ フランスの薬局といえば、有名コスメやスキンケアが並んでいる、知る人ぞ知る美のワンダーランド!フランスの「普通の」薬局、ご紹介します!
店員さんが怖い
「フランスで買い物をしたら店員の感じがとても悪かった」
「店員同士のおしゃべりに夢中でサービスに時間がかかった」
「カフェで空いている席に座ったら、全然オーダーを取りに来ない」
日本の懇切丁寧なサービスに慣れていると、欧米のそっけない接客にびっくりすることがあります。
店員がとても高圧的な態度だったり、無関心だったり。
自分達の井戸端会議に夢中で、お客を待たせたり。
なかでもフランスの接客にはガッカリした、という観光客の声が多いよう。
フランス語で理解できないと馬鹿にした態度を取られた…ということもよく聞きます。
でも、暮らしていて感じますが、イヤな態度の店員さんは実はそんなに多くなくて気さくで親切な人も多いんですよ。
▼ フランスの店員さんの対応がイマイチだった、という体験を聞いたことはありませんか?フランスのお店で、心地よく買い物のためのコツをご紹介します!
日曜・祝日はお店が休み
フランスはカソリック教徒が多い国。
当然、「日曜日は安息日なので仕事はお休み」というのが基本。
なので、昔から日曜・祝日は一部の飲食店を除いて、商店やレストランはお休みです。
これは地方に行くとかなり顕著で、「どこに行っても店もレストランも開いていない!」ということも…。
ただ、スーパーやパン屋など、日曜の午前中営業のお店もかなりあり、観光地のカフェやレストランはシーズン中の日曜日は営業しているところが多いです。
また、パリの観光客が集まるエリアでは、日曜営業のお店が増えているようですよ。
買いすぎて荷造りに困る
「せっかくフランスまで来たから…」
と、あれもこれも買いたくなりますよね。
雑貨やお菓子、薬局コスメなど、フランスから買って帰りたいものって多いかと思います。
パリの空港では、日本に戻る旅行者が大きな手荷物(ブランド品)を抱えて飛行機に乗り込む姿をよく見かけますし。
困るのは、機内預け荷物の重量制限。
ヨーロッパ便は1個につき23キロまでで、スーツケースの重さも含めるとあっという間に23キロになっちゃうんですよね。
しかも最近は各航空会社、超過重量にとても厳しくなりましたし。
買ったはいいけど、荷造りで途方に暮れる…。
フランス旅行の代表的な「あるある」でしょう。
空港でのチェックインの時に、「重量オーバーです。追加料金は…」なんてことを避けるには事前に重量をチェックして調整するといいですよ。
携帯用のデジタルスケールは海外旅行おすすめアイテム。
スーツケースの重量を簡単にチェックできるので、旅行先のストレスが軽減されます。
まとめ
フランス旅行をすると出会う、いかにもフランスらしい「あるある」をご紹介しました。
世界中の旅行者を魅了してやまない国、フランス。
誇り高きフランス人の国であり、さまざまな国から移り住んできた人たちが共存する国でもあります。
伝統の中にエキゾディックなエスプリが加わって、それが国としての個性にもなっているよう。
ガイドブックでは紹介されない、ちょっとディープなフランスを発見する旅に出てみませんか!