フランス旅行を計画中。
ずっと行きたいと思っていた念願が叶っての旅なので、200%楽しみたいです。
なにか気をつけることや、知っておいたほうがいいことはある?
こんにちは、まのん(@ManonYoshino)です。
海外旅行ならヨーロッパに行きたい、特にフランスを旅してみたいと思いませんか?
フランスといえば、モードの発信地であり、グルメの聖地。
そして、自然や文化遺産といった観光資源にも恵まれた魅力あふれる国です。
いっぽうで、頻繁にデモが行われる熱き人々の国で、治安に不安を感じてしまう人もいるでしょう。
何より、「英語が通じないらしいから、フランス語もできないしどうしよう」と戸惑ってしまうことも。
この記事では、
フランス旅行で日本人が困りがちなこと
フランス旅行を楽しむためのさまざまな情報
をご紹介していきます。
「フランス旅を計画中!」
というかたや、
「フランスに行ってみたいけど不安」
というかたへの現地からの情報です。
楽しい旅行のプランニングに、お役に立てましたらうれしいです。
目次
フランス旅行を楽しむためには
見どころ満載、やりたいことたっぷりのフランス。
1〜2週間の旅行はあっという間に終わってしまいますよね。
旅の時間は瞬く間に過ぎていくものなので、フランス滞在期間中は最大限に満喫したいもの。
フランス旅行で日本人が戸惑うこと
ところが、現実には「あ、これは困った!」ということが出てきたり、戸惑ったり、貴重な時間を無駄遣いしてしまうこともあります。
旅を心おきなく楽しむためには、トラブルがありそうなことを事前に知っておくことが大切。
日本からの旅行者が、フランス旅行で困りがちなことは次の6つに代表されるでしょう。
✔︎ 言葉が通じない、わからない
✔︎ 治安が意外とよくない
✔︎ ストやデモが多い
✔︎ 商店やレストランのサービスが悪い
✔︎ トイレが見つからない
✔︎ 日曜日や夏休みで店が閉まっていた
これら困りがちなことに備えておくと、より旅がしやすくなると思います。
フランス旅行を楽しむためのポイント
詳しくは、次の項からひとつずつご案内しますが、ざっとポイントをご説明します。
まず、言葉が通じないとか、わかりにくいという点についてですが、これは一朝一夕でどうにかなるというものではないですよね。
でも、「現地語はもちろん、英語もほとんどできない」という人でも海外旅行は楽しめるんです。
現実に、世界を一人旅している人の中には、それほど語学が達者じゃない人も多いですよ。
観光旅行で必要な外国語は限られています。
さらには、今は翻訳ツールもあるので、だいたいなんとかなります。
だから大丈夫ですよ。
トラブルを避けるためには、出発前に知っておきたいこともいろいろあります。
例えば、治安の悪いエリアはどこかとか、旅行者が狙われやすいパターンはどんなものか、などは情報を得ておくことをおすすめします。
さらには、フランスの習慣についてもちょっと知っておくといいですね。
一般的な商業習慣(営業時間とか定休日とか)や、ひとびとの文化的習慣も予備知識として頭に入れていきましょう。
フランス旅行と言葉
「休みもそれそうだし、予算もなんとか確保したから、いざフランスへ!」というとき、ちらっと不安に感じてしまうのが言葉の問題。
フランス人は英語を話す人が少ないとか、フランス語も上手じゃないと理解してくれないとか、きびしい噂も耳にします。
現実はどうなのでしょうか?
英語は本当に通じない?
フランス人は英語を話したがらない人が多い、というのは本当です。
でも、だからと言って全然ダメというわけでもなさそうですよ。
近年、学校でも「話せる英語教育」に力を入れていて、英語を話せる若い世代が増えています。
大人世代でも、どちらかというと「下手だから話すのがおっくう」という人が多いのではないでしょうか。
旅行者が関わる人たちの多くは、「フランス語が苦手な外国人」と接する機会が多いので、英語を理解してくれるはず。
空港、ホテル、有名観光地のレストランやカフェ、ミシュランの星付きレストランなどでは英語が通じる場合が多いでしょう。
地方だと、英語話者率がぐんと減る感じですね。
▼ 旅行者が戸惑いやすいフランスの英語事情と、快適な旅をするための「コミュニケーションのヒント」とは?
覚えておくといいフランス語
旅行者の行動範囲なら、英語でなんとかなりそう…ではありますが、できたら簡単な単語やフレーズくらいは覚えておきたいもの。
外国旅行というと、どこの国に行っても「英語でなんとかしよう」と思いがち(日本人に限らず、どの国の人でも)ですが、やはり現地の言葉で挨拶くらいできるといいかと思います。
迎える現地の人たちだって、いきなり英語で話されるよりも、頑張ってフランス語で挨拶されたら悪い気はしませんものね。
フランス旅行に行くなら、「これだけは暗記しておきたい」簡単なフランス語をいくつかご紹介しますね。
フランス旅行するなら「必ず暗記しておきたい」言葉とフレーズ | |||
日本語 | フランス語 | 発音 | |
1 | こんにちは | Bonjour | ボンジュー |
2 | こんばんは | Bonsoir | ボンソワー |
3 | さようなら | Au revoir | オーヴォワー |
4 | ありがとう | Merci | メルスィ |
5 | どうもありがとうございます | Merci Beaucoup | メルスィ ボクゥ |
6 | 結構です(何かを断る時) | Non, Merci | ノン メルスィ |
7 | お願いします/ (お願いする時の)すみませんが… | S’il vous plaît! | シル ヴ プレ |
8 | わかりませんでした | Je n’ai pas compris | ジュ ネ パ コンプリ |
9 | フランス語が話せません | Je ne parle pas français | ジュ ヌ パルル パ フランセ |
10 | あなたは英語を話しますか? | Parlez-vous anglais? | パルレ ブ アングレ |
せめて、最初の Bonjour と、何かしてもらった時の Merci だけはフランス語でいうと相手の反応もよくなります。
▼ フランス旅行に行きたいけれど「言葉がわからないから」とためらっていませんか?フランスを旅行するには、どれくらいの語学力が必要なのでしょうか。
フランスを安全に旅するには
次に、旅行で大切な「安全」。
フランスは、日本人にとっておおむね安全な旅行先です。
ごく普通に旅行していて、「身の危険を感じるシーンに出くわす」ということはそうそうないと思います。
それでも、日常的に観光客を狙った犯罪は起きています。
頻繁に行われるデモ集会でも暴徒と化す集団がいて、破壊行動が行われている国でもあるんですね。
ですので、旅を楽しむためには、旅行者はきちんと気をつける必要があります。
安全のために気をつけたいこと
まず、危険と思われる場所には足を踏み入れないことです。
デモ集会がある場合、その時間には会場の近くに近づかないのが基本。
また、夜間の外出にも注意が必要です。
女性の夜間一人歩きは避けるべきで、できるだけ昼間に行動するのがベスト。
さらに、観光客を狙ったスリや置き引きもよく起きています。
貴重品は、厳重に管理しましょう。
財布やパスポートを入れたリュックを背負って街を歩くのはとても危険です。
地下鉄や人混みでスマホを取り出すのも、できればやめておくほうがいい行為の一つ。
カフェやレストランのテーブルにスマホや財布を置いておくのもNGです。
次の項でご案内しますが、外務省からの海外安全情報に目を通しておくのもおすすめです。
まとめます。
✔︎ 治安が良くないと言われている場所には近づかない
✔︎ デモ集会の会場近くにはいかない
✔︎ 夜間の外出にも注意(女性の夜間一人歩きは危険)
✔︎ スリや置き引きに注意
✔︎ 海外安全情報をチェックする
現地の安全情報
フランス渡航が決まったら、外務省の「たびレジ」に登録しましょう。
「たびレジ」というのは、外務省の海外安全情報の無料メール配信サービス。
登録しておくと、交通機関のストライキ、事件や災害など旅行する国の現地情報がリアルタイムで届けられるので安心です。
また、日本の留守家族や友人などを連絡先として登録しておくと、同じ情報が送られるそう。
心配して帰りを待ってくれている大切な人たちへの安心にもつながりますよね。
外務省『たびレジ』をチェックする⇨ https://www.anzen.mofa.go.jp/anzen_campaign/
フランスで運転するなら
日本人が想像する以上に、車社会なフランス。
逆にいえば、車以外の交通手段がほぼないエリアも多いんです。
フランスの田舎の風景を満喫したいので、レンタカーを借りてドライブしたいという人もいるでしょう。
「フランスで一番美しい村」協会認定の小さな美しい村を訪ねたい…などという時は公共交通機関では無理という場合も。
フランス人は長いバカンスをとることでも有名ですが、そういった時の長距離移動も車という人が多いです(電車移動も航空機移動も、家族全員の運賃はかなり高くつくので)。
そのため、運転する側も、同乗する側も長距離運転に慣れているんですよね。
運転が上手な人も多いですが、免許更新手続きとかがないので、「自分の運転が危険なことを知らない」ドライバーも多いです。
ヒヤッとするような運転をする人もけっこういるので、ご注意を!
▼ 運転好きなフランス人は、優れたドライバーなのか、荒っぽいドライバーなのか?フランスの車事情はこちらから:
旅行者も知っておきたいフランスの習慣
郷に入れば郷に従えと言いますが、海外旅行も同じ。
外国人なので現地の習慣を知らないのは当たり前なんですが、大切なことは覚えておくとイヤな思いを避けることができます。
自由と平等を愛する国
フランスのスローガンは「自由・平等・博愛」。
なかでも、自分の自由と平等に関しては、とても敏感な国民だと思います。
労働環境の向上や賃上げを求めて、頻繁にデモやストが繰り返されていますが、このとばっちりを受けるのが一般市民。
長期休暇の初日に国鉄や空港職員がストを行う、なんていうのは年中行事の一つです。
自分の権利のためには、他者の不便は省みないために、「フランス人は自己中」というレッテルを貼られたりしますね。
自由と平等に関して、ふだんから「なるほどな」と感じるのは、お店の店員さんたちの接客態度。
「フランス旅行に行ったけど、店員が感じ悪かったー」という話はよく聞きます。
これ、「フランス人の自由と平等への意識」を知っていれば、回避できたかもしれません。
日本では、お客さまは店員より上位の扱い。
フランスでは、平等が基本ですが、商品知識がある店員のほうが「アドバイスをしてあげられる」ので上位扱い。
必ずしも高飛車な人ばかりではなく、とても腰の低い人もいますが…。
ただ、ここを理解せずに「客だからサービスを受けて当然」という態度を出してしまうと嫌がられる可能性が高いです。
▼ フランスの店員さんの対応がイマイチだった、という体験を聞いたことはありませんか?フランスのお店で、心地よく買い物のためのコツをご紹介します!
挨拶とマナーが大切
欧米社会も日本同様に「挨拶がとっても大切」なんです。
なんとなくユルい感じがするフランスかもしれませんが、挨拶だけはけっこうきっちりします。
こんにちは
ありがとうございます
さようなら
どんなシーンでも使う基本中の基本。
特に、サービスを受ける側(=旅行者)からの挨拶をちゃんとしないと、相手もそれなりの接客しかしてくれないことも…。
とは言っても、全然難しいことではありません。
お店に入る時には、「ボンジュール(おはようございます、こんにちは)」。
何かしてもらったら、「メルスィ(ありがとう)」「メルスィ・ボクゥ(どうもありがとうございます)。
お店を出る時には、「オーヴォワー(さようなら)」。
勝手に店のものを触らない、試着したいなら店員に声をかける、などもフランスでは一般的なマナー。
また、飲食店(カフェやバーを除く)では、勝手にテーブルにつかないようにしましょう。
入退店時の挨拶など、日本ではあまり気にしていないかもしれませんが、フランスではぜひお忘れなく。
お店も昼休みをとる
個人商店では、お昼休みを取るお店があります。
よくあるのは「12時30分から15時まで昼休み」というもの。
特に田舎の小さな村だと、どこも開いていなくて買い物できない…となるわけです。
「村のパン屋でサンドイッチ買ってピクニックしよう」なんて思っていたのに、お昼を買いそびれてしまうことも。
食料品だけでなく、美容院、薬局、クリーニング店なども昼休みをとるお店がけっこう多いですね。
ショッピングセンターの店舗や、大型スーパーなどは通し営業です。
長期休みは当たり前
フランス人といえばバカンス、というくらい長期でお休みを取るお国柄。
これはフランスに限ったことではなく、ヨーロッパ諸国ほとんどが同じように数週間まとめてお休みをとるのが一般的です。
そして、日本のように「誰かが休んだら、代わりの人が対応する」わけではありません。
休んだ人の仕事は、その人が休暇から戻るまで停止しちゃうんです。
フランス人の長期休暇、旅行者に直接関係することはないかもしれません。
でも、お目当てのお店に行ったら、
Congé Annuel (年次休暇中)
という張り紙がしてあってお休みだったということもありえます。
個人商店でも夏には1ヶ月お店を閉めてお休み、とか普通にあることですね。
▼ フランス人はなぜ長期で休めるのか?休暇のための費用はどうしているのか?気になる方はこちらもどうぞ!
快適旅のために
せっかくの海外旅行なので、できれば快適な旅にしたいですよね。
フランスでも、大抵のものは日本と同様に入手することができますが、持って行った方が便利というものもあります。
フランス旅行に持っていきたいもの
日本から持って行ったほうがよいものは、基本的には、旅行者が現地では見つけにくいもの。
また、フランスと日本の生活習慣の違いから、現地ではあまり使われていないものもあります。
常備薬なども持参したほうが良いアイテム。
旅行中は無理をしがちですし、時差や気候の変化で、体調を崩してしまうことも。
フランスの薬は日本とは処方が違うので、強すぎて合わない場合もあります。
▼ 意外と「異文化感」の強いフランスでは、旅先で当然あると思うものがなかなか見つからないことも。快適に旅を楽しむために持参するといいものとは?
トイレで困らないために
「トイレ」には困らされる日本人旅行者が多いです。
在住者にとってもフランスのトイレは悩みのタネだったりするんですよ。
使いたいと思う時になかなか見つからないトイレ。
見つかったと思ったら壊れていて使用不可ということも頻繁にあります。
まず、全般的に見てフランスは公共のトイレが少ないです。
そして、残念ながらあまりキレイではないことも多いです。
バーやカフェなどに入って、飲み物を注文した上でトイレを借りるという方法が一般的。
でも、バーやカフェは24時間開いているわけではないですし、日曜定休のところも少なくありません。
「外出先ではトイレは使いたくない」というフランス人女性も多いそうで、公共施設もトイレには力を入れていないのが実情。
「じゃあどうしろというの…?💦」
と思いますよね。
フランス在住者のアドバイスとしては、
✔︎ 確実にトイレがある場所を行程にいれておく
✔︎ 移動が多い日はカフェインの取り過ぎに注意する
✔︎ ポケットWi-Fiなどを携帯して、いつでも近くのカフェやショッピングモールなどを検索できるようにしておく
といった対策を考えておくことをおすすめします。
▼ フランスを旅行すると気づく、トイレの不便さ。快適なフランス旅のために知っておきたいトイレ知識はこちらから!
まとめ
昔から日本人に人気の旅行先、フランス。
モードの先端をいくショップあり、世界最高峰のグルメあり、多くの文化遺産に息を呑む自然の絶景ありの魅力的な国です。
フランス旅行で日本人が困りがちなポイントから、
✔︎ 安全な旅のために気をつけること
✔︎ 旅をする上で知っておきたいフランスの習慣や言葉
✔︎ 快適な旅のための準備品と情報
をお届けしました。
Bon Voyage, 良い旅を!