スラスラと、かっこよく英語を話したい!
英語がとても上手な人のように、スマートに話せるコツってないですか?
日本人の英語話者の中でも、「一生懸命話してます感」の強い人と、なんとなく「こなれてる感」いっぱいの人がいます。
よく聞くと、実はどちらも同じような内容を話していたりするんですが、後者の方が断然上手に聞こえます。
こんにちは、まのん(@ManonYoshino)です。
スマートに英語を話すコツ、ありますよ!
スラスラと、かっこよく英語を話すために便利なのが、ショート・フィラー・ワーズ(Short Filler Words)と呼ばれる「つなぎの言葉」です。
<つなぎ言葉の例>
So, if you want to speak in English, like, sounding more natural, you may use some short filler words, you know, in the middle of your speech, you see?
文字にすると、何が言いたいのかわかりにくくなってしまいますが、実際に話している英語を聞いていると、ちょこちょこと文の大筋には関係のない言葉が入っています。
上の文の太字が「会話のつなぎ言葉」です。これをとってしまっても、全く問題のない、ちょこっと埋めるための言葉。この記事では、英語のつなぎ言葉についてご案内させていただきたいと思います。
目次
英語の「会話のつなぎ言葉」とは?
会話の息つぎ、「つなぎ言葉」
会話の中で「息つぎ」のように用いられる言葉があります。
- So…
- Like
- You know
- You see
「Short Filler Words」とか「Discourse markers」などと呼ばれる、これらの言葉は、日本語で言うと「会話のつなぎ言葉」。「接続詞」というのとはちょっと違います。
どの言語にも、これらの「会話のつなぎ言葉」は存在し、日本語だと次のようなものがこれにあたると思います。
- ええと(「ええっと、では次は〇〇について説明します」)
- あの(「あの〜、すみません、オーダーお願いします」)
- うーん(「うーん、どうかなあ?」)
- なんか(「なんか、ちょっとお腹がすいたなあ」)
使いすぎると「残念英語」になる
一説によると、これらのつなぎ言葉、以前は「使うのは、あまり賢くない」と考えられていたとか。
確かに、会話の中であまりに頻繁に使われると「何が言いたいのかわからない」状態になります。
日本人の英語話者が話す英語の中にとてもよく使われるのが You know なんですが、これを使いすぎて残念英語になってしまうケースも。
例をあげます。
<本来の文>
Last week, I had so much work at office, and stayed late everyday.
<You know の使いすぎ>
You know, last week, I had, you know, so much work you know at office. So, I had to stay late, like, everyday, you know?
ね、くどいでしょ。でも話す方は無意識に使っていることが多く、意識して使いすぎないようにしないとなかなか治らないんですよね。
でも近年では、「会話のつなぎ言葉」を使う事は決して「賢くない」ことでも「よくない」ことでもないと、言語学者たちが言っているそうですね。
オンラインニュースサイトの INDEPENDENT の記事 「Why we use discourse markers and filler words like ‘UM’, ‘LIKE’, ‘YOU KNOW’ and ‘ER’」 によると、人々が会話の中でつなぎ言葉を使う理由には主に2つがあるそうです。
「会話のつなぎ言葉」を使う理由
丁寧に相手に接したい
理由の一つ目は、相手に対し丁寧に接したいときだそうです。ポジティブな意味で言葉を濁す、という感じでしょうか。
例えば、会話の中で相手の言った事に対し、自分は反対意見のとき。ズバッと否定する代わりに、つなぎ言葉を入れて言うと言葉が和らぎます。
<ズバッと否定>
No, I don’t think so.
(いや、そうじゃないでしょ)
<つなぎ言葉を入れて否定>
Um, well, you know, maybe…not, I guess.
(うーん、そうだねえ、たぶん、そうじゃないと、僕は想像するけど)
また、例えば、誘いを断らなくてはならないとき。「明日、夕食に来ない?」と聞かれて、都合が悪いときに、ズバッと断られると相手はあまり良い気持ちがしませんよね。
つなぎ言葉を入れてオブラートに包むと、相手を不快な気持ちにさせずに断れます。
<ズバッと否定>
No, I cannot.
(行けません)
<つなぎ言葉を入れて否定。
Hmm…, I’d love to. But actually, tomorrow, er…, I cannot, sorry.
(んーー、ぜひ行きたい!と言いたいんだけど、うーん、でもなあ、明日はなあ、行けないなあ。ごめん!)
複雑な情報を整理しながら伝えたい
これは、結構みなさんよくやります。特に複雑な情報とかじゃなくても、頭の中で整理しながら話したいときです。
先のオンラインニュースに掲載されていた言語学者の言葉に次のようなものがありました。
「書いてある文章のように口頭で話してしまうと相手に理解されにくい。それは、私たちは耳から聞くだけでは一度に多くの情報を処理できないから」
だから、ちょっと文が長くなるとき、自分の言う事を整理して話すには、水泳の息つぎのように、つなぎ言葉を入れながら話すんですね。
つなぎ言葉を入れることで、聞き手がより理解しやすくなります。
ネイティブ英語話者の話を聞いていると、聞き手の様子を確認しながら、You see what I mean? とか Am I clear? とか Right? とか言ってますよね。
私たちが英語を話す時は、外国語である英語を、瞬間英作文しながら話すのですから、いろいろな「会話のつなぎ言葉」を覚えておいて言葉に詰まったりしたときの「息つぎタイム」として、スマートに使えるといいですよね。
英語のつなぎ言葉いろいろ
頻繁に使われるつなぎ言葉と使い方の注意とは?
スラスラと、かっこよく英語を話したい!そんなときに便利なのが、「つなぎの言葉」。場面に応じた数種類を頭に入れておくだけでOK。簡単に覚えられてすぐに使える英語のつなぎ言葉で、ぐんとスムーズな英会話を楽しんでみませんか。
詳しくは、「【すぐ使える英語表現】会話がぐんとスムーズになる基本のつなぎ言葉」をごらんください。
相手に共感や確認を求めるつなぎ言葉あれこれ
英語のつなぎ言葉を上手に使えば、話す英語がグンと上手になります。
相手の確認や共感を求めたりする時、曖昧にかわしたい時に使えるつなぎ言葉とは、どんなものなのでしょうか。
詳しくは、「【やわらかく話す英語表現】つなぎ言葉で英語はグンとうまくなる!」をごらんください。
ためらいを込めたり、断言を避けるつなぎ言葉など
会話をよりスムーズにしたり、やわらかな表現にしたりと、英語のつなぎ言葉はとても便利。
ためらう気持ちを込めたい時、話している内容に不確かさがある時などに使えるつなぎ言葉にはどんなものがあるのでしょうか。
詳しくは、「【知っておきたい英語表現】つなぎ言葉を使って心地よい会話を楽しもう」をごらんください。
まとめ
会話をよりナチュラルにする「つなぎ言葉」。
上手に使うと、英語がスムーズに聞こえる「つなぎ言葉」ですが、使いすぎには注意が必要ですよ。あまり頻繁に同じ言葉を繰り返すと、「英語のよくわかっていない人」「ボキャブラリーが貧しい人」という印象になります。
また、これらの「つなぎ言葉」は多くがカジュアルなシーンでのもの。ビジネスで使うのは、冗談も言い合える同僚とかに限っておいたほうがよさそうです。特に、面接の時や、顧客相手や、目上の人とのミーティング、プレゼンテーション時などに不用意に使わないようにね!