
フランス人の彼氏と結婚後はフランス移住を考えています。
「フランス生活ってけっこう辛いよ」という話も聞くのでちょっと不安。
フランスでの生活を楽しめる人ってどんな人?
こんにちは、まのん(@ManonYoshino)です。
海外移住…。
どの国に行くにしても「自分にとってその国は本当に合うのかな」と考えてしまいますよね。
「なんとなく素敵なところ」というイメージを持つ人も多いフランスですが、暮らすとなると「まあ、いろいろある」わけで…。
学生でも駐在でもなく、フランス人のパートナーとしての暮らしはどうなのでしょうか。
この記事では、フランス人との結婚と、その後のフランス移住を考え始めている人に、
フランス生活を楽しめる人はどんな人か
フランス人と暮らす「在仏生活」はどんな感じなのか
フランス生活を楽しむためにはどうすればいいのか
を、体験を交えてご紹介していきます。
結婚&移住という大きなステップを前に、不安な気持ちが少し軽くなるお手伝いができればうれしいです!
フランス生活を楽しめる人とは?
フランス生活、というとどんなイメージが浮かびますか?
パリのクラシックな街並み、ハイブランドの並ぶ大通りに、ファッションセンス抜群の人々が行き交う
街角のカフェ、外のテーブルを囲み、冷えた白ワインを飲みながらおしゃべりに花を咲かせるマダムたち
どれもよくある風景ですが、これはフランス生活のごくごく限られた人々の様子です。
たとえ「おしゃれなフランス」といえども、生活するとなるとキレイな世界ばかりじゃありません。イライラさせられることも、悲しいことも、寂しいことも、もちろんあります。
そんな中で、「フランス生活を楽しめる素養のある人」とは、どんな人なのでしょうか。
フランス生活18年のなかで観察してきた結果、あくまでも個人的見解ですが「フランス生活を楽しめる人」とは次のような人だと思います。
- フランスが大好きな人
- フランス語の下地がある人
- フランスで通用する資格やキャリアがある人
- 楽天的で柔軟な思考の人
- 人と交わるのが大好きな人
- 健康で胃腸が丈夫な人
▼ フランスで暮らすと見えてくる、フランス生活の良さとは?観光旅行ではわからない、ディープな「日常のフランス」の、良いところを集めました。

フランスが大好きな人
「フランス生活を楽しめる人」の一番の条件は、当たり前ですがフランスが大好きな人。
フランスで暮らすうえで最も有利な人だといえます。
たまたま結婚をするご縁があった人がフランス人だった…という筆者からしてみれば、羨ましいかぎり。
大好き、憧れていた、住みたかったという熱い気持ちがあるだけで、もうすでに「優良在仏日本人」認定でしょう。
フランス語の下地がある人
大人になってから第二、第三の外国語を一から学ぶのは、けっこう大変です。
英語と似ている部分もありますが、でも全然違う部分も多いフランス語。音が全然違うので、英語ができるからフランス語も大丈夫…というわけにはいきません。
その点、すでにフランス語を習得している人は、フランス社会に馴染みやすいですよね。渡仏時点で「フランス語に抵抗感がない」というのは、本当に大きなアドバンテージです!
フランスで通用するディプロマやキャリアがある人
フランスでも通用するディプロマ(免状・免許)やキャリアがある人は、フランス生活を楽しむベースができているといえます。
なぜなら、結婚やパートナーとの同居をきっかけにフランスに移住する場合、皆さん苦労するのが仕事探しだから!
もともと仕事や勉強のためにフランスに住んでいるという人は別として、全くフランスに関係のない人生を歩んできた人が、「超学歴格差社会フランス」にいきなり飛び込んで新たなキャリアを築いていくのは至難の業(もちろん、不可能ではありませんが…)。
ですので、日本ですでに「日本語教師」として働いていたとか、「調理師」として働いていた、などのフランスでも需要のある分野で職務経歴のある人は有利でしょう。
ただ、ディプロマ(免状・免許)についてはちょっと難しい面があります。フランスで即有効と認められるディプロマで日本でも取得できるのはDELF・DALFというフランス語資格試験くらい。医療系や建築・法律などの日本の資格は、フランスではそのまま有効扱いにならないのが実情です。
楽天的で柔軟な思考の人
フランスはラテン民族の国。情熱的に愛を語るかと思えば、熱し易く冷め易い快楽的で楽天的なところがある人々が暮らす国です。
そこに移住して楽しく暮らすには、楽天的かつ柔軟な思考を持つことが大切!
自分の常識通りにいかないのが海外生活。フランスでは、より「え?なんで?」というシチュエーションに出会いがちだと思います。
日本人は、学校で早くから英語を学習することもあり、また在日外国人に英語圏の人が多いこともあり、「外国=英語圏(アメリカ)」みたいな感覚を持っているのではないでしょうか。
フランスも欧米ということで、「なんとなく様子はわかっているつもり」で渡仏してしまうと勝手の違うことばかりで戸惑います。
誇り高きフランス人の国は、英語圏とはやはり違う独特の文化や習慣があり、そこを尊重しないと心地よく暮らしていけません。
「まあこの程度でいいや、まずは楽しもう」とゆるく構える心持ちぐらいでちょうどいいように思います。
人と交わるのが大好きな人
これはフランスに限らず新天地での生活には大切なポイント。
人と積極的に交わるのが好きな人は、フランス生活を楽しめるでしょう。
まず、語学力が早くのびるのはおしゃべり好きな人。現地語に強くなると、その地での暮らしも気持ちの上でラクになります。
筆者自身が強く感じることでもあります。
以前暮らしたイギリスやカナダでは、グイグイ現地社会に食い込んでいって多くの人々と出会いました。でも、フランスでは子育て&在宅仕事ばかりなので「フランス語に全然強くなれない」まま。
現地人と積極的に交わることで、フランス生活も刺激の多い面白いものになるはずです。
健康で胃腸が丈夫な人
多くの在仏日本人(中高年以上!)が同じことを思っていることと思います。
フランス生活を満喫するためには、体が丈夫なことも大切。そしてなにより、脂っこい料理や甘いお菓子にくじけない丈夫な胃腸の持ち主であることもとても大切!
「あっさり」&「さっぱり」した料理がほぼ皆無ですから。
▼ 一般に「婚姻にこだわらない」と言われるフランス人。その彼らと日本人が結婚すると、いったいどんな点が大変なのか、6つに大きく分けてその内情をご紹介します。

▼ フランスで暮らすと日本人がびっくりすることとは?フランス人の、恋愛や結婚に関すること、日常生活の「常識」に関することや、美や医療に関する「びっくりする」ちょっとした発見をご紹介します。

フランス人と暮らす「在仏生活」
長年フランス生活をしていると、地方在住とはいえど、いろいろな日仏カップルに出会うもの(パリならもっともっとたくさんいる)。
いろんなかたから、いろんな家庭の暮らしぶりを聞いてきました。
「もうすぐフランス人の彼とフランス移住かも?」というひとへ、フランス人と暮らす「在仏生活」について少しご紹介します。
▼ 結婚したがらないフランス人はどういう「夫」になる? 国際結婚をした日本人妻からみた、フランス人旦那たちの「あるある」をご紹介します。

最初の壁はフランス語
夫やパートナーとの生活のために渡仏する日本人にとって、フランス生活最初の壁はフランス語、という人が多いでしょう。
「ウソでしょ?」と思われるかもしれない本当の話なのですが、筆者が渡仏を決めた時、周りの人々は口を揃えて言いました。
英語が話せるからフランスでも大丈夫だね
現実には全然大丈夫ではありませんでした(笑)。とても苦戦し、いまも苦手なままです。
英語とフランス語、文法は似ている部分があったり、単語もラテン語派生のものは共通(発音は違う)だったりするので、英語話者には多少のアドバンテージがあるかもしれません。でも、そんなのは日常会話ではほぼ何の意味もなく、「聞き取れなければそれまで」です。
フランス人はフランス語の発音にとても厳しく、中途半端な発音でフランス語を話すと明らかに「ダメな人なのね」という表情をされることもしばしば。
いろいろな在仏日本人のかたたちに聞いてみると、やはり「全然問題ないよ、フランス語で心地いい」という人は少数派。社会人経験の長い大人がゼロから学ぶフランス語の壁は、「とても分厚く高い」です。
▼ フランス生活で日本人が体験しがちがなことを集めてみました。フランスの「普通」とは??

家族・親戚づきあい
フランス人と家庭を持つための渡仏は、単純に恋人と蜜月生活を送るための渡仏とは大きな違いがあります。
それは、フランス側家族や親戚たちとの付き合いがもれなくついてくること!
そこに、夫やパートナーの古くからの友人たちとの付き合いも加わります。
義家族が近くに住んでいるという場合は、頻繁に会う機会もあるでしょう。なかには毎週末は義両親宅で食事をする、という家も…。
じゃあ遠くに住んでいるとあまり負担がないかというと、そんなこともありません。
休暇が長いフランスでは、週単位で義家族と共に田舎の家で過ごすことに。毎年夏に数週間、クリスマスに2週間、舅姑と一緒というのはかなり疲れますよね。
そして親戚付き合いも濃い家庭も多いフランス。直系のいとこ、はとこ、またいとこまで全部「いとこ」と総称し、縦横のつながりを大切にします。
子供の頃から長期休みで「田舎の家(メゾンドカンパーニュ、別荘)」や「山の家(シャレー、山荘)」などに滞在し、機会を作ってはパーティーをしたり。自然と交流が深くなりますよね。
文化や習慣への順応
フランスに移住した当初、「ああ違うなあ」と驚いたことがいくつもあります。その中で特に違いを感じたのは次の4つ。在仏の長い友人たちの間でもたびたび話題になることでもあります。
- 時間におおらか
- 食事がコース仕立て
- ビズ
- わりとしっかり挨拶する
時間におおらか
わかりやすく言ってしまうと「時間にルーズな社会」ということになります(笑)。
もちろん医療機関の診察予約や学校は時間厳守ですが、その他はけっこうアバウト。フランス人がよくいう「2秒待って」「5分遅れる」は単なる慣用句と思って間違いありません。
「2秒待って」で5分や10分待たされるのは普通ですし、「5分遅れる」で本当に5分以内にやってくるのは在仏日本人だけです。
修理の業者や宅配など、約束の時間に遅れるならまだしも、「待てど暮らせどあらわれない」ことだってよくある話。
食事がコース仕立て
日本のようにおかずと主食が全部一気にテーブルに並ぶことがないフランス。
シンプルなメニューであっても、前菜⇨メイン⇨チーズ・サラダ⇨デザートとコース仕立てで順を追って出されます。これは、レストランではなく一般家庭での話です。
大人の食事開始時間は午後8時以降と遅めな家庭が多く、休日やバカンス中で大人数の食事の時などはさらに遅くなることも。
ビズ
ビズとは挨拶のキスのことで、国や地域によって回数が違うらしいです。
パリ・リヨン近辺に家族や親戚が多い我が家では、相手に向かって右・左の頬に1回ずつが基本。これも地域や家によって違うと聞きます。
ビズをするのは親しい人の間で…といいますが、これも時と場合によりますね。
例えば、義家族・義親戚は迷わずビズ。夫やパートナーが親しく付き合っている友達ともビズ。あとは相手の出方次第、みたいな感じです。
コロナ禍真っ最中はビズをする場面がなくなり、そのままなんとなく「もうしない」オプションも許されるようになったかもしれません。
本当は嫌だったという人も実は多かったようですよ。
わりとしっかり挨拶する
道ですれ違いざまに目が合った人と「ボンジュール」。
お店に入る時に「ボンジュール」。
店員さんと目が合ったら「ボンジュール」。
お店のレジで支払い後に「メルシー」や「オールヴォアール」。
なんとなく客あしらいが雑なイメージ(実際にザツです)があるフランスですが、「誰に対しても平等」という認識があります。
店員やウェイターなど、サービスをしてくれる人に対しても「平等なのでお互いにちゃんと挨拶をして感謝する」文化がしっかり浸透しています。
これをせずにいきなり用件を切り出すと、「礼儀知らずな奴」と認定されてしまいサービスレベルがぐんと下がることもあるのでご注意を!
仕事と育児
地方だと仕事探しで苦労する人が多いかもしれません。フランスでの学歴を持たず、しかもフランス語ネイディブじゃない日本人が就ける仕事はけっこう限られているので。
それでも頑張って就職して活躍している人はたくさんいます。日系企業だったり、日本に支社のある企業だったり、飲食店だったり。
また、「さすがフランス」と思うのは音楽や美術工芸など芸術系のキャリアを持っている人がその分野で活躍されているケース。
在宅で翻訳を請け負ったり、Web上で仕事をしたりする人もいます。
育児に関しては、多くの在仏日本人が「子供に日本語教育を」と熱心に取り組んでいますね。
子供が小さい頃の日本人ネットワーク内での話題はもっぱら日本語教育でしたから。
フランスでの子育てで特徴的なのは、「とにかく休みが多い」こと。年間で16週間(少なくとも)の休みがあるので、その間の子供の預け先やアクティビティ探しで頭を悩ませます。
どこのお宅でも「日本とフランス両方の文化で子育て」しているケースが多く、これは筆者が以前暮らしたカナダ・トロントと比べて大きく違う点かなと思います。
▼ 「フランス人とは本当はどんな人たち?」と疑問に思う方は、こちらの記事もどうぞ!

▼ 一般に語られるフランスのイメージと現実はどう違うのか?日本とは言葉や歴史もまったく違うフランスの、生活者目線での実際の姿をご紹介した記事はこちらから!

フランス生活を楽しむために
先にフランスに移住したものとして、「フランス生活を楽しむため」にお伝えできることは何かなと考えてみました。
次の4つを心に留めておくと、気持ちがラクに過ごせるかもと思うのでご紹介します。
- フランス生活の中での好きを見つける
- 完璧を目指さない
- スルーするスキルを磨く
- フランス文化や言語にリスペクトを持つ
フランス生活の中での好きを見つける
フランス生活、最初は戸惑うことも多いでしょう。日本や英語圏とは違うので、不満に感じてしまうこともあるでしょう。
でも来てしまったからには腹を括って「そこで楽しめることを見つける」ことが大切かと思います。
この点で、いつも見習いたいなあと感じるのはご主人の転勤でフランス生活を送ることになった帯同の奥様方。
「この数年間でフランスを思い切り体験するぞ」という覚悟を持ってきていらっしゃる方が多いのです。
新しい習い事に挑戦したり、料理を学んだり、いろいろな人と出会う場を求めたり。
永住を視野に入れた渡仏でも同じですよね。
なんでもいいから「フランスの好き」を少しずつ見つけていくと良いかと思います。
完璧を目指さない
人生の途中からいきなり異国に来て、異文化・異言語の生活に挑むわけです。
完璧を目指さなくていいと腹をくくるとラクですよ。
だって、なんでも自分でできていた日本の生活をおいて、日々「できないことだらけ」のフランスに来たんですから。
がんばっている、それだけで十分かと。
スルーするスキルも必要
フランスで生活していると、理不尽に無礼な扱いをされることもあります。残念ながらそれはどうしようもない事実。
「人種差別?」と感じてしまうこともあるかもしれません。
街の中の人、全員が100%知性溢れる人道主義者なわけがないじゃないですか。無礼な奴もいれば、危ない人だっています。
暮らしのなかで納得できない対応をされたり、一生懸命話したフランス語を鼻で笑われたりすることがあっても、それは個人攻撃ではないと思えばいいと思います。
ちょっとした理不尽を「さらっとスルー」するスキルは大切ですよ!
フランス文化や言語にリスペクトを持つ
さきにご紹介したビズや挨拶同様、移住してきた外国人としては、「この地で長い歴史と共に育まれてきた文化や、言語にリスペクト」を持つべきだと思っています。
だって、アウェーの外国人なのですから。
媚びへつらう、という意味ではなく、「相手へのリスペクト」です。
この気持ちを忘れずにいると、嫌な気持ちになるような対応をされることは、それほど起きないかと。
こちらが笑顔で挨拶すると、99.99%のフランス人は笑顔で返してくれるし、丁寧に対応してくれますよ!
▼ フランス生活は大変、でも楽しむコツを知れば大丈夫!詳しくはこちらの記事でご紹介しています!

フランスで営む家庭生活のリアル(体験談)
フランスに移住してそろそろ20年近くになりますが、あっという間の出来事だったように思います。
日本や英語圏で社会人としてそれなりの時間を過ごした後の渡仏だったので、納得できないことや悔しいことに涙したことも数知れず…。
だんだん「まあこの程度でいいや」と達観できるようになりました。ここからは体験談をお届けします。
▼ 旅行ではちょっと見えてこないフランスの住み心地について、良いところとそうでないところに分けて在住者の視点でお届けします!

家庭で体験する異文化
筆者の場合、夫とは数年間の日本での恋人時代を経ての渡仏だったので、まあ彼の無計画ぶりはよく知るところでした。
フランスに住むようになってから、「異文化だなあ」と思ったのは周りの人たちの時間へのアバウトさ。
家で友達を招いてディナーをするときなど、約束の時間より15分程度遅く行くのがフランス流。時間通りに行くと、相手を慌てされるからだそうです。
そして、友達でも親戚でも食事の時間が遅くて長い長い。
アペリティフ開始が午後8時、ディナー開始が午後9時、デザート出てきたら11時という感じ。そしてフランス人同士集まると話が長くて終わらない!
「さてそろそろ帰るわ」と言ってから20分。
玄関まで行ってまた話が始まって20分。
門まで送ってまた話が始まって20分。
こんな調子です。
そして、もちろん新参者としては話題についていけず、フランス語の語彙も足りないため聞き取れずで「貝」のように黙ったまま。
友達や親戚も最初は気遣って話題を振ってくれたりしますが、だんだん自分たちの話だけで盛り上がり、日本人は置いてけぼりというのがいつものパターン。
慣れましたけどね。
街で体験する異文化
日本人として「ハッ」としてしまうフランスの街中でのシーンは、「肌の露出」と「老いも若きもボディタッチ」。
ちょっと太陽が暖かくなる4月、もう「え?ほぼ裸?」みたいな服装の女性が現れます。タンクトップからブラ見え当たり前、ヘソだしどころか胸だけカバーしているTシャツなど、多少太っていても全然気にしない様子がラテンですね。
そして、老いも若きも恋をしたらどこでも情熱的。
高齢カップルが手を繋いで歩くのは普通として、腰に手を回してラブアピールも熱々。
お天気の日の公園では、服は着ているものの、重なり合って「愛のシーン」を公開しているカップルも珍しくありません。
「ああフランス、愛の国だわ」と日々感じています。
▼ フランスで生活すると、フランス人の自己中ぶりにびっくり。彼らの自己中ぶりと、自己中心的なふるまいの理由、そして彼らと上手に付き合うコツまで合わせてご紹介します!

社会インフラに感じる異文化
さすが革命の国フランス、政府の方針に異を唱えるストやデモは日常茶飯事。
それだけならまだしも、一部暴徒化したデモ参加者が危険行為をすることもよくあります。家族・親戚での集まりでは政治に関する議論が延々と続いたり。
フランスは、庶民がアツいんです。
夏のグランバカンス(学校が2ヶ月強休み)やクリスマス休暇に合わせて交通ストが起きるのも恒例なうえ、列車が大幅に遅延することもしばしば。
サービスの質より、自分たちの権利最優先というハッキリした態度は、ある意味爽快でもありますね(自分が被害に遭わない時限定で…)。
フランス移住の前にしておきたいこと

フランス移住を考え始めたら、渡仏前にやっておいたほうがいいことがあります。
- フランス語の基礎は日本で
- パートナーとよく話し合う
- 仕事について「話し合い」と「情報収集」を
フランス語の基礎は日本で
大人になってからの語学学習は、もしゼロから始めるなら「理屈は日本語で」学んだほうが確実です。
「現地に行けばなんとかなる」はちょっと楽観的すぎ。そう簡単に「なんとかなる」人はあまりいないからです。時間とお金をかなり費やしてフランス語を学んでも、なかなか思い通りに習得できないかもしれません。
フランスの語学学校の授業は、もちろんすべてフランス語なので、「フランス語の基本を理解している」と進みが早いですよ。
どんな言語でも基礎文法は必須なので、「文法なんか知らなくても外国語は慣れで話せる」という言葉を鵜呑みにしないように。大人の会話をするには、文法の知識は必須です!
パートナーとよく話し合う
渡仏後の生活について、夫になる人や一緒に暮らすパートナーとよく話し合っておくことも大切です。
結婚はするのか? もし、しない選択をする場合、移民として暮らす日本人側のリスクはどう捉えるのかについては相互理解が肝心。二人の関係が万一うまくいかなくなった時、法的に守られているかどうかは大きなポイントだからです。
将来はどうするのか?ずっとフランスに暮らすつもりなのか、いずれ日本に戻ることも考えるのかどうか。日本の親の老後への不安についても、フランス人パートナーにちゃんと話しておきましょう。
仕事について「話し合い」と「情報収集」を
フランス人のカップルは結婚しても「財布は別」というケース、多いです。彼が「妻にも働いてもらって、生活費は折半でいきたい」という考えの持ち主だった場合、渡仏前に明らかにしておかないと揉める原因になりかねません。
フランスで教育を受け、学士・修士のディプロマを持っていても、思い通りの職につけない人がいます。そこに、フランスでの職務経験がない日本人が行ってすぐに仕事が見つかるかどうか…。
事前に十分話し合い、情報を収集しておくことをおすすめします。
まとめ
フランス人との結婚とフランスへの移住を考えている人向けに、ざっくりと「どんな人がフランス生活を楽しめるのか」「フランス人と暮らすフランス生活」について経験者目線でご紹介しました。
ネット記事やSNSの投稿を追っていると「現地の結婚生活って大変そう…」と思ってしまうかもしれません。
でも実際に暮らしてみると、フランスならではの良さがたくさんあって住めば都になっていくはず。
フランス生活を満喫するために自分からできることもいろいろありますし、よりスムーズにフランス生活に馴染んでいくために準備できることもあります。
これからスタートする新生活が幸せで満ち足りたものでありますように!