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【フランス人と結婚?】知っておきたい「ここが大変」日仏国際結婚の現実!

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画像ファイル恋人がフランス人。

そろそろ結婚も考えたいけれど、フランス人との結婚ってやはり大変なのかな?

 

こんにちは、まのん@ManonYoshino)です。

フランス人との国際結婚…。

愛情表現豊かな国民性を持つフランス人との恋愛はロマンチック。

パートナーへの細やかな心遣いや、普段のデートでのちょっとした演出に驚かされることもあるでしょう。

でも結婚となると、自分達ふたりの世界だけではなくなりますよね。

 

実は、「大変だ」、「辛い」、という人も多い日仏国際結婚。

この記事では、

フランス人との結婚は大変だよ

と言われるその理由について、6つの分野に分けて詳しくご紹介します。

 

とはいえ、現実には「末長く幸せに」暮らしているカップルがたくさんいるんですよね。

渡仏して以来、「なるほど、最良のパートナーを見つけたな!」と思わせてくれる、多くの日仏カップルに出会ってきました。

日仏カップルは意外とうまくいく

という前提で、何が大変なのか「その内側をのぞいてみて」くださいね…!

 

フランス人と結婚すると大変って本当?

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「フランス婚」、という言葉が日本で使われるようになったのはいつごろからでしょうか。

法律上の結婚をしない事実婚のことですよね。

そこから

フランス人は結婚しない

ということが、日本でもよく知られるようになったと思います。

 

結婚したがらないフランス人との国際結婚、なんだか大変そうですよね。

現実にはどうなんでしょうか。

そもそもフランス人は結婚しないのでは?

フランス人って、事実婚や同棲が多いんだって?とよく聞かれます。

でも、実際に自分の周りを見ていると、法律婚をしているカップルがほとんどなんですよね。

割とよくあるパターンは、同棲から始めて子供が産まれた後に法律婚をするというケース。

特に、外国人との家庭を持つ人には法律婚の手続きを踏むパターンが少なくありません。

日本人とフランス人の国際結婚の現状は?

出生した子供の半数が「婚外子」というフランス。

男女の愛情がなくなると「一緒にいる意味がない」と言って、離婚するカップルも多いのが現状です。

日本人とフランス人の国際結婚の場合はどうなのでしょうか。

結婚を決めた当初、日本人とフランス人、いわゆる日仏カップルの結婚は、「90%が離婚する」という驚愕の噂を聞いて怖くなったのを覚えています。

でも…。

これまでの間に何十組という日仏カップルと知り合いになりましたが、離婚したカップルはわずかに1組です。

在仏15年の間で、知り合いの中では1組の離婚。

一方でフランス人同士のカップルは、少ない知り合いの中でも何組も離婚しています。

なので、「日本人とフランス人の国際結婚は、わりと相性がいいかも?」と思えるんですが、いかがでしょうか。

 

それでも、フランス人と結婚した日本人女性、みんな大なり小なり苦労しているようです。

私個人の感覚では、以前に生活したことのある英語圏諸国よりも、ずっとずっとフランス生活は疲れます。

それはそのまま、日本人にとってフランス人との結婚生活が大変な理由でもあると思いますね。

自分のこれまでの経験や、日仏国際結婚をしている日本人の友人・知人の話を総合すると、フランス人との結婚が大変な理由として、次の6つの点が挙げられるでしょう。

◆ フランス人との結婚が大変な理由 ◆

  1. 結婚までのハードルが高い
  2. 言葉の壁がかなり高い
  3. 文化的に違いが大きい
  4. 生活習慣の違いが大きい
  5. 価値観の差が大きい
  6. フランスと日本は遠い

次の項で詳しくみていきます。

 

フランス人との国際結婚は、結婚までのハードルが高い

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日本人とフランス人との国際結婚が大変な理由の1番目は、結婚までのハードルが高いという点です。

ポイントは3つあります。

● まず、第一に「結婚」そのものに魅力を感じていないフランス人が多いこと。

● 次に、結婚せずに一緒に暮らすオプションが多いこと。

● 最後に、結婚への手続きがかなり面倒なこと。

結婚したくないフランス人

女性は出産のタイムリミットがあったりして、お付き合いの中で「結婚」を意識し始める人が多いかと思います。

結婚して家族という形を作ってから、妊娠出産を考えたいというのが、今も日本では主流ですよね。

でも、フランス人の場合は、そこに特に拘らない人が多いんですよね。

「結婚なんて形にこだわるのはイヤ」という人も、特に若い世代には多いよう。

また、不幸にも離婚をすることになった場合、フランスではその手続きがとても大変だそうです。

身近に離婚経験者がいると、その大変さを見聞きすることになるので、「うーん、結婚はちょっとなあ…」となってしまうことも。

一緒に暮らすオプションが多い

フランス人が結婚にこだわらない理由の一つが、男女が一緒に暮らすオプションが多いという社会的背景があります。

法律に基づいた婚姻が、いわゆる「結婚」。

そのほかに、フランスにはPACS(パックス、連帯市民契約)という制度があります。

これは、性別を問わず、成年に達したカップルの間で、持続的な共同生活を営むために結ぶ契約のこと。

法律婚同様の社会保障が受けられる制度です。

 

また、法律婚でもPACSでもなく、いわゆる事実婚のカップルも多いです。

男女が出会って、真剣に交際するようになったら「一緒に住む」ようになるのはとても一般的。

結婚もPACSもせずに同棲し、子どもも生まれて…というカップルは珍しくありません。

結婚に必要な書類と手続きが多い

また、いざ結婚となると準備する書類もかなりなもの。

その上で手続きをしないといけません。

日本で書類を揃える(本籍地の役所&外務省)

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フランスで書類を作成してもらう (大使館・領事館・法定翻訳者)

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揃った書類を役所に届ける

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婚前健康診断を受ける

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市区町村長との面接を受ける

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結婚の告知書を掲示してもらう

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異議申し立てがなければ結婚式へ進む

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結婚式(役所での人前結婚式)

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教会での結婚式(キリスト教徒の場合)

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披露宴

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大使館・領事館経由で日本への婚姻届提出

 

フランスに住みながら結婚手続きをすると次のような書類が必要になります。

  1. 日本官憲の公印付き戸籍謄本(本籍地で戸籍謄本取得→外務省で公印をつけてもらう→フランスまで送付してもらう)
  2. 出生証明書(EXTRAIT D’ACTE DE NAISSANCE)
  3. 独身証明書(CERTIFICAT DE CAPACITE MATRIMONIALE)
  4. 慣習証明書(CERTIFICAT DE COUTUME)

 

書類が揃ったら、結婚式を希望する役所(市役所や村役場など)に提出したのち、自治体の首長との面接があります。

同じ時期に、かかりつけ医に「婚前健康診断」をしてもらって、証明書を発行してもらいます。(健康診断には、HIV検査も含まれていました)

自治体の首長との面談の後、二人の結婚についての告知書が役所に掲示されます。

告知書が掲示される10日間の間に異議申し立てがなければ、結婚式を行ってもOKということに。

結婚式は、役所での人前式が基本。

その後、カップルによっては教会でキリスト教による式を行うわけです。

 

日本人同士が、日本で結婚するのと比べると、かなり大変なんです。

何度も役所に足を運ぶ必要があるし、日本でしか準備できない書類もあるので…。

 

フランス人との国際結婚は、言葉の壁がかなり高い

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外国人との結婚の場合、「言葉」がかなり重要な要素になってきます。

「愛があれば、言葉なんて通じなくてもなんとかなる」

なんていうのは、いざ結婚となると単なる幻想になるんですね。

フランス人との国際結婚の場合、言葉で苦労する人は少なくないようです。

英語と違って馴染みがない

もともとフランスが大好きで、フランス語も勉強していて…という人なら苦労は少ないのでしょうが…。

好きになった相手がたまたまフランス人で、そこからフランス語を学ぼうとすると結構大変。

うちのように、出会った時からずっと別言語(英語)で会話してきた場合、なかなか途中からフランス語に切り替えられないんですよね。

逆に、お相手が「フランス語しか話せない」場合は、日本人配偶者が頑張るしかないので、上達も早いようです。

 

でも、英語とは違ってフランス語に馴染みのない日本人も多いですよね。

「大学の第二外国語で苦戦した…」という苦い思い出を持つ人もいるのではないでしょうか。

「音」に厳しいフランス人

フランス語って、「音」がとっても重要なんですよね。

英語は世界中でたくさんの人が「その人なりに適当に話している」言語。

さほど発音が上手じゃなくても、文法が怪しくても、それで通ります。

でも、誇り高きフランス人の言葉は、きちんと発音しないと理解してもらえないことがとっても多いんです。

見ず知らずのお店の店員に発音を直されて凹んだ…という話もよく聞きます。

日本語にはない「冠詞」の存在も、フランス語の悩ましい部分。

お店で注文した時に、店員さんに「冠詞をつけて言い直し」されることもあるんですよ。

 

適当に話しても理解してもらえない…、辛い言葉です。

他言語に慣れていない人も多い

ヨーロッパの要衝にありながら、フランス人はフランス語のみで生きてきた人が多いです。

隣のスイスなんか、公用語が4つもあるので、そこに英語をプラスして「5つの言語OK」というひとがザラにいるのに…。

もともと世界の公用語、外交語だったフランス語。

誇り高き言語だからか、多言語に慣れていない人も多いなと感じますね。

だから、外国人の「変なフランス語」への免疫がないという…。

 

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文化的に違いが大きい

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フランスというと、日本人にも馴染み深いものが多いですよね。

まず食に関するもの、ワインやチーズ、スイーツなどは、日常生活でも「フランス」が身近にあります。

また、有名ブランド商品もバッグや服、化粧品や香水など、フランスのものを使っている人も多いでしょう。

ところが、いざフランスで暮らしてみると文化的な違いを痛感せずにはいられないことが多々おこります

ラテン文化のフランス

ラテン系っていうと、イタリアやスペイン、南米の人たちを思い浮かべるのではないでしょうか。

フランス人もラテン系民族。

フランス語という言語がラテン民族の言語に分類されるからだそうで、フランス人そのものはケルト系だったり、ゲルマン系の祖先を持つ人が多いようです。

でも、彼らと接していると、性格的にもラテン的だなあと感じます。

おおらか。

でも、ルーズ。

そして、とことん自由。

自分勝手。

(あくまでも一般論です。現実には、日本と同様、いろんな性格の人がいます)

 

日本から「嫁に行く」と、彼らの自由さにイライラさせられることが多いかもしれません。

時間を守らない、自己主張が強い、自由を束縛されるのがキライ…。

そのうち慣れます(諦めます)が…。

家族・親戚のつながりが濃い

フランス人に限ったことではないですが、家族・親戚とのつながりをとても大切にします。

これ自体は素晴らしいことですよね。

自分の親族だけでなく、「家族だから!」といって日本人側の親族も大切にしてくれたりするんですね。

とてもありがたいこと。

 

とはいえ、いとこのいとこまで「全部いとこ」になってしまうフランスなので、親しくつきあう親戚の数もとっても多かったりします。

(フランスでは、親の兄弟の子供だけでなく、「いとこ」と呼ぶ範囲がとっても広いんです。)

しかも、休暇がしょっちゅうあって長いので、その親戚と集まったり、親戚が泊まりにきたりということも頻繁。

義実家に2週間滞在、その後、叔父さんの家に1週間滞在、とかよくある話。

日本人配偶者には辛いことも多いですよ(お盆やお正月の義実家帰省が憂鬱なのと同じ。それがずっと長期間!)。

歯に衣着せぬフランス人

フランスでは「正直こそ美徳」なんでしょうか。

思ったことをすぐに口に出す人が多いんですよね。

「あら、この料理、私はキライだわ」

「変な服!」

「その髪型、似合わないね」

などなど、例をあげればキリがないくらい、「自由な物言い」をするフランス人。

ただ言えることは、悪気はないということ。

察してよは通じない

欧米の人は多かれ少なかれ、みんな「意を汲んで察する」ということをしないですね。

ちゃんと言葉にして伝えないと、思っているだけではわかってもらえません。

体調不良の時なども同じ。

「頭が痛くて辛いから、今日は食事の準備をしないで休ませて」

と言わないと、ダメ。

 

「頭痛いな…」

「ふうん、鎮痛剤飲めば?ところで、今日の晩ごはんは何?」

なーんてことも。

 

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議論が長い

フランス人は無類の議論好き。

とにかく自分の意見をガンガン言いたいようで、数人集まるとワイワイガヤガヤ、ずっと議論が続きます。

誰かが話していても、じゃんじゃん割り込んで、自分の言いたいことを語り始めるんですよね。

たとえば、フランス人配偶者の友人たちとディナーなどするときも、彼らは延々と深夜まで議論したがります。

義家族や親戚の集まりでも同様。

とくに政治談義になると、ヒートアップ確定。

それにつきあうのには、かなりのフランス語力か忍耐力が要求されます。

 

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生活習慣の違いが大きい

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欧米の生活スタイルはなんとなくわかっている、という人も少なくないでしょう。

海外生活の経験のある人も多いですよね。

それでも、フランス人との結婚生活では、生活習慣の違いを感じることがよくあるんですよ。

食習慣の違い

国際結婚といえば、「食習慣の違い」は悩みのタネ。

国や民族が違えば、食べ物も違うし、食事の習慣も違いますよね。

フランス人と結婚して、

英語圏とずいぶん違うなあ

と思ったのが、食事の習慣。

普段の家庭の食事でも「コース仕立て」になっているんですよね。

前菜、メイン、チーズ、デザートという感じで。

週末や来客時には、ここに食前酒が加わります。

とはいえ、順番に出すというだけで中身はごくシンプル。

ただ、食事の後のチーズとパン、という組み合わせは「なんか、とってもヘビー」と感じてしまいます。

まあ、日本の会席料理で言う「しめの御食事」で、ごはんとお味噌汁が出るのと同じなのかもしれません。

 

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やたらホームパーティーが多い

議論好き、社交好き、そして親戚付き合いの濃いフランス人。

当然、パーティーも大好きです。

そして、パーティーといえば、場所は「家」です。

レストランや居酒屋でちゃちゃっとやってくれれば、主婦は楽ちんなんですが、そうはいきません。

ホームパーティーは、お呼ばれしたら、お返しとして今度は自分のところへ招待するのが礼儀。

準備も大変だし、とにかく時間が長いので、日本人の妻には大変だと思います。

メリットといえば、料理が上手になることですかね。

 

子供の洗礼式、結婚記念日、節目の誕生日などなど大人数を招待してのパーティーも大好きなフランス人。

そして、自宅で手作り料理でもてなしたい彼ら。

主婦は目の回るような忙しさです(昔の日本も、法事や結婚式など家で宴会をしたのでたいへんだったそうですよね)。

家に招待が多い

上記と重なりますが、家に友達や親戚を呼んでランチやディナーということがとっても多いフランス。

それだけでなく、泊り客もわりと気軽にやってきます。

朝電話があって、「今日泊まるからよろしく」なんていうことも起きます。

日本人の配偶者にとって、より一層大変さを感じる理由の一つは、

いつも来るのは夫の友達や親戚ばかり

だからじゃないでしょうか。

自分の家族や親戚は日本ですから…。

 

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価値観の差が大きい

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フランス人との国際結婚、長続きするための重要な要素は「価値観が近いこと」なのではないでしょうか。

日本人同士の結婚でも同じですが、ここが合わないと長期的に意見が食い違うことが多くなって、一緒に生きていくのがつらくなりますよね。

教育への考え方

フランスは、日本からは想像できないくらいの格差社会。

ものすごく学歴偏重主義なところがあります。

特に中学校以降の学校選びは重要で、入口を間違えると、エリートコースには乗れません。

エリートを養成する学校へのコースに乗れないと、管理職への道はかなり難しくなってしまうんです(日本のほうが、本人の努力次第で大人になってもキャリア変更が柔軟にできます)。

 

教育への考え方は、家庭によってかなり違うようです。

ごく普通にエリートコースへの道を歩ませている親もいれば、「将来は子どもが自分の力で選択すればいい」という方針の親もいます。

なかには、「子どもに勉強をあまりさせるのは体に悪い」という人も。

 

ここが夫婦間で違うと、揉め事の火種になるんですよね。

金銭感覚の違い

お金に関する考え方も、かなり重要。

フランス人の場合、結婚=契約みたいな部分も多く、家庭の経済も男女平等に担うという考え方の人が多いです。

共働きが主流なので、「二人で平等に負担して生活していく」感覚の夫婦が現代では一般的だそうです。

ここが、日本人配偶者が「国際結婚によってフランス居住」となった時のデメリットになってきます。

フランスですでにキャリア形成ができていて、一般のフランス人同様の収入がある人はいいですが、そうでない場合が大変。

日本からポッとやってきて、自国同様の収入を得るのは並大抵のことではできないんですよね。

「夫婦は平等にお金を出し合うんだから」

と、金銭的平等を迫られるとかなりつらいですよね。

 

フランスと日本は遠い

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最後のポイントは、当たり前ですが、フランスと日本の距離。

国際結婚カップルの多くがこの問題に頭を悩ませます。

一時帰国には費用がかかる

フランス人と結婚してフランスに住む場合。

フランス人と結婚して日本に住む場合。

フランス人と結婚して第三国に住む場合。

いずれのケースでも母国に帰省するには費用がかかります。

家族が増えれば増えるほど、この一時帰国費用は大変な金額になっていきます。

いざという時、間に合わない覚悟

距離の問題は、近親者の急病や急死のときに現実的な問題になります。

いざという時、連絡を受けてもすぐに駆けつけることができませんよね。

日本とフランス、直行便でも少なくとも12時間。

地方都市からの乗り継ぎだと、ドアツードアで24時間以上かかることも…。

 

しかも、海外への渡航ってすぐその場で出発できるわけでもありません。

当日の航空券が運良く手に入っても、日本国内からの移動に比べると相当なじかんがかかります。

国際遠距離介護の苦労

日本の親が年齢を重ねてくると、国際結婚カップルの悩みの種が、親の健康。

身近にも、親の介護で何度も帰国している人がいます。

「ひとりっ子」で国際結婚をされている人は、とくに大変かもしれません。

日本での介護や入院手続きって、実際に現地に行かないとどうにもならないことも多いですものね。

また、年老いた親を遠くから見守る切なさもあります。

国際結婚をして海外に暮らすということは、常に「親への申し訳なさ」との戦いです。

 

まとめ

フランス人との結婚は、

  • 結婚にたどり着くまで
  • 法律婚が成立するまで
  • カップルとしての日常生活

それぞれにチャレンジがあるように思います。

 

手続きも煩雑ですし、暮らしの中での感覚の違いもあります。

でも、むしろそこを二人で乗り越えるからこそ絆が強くなるのかもしれません。

 

フランス人は基本、自由でわがままですが、優しくて誠実でもあります。

幸せで心豊かな結婚生活の良きパートナーになってくれる、国際結婚の相手としては最高の人たちかもしれないですよ!

 

ABOUT ME
吉野まのん@英語生活
英語で暮らし、フランス語に悩み、日本語教育にも頭を抱えるヨーロッパ在住の昭和組。受験英語は超苦手だったのに「言葉としての英語」に惹かれ卒業後はイギリスに。カナダ・アメリカ・東京で長年働いたのち、ヨーロッパ移住。英語や外国語に関することや仕事のこと、外国生活のあれやこれやを発信中。

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