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【英会話ができないけどイギリスへ】初めての海外はホンモノ珍道中

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日本人が、英語を習得したいと思う理由のひとつが、「海外旅行で英語が話せると便利だから」だそうです。

 

こんにちは、まのん@ManonYoshinoです。

英語が話せると、外国を旅行したときに便利です。

全世界で英語話者人口は10億人とも13億人とも言われており、世界の収容な観光地は、「英語ができればなんとかなる」ところがほとんど。世界のいろいろな国の大都市でも、英語ができると旅がスムーズなんです。

でも、英会話ができなくても旅は楽しめるもの。

この「楽しい英語生活」管理人が、英語に深く関わるようになったきっかけは、10代の終わりのイギリス旅行。古い話ですが、ご案内させてください。

 

 

 

英会話ができないけどイギリスへ

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英会話力ゼロ、初めての海外旅行は超アナログ

筆者の初海外は19歳の春でした。学校の友達と二人で、学生旅行専門の旅行会社で航空券や鉄道パスなどを購入しての自由旅行。

行き先はイギリス。

今から考えれば、とてもアナログな旅でした。。。

 

現在の海外旅行といえば、航空券はネットで価格を比較検討し、格安航空券で往復。ホテルなどは予約サイトでオンライン予約。もちろん、スマホ持参。タブレットも持って行きますよね。

事前に座席も指定してあるので、空港には焦って早く行く必要もなし。機内では持参したタブレットで好きな動画を楽しみ、マイペースで移動。

こんな海外旅行が、今や当たり前になっている現在では想像もできないと思いますが、だからこそ、筆者の若かりし頃の海外旅行は珍道中ストーリーの宝庫です。

英会話の不安は?

当時、英語力と言えばごく普通の日本にしか住んだことのない学生のレベル。外国人と会話した経験は、学校の英会話の先生との「よくわからない会話」だけ。

若かったので、「なんとかなるでしょ」と楽観的でした。

なぜか、行ってしまえば英語なんてなんとかなると信じていました。でも不安ではありました。

イギリスに行きたい気持ちの方が不安よりもずっと強かったですね。

初海外のイギリスは毎日が不器用な冒険

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言葉がよくわからないというのは、ポジティブにとらえると「なんだかおもしろい」となりますが、ネガティブにとらえると「よくわからなくて、こわい」になります。

イギリスの小雨降る海辺を歩いて民宿探し

初めての外国、初めての街。

その夜の宿泊先未定、しとしとと寒い雨の降る、海辺の町の午後。

アングロサクソン系、アフリカ系、インド系、中国系、イスラム系など、日本では見慣れぬ雰囲気の人たちで溢れかえる駅を出て、旅行ガイドで見た「民宿がありそうなエリア」めざして歩き出す。

石畳の歩道はガタガタゴトゴト、当時は他にオプションのなかったハードスーツケースが重いのなんの。冷たい雨もうらめしや〜。

無情の「No Vacancy (満室)」

で、そういうときに限って、探せども探せども民宿(B&B)は、「No Vacancy(満室)」の札ばかり。

イギリス関連のエッセイに「湿度が低いイギリスの雨は、さらさら降って、あまり濡れない」と書いてありましたが、やっぱり雨が降れば濡れます。寒いです。海風が特に冷たく、頭上を無情に飛び交うカモメの鳴き声が寂しげです。。。

 

こういう時は、結局予算を大幅にオーバーした宿に泊まることになるのでした。野宿はやはりできないしね。

しかし、中世の面影を残す港町の冷たい雨、ムード抜群ですが、オカルトちっくでもあります。

イギリス英語の発音は難しい

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英語とは、英国の言葉。もともとはイギリスの言葉ですよね。

でも、私たちがよく耳にするのはどちらかと言えば、アメリカ寄りの英語。学校でも、教材はアメリカの英語がほとんどなのではないでしょうか。

初めて聞くと、けっこうびっくりします。美しい音ですが、聞き取りにくく感じるかもしれません。そして独特な言い回しや、語彙があります。

カーソウって何?

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イギリス周遊の旅を始めて最初の滞在地は、イギリス東南海岸のドーバー。あの、ドーバー海峡のドーバーです。

駅前のB&Bに飛び込み宿泊しましたが、翌朝、宿のランドレディ(おかみさん)の言葉の意味がわからずしばらく固まりました。

「ユブゴットゥヴィズィザカーソウ」

丘の上のドーバー城を指差してもらって、始めて「お城に行くといい」とのアドバイスだったと気づきました。

You’ve got to visit the castle です。

なぜか『嵐が丘』のハワースへ

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小説『嵐が丘』や『ジェーン・エア』などで知られるブロンテ姉妹。英文科でもないのに、なぜか友人とわたしは、イギリスに行ったらブロンテ姉妹ゆかりのハワース(Howarth)を訪れなくてはならないと思い込んでいました。

今から考えれば、なぜ、唐突にハワース?と思うんですが。

ハワースという村は、イングランド北部のウェスト・ヨークシャーにある小さな村。ヒースの花咲く荒涼としたヨークシャー・ムーア(荒野)に囲まれたその村へは、ローカル線とバスを乗りついで行きました。

バスの入り口で、運転手さんに「Do you go to Howarth?」と繰り返す私たち。

でも発音が悪くて通じず。

買い物帰りの親切なおねえさんが意味を理解してくれて、助けてもらいました。バスの運転手に「このひとたちを〇〇(忘れた!)でおろしてあげてね」と頼んでくれたりして、ヨークシャー人の情けが身にしみました。

ヨークシャー・ムーアの木賃宿

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で、いつも通り、宿の予約はしていないのに夕暮れ。

ガイドブックに載っていたB&Bは満室(これもよくあるパターン)。1軒だけあるホテルは予算オーバー。

で、家全体が傾いている小さなB&Bに聞いてみたら、なんとか泊まれることは泊まれると。。。(?)

宿のおばさん(ランドレディーという)は、大きな犬と二人暮らしで、さっそくお茶に招待してくれたりと親切でした。

が、宿は、かなりお粗末で、じゃんけんで負けたわたしは窓も何もない「独房」のような超狭い部屋へ。壁の上の方が空いていたので何かなあ?と思ったら、隣のバスルームの通気口。シャワーを使うと湯気でベットまで湿っぽくなるという。。。シャワー&トイレの音も半端じゃなく丸聞こえでした。

バスはバスでも二階のバス

ここでだじゃれのような英語の発音にまつわる笑い話が。。。

宿によってはお湯の使用量にうるさかったりするので、ランドレディーに「Can we take a bath?」聞いたところ、ものすごくびっくりした彼女。

大きく手を振り、「Oh, no, it’s too late to take a bus now.  Where do you want to go?」

非常に基本的なところですよね(笑)。BathとBus。『thの音は舌を上下の前歯ではさみこんで」と習いましたよね。習ったことは覚えているのに実践ではできてませんでした(笑)。

この時の会話はこんな風でした:

わたしたち:  Can we take a bath?

ランドレディー:Oh, no, it’s too late to take a bus now.  Where do you want to go?

わたしたち:  ?? We just want to take a bath.

ランドレディー:??

わたしたち:  Shower.  Wash. With soap. (身振りも入れて)

ランドレディー:Ahh, BATH! not BUS!

やっぱり二番手は冷水に

温水はタンクに溜めた水を沸かして使うシステムのイギリス。

もともとふんだんにお湯を使ってお風呂に入るという文化はないので、貯められるお湯の量は限られています(イギリスのお湯への恨みつらみに関して、詳しくは「【イギリスお風呂事情】日本人がイギリスで苦労するのは「入浴」です!」をどうぞご覧ください!)。

ジメジメ寒いヨークシャー・ムーアの安宿での入浴体験も、もちろん「凍える体験」でした(笑)。

シャワー順番もじゃんけんで負けて友人の後になったのですが、案の定、最初の2分ほどがぬるま湯だっただけであとはフツーに

まだまだイギリス初心者だったので、自己防衛術を身につけておらず、最初に頭を濡らしてシャンプーを始めてしまった筆者。

冷水でシャンプーを洗い流し、体はほとんど洗えず、ブルブル震えながらシャワータイム終了。

底冷えのする湿気の多い(しかも冷たい湿気)部屋でいつまでたっても体は温まらず、大変な夜でした。。。

珍道中は続く

この初海外のイギリス、言葉が不自由だからこその面白みがあり、ワクワクがありました。

携帯もインターネットもまったく普及していなかった80年代。情報といえばテレビラジオ、それから本や雑誌などの印刷物。二次元の世界です。

今はもちろん筆者も旅行といえば、あらゆる予約はネット経由ですし、スマホとPCはどこにでも持って行きます。ナビを使うので道に迷って途方にくれることもなくなりましたし、事前に公共交通機関の乗り換えもチェックするので、「いきなり運休、この先いけません」なんていう困った事態にもめったに遭遇しません。

でも、なつかしいなあ、アナログ時代。不便だったけど、面白かったですね。寅さんの旅のようでした。

だからこそ、その後の生き方を変えてしまうような衝撃を受けたのかもしれませんね。アナログなイギリスだったから、「英語をモノにしよう、それで生きていこう」と思えたのかもしれません。

珍道中の続き「【英会話初心者のディープなイギリス体験】無謀で自由な80年代の旅」もよかったらどうぞごらんください。アナログ時代のイギリス旅の笑える話です。

 

 

ABOUT ME
吉野まのん@英語生活
英語で暮らし、フランス語に悩み、日本語教育にも頭を抱えるヨーロッパ在住の昭和組。受験英語は超苦手だったのに「言葉としての英語」に惹かれ卒業後はイギリスに。カナダ・アメリカ・東京で長年働いたのち、ヨーロッパ移住。英語や外国語に関することや仕事のこと、外国生活のあれやこれやを発信中。

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