フランス人と知り合って、いい雰囲気。
でもフランス人は恋愛至上主義っていうし、
付き合うのは、ちょっと心配。
こんにちは、まのん(@ManonYoshino)です。
日本にはたくさんの外国人が住んでいます。
でも、そのなかで、多そうで意外と少ないのが在日フランス人。
ピンポイントで彼らと出会うのは、わりと難しそうです。
フランスやパリは、旅行で行きたい憧れの地ではあるけれど、フランス人となると「未知の人々!」という人も多いのではないでしょうか。
そういう彼らとの恋愛、最初は不安に感じるかもしれないですよね。
フランスというと「アムール(愛)」の国、と言われるくらい恋愛大好きな国民性。
それだけに、どうつきあったらいいのか心配になります。
この記事では、
フランス人と恋愛するなら知っておきたいこと
フランス人との恋愛でよくありがちなこと
フランス人男性にみる特徴的なこと
についてお伝えします。
フランス人と出会ったけど、この先がちょっと不安
というかたへのヒントになればうれしいです!
目次
フランス人と付き合うなら知っておきたいこと
フランスというと、「旅行で行ったことがあります!」という人が結構多いんですよね。
でも日本では、フランス人の友達がいるという人はかなり少ない…。
自分の周りにも
「フランス人が友達」とか「彼氏がフランス人」とか、
全く存在しませんでした。
東京にはフランス企業もわりと進出しているし、フランス人学校もあるし、フランス語学校も多くて、フランス料理店もいっぱいあるのに、フランスは意外と遠い世界。
いざフランス人と付き合う…となったとき、「勝手がわからず不安」になることもあるかと思います。
まずは、フランス人と付き合うなら知っておいた方がいいことをいくつかご紹介します。
▼ フランス人と出会って恋してみたい女子へ。フランス人との恋人との恋愛の進み方!
▼ 恋愛や結婚、日常生活の「常識」など、フランス人を見ていて「びっくりする」ことがたくさん!
他の欧米人と違う点は?
わりといろいろな国の人と仕事で関わったり、プライベートで仲良くしたりしてきたんですが…。
でも、フランス人って、他のどの国の人とも違うように思います。
まず、フランス人は、当たり前だけどフランス語を話します。
そして、他の言語が苦手…という人が多いんですよね(若い世代は英語が上手になありつつある)。
しかも、フランス語の発音にはめちゃくちゃウルサイ。
誇り高き人々だな、と思います。
また、恋愛に長けている、という印象があります。
なにしろフランスはアムール(愛)の国、というくらい恋愛に情熱を注ぐ人々。
老いも若きも、人前で愛を語り合い、手を繋ぎ、キスをする人々です。
さらに、快楽主義者。
遊ぶために働く人々、と言ってもいいかもしれません。
休暇を楽しみ、美食と美酒を楽しみ、議論を楽しむ、フランス人とはそんな人たちです。
▼ フランス人を理解したいなら、彼らのバカンスを理解すべし!フランスの長期休暇のメリットとデメリットも含めてフランスの休暇の内情をご紹介します。
フランス人の恋愛では「告白」しない
これは、わりと重要な点かと思います。
「告白」という、恋人関係になる境界線がはっきりしていることが多い日本。
でも、欧米では「告白というステップがない」ことが普通だったりするんですよね(子どもたちの間では、告白のようなものが存在)。
ではどういうふうに進むのかというと、
知り合う
⬇︎
話をしてみて「いい感じ」
⬇︎
二人で会ってみる
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デートを始める
⬇︎
キス、メイクラブ、お泊まりなども始める
⬇︎
その人とだけ付き合うようになる
⬇︎
いつのまにか恋人になる
と、いう感じ。
「お泊まり」をする間柄だから真剣交際、というわけではないところが要注意の部分ですね。
これは人によって違いがあって、
大人の関係になるときには「真剣な相手だけ」
と決めている人もいます。
逆に、
数人同時に付き合っていて、次第に一人だけに絞る
という人もいるようです。
これはフランス人に限らず、欧米の人に多い感覚だと言えます。
日本人の場合、「結婚を前提に付き合ってください」という言葉がありますよね。
交際を申し込まれて、OKしたら「そこから恋人」、みたいな。
フランス人と日本人では「男女の交際」の感覚が違うので、戸惑うケースがかなりあるよう。
正しい答えはないので、相手の様子を見ながら、自分だけ先走らないように上手なさじ加減が大切かと思います。
▼ 恋愛上手といわれるフランス人。本気かそうでないのか、どこで判断したらいいのか迷った時の10のチェックポイント!
フランス人に察してよは通じない
フランス人に限ったことではないですが…。
「目は口ほどに物を言う」
とか、
「以心伝心」
とか、
そういうものは欧米ではあまり期待できない、と思ったほうがいいかもしれません。
幼い頃から、「はっきりと自分の意見を言うべき」という環境で育っている彼ら。
微妙な心の動きを感じ取ったり、表情やしぐさなどから相手の気持ちを想像したり、などという小技を知らないと思います。
言葉に出さない心情を、先読みして察してくれることは期待できなさそう。
欲しいものは欲しい、好きなものは好き、嫌なものは嫌、とはっきり言葉にして伝える必要があります。
例えば、フランス人と恋人同士になったとして、
「彼氏なら、これくらいのことは言わなくても当然わかっているだろう」
と勝手に期待すると、全然わかってくれていなくてガッカリするかもしれません。
▼ 「目は口ほどに物を言う」は欧米では本当に通じないのか?日本と欧米では、そんなにコミュニケーションは違うのでしょうか?
フランス人の結婚観
日本でも「フランス婚」と言う言葉が流行りましたよね。
法律上の婚姻をしないで同居するカップルの事実婚を、日本ではフランス婚という呼び方もします。
フランスでは事実婚がとても多い、というところから来た呼び名ですが、本当にその通りなんですね。
法律婚(結婚)以外に、PACS(パックス・民事連帯契約)、ユニオン・リーブル(コンキュビナージュ・同棲)と呼ばれる形態があるフランス。
法律婚以外は、いわゆる事実婚。
でも、PACSの場合は結婚と同様な社会保障の恩恵が受けられて、解消するのは結婚よりずっと簡単なため、この形態をまずは選ぶカップルも…。
離婚率も高いため、結婚に否定的な人が多いフランス。
まずは一緒に暮らしてみて、それから決めるというパターンがほとんどなのではないでしょうか。
同棲のまま子どもが生まれ、
「子どもの将来を考えると、法律的に結婚した方がいいね」
という結論に至って法律婚を選ぶカップルも多いようです。
「〇〇歳だから、そろそろ結婚しなくちゃ」という感覚はなさそう。
早く結婚したい、と焦る気持ちがなかなかフランス人の彼氏には伝わらない…と悩む日本人女性のケースも多いのではと思います。
▼ 事実婚が多く、離婚も多いフランス。日本人はフランス人と結婚してうまくいくのでしょうか?
▼ 一般に語られるフランスのイメージと現実はどう違うのか?日本とは言葉や歴史もまったく違うフランスの、生活者目線での実際の姿をご紹介した記事はこちらから!
フランス人との恋愛あるある
ここからは、フランス人と付き合うと経験しがちな「フランス人との恋愛あるある」をお届けしましょう。
遊び人かと警戒してしまう
恋愛にマメ、女性に親切なフランス人。
小さい時から、恋愛至上主義のカルチャーの中で育っているからか、女性の扱い方が上手な人が多いです。
そして、フランス語って男性がささやくと色っぽい音に聞こえるんですよね(個人的意見+英語圏の女性たちから聞いた意見)。
想像してみてください…。
日本で外国人と知り合って、相手が英語ではなくフランス語だった場合。
なんかそれだけでロマンチックな気がしませんか?
フランス語の響きと、女性にマメなフランス人。
「遊んでる人かも…」と警戒してしまうのも無理はないかもしれません。
▼ フランス人との恋愛初心者が戸惑う、彼らの恋愛観。彼を理解したい女子の不安解消、フランス男性の恋愛Q&A!
恋の展開が早い
恋愛に熱心なフランス人。
好きと思った相手には、情熱的にアプローチをしてくるようです。
日本でよくある、「まずは、昼間のデートを何度かしてみて、夜の食事に行って、交際を申し込んで…」なんて手順を踏むことなく、初めてのデートでキスなんていうことも。
デートして意気投合すれば、出会ったばかりでもキスやメイクラブに進むことも珍しくありません。
ただ、デートしてメイクラブをしたとしても、それだけでは「恋人同士」にはならないのがフランス流。
「真剣交際のカップル」かどうかは、お互いに共通認識を持っているかどうかなんです。
クリスマスに置いてきぼり
フランス人にとってクリスマスは家族と過ごす時間。
クリスマス休暇は一人で実家に帰省する、という人が多いです。
日本人が、彼氏や彼女の「お盆の帰省」や「お正月の帰省」に同行しないのと同じです。
「フランス人の彼氏ができた!今年のクリスマスはロマンチックな時間が過ごせそう💖」
なんて期待していたら、さっさと一人でフランスに帰省しちゃったというケースはよくある話。
ただ、付き合いが深くなって、二人で生きる将来が見えてくると話は別です。
重要な休暇は必ず一緒に過ごす、というパターンになっていくでしょう。
逆にどっちの実家に行くかで揉めることも…。
長期で帰省してしまう
彼は長期休暇で一人でフランスに帰省。
もう1ヶ月会えてない!
これは、クリスマスと同じ。
日本で、フランス人と出会って恋をした場合に起きがちなことです。
例えば、フランス企業で働くフランス人なら、夏休みは1ヶ月くらい帰省する人が多いんですよね。
当然、日本人のパートナーはそんなに長く休めないので、彼不在の期間はひとりということになりますね。
フランス語を学ばなくてはいけなくなる
日仏カップルには色々な形があって、フランス語を共通言語としているカップルもあれば、日本語が共通言語というカップルもいます。
中にはお互いにとって外国語である、英語やドイツ語で会話しているというカップルも…。
それでも、付き合いが真剣になればなるほど、フランス語を学ぶ必要が出てきます。
バカンスが長いフランス人、ステディな関係になると、彼と一緒にフランスでバカンスを過ごすことも。
そういう時は、彼のフランスの家族や親戚、友人たちと一緒に過ごすことが多いんです。
フランス語を理解できないとけっこうしんどいですよ。
時間におおらかになる
フランス人は時間におおらか(ルーズ!)です。
細かいことは気にしない、というタイプの人が多いのですが、それにしても時間の感覚はゆるやか。
「2秒待って」は「5分はかかる」
「2分遅れる」は「20分は遅れる」
と、いった具合。
誰かと会う約束をした場合、待ち合わせ時間の前には到着するように努力するのが日本人。
一方、待ち合わせの時間は、「だいたいその時間ぐらい」という感覚なのがフランス人。
医療機関の予約や、公式な場(県庁に出頭するとか、採用面接とか)意外はとても時間にアバウトです。
彼らと付き合っていくには、細かく予定を立てたり、時間通りの行動を期待してしまうとイライラすることでしょう。
彼らに合わせて、だんだん時間に対する感覚がおおらかになりますよね。
フランスの食材に詳しくなる
グルメの国フランス。
そこに暮らすフランス人は、本当に美味しいものが大好き。
日本に暮らしているフランス人も、可能な範囲で慣れ親しんだフランス的な味を楽しんでいます。
チーズ、ワインはもちろん、彼らが好む食材や調理法など、フランス人と付き合う中で詳しく知るようになっていくでしょう。
▼ 美食で知られるフランス人の普段の食事や、意外と知られていない食卓マナー、キッチンの常識をご紹介します!
フランス人男性あるある
友人として、恋人として、家族として、フランス人男性を観察していると、気づく「よくある共通点」。
フランスで生活してみて目についた「フランス人男性あるある」の、一部をご紹介します。
▼ フランス人彼氏の恋愛傾向が知りたい?恋する彼らの「あるある」全編はこちらからどうぞ!
ロマンチスト
事実、本当にロマンチストですよ、フランスの男の人!
街ではよく赤い薔薇の花束を抱えて、急ぎ足で歩く男性をよく見かけます。
デートの演出も上手で、彼女を喜ばせるために、美味しいレストランを探したり、恋人旅行のセッティングも頑張ります。
食卓に花とキャンドル、なんていうのもごくごく普通にやってしまう彼ら。
結婚しても、できるだけ夫婦だけの時間を作りたがりますね。
恋をするとマメ
これは、国籍を問わず、本気で恋をした男性はみんなマメ(最初は…)ですよね。
特別な日の朝、早起きして焼きたてのクロワッサンを愛する彼女のために買って届けるなんていうのも聞きます。
美味しいワインとチーズを買い、彼女のために手料理に腕を振るう、というのもよくある話。
結婚しても、フランス人の夫はマメな人が多いみたいですよ。
恋愛にオープン
本命彼女にはしっかり尽くすフランス人男性ですが、真剣モードに入るまでは複数の相手とデートする人も。
結婚にこだわらない人も多く、同棲相手と未婚のまま子どもを何人も育てているケースも。
たとえ結婚したり、子どもがいたりしても、愛情がなくなった相手と我慢してまで一緒に痛くないというのがフランス人。
当然、離婚する人も多いし、同棲していてもパッと別れるカップルも多いです。
くっついたり離れたり。
自分の欲求には正直なので、子どもが大きくなるまでは我慢しよう、という概念はなさそう。
ですから、「お互い連れ子がいて同棲中」というカップルも珍しくありません。
子どもたちも「今週はパパの家だけど、来週はママと彼氏の家に行く」というイレギュラーな生活を続けることに…。
お金にシビア
フランス人男性、パートナーと一緒に暮らしていても「お金はきっちり分ける」という人が多いよう。
結婚しても共稼ぎが普通とされているフランスなので、「自分のお金」と「君のお金」は別という感覚なんですね。
家賃や車代は男性、食費は女性、みたいな分け方をしているという話を聞いたこともあります。
自分が納得しない出費は認めない、という男性も。
日本の夫婦によくみられる、家計は妻が管理して、夫は小遣いをもらう…というシステムはフランスには存在しないようですよ。
カップル単位で行動
フランスはカップル社会。
行動の単位が「カップル」なんですね。
週末のお出かけも、バカンスも、結婚式やパーティーも、男女カップルで出かけるのが一般的。
逆に、社交の場に夫だけとか妻だけ出かけていくと、
「どうしたの?」
と聞かれてしまいます。
離婚してシングルに戻った人も、わりとあっという間にパートナーを見つけていたりするのがすごいところ。
中高年の女性だけのグループでワイワイ観光地を周る、という光景はあまり見かけたことがないですね。
自由であることが、とても大切
フランス共和国のスローガンは、
自由・平等・博愛。
あの、国旗の三色にその意味が込められています。
左から青、白、赤の順番で、青は自由を、白は平等を、赤は博愛を意味しているそうです。
フランス人は「自由」をとても尊ぶ人たち。
自分が自由でいることが、ものすごく重要なんです。
だから、自己中心的な行動をとる人たち、とみられがち。
フランス人の奔放な行動、あれ、自己中じゃなくて「自由を愛するがゆえの行動」なんですよ。
▼ フランスで生活すると、フランス人の自己中ぶりにびっくり。彼らの自己中ぶりと、自己中心的なふるまいの理由、そして彼らと上手に付き合うコツまで合わせてご紹介します!
まとめ
フランス人と出会って、いい雰囲気になってきた…。
そんな時、
「ここからどうなるんだろう?」
と不安になりがちです。
フランス人と付き合うなら、知っておきたい「彼らの恋愛の大きな特徴」や、フランス人男性にありがちなことについてご紹介しました。
どの国の人と恋愛しても、「人それそれぞれ違う」ものですが、
「なるほど、これがフランス人か…」
と、納得させられる点も多いのが彼らなんです。
ロマンチストで親切で情熱的、でもとても人間味のあるフランス人たち。
縁あっての彼らとの国際恋愛、ぜひぜひ楽しんでくださいね!